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【新発田】二級河川落堀川水系 広域河川改修(二級)

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0058323 更新日:2023年12月22日更新

 落堀川(おちぼりがわ)は、新潟県胎内市の櫛形山脈(標高446.4m)にその源を発し、山間部から平野部にかけては舟戸川(ふなどがわ)と呼ばれ、見透川(みとおしがわ)などの支川を合わせて落堀川となり、藤塚浜において日本海に注いでいます。流域面積86.47平方キロメートル、流路延長12.9kmです。

落掘川(手前)と舟戸川(左奥)、見透川(奥)〔流向:奥から手前〕の画像
落堀川(手前)と舟戸川(左奥)、見透川(奥)〔流向:奥から手前〕

1 落堀川水系の歴史

 落堀川は、江戸時代(1721年)に紫雲寺潟排水を目的として行われた長者堀(現落堀川)の開削により誕生しました。落堀川は、昭和初期まで管理者がなく、流域各村が必要に応じて協議をもち、河川施設の修復を行っていました。昭和21年、落堀川改修実行委員会が結成され、土地改良事業により計画高水流量を63立方メートル/秒として本川および支川の改修が行われ、昭和33年3月に竣工しました。
 本格的な河川改修事業は、昭和41年7月の下越水害、昭和42年8月の羽越水害と大水害が2年連続して発生したことを契機として始まりました。現在までに、落堀橋における計画高水流量を800立方メートル/秒とする工事基本計画に対する暫定計画で、河口の藤塚浜から中流域の舟戸、相馬までの間で築堤、護岸、河道掘削などを実施しています。

落堀川の破堤(紫雲寺町藤塚浜地内、昭和41年7月)の画像
落堀川の破堤(紫雲寺町藤塚浜地内、昭和41年7月)

落堀橋(主要地方道新潟新発田村上線橋梁、昭和42年8月)の画像
落堀橋(主要地方道新潟新発田村上線橋梁、昭和42年8月)

2 落堀川水系の社会環境

 流域の西部は新潟県有数の水田地帯であり、コシヒカリなどの良質米の産地となっています。流域東部は櫛形山脈の豊かな自然の中に公園やハイキングコースなどがあり、住民の憩いの場になっています。流域北部には国史跡として指定された奥山荘城館(おくやまのしょうじょうかん)遺跡の他貴重な文化財が点在しています。

奥山荘城館遺跡(鳥板城跡)の画像
奥山荘城館遺跡(鳥板城跡)

水田地帯(相馬地区)の画像
水田地帯(相馬地区)

3 落堀川水系の自然環境

 源流部では舟戸川と呼ばれ、自然豊かな櫛形山脈を流れる渓流となっており、落ち着いた景観を呈しています。平野部に出るとのどかで美しい田園地帯となり、農業用水路としての機能を合わせもち、抽水植物であるナガエミクリ(準絶滅危惧種〔環境省〕)が分布しています。支流の金山川や箱岩川には清らかな水環境を必要とするゲンジボタルの生息が見られます。
 舟戸川は中流域に入り、河口から約3.5kmの地点で見透川と合流し落堀川と名を変えます。その合流点付近ではマコモ、ミクリ群落などの抽水植物により発達した中州があり、小魚が隠れ家として利用しています。そしてそれらを補食するカワセミが棲むなど数多くの生物が生息する空間となっています。
 下流域は砂丘地を開削したため、両岸が僅かに盛り上がる地形となっています。両岸には秋に実をつけるオニグルミが分布し、中州にはヤナギ類の高木も点在しています。
 また、湧水のある柴橋川や小支川など、旧紫雲寺潟低地を除く流域の広い範囲にイバラトミヨ(絶滅危惧種1類〔新潟県〕)が生息しています。

マコモやミクリ群落が発達した中州(落堀川)の画像
マコモやミクリ群落が発達した中州(落堀川)

高水敷のヤナギ(舟戸川)の画像
高水敷のヤナギ(舟戸川)

4 落堀川水系の河川工事

落堀川水系の河川工事の画像

落堀川水系河川整備計画 整備対象河川 整備区間[PDFファイル/1.19MB]

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