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【新発田】地域用水環境整備事業
事業の役割と効果
農村の都市化、混住化の進展に伴い、用水路や排水路に不法投棄されたゴミや生活排水増加により、水質や地域環境の悪化が進んでおり、地域の財産である農業水利施設や美しい景観が活かされていない状況にあります。
このようなことから、本事業で農業水利施設の整備と合わせて地域用水が持つ多面的機能(景観・生態系の保存、親水等)の向上を図る施設の整備を行うことで、地域住民への憩いと安らぎの空間を提供し、地域の活性化を図ることができます。
この他にも、小水力発電施設の整備を行うことができ、土地改良施設等の維持管理費の節減や二酸化炭素の排出削減を図ることができます。
治水公園内に旧加治川の面影を残す水門
(新発田市真野原)
憩いの空間としての広場整備
(聖籠町真野、新発田市真野原)
加治川地区
地区の概要
平成7年度~平成23年度
事業の目的:加治川用水路は、昭和39年~昭和63年に国営・県営かんがい排水事業により整備され、地域の治水・利水問題を解決し、農業用水量の安定的な供給を担ってきました。しかし、年月がたつにつれて築造した農業用用水路の老朽化・管理用道路の老朽荒廃化・加治川用水路周辺の荒廃化が進んでしまいました。このため、水質の保全と水量を確保し、農業用水量の安定的供給を行うとともに、周辺施設の整備を行うことで、地域に憩いの場を提供し、地域活性化を図りました。
主要工事:親水景観保全・植栽・景観保全・管理道路・遊歩道・便益施設・駐車場
事業実施前の状況
用水路や排水路に様々なゴミが不法投棄され、水質や環境が悪化しました。
事業実施後の状況
水辺生態系の保護・緑化を施工しました。ゴミ捨てもなく水質も良くなりました。
事業実施前の状況
地域の財産である美しい自然環境に遊歩道もなく、訪れる人もいません。
事業実施後の状況
憩いの空間となり、散策路に家族連れが訪れるようになりました。
事業実施前の状況
事業実施後の状況
内の倉地区
地区の概要
平成26年度~令和2年度(予定)
事業の目的:内の倉発電所は国営附帯県営かんがい排水事業により平成2年度に造成されてから20年以上が経過し、耐用年数を超えている機器や製造中止品の部品もある状況下にあり、老朽化による故障が顕著な状況にあるため、老朽化した施設の機能回復を図り、安定した発電により用水の安定供給や土地改良施設の維持管理費の軽減を図ります。
内の倉発電所
発電所外観
内の倉発電所模型
整備が必要な水車