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森林吸収源対策

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0124312 更新日:2020年4月1日更新

地球温暖化って?

20世紀の100年間で地球の平均気温は0.6℃上昇しました。地球全体の気温が高くなると世界中で色々な異常気象などが起こり、わたしたち人間はもちろん、北極のシロクマや稀少な草花など、地球上に生きる多くの動植物の生活に大きな影響が出ることが危惧されています。
このままだと、21世紀の100年間では、平均気温は1.4℃~5.8℃上がると予想されています。

 

地球温暖化を防ぐには?

地球温暖化は、大気中の二酸化炭素などの温室効果ガス濃度が上昇することが原因であると言われています。
地球温暖化を防ぐためには、二酸化炭素をなるべく出さないようにすること、そして、いま大気中にある二酸化炭素を減らすことが必要になります。

ストップと注意しているトッキッキの画像

地球温暖化防止のために森林が果たす役割は?

日本は京都議定書(※)の削減目標6%のうち、3.8%を森林吸収源対策で対応することとしました。植物には太陽の光エネルギーを利用して、大気中の二酸化炭素を体の中に蓄えるはたらき(光合成)があります。森林にあるたくさんの樹木は、二酸化炭素を吸収し炭素として幹や枝に蓄えて成長しているのです。
ちなみに、車一台から出される一年間の二酸化炭素はスギ約160本(80年生人工林0.3ha)、ひとつの家庭が一年間で排出する二酸化炭素はスギ約460本(同0.8ha)の年間吸収量と同じくらい。日本全体では一年間で約8,300万トンの二酸化炭素を森林が吸収しています。

※京都議定書
先進国における二酸化炭素など温室効果ガスの削減率を1990年比で定めた国際締約。期間は2008年から2012年です。

 

新潟県は森林吸収源対策として、どんな取組をしているの?

林野庁は平成14年に「地球温暖化防止森林吸収源10ヵ年対策」をつくり、健全な森林の整備や保全、間伐材の利用、木材・木質バイオマス利用の推進などに取り組んでいます。
木材価格の低迷などが原因で、森林の整備や管理は全国で停滞しているのが現状ですが、新潟県は林野庁や市町村と緊密に連携しながら、一層の森林整備や間伐材利用、県産木材の利用促進などに努めています。

トッキッキが植樹している画像

具体的にはどんなことをしているの?

新潟県では間伐や植栽などの面積を森林吸収源対策の指標とし、目標の達成に向けた取組を進めています。これは、間伐が進むことで手入れの行き届いた健康な森林が整備され、森林吸収源対策・地球温暖化防止に貢献できると考えるからです。
それ以外にも、林政課では県産材を使った家づくりの支援による県産材供給率のアップ、県産材の需要拡大、生産から加工・流通・消費までの一貫した流通システムの構築、森林所有者の負担軽減のための利用間伐の促進や施業の集約化など、様々な支援体制を整えています。

 

さいごに

地球温暖化防止のため、わたしたちができることは身近にたくさんありますが、間伐材を利用した製品を買ったり木材を積極的に利用することも、そのためにとても有意義なことであることをご理解いただけましたでしょうか。
これまでの説明は、林政課や治山課の取組ですが、新潟県では「新潟県カーボン・オフセット制度」を平成21年度から開始するなど、様々な角度から地球温暖化防止に向けた取組を強化しています。みどりと自然でいっぱいの新潟県をまもり、豊かな自然と風土を次の世代に受け継いでいけるよう、みなさんも新潟県の取組を理解し、関心を持ってくださいね。

「新潟県カーボン・オフセット制度」のシンボルマークの画像

「新潟県カーボン・オフセット制度」についてはこちら

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