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つうくり市民会議
通船川鴎島地区緑の川づくりワークショップニュース4
通船川の未来を考えよう。アマチュア設計士たちが提案!
今年3月から6月にかけての通船川鴎島地区緑の川づくりワークショップでは、整備のイメージについての議論が進められてきました。その中で「学校の児童の皆さんの意見を取り入れるべきだ」という声が多数ありました。
また、議論されている河川敷の対岸に位置する新潟市立東山の下小学校では、6年生の皆さんが総合的学習の一環として、河川敷のデザイン計画に取り組みたいという声がありました。
この声を受けて9月13日には、子ども達の意見を聞くためのワークショップが開かれ、通船川の生い立ちの説明と現地の確認を行いました。
その後、児童の皆さんが自由な発想で計画を作り、10月20日の文化祭では、その成果の発表会が行われました。
当日の動き
- 「通船川の歴史」の説明
- 現地確認
- 質疑応答
「通船川の歴史」の説明
つうくり市民会議事務局長沼による説明のようす
9月13日、児童の皆さんが計画づくりを行う準備として、通船川の生い立ち、8月4日水害のこと、激特事業でこの河川敷ができたことなど説明しました。
8月4日水害の学校周辺の写真を見て、この日のことを思い出した人もいました。
初めて聞く通船川の話で、児童の皆さんからは、熱心な質問が次々と寄せられました。
熱心に説明を聞く児童たちのようす
8年4月水害のようす(藤見町)
現地確認のようすと児童の皆さんから寄せられた主な質問
通船川の説明を聞いた後みんなで現地へ足を運び、河川敷の様子を眺めたり、広さを測ったりしました
通船川のことをもっと知りたい!!
Q. 通船川はだれがつくったの?
A. もともとは阿賀野川の流れていたところが今の通船川です。江戸時代の松ヶ崎開削(1730年)以降は新発田藩が新潟湊の船の出入りのために整備しました。また、昭和39年の新潟地震で新潟県の行った復旧工事で今の姿になりました。
Q. 昔はどんな魚がいたの?
A. 今はコイやフナの仲間が多いですが、もともと阿賀野川と信濃川はつながっていたので、その二つの川にいた魚は通船川でもいたものと創造します。
Q. 通船川はどの位汚れているの?
A. 平成12年度の新潟県内の川の水質ランキングではワースト1でした。それでも20~30年前に比べればずいぶん良くなった感じがします。
Q. ポイ捨てはあるの?
A. 残念ながらポイ捨てはなくなりません。最近は草刈やゴミ拾いをしてきれいにしようと頑張っている人もいます。皆さんもお家の人などにポイ捨てしないように呼びかけて下さい。
私たちが考えた未来の通船川を発表します
10月20日(日曜日)東山の下小学校の文化祭で、児童のみなさんの計画発表会が行われました。校舎が新しくなって初めての文化祭には、地域からたくさんの方が訪れ早い時間からごったがえし、6年生の発表の時間には満員状態でした。
たくさんの教室を使い、38ものプランが発表されました。どのグループも緊張の面持ちで声をからしながら、自分たちのアイデアを発表していました。
児童のみなさんには、特に条件を定めず自由に発想していただきました。計画の多くは遊びの場を主眼に考えているようです。遊具や芝生広場で遊びたいという意見もありましたが、そこで植物を育てたり水に触れたりしたいという意見も多く見られました。
計画にこめられた子ども達の想いを取り入れながら、学校や地域の皆様の協働で、心地良い場所となるように緑の川づくりを進めていきたいと考えています。
11月16日の「緑の川づくりワークショップまとめの会」でもいくつかのグループが発表する予定です。お楽しみに。
※主な作品だけ紹介しております。ご了承下さい。
計画にこめられている児童のみなさんの想い
- 池で水の中の生き物を見たい
- 歩道は木をつかった舗装がいい
- 池に入って遊びたい
- ゴミを捨てずにきれいな公園にしたい
- 大きな木の木陰がほしい
- 遊具で遊びたい
- 池にきた水鳥にえさをやりたい
- どんぐりの木で森をつくりたい
- 丸太を組み合わせたイスやベンチをおきたい
- 車椅子の人も入れるように段差を無くしたい
- みんなで遊べるように芝生の広場がほしい
- 公園のシンボルになる時計・噴水が欲しい
- 四季を通じて、公園に花を咲かせたい
- 暗くなっても安全な街灯が欲しい
- 公園の中に子供も安心して入れる小川が欲しい
- 迷路のような歩道が欲しい
- 車椅子用のトイレも置きたい
- 通船川に来る鳥を観察したい
- 小川を渡るための橋が欲しい
- 水飲み場が欲しい
- 展望台のように高いところから見渡せるところがほしい
- 安全のために川沿いに木を植えて柵のようにするといい