ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 組織でさがす > 長岡地域振興局 農林振興部 > 【長岡】 見附市の水田650ha(ヘクタール)で田んぼダム事業の取組が行われました。

本文

【長岡】 見附市の水田650ha(ヘクタール)で田んぼダム事業の取組が行われました。

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0053599 更新日:2019年3月30日更新

竣工記念碑の前で水位調整管の取り付け方を説明している画像
竣工記念碑の前で水位調整管の取り付け方を説明している様子

近くの水田で取り付け方を説明している画像
近くの水田で取り付け方を説明している様子

 見附市では、平成23年6月10日(金曜日)に刈谷田川土地改良区と見附地区維持管理組合の3団体共同で、650haの水田に1,200本の水位調整管を設置しました。
 この取組は、昨年から実施されているもので、「平成16年7.13水害を教訓とし、田んぼダムを実施することで、少しでも下流の貝喰川流域の農地や集落の浸水被害軽減を図りたい」ということから実施されているものです。

「田んぼダム」は農家の皆さんの協力がとても重要です。

 「田んぼダム」は、平成14年度に村上市(旧神林村)で全国に先駆けて取り組まれたもので、平成22年度には県内52地域、約9,20ha(ヘクタール)で取り組まれました。
 今回、見附市が実施している「田んぼダム事業」は、平成8年度~平成18年度にかけて、県営ほ場整備事業見附地区として1200ha整備された地域で実施されています。
 昨年度は204ha,480本が実施され、本年度は650ha,1,200本、来年度は約350haでの実施が予定されています。
 「田んぼダム」は、水田の貯留機能を活用し、豪雨時に水田からの流出を一時的に抑え、下流への流出時間を遅らせることで下流排水路などの負荷を軽減させる取組です。水田に水を貯めることで流出のピーク時間を移動させ、洪水被害を少しでも軽減させようとするものです。

横に6センチの穴が開いている水位調整管の画像
横に6センチの穴が開いている水位調整管の様子

水田の排水口に設置された水位調整管の画像
水田の排水口に設置された水位調整管の様子

今回設置された水位調整管は、横に6センチの丸い穴が開いています。

 水田を管理する農家の皆さんは、その調整管の直径6センチの穴の下側を通常の水管理の位置に設置します。これにより、通常の水田排水は、その穴を流れて排水されます。
 直径6センチの上から上端までは9センチあります。激しい豪雨があったときなどは、その穴から流れるほか、流れきれない水田の水が水位上昇し、調整管の上端から排水路に排水されます。
 これにより、水田に最大水深15センチの水を貯めることができ、下流への流出を抑える役割をします。
 見附市が今回1,200haで実施した場合、約180万立法メートルを一時的に貯留させることができ、下流の排水路へのピーク流量を減少させることができるという仕組みです。

 新潟県では、新潟大学に依頼し、その効果検証を本年度予定しています。
また、小千谷市でも茶郷川流域で本年度50ha程度の田んぼダムを取り組む予定としています。

新潟大学農学部「チーム田んぼダム」の学生も設置協力している画像
新潟大学農学部「チーム田んぼダム」の学生も設置協力している様子

排水ピーク流量を抑えるイメージ画像
排水ピーク流量を抑えるイメージ

<外部リンク> 県公式SNS一覧へ