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【長岡】長岡地域振興局が実施した平成29年度地域振興事業の紹介
地域の振興と発展のために、長岡地域振興局が平成29年度に実施した主な地域振興事業を紹介します。
長岡地域振興局では、主に以下の視点から地域振興事業を実施しています。
- 地域からの情報発信
- 交流人口の拡大支援
- 地域からの災害復興の支援
1 地域からの情報発信
長生橋80周年事業(ソフト事業)
写真コンテスト(一般部門) 最優秀賞 池田 勝晃 様 「黎明の長生橋」
実施目的
平成29年に80年(傘寿)という節目の年を迎える3代目長生橋について、これまで果たしてきた役割、魅力を再認識する。また、高齢化が進むこの橋の今後のあり方を産官学と地域が一体となって考える。
事業内容
「ありがとう長生橋、長生橋の魅力(ステキ)再発見シンポジウム」、「長生橋の魅力(ステキ)再発見写真コンテスト」、「歴史パネル展、親子見学会」、「長生橋のこれからを考えるシンポジウム」を実施しました。
実施結果
シンポジウムには多くの方々から御来場いただき、写真コンテストには応募総数395点と多数の応募をいただくとともに、新聞・テレビなどにも大きく取り上げられ、長生橋のこれまでの歴史や役割・現状について県民の方々に広く認識され、理解が深まりました。
また、当事業によって、市民団体「長生橋を愛する会」が設立され、事業の趣旨が受け継がれることとなりました。
イベントを通じた長岡地域の農産物の消費拡大事業(ソフト事業)
エダマメフェスタ2017開会式
実施目的
若手農業者を中心に関係機関が一体となり、長岡地域特有の風土・食文化からなる農産物を全国に向けて発信することにより、長岡地域の農産物の消費拡大を図る。
事業内容
2年目となる「EDAMAME FESTA(エダマメフェスタ)2017」を市民交流施設アオーレ長岡において開催し、「第2回世界えだまめ早食い選手権」のほか、農産物・飲食店のマルシェ、農業体験アトラクションを実施しました。
実施結果
世界えだまめ早食い選手権は応募枠を204人に増員して実施しました。イベント当日は前年を大きく上回る9,000人の来場があり、多くのマスメディアにも取り上げられ、長岡産えだまめの情報を県内外に発信することができました。
労務セミナー開催事業(ソフト事業)
ハイブ長岡で開催した労務セミナー
実施目的
人手不足が顕著な「建設業」に着目し、建設業を対象とした研修を実施し、建設業の魅力度アップを図る。
事業内容
建設業の管理監督者向けに「労務セミナー」を開催し、働きがいのある会社づくりや若手社員との信頼関係を構築するためのコミュニケーションスキルを学びました。
実施結果
多くの企業が「将来の担い手不足」、「部下との接し方」等に悩んでおり、その課題解決のきっかけになるようなセミナーを開催することができました。参加者からも「参考になった」、「また開催してほしい」などの声が聞かれました。
異常時における情報提供啓発事業(ハード事業)
この地域の防災情報は80.7MHz
実施目的
度重なる災害の経験から、住民にいち早く情報を伝える手段として、コミュニティFMは有効な手段となる。FMながおかの周波数を広く周知することで、情報を速やかに提供する。
事業内容
一般国道351号のほか、管内一円の県管理道路に案内標識を10基設置しました。
実施結果
災害発生時の情報伝達手段であるFMながおかの聴取につながると期待され、今後も増設を予定しています。
2 交流人口の拡大支援
良寛たずね道活性化事業(ソフト事業)
【上段】アオーレ長岡で開催された「全国良寛会」 【下段】良寛たずね道 ~八十八ヶ所巡り~ モデルコース&ガイドマップ
実施目的
全国にその名を知られ、多くの人々に慕われる良寛さんの魅力を発信することで、多くの史跡が残る長岡地域への関心を高め、交流人口の拡大につなげる。
事業内容
「良寛たずね道 ~八十八ヶ所巡り~ モデルコース&ガイドマップ」の印刷製本を行いました。平成29年6月3日にアオーレ長岡で開催された「全国良寛会設立40周年記念講演」のポスター及び良寛のパンフレットを関越・北陸自動車道のSA・PA計3箇所に掲出し、PRを行いました。
実施結果
ガイドマップは全国良寛会での配布を始め各所で好評を博し、10月には増刷を行いました。既刊の「良寛たずね道~八十八ヶ所巡り~」との併用を意図した作りをしたことで、多くの方に手にとっていただくことができました。全国良寛会の記念講演には予想を超える約1,300人が来場し、SA・PAへのポスター掲出の効果もあったものと考えられます。
広域連携推進調査事業(ソフト事業)
良寛と貞心尼をテーマとしたモニターツアー(洞雲寺の「恋学問妨」歌碑前で)
実施目的
近隣の地域振興局と協力し、地域の多様な歴史資源や産業遺産等の魅力をより広域的につなぎ、発信するための手法を調査し、地域の活性化と交流人口拡大を目指す。
事業内容
柏崎地域振興局と連携した広域観光開発のため、新潟産業大学に委託し、「良寛と貞心尼をテーマとした広域観光ルート開発のための調査研究」を実施しました。(11月18日にモニターツアーを実施)
実施結果
柏崎地域振興局と実施した良寛と貞心尼をテーマとした広域観光開発研究委託事業を実施し、ターゲットの明確化等ツアー商品開発や次年度事業に向けた重要なヒントを得ることができました。
長岡地域の魅力を伝えるガイドづくり事業(ソフト事業)
富岡製糸場での現地研修
実施目的
長岡地域の観光ボランティアガイドのスキルアップを図り、観光資源の魅力を的確に発信することで、ガイド利用者の満足度向上や観光地の魅力向上につなげる。
事業内容
「先進地に学ぶ」というテーマで、世界遺産に登録されている群馬県富岡製糸場にて現地研修を行いました。現地解説員によるガイドをお聞きしたあと、富岡市や解説員の方々との意見交換会を行いました。
研修後の昼食では、郷土料理おきりこみをいただきながら食文化についても学びました。
実施結果
40名の参加があり、現地のガイドや意見交換会で富岡市の取組などを学べたことでスキルアップにつながりました。「現地を直接観て、実際にガイドを聞くことができて参考になった」という意見が多くありました。
森の楽校事業(ソフト事業)
森の楽校 木工体験
実施目的
地域の方々に森遊びの楽しさや森林の役割などを知ってもらい、森林への関心を高めるとともに、森と触れ合う機会を設けることで、中山間地における交流人口の拡大を図る。
事業内容
長岡市小国地域で森林体験活動等に取り組んでいるWISO(ワイソ)と連携し、「森の楽校@おぐに森林公園」を開催しました。5月~3月にかけて、木製ランチセットづくりや遊歩道づくりを体験する活動を行いました。
実施結果
木工体験では、木材から木製品を作り出す過程を体験してもらうことで木に親しんでもらい、地元の木工家である富井貴志氏から指導いただくことで、一流の技を学ぶことができました。各活動には計79名の参加があり、新潟市、加茂市などからの参加者もあり、地域交流につながりました。
島崎川親水護岸整備事業(ハード事業)
島崎川に親水護岸を整備
実施目的
出雲崎町の子育て世代の定住促進を図るため、よりよい生活環境を提供する。
事業内容
定住促進住宅近くの島崎川に親水護岸を整備しました。
実施結果
定住促進住宅周辺の環境整備によるイメージアップを図り、よりよい生活環境を提供することにより、さらなる定住促進が期待されます。
与板河川緑地たちばな公園活性化事業(ハード事業)
旧黒川に散策園路を整備
実施目的
長岡市与板地域のたちばな公園やバーベキューガーデン近くの旧黒川の河川環境を整え、散策園路を整備することにより交流人口の拡大と地域の活性化を図る。
事業内容
水域環境の美観を整え、散策園路を水辺の散策を楽しむ導線形態に改修整備しました。
実施結果
散策園路を整備したことにより、河川に親しんでいただきやすくなり、近くにあるたちばな公園やバーベキューガーデンとの相乗効果で交流人口の拡大が期待されます。
刈谷田川堤防サイクリング回廊整備事業(ハード事業)
刈谷田川堤防サイクリングコース
実施目的
刈谷田川の未舗装部分である堤防を整備し、一連のサイクリングロードを形成することで、地域コミュニケーションの活性化や交流人口の拡大を図る。
事業内容
刈谷田川堤防サイクリングロードの利用可能距離が1,860m増長しました。
実施結果
サイクリングロードの形成により、地域コミュニケーションの活性化や地域住民の健康増進が期待されます。今後も未舗装部分の整備を進めていきます。
3 地域からの災害復興の支援
「長岡地域の食を通じた産学官連携による減災対策推進事業」フォローアップ事業(ソフト事業)
【上段】「災害時の食の備え」リーフレット 【下段】長岡地域「災害時の食の備え」を考えるセミナー
実施目的
災害が起きても健康的な食生活が継続できるよう、これまでの被災経験を踏まえ、次世代への継承や人材育成を目的に、3か年計画(平成26年~28年度)で「食を通じた産学官連携による減災対策推進事業」を実施してきた。
地域主体の取組をより確かなものとして定着、発展させることを目的として、フォローアップ事業を実施する。
事業内容
- 長岡地域「災害時の食の備え」を考えるセミナーの開催(平成30年1月30日)
- 「災害時の食の備え」リーフレットの印刷・活用
実施結果
市町や関係組織と災害食に関する取組状況と今後の方向性を共有する連携体制が強化されました。給食施設での災害時の食の備えに関する実践的な訓練(試食による備蓄食品の検討等)に取り組む施設が増えました。
長岡地域の食の特徴を生かしつつ、家庭内備蓄ポイントを掲載した「災害時の食の備え」リーフレットを作成し、関係者に配布して活用を依頼しました。
アルパカを活用した新商品開発事業(ソフト事業)
アルパカの毛を使ったマグネット、ブローチ、髪留め
実施目的
山古志地域の震災復興を全国に向けてアピールするとともに、地域の観光資源(アルパカ=復興の象徴)を有効活用することにより地域の活性化を図る。
事業内容
「新商品開発による販売力の強化」、「販売先の新規開拓」、「情報発信力の向上」、「長期継続に向けた応援隊の体制づくり」に向けて取り組みました。
実施結果
新商品開発チームの立ち上げ、新商品「アルパカのきもちfrom山古志」を開発し、販売開始の準備を整えました。商品形態は、髪留め、マグネット、ブローチの3種類で、アルパカの毛と福祉施設「ピュアはーと」の“さをり織り”によるコラボ商品となっています。
長岡以外での販売を開始し(新潟市2カ所新潟駅構内、新潟ふるさと村)、長岡市内の新規販路の開拓(12カ所の販売店へ提案)を行いました。フェイスブックでの情報発信力向上にも取り組みました。