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【長岡】長岡地域振興局が実施した平成28年度地域振興事業の紹介
地域の振興と発展のために、長岡地域振興局が平成28年度に実施した主な地域振興事業を紹介します。
長岡地域振興局では、主に以下の視点から地域振興事業を実施しています。
- 地域からの情報発信
- 交流人口の拡大支援
- 地域からの災害復興の支援
1 地域からの情報発信
イベントを通じた長岡地域の農産物の消費拡大事業(ソフト事業)
EDAMAME FESTA(エダマメフェスタ)2016 「第1回世界えだまめ早食い選手権」の様子
実施目的
若手農業者を中心に関係機関が一体となり、長岡地域特有の風土・食文化からなる農産物を全国に向けて発信することにより、長岡地域の農産物の消費拡大を図る。
事業内容
「EDAMAME FESTA(エダマメフェスタ)2016」を市民交流施設アオーレ長岡において開催し、「第1回世界えだまめ早食い選手権」のほか、農産物・飲食店のマルシェ、農業体験アトラクションを実施しました。
実施結果
えだまめ早食い選手権には定員88人に対し全国から735人の応募をいただくとともに、当日は多くの来場者でにぎわいました。また、全国放送を含む多くのマスメディアに取り上げられ、長岡産えだまめの情報を県内外に発信することができました。
農産物直売所活性化支援事業(ソフト事業)
長岡地域農産物直売所ガイド
実施目的
消費者の「安全・安心」な地場産農産物を求めるニーズが高まっていることから、農産物直売所に関する情報発信の充実を図り、地場産農産物を求める消費者の購入行動を支援するとともに、地元産農産物の理解を促進して生産者の所得向上を図る。
事業内容
長岡地域における農産物の魅力と直売所情報をわかりやすく紹介した「長岡地域農産物直売所ガイド」を作成し、公共施設等において広く配布しました。
実施結果
設置をお願いした施設から追加配布の要望がある等、多くの方から手に取っていただき、地域の直売所や地元産農産物のPRにつなげることができました。
長生橋多目的地域情報発信施設整備事業(ハード事業) ※平成27年度からの繰越事業
長生橋両岸に設置された多目的道路情報板
実施目的
長生橋付近に情報発信のための施設整備を行うことにより、道路利用者へのサービス水準の向上を図るとともに、地域の魅力を地域内外に広く発信する。
事業内容
長生橋両岸に多目的道路情報板を2基設置しました。
実施結果
設置した道路情報板を使用して、平時においては一般的な注意喚起やイベント情報の告知、災害等の非常時においては通行規制の情報や避難に関する情報等の発信ができるようになりました。
2 交流人口の拡大支援
良寛たずね道活性化事業(ソフト事業)
モデルコース&ガイドマップ(仮称)の原案
実施目的
全国にその名を知られ、多くの人々に慕われる良寛さんの魅力を発信することで、多くの史跡が残る長岡地域への関心を高め、交流人口の拡大に繋げる。
事業内容
平成27年度に作成したパンフレット「良寛たずね道 八十八ヶ所巡り」に掲載された良寛さんの足跡やゆかりの史跡を巡るモデルコースを作成し、「良寛たずね道 八十八ヶ所巡り モデルコース&ガイドマップ(仮称)」原案としてまとめました。
平成27年度に作成したパンフレット「良寛たずね道 八十八ヶ所巡り」をアップデートの上増刷しました。
実施結果
作成したモデルコース及び「良寛たずね道 八十八ヶ所巡り モデルコース&ガイドマップ(仮称)」原案を基にしたパンフレットの作成及び全国良寛会長岡大会での配布の準備を行うことができました。
増刷したパンフレットを県内外の良寛ファンや関連施設に引き続き配布することで、全国に良寛さんの魅力を発信することができました。
山古志おもてなしアートプロジェクトと案内方式「山古志モデル」の検証(ソフト事業)
山古志のゆるキャラ「小太郎」を使用した案内表示
実施目的
観光客の満足度向上に繋がる道路標識や案内サインなどの設置に向けて、管内の代表的観光地である山古志地域をモデルとした“分かりやすい案内方式”を検討する。
事業内容
『案内方式「山古志モデル」』の構成要素である「著名地点誘導サイン」及び「到着案内・現在地表示」について、使用する統一デザイン、設置方法、設置場所及び設置の優先順位等を検討しました。
実施結果
「著名地点誘導サイン」及び「到着案内・現在地表示」について、そのデザインや設置場所及び優先順位が示され、今後の各整備主体による設置の方向性を定めました。
長岡地域の魅力を伝えるガイドづくり事業(ソフト事業)
ボランティアガイド研修の様子
実施目的
観光ボランティアガイドのスキルアップを図り、観光資源の魅力を的確に発信することで、ガイド利用者の満足度向上や観光地の魅力向上に繋げる。
事業内容
講師にフリーアナウンサーの菊野麻子さんをお迎えし、ボランティアガイド研修「伝える力を磨く コミュニケーション術」を開催しました。わかりやすく伝わる話し方、ビジネスパフォーマンス術などを中心に講演いただきました。その後、グループワークで意見交換を行いました。
実施結果
参加者は76名あり、地域の垣根を越えた多くのボランティアガイドが研修会に参加したことから、観光ボランティアガイドのスキルアップとともに、地域全体のレベルアップにも繋がりました。
日本農業遺産認定等支援事業(ソフト事業)
日本農業遺産認定のPRに活用したリーフレット
実施目的
錦鯉発祥の地である山古志・小千谷東山地域における中山間地域の棚田農業システムが日本農業遺産等に認定されることで、対外的な知名度が高まり、交流人口の拡大等による地域の活性化につながる。
事業内容
長岡市、小千谷市の日本農業遺産認定等に関する取組を支援するため、リーフレットを作成しました。
実施結果
平成29年3月14日に錦鯉発祥の地が日本農業遺産に認定され、リーフレットを活用して認定をPRしました。
森の楽校事業(ソフト事業)
【上段】森林の仕事体験会 【下段】木工体験講座で製作したバターナイフ
実施目的
森林整備の担い手が不足し、その確保及び育成が課題であることから、地域の方々に森遊びの楽しさや森林の役割などを知ってもらい、森林への関心を高めるとともに、森と触れ合う機会を設けることで、中山間地における交流人口の拡大を図る。
事業内容
「森の楽校@おぐに森林公園」の開催(参加人数63人)
- 林の刈り払いやコナラの伐採等の森林の仕事体験会を実施しました。
- 「山の未来をアキラメナイための講演会」を開催し、森林の活かし方等について学びました。
- 木工体験講座を開催し、参加者が自分で集めた素材によってバターナイフづくりを体験しました。
実施結果
「森の楽校@おぐに森林公園」の各種事業には、若者や女性を含む様々な方が参加し、森林への関心を深めていただくことができました。また、その様子は新潟日報や長岡ケーブルテレビで取り上げられ、身近な森の魅力を幅広く発信することができました。
本明川「サケの郷」整備事業(ハード事業)
本明川をサケが遡上する様子
実施目的
地域でサケの放流事業を行っている本明川において、サケが遡上しやすく、放流・観察を安全に行うための環境整備を行う。
事業内容
サケの遡上環境を整えるために、河床整正を行いました。
実施結果
河床整正の結果、サケの遡上数が増加しました。
また、本事業と同時に見附市が仮設の案内看板や転落防止柵、見学用斜路を設置し、PRを行った結果、見学者も増加しました(引き続き、平成29年度に堤防天端の舗装を行う予定)。
寺泊港駐車場進入路整備事業(ハード事業)
寺泊地域の駐車場出入口を拡張
実施目的
長岡市の主要な観光地である寺泊周辺地区において駐車区域の拡張整備を行うことで、利用者の利便性を向上させる。
事業内容
長岡市が実施する駐車場区画の拡張に併せて、駐車場の出入口を拡幅して車両の導線を確保しました。
実施結果
駐車場を利用する車両の通行がスムーズになったことで、寺泊地域への主要なアクセスルートである国道402号の渋滞緩和に繋がりました。
3 地域からの災害復興の支援
アルパカ&どんぐりプロジェクト事業(ソフト事業)
アルパカ&どんぐりストラップ製作体験
実施目的
山古志地域の震災復興を全国に向けてアピールするとともに、地域の観光資源(アルパカ=復興の象徴)を有効活用することにより地域の活性化を図る。
事業内容
アルパカの毛を活用して商品化された「アルパカ&どんぐりストラップ」の販売促進
- 公式サイト及び公式フェイスブックを立ち上げ、PRの強化に努めました。
- 山古志フェアや農家民宿においてストラップ製作体験を実施しました。
- 草木染めによる新商品を開発しました。
実施結果
公式サイトや公式フェイスブックにおいて情報発信するとともに、イベントでの販売活動やストラップ製作体験を実施することとで、ストラップの知名度向上につなげ、販売を促進することができました。
※アルパカ&どんぐりストラップは、アルパカ牧場、山古志地域の直売所、蓬平温泉、まちなか観光プラザ(アオーレ長岡の隣)等で販売しています。
復興発信・交流支援事業(ソフト事業)
新潟県中越大震災12周年記念シンポジウムの様子
実施目的
中越大震災から10年目の節目を超えて、次の復興段階へと向かう地域の取組を支援することで、復興した地域の新たな魅力などを発信する。
事業内容
新潟県中越大震災12周年記念シンポジウムへの支援を行いました。
実施結果
復興した地域の姿や魅力を発信し、交流人口の拡大に貢献できました。
長岡地域の食を通じた産学官連携による減災対策推進事業(ソフト事業)
【上段】災害支援活動学生ワークショップ 【下段】食の事業継続セミナー実践編
実施目的
災害によって住民が被る被害を少なくするため、災害時における食の備えの必要性を周知し、災害食(災害時であっても健康的に過ごすことができ、かつ平常時にも役立つ食事)の普及・定着化を図る。
事業内容
- 「災害支援活動学生ワークショップ」の開催
熊本地震の支援活動に従事している大学生と教員を招き、学生自らが災害から身を守るために必要な備えを知るワークショップを行うとともに、復興支援活動を行う地域の方々と学生との交流を行いました。 - 「食の事業継続セミナー実践編」の開催
熊本地震や中越地震の食の実態から、災害時要配慮者の食に焦点を当て、地域の食の事業継続に関する基調講演と実践報告を行いました。
実施結果
長岡地域における災害食に関する普及・定着化が進み、様々な分野が主体となる取組が進むとともに、災害支援活動学生ワークショップや食の事業継続セミナー実践編の開催を通じ、災害食に関する意識を高めることができました。