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ダムの概要

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0053041 更新日:2019年3月29日更新

三面川は、新潟県の北部に位置し、その源を朝日連峰に発し、村上市を流下し日本海にそそぐ流域面積664.3、流路延長50kmの新潟県を代表する二級河川です。鮭や鮎を始め、多くの種類の魚や生物が生息し流域の田畑には水を潤すなどの恵み豊かな川として親しまれています。しかしながら一方で、夏場は渇水しがちで、かんがい用水の不足を来したり、また、大雨が降るたびに氾濫を繰り返し、多くの水害に見舞われてきました。

三面川では洪水、渇水の被害を防ぎ安定した流れを保つため、昭和28年に県営では初となる三面ダムが完成したのを始め、下流部においても河川改修を実施してきました。しかし昭和42年に県北部を襲った羽越水害では、三面ダムで想定していた洪水流量を大幅に上回り、必死の洪水調整にもかかわらず甚大な被害を受けました。

羽越水害以降、三面川流域住民から治水対策への強い要望と、こうした被害を2度と繰り返さないため、最適な治水対策として三面ダム上流に新たなダムの建設が計画され、平成13年に奥三面ダムが完成しました。

また、三面川は村上市の耕地等の水源として利用されており、近年、夏期に頻発する渇水のためかんがい用水の取水制限を行っている状況です。三面ダム、奥三面ダムでは動植物の保護等を含め、河川維持用水の安定供給が期待されています。

さらに、三面川流域は県内でも有数の多雨豪雪地帯であり、豊富な水資源が存在することから、近年のクリーンエネルギーとしての水力発電の重要性を考え、ダム建設と同時に昭和28年に三面発電所、昭和32年に猿田発電所、さらに平成13年に奥三面発電所を建設し発電を行っています。

三面ダムと奥三面ダムにより三面川流域の水量をコントロールすることが可能となり、またこれら2つのダムは流域住民の生命と財産を守る重要な役割を果たしています。

ダム建設の経緯

  • 昭和22年5月
     三面ダム現地調査開始
  • 昭和24年6月
     三面ダム工事用道路着手
  • 昭和25年
    • 三面ダム仮排水炉トンネル工事着手
    • 三面ダム本体掘削開始
  • 昭和26年8月
     三面ダム本体コンクリート打設開始
  • 昭和27年12月
     三面発電所一部発電開始
  • 昭和28年6月
    • 三面ダム本体コンクリート打設終了
    • 三面ダム、三面発電所完成
  • 昭和32年
     猿田発電所完成
  • 昭和42年8月
     羽越水害
  • 昭和44年4月
     奥三面ダム現地調査開始
  • 昭和45年8月
     奥三面ダム地元工事説明開始
  • 昭和46年4月
     三面川河川総合開発事業実施調
  • 昭和55年4月
     三面川河川総合開発事業建設採択
  • 昭和57年4月
     奥三面ダム工事用道路着手
  • 昭和60年9月
     三面集落閉村式
     (11月集団移転完了42戸)
  • 昭和63年9月
     奥三面ダム仮排水炉トンネル工事着手
  • 平成3年3月
     奥三面ダムダム本体工事着手
  • 平成3年9月
     奥三面ダム本体掘削開始
  • 平成6年9月
     奥三面ダム本体コンクリート打設開始
  • 平成10年7月
     奥三面ダム本体コンクリート打設完了
  • 平成10年12月
     奥三面遺跡群発掘現地調査終了
  • 平成12年10月
     奥三面ダム試験湛水開始
  • 平成13年7月
     奥三面ダム試験湛水完了
  • 平成13年10月
     奥三面ダム、奥三面発電所完成
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