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教育下越375号
教育下越375号
部活動地域移行の現状
文部科学省の「学校の働き方改革を踏まえた部活動改革について(令和2年9月)」の概要と して、「令和5年度以降、中学校における休日の部活動を段階的に地域移行し、休日の部活動の指導を望まない教師が休日の部活動に従事しないこととする」と明記されています。 今後、令和7年度までを改革集中期間とし、令和8年度からは進捗状況等を検証し、更なる改革を推進していく方向性になります。 そこで、特色ある取組を行っている佐渡市の主な取組状況を紹介します。
<佐渡市地域クラブ活動>
時期:毎月第3日曜日の3時間
内容:
【スキップ型】 部活動の種目を中心に開設。個々のスキルア ップや経験を積むため、1つの種目を選択し継続して活動する。(吹奏楽・ソフトテニス・卓球・バスケットボ ール・バドミントン・バレーボール・野球)
【エンジョイ型】 様々なスポーツや文化活動に親しむために、 毎回参加する種目や活動を選択して活動する。(イラスト・鬼太鼓・華道・競技かるた・クラシックギター・ゴルフ・茶道・佐渡探究・サ ッカー・自転車・写真・水泳・スキー・ダンス・トレッキング・人形芝居・能楽・美術・武道・マリンスポーツ・民謡・陸上)
生徒にとって望ましい持続可能な部活動と学校の働き方改革の両立を目指しています。この改革によって、子どもたちの多様な体験機会の確保と学校教育の質が向上することを期待しています。
給与事務指導の結果について
給与係では、給与・旅費事務の適正な執行と円滑な運用のため事務指導を実施しています。 今年度の指導では、事例として以下のようなも のがありました。各学校においても同様の事例がないか確認をお願いします。
1 実施状況
【実 施 日】 7月 13 日~9月 19 日
【実施校数】 全 49 校(新発田市 18 校、 村上市8校、胎内市9校、佐渡市 14 校)
2 追給・返納を生じた主な事例
【通勤手当】 高速利用の認定において、ETC の朝夕割引の 還元額を誤って計算し過支給となっていたため返納。
【住居手当】 支給額が減額となるため異動の特例に該当しない申請であるにもかかわらず適用し、5月適用とすべきところ4月適用としていたため変更前の手当との差額を追給。
【へき地手当に準ずる手当】 手当に該当する者について、給与システムの入力が未公開のまま支給漏れとなっていたため 追給。
【特殊勤務手当】 ・林間学校で日帰りした職員に教員特殊業務手当第2号業務の手当を支給していたため返納。
・教育業務連絡指導手当において、年休を1日取得した日に手当を支給していたため返納。
・出勤簿と特殊勤務手当整理簿を突合した際に、手当整理簿の記載漏れや手当整理簿の修正内容未反映による支給漏れがあり追給。
・対外運動競技の大会用務により週休日に振替勤務した日において教育業務連絡指導手当を支給していなかったため追給。 【時間外勤務手当】 1時間支給漏れがあり追給。
【旅費】 請求もれがあり追給。
学校管理訪問を終えて
今年度予定されていた管内 64校(小学校41校、中学校23校)の学校管理訪問が終了しました。市町村教育委員会並びに各学校には、事前の御準備と御配慮をいただき、感謝申し上げま す。今年度の訪問を振り返って、成果(◎)や課題または注意点(▲)と考えられる事項をお知ら せします。再度、学校管理上の点検と見直しをお願いします。
1 教職員の人事管理
◎加配教員配置校においては、学校課題の解決に向けて適切な運用がされていた。
◎特別支援学級の運営について、学級担任の給料の調整額の支給要件が満たされ、「特別支援学級ガイドライン」に基づいた適切な指導がされていた。
◎特別支援学級において、特別の教育課程を編成し、学級の児童生徒の実態に応じた適切な授業が実施されていた。(自立活動や生活単元学習等の設定)
2 諸表簿の管理
◎記載内容の正確さ、他の表簿との整合性、 保存状況等を確認できた。 ◎学校日誌において、出張の記載は、会議の 開始時刻のみならず、出発時刻が記録され ていた。また、服務勤務における危機管理に対し、市町村教委及び校長の指導が正確 に記載されていた。
▲諸表簿への管理職の決裁印漏れがないかを確認する。
▲事務職員等の時間外勤務の事前命令を徹底するとともに、学校日誌に時間外勤務の記載を確実に行う。
3 旅費及び学校預り金等の財務管理
◎旅費の年間執行計画が確実に作成されてい た。また、校長による確実な執行状況の把握と、勤務管理上の適正な旅行命令が行われていた。
◎修学旅行や卒業アルバム等の取扱い業者の選定委員会がどの学校においても実施されていた。また、選定委員会の開催案内や当 日のレジメ、会議録の整理がされていた。
▲新型コロナウィルス感染症の対応が変更さ れ、旅行が以前に戻りつつある。派遣依頼文書等を確認し、引き続き旅行命令の精査及び旅費の削減に努める。
▲修学旅行先の決定は、修学旅行引率旅費の配当基準額を十分に考慮し、追加配当をあてにしない。
▲教材の納品の際に、複数名による検収(必ず現物とつき合わせる)を確実に行う。
▲学校が保管する現金を把握するための「現金預かり簿」等の作成、管理職による点検を確実に行う。(中学校の部活動に関わる現金も含む)
4 施設・設備等の安全管理
◎理科室の薬品、体育用具、刃物等の管理状 況は概ね良好であった。
▲刃物類の棚には総量表示、刃物一つ一つに はナンバリングを確実に行う。
▲使用の見込みがない刃物や薬品(例:小学 校の水酸化ナトリウム)を計画的に処分する。
▲跳び箱の布の破れやロイター板のカーペッ トの剥がれがあるものは使用しない。
5 非違行為の根絶、個人情報管理の徹底
◎非違行為根絶研修会が全ての学校において計画的に実施されていた。
◎県や下越の作成資料を参考に、参画型の研修会が確実に実施されていた。
▲使用した研修資料のほか、研修の記録(教職員が記載したワークシート等)及び校長指導の記録を確実に残す。
▲今年度も個人情報の漏洩や紛失が発生しており、校内体制を含めた実効性のある防止策が必要である。
▲保健室で管理している調査票や記録簿等は施錠ができる場所に保管する。
6 働き方改革の具体的な取組
◎訪問校では業務改善への取組(会議の精選、 日直と日番日誌の撤廃、長期休業中の学校無人化等)が確実にされていた。 ◎新型コロナウィルス感染症の対応が変わり、以前の教育活動に戻りつつあるが、どの学校も業務改善の意識をもち、校時表の大幅な見直し、複数担任制の導入、行事及び準備の精選等に努めている。
【最後に】
間もなく冬を迎えます。 早めのタイヤ交換を心がけるとともに、引き続き、交通加害事故や速度超過違反の未然防止、さらに公務災害事故の未然防止に努めてくださるようお願いします。
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