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令和2年度 子ども読書レベルアップ研修会

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0322775 更新日:2020年11月5日更新

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令和2年度子ども読書レベルアップ研修会を開催しました

1 はじめに

 新潟県教育委員会では、子どもの自主的な読書活動が推進されるよう、読書の魅力や楽しさ、大切さを広く紹介して理解者や応援者の拡大を図るとともに、研修会による指導者の養成、学校・図書館・市町村等と連携した子どもの読書環境の整備を図っています。本年度は、上・中・下越地区の計5会場で、「子ども読書レベルアップ研修会」を開催しました。中越地区で開催された研修会について、紹介します。

2 事業の概要

□ 目的

・地域で子ども読書活動推進の牽引役となる方を対象とした研修会を実施し、総合的な知識と実践的な技術の習得及びスキルアップを図る。

・学校での活動を活性化させるため、学校関係者と地域での活動者とが一体となって研修を受け、関係者のネットワークの構築及び連携強化を図る。

 

□ 参加対象

・公立図書館司書、幼・小・中・高・義務教育・中等教育・特別支援学校教職員、学校司書、保育所・こども園・児童館職員、行政職員、読書ボランティアの方

・子どもの読書活動に興味・関心のある方

□ 研修テーマ・講師

 
研修テーマ 講 師

「探究する」学校図書館をつくる

-情報リテラシーと知のデザイン-

東京学芸大学

非常勤講師 長谷川 優子 様

読み聞かせはきっかけづくり

 読み聞かせサークル 

ワンダーランド代表 大越 さとみ 様

□ 期日・会場

 

期 日

会 場

講 師

1

令和2年8月28日(金曜日)

燕市中央公民館

長谷川 優子 様

2

令和2年9月3日(木曜日)

燕市中央公民館

大越 さとみ 様

3

令和2年9月4日(金曜日)

南魚沼市図書館

大越 さとみ 様

4

令和2年9月24日(木曜日)

南魚沼市図書館

長谷川 優子 様

3 研修会の様子

□研修テーマ 「探究する」学校図書館をつくる―情報リテラシーと知のデザイン―

(1) 講義

 「探究する学校図書館をつくる」をテーマに、調べ学習との違いや「最初の問いをつくる段階がカギである」ということについて分かりやすく教えていただいた。また、新書を材料にした、本を読み進めるかどうかを判断する力を付けるための読書法「点検読書」について、参加者に実際に新書を持参してもらい、体験しながら理解を深めることができた。探究する図書館の意義や大切さ、情報リテラシーと知のデザインについて参加者は理解を深め、今後の取組への意欲へとつなげていた。

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(2) 参加者アンケートから

〇 探究プロセスモデルを提示することが大切であると感じた。探究する学校図書館を支える公共図書館は何ができるか考えるよい機会となった。(公立図書館職員)

〇 様々な実例を見せていただき、とても参考になった。学校の図書室と協力しながら、市の図書館がどのように子どもたちの読書活動をサポートしていけるか。今回の研修で学んだことを生かし改めて取り組んでいきたい。(公立図書館職員)

〇 図書館の活用方法とは本来こういうことだったのではないかと思った。子どもたちがいろいろな事柄に興味をもって図書館に通うようになったらよいと思った。(読書ボランティア)

〇 現在の学校図書館に求められる「探究学習」について、新しく知ることが多く、役立つ内容だった。地域の学校図書館ではあまり取組がされていないと思われるので、公共図書館ができることもあるのではないかと思った。今後はデジタル資料の活用も図書館職員に求められるスキルになってくると思うので、力を入れていきたい。(公立図書館職員)

〇 勤務校ではなかなか生徒が図書館に立ち寄らず、学校図書館としてまだまだ課題が多く見られる。司書の知識をベースに3つの機能を果たせる図書館を目指していきたい。また、紹介していただいた「学校図書館データベース」を早速検索してみようと思う。(教員)

 

□研修テーマ 読み聞かせはきっかけづくり

(1) 講義

 「絵本は親が子どもに読んでやるもの」というテーマをもとに、同じ時間、同じ空間の中で親が子どもに読んであげることで、子どもの心の安定につながっていくということをご教示いただいた。また、これまでの豊富な実践を基に、読み聞かせの魅力について分かりやすく説明していただいた。声の大きさ、情景の想起、本に合わせて読み方を変えるなど、読み聞かせのポイントも実演を通してご教示いただいた。「読み聞かせ」は「語り聞かせ」であるという捉えで作者の思いを伝えることや、地域素材を絵本として教材化し、地域貢献につなげていった実践は参加者にとって印象深いものとなった。

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(2)参加者アンケートから

〇 講師の語りきかせ、とても引き込まれた。園内でも希望者に「おはなし会」をしたり、「おはなしのじかん」のお便りを発行したりしている。今回の講義をぜひ参考にして、図書の活動に取り入れていきたい。(保育園職員)

〇 講師の読み聞かせを大変楽しく聴かせていただいた。音声を変えたり、効果音が入ったり、説明が加えられたりと、どんどん引き込まれる読み聞かせだった。たんたんと表情もなく読まれるより、ずっと魅力的である。模倣できるところから模倣したい。地域を題材にした作品を生み出し、それを広げていく活動がすばらしい。きっと我が町にも埋もれているものがあるはず。とても参考になった。(学校司書)

〇 豊富な実践に基づいた内容の濃い講義だった。読み聞かせの取組を今一度見直すきっかけになった。ワンダーランドさん作成の絵本の実演はすばらしかった。(学校司書)

〇 読み聞かせに対する考え方がすごく納得できるもので、有意義なお話であった。「絵本は親が子どもに読んでやるもの」という考え方が、私の中で一番「そうだ!」と納得した。(公立図書館職員)

〇 「読み聞かせは親がするもの」というお話が印象的だった。読み聞かせをすることで、子どもが「愛されている」「大切にされている」と感じることができる大切な時間なのだと分かった。(教員)

4 まとめ

 中越地区は、燕市中央公民館と南魚沼市図書館を会場として開催し、延べ90名の方が参加されました。探究する図書館、読み聞かせのきっかけづくりなど、参加者にとって新たな発見や気付きを得る研修会となりました。実際の活動に生かしたいという感想が多く寄せられました。

 

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