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令和7年11月26日 新潟県知事 定例記者会見

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0787170 更新日:2025年11月27日更新

 

 

(記者会見の動画を新潟県公式Youtubeチャンネルでご覧になれます)<外部リンク>

 

1 日時  令和7年11月26日(水) 10時02分~10時47分

 

2 場所  記者会見室

 

3 知事発表項目​

・令和7年度12月補正予算の概要について

・令和7年12月県議会定例会提出の議案について

・次世代型太陽電池の実証事業について

・新潟米新品種「新潟135号」の名称の決定について

 

4 質疑項目

・雪育リゾートにいがたの取組状況について

・令和7年度12月補正予算の概要について

・新潟米新品種「新潟135号」の名称の決定について

・県内の地域医療について

・次世代型太陽電池の実証事業について

・柏崎刈羽原発の再稼働について

・令和7年度新潟県工業用地造成事業会計決算について

・新潟県産米について

・国の令和7年度補正予算について

 

知事発表

 

(令和7年度12月補正予算の概要について)

 

 お手元に補正予算の概要が書いてあると思いますけれども、クマの対策、それから、(柏崎刈羽原発の)再稼働等に関わらず進めていく避難路の整備についての経費、それから先般、2件立て続けに発生しましたけれども、鳥インフルエンザへの対応に必要な経費、それから、人事委員会の勧告等に対応した職員給与費、これらについて補正予算を提出することにしています。もう一つは別立てで、先般発表させていただきました再稼働に関連する補正ということで、広報の強化に必要な経費について、補正予算を計上しています。全体では73億5,700万円ということであります。概要はもう既にブリーフィングさせていただいているということですので、ご理解いただけると思います。

 

(資料1)令和7年度12月補正予算の概要について [PDFファイル/902KB]

 

(令和7年12月県議会定例会提出の議案について)

 

 もう一つ、議案の方も、資料2ということで付いていますが、主なものとしては、国の特別職に準じて知事、副知事、県議会議員等の期末手当の支給割合を改正する。それから先ほど申し上げました人事委員会の勧告に基づいて職員の給与を改正する。それから、国の旅費法の改正に準拠いたしまして、職員の旅費に関する条例、基本的に実費支給にしていくという考え方ですけれども、その条例の改正。あとは、病院事業の関係で、新潟県立松代病院を新潟県立十日町病院に統合して、新潟県立まつだい診療センターを設置するという条例を提出する予定です。

 

(資料2)令和7年12月県議会定例会提出の議案について [PDFファイル/743KB]

 

(次世代型太陽電池の実証事業について)

 

 3つ目でしょうか、次世代型太陽電池の実証事業、募集をしていましたが、応募していただいた事業者が出てきまして、今日でしょうか、ここを出て左側の渡り廊下がありますけれども、そこの球面のガラスに、もう今設置してありますけれども、いわゆる次世代型太陽電池というのは、軽くて、曲げられたり、柔軟性がある、そういったタイプのものですが、カルコパイライトという、技術といいますか、種類といいますか、その太陽電池を用いて実証実験を進めるものであります。その他に、阿賀野市の株式会社坂詰製材所、それから妙高市の公共施設も、年度内に設置を予定していまして、雪の時期でも、あるいはこういた冬の、曇天、曇り空でも、どの程度の発電ができるのか、そうした性能を確認していく実証事業を予定しています。

 

(資料3)次世代型太陽電池の実証事業について [PDFファイル/98KB]

 

(新潟米新品種「新潟135号」の名称の決定について)

 

 そして最後が、これが一番ご関心のある人もいるかもしれませんが、新潟米のラインナップ、極早生、本当に早いタイミングで実るものから、晩生と言われる、今、新之助が象徴的なものですけれども、ラインナップを揃えようとしている中で、もう10数年前から極早生の品種の開発を続けてきまして、今年も各地で実証ほ場を設けて収穫いたしましたが、非常に良い品種として完成したと思っています。暑さに強くて食味もよくて、そして、8月中にはもう収穫できるという、まさに極早生ですけれども、この新潟135号という名前で、これまで呼んできましたが、名称、決定いたしました。9月の終わりから10月の初め、2週間足らずで募集をしたのですけれども、名称の募集をしたのですが、1,700件を超える応募があったということで、その中から、庁内での選考を経て、決定したものであります。それでは、名称を発表したいと思います。極早生、分かりますよね、これがラインナップ、早いものから遅いものまでということで、コシヒカリは中生と言っているのですけれども、新之助は晩生、ここですね、この新潟135号、ここにありますように、暑さに強くて、食味に優れて、ということでありまして、それでは、名称、見えますでしょうか、「なつほなみ」と名付けることにいたしました。少し皆さんの反応がよく分からないのですけれども、おお、という声でもないし、別に落胆でもないでしょうし、これから、いろいろな人のご評価もあるかもしれませんが、まだデザインを決めていませんので、新之助のデザインの良さも大分見なれてきたと思いますけれども、この「なつほなみ」にふさわしいデザインを早急に決めて、市場で認知されるように取り組んでいきたいと思います。いわゆる早場米の市場に挑戦していこうということであります。あまり説明するものでもないかもしれませんけれども、夏の暑さにも負けずに生長するお米でありまして、そして「ほなみ」というのは豊かに実る、風に吹かれて波打つような、よく新潟平野の秋の時期の穂波というのは、イメージされることも多いと思いますけれども、夏の穂波ということで、この名称を選んだところであります。私の方からは以上です。

 

(資料4)新潟米新品種「新潟135号」の名称の決定について [PDFファイル/385KB]

 

質疑

(雪育リゾートにいがたの取組状況について)

 

Q FM新潟(代表幹事)

 新潟県の冬季観光施策について伺います。12月に間もなく入るところで、県内だと、かぐらスキー場が県内トップを切ってオープンして、冬本番への期待が高まっているところですけれども、昨シーズン、湯沢・南魚沼・妙高エリアが、インバウンドの影響もあって、スキー場の入込数が増えている一方で、国内だと、少子高齢化の影響もあって、スキー、スノーボード人口が減っていると言われています。そうした状況の中で、新潟県は「雪育リゾートにいがた」を掲げて、今年は「新潟・冬の遊園地」、新たなコンセプトを打ち出していらっしゃいますけれども、この取り組みに込める思いや、新潟の今シーズンの冬季観光に対する期待、知事のお考えを教えてください。

 

A 知事

 ご指摘の通り、スキー人口、残念ながら長期的には減ってきている中で、最近下げ止まったのではないかという議論もありますけれども、本当にブームだった時期に比べれば、もう4分の1程度になっているとも言われている中で、一方で、やはりスキーを楽しみたいと、もちろんスキーやスノーボードというスポーツとして楽しむ人たちは、まだまだ私は根強いものがあると思いますけれども、そこまでではなくても、もっと小さいときから、雪に親しむといいますか、雪に触れて遊ぶという、子ども連れのファミリーが、みんなでそれぞれ楽しめるという、そういったコンセプトで、スノーリゾート新潟を、もっと広い層に、訴求していきたい、訴えていきたいという中で、冬の遊園地という、雪育という言葉も使ってましたし、冬の遊園地という、そういったキャッチコピーも打ち出して、幅広い層に、ファミリーを中心として、幅広い層に新潟に来ていただきたいと、それが今シーズンのねらいであります。例えば、家族全員がわくわくできるという意味では、既にもう一部の地域でやっていますけれども、ランタンの打ち上げの体験ができますとか、広い意味での雪国の食文化を味わいますとか、コンテンツの幅を広げて、冬イコールスキーという、これまでの、割と直線的な考えを広げて、みんなで、雪といっても雪景色を楽しむこともできるし、雪の上で遊ぶこともできるし、そして雪国の食文化も味わうことができますし、温泉というものも、雪と非常に相性がいいですよという中で、幅広く新潟の魅力を、味わっていただけるようなプロモーションをしていきたいと思っています。

 

(令和7年度12月補正予算の概要について)

 

Q NHK

 補正予算に関する質問です。(令和7年度新潟県一般会計補正予算)その2の柏崎刈羽原発の再稼働に関連する補正分についてですけれども、こちら再稼働した場合に受けられる交付金を活用するということですので、再稼働をすることを前提としている予算案だと思うのですけれども、この予算が通るかどうかをもってして、知事は信、不信任を図るということなのでしょうか。

 

A 知事

 それは議会がどういった形で意思を表示していただけるかは、私には分かりません。議会にお任せしていますが、私は職務を続けることについての、信任、不信任を議会にお諮りしているつもりです。

 

Q UX

 今回、広報予算(柏崎刈羽原子力発電所の再稼働に関連する補正分)を別立て、いわゆる特出しをした理由を、いわゆる補正のその1の方に入れ込まずにこれだけ特出ししたという・・・。

 

A 知事

 それは議論しやすいようにということだと思います。

 

Q UX

 いわゆる原発に関してその予算をもって話し合ってほしいと・・・。

 

A 知事

 話し合いやすいようにということで、私は正直、県議会での議事の仕方に関わってくる話ですので、特段どうありたい、こうでありたいというのはないのですけれども、過去にも非常に重要なテーマを集中的に議論しやすいように、こうやって議事を分けた、議案を分けているケースはあるようですので、それに倣ったということだと思います。

 

Q 読売新聞

 補正予算その2についてお伺いしたいのですけれども、この(原子力発電に関する安全・防災対策)理解促進事業によってどの程度の効果を期待しているのか、教えてください。

 

A 知事

 定量的には何か申し上げるものはないと思うのですけれども、意識調査でも本当に認知されていないと、安全対策やいろいろな防災の取り組みが認知されていないというところが出てきていましたし、実は公聴会などで、それからいろいろな首長の皆さんとの対話の中で、あれ、これはご存じないのかなという話はやはりありましたので、そういった意味での周知の向上という、その努力ということだと思います。客観的な数値目標までは持っていないと思いますね。

 

Q 読売新聞

 先日の県民意識調査で、現在の認知度というのは、把握できたと思うのですけれども・・・。

 

A 知事

 5つくらい安全対策、6つくらいの防災対策を調査票の中で示しましたので。

 

Q 読売新聞

 今回の事業で、認知度が変化するというのを期待するのであれば、もう一回どこかのタイミングで調査をした方がいいと思うのですけれども。

 

A 知事

 お金がかかりますからね。どのタイミングでどの程度のお金かけてやるかというのは、これから検討しなくてはいけませんね。

 

Q 日経新聞

 同じく、補正予算その2のところで少し伺いたいのですけれども、専門家を迎えた監視チームについての役割としては、起動や営業運転に向けてのところを確認するものである旨、伺っているのですけれども、つまり年度内におおよそそこまでいくというところをある程度想定をした上での・・・。

 

A 知事

 監視チームという名前も何とも言えませんけれども、詳しくは私も承知していません。どのようなメンバーなのかなど、ただざっくり担当から聞いているのは、元々今でも定期的にでしょうか、市と村と県で担当者が、何といいますか、確認に入っているのですよね。安全協定に基づいてだと思いますけれども。それを今度、外部の専門家を入れて、より丁寧にやっていくという、そういったイメージだと聞いています。ですので、いつ頃からや、何を見るのかなど、そこは少し担当部局に聞いていただきたいと思います。

 

Q 日経新聞

 お聞きしたかったのは、知事の想定として、何か年度内に、いわゆる再稼働や営業運転などのようなところのスケジュール・・・。

 

A 知事

 それは私にはないです。そもそも、県議会で信任いただけるかどうか、これからです。

 

Q 日経新聞

 県議会で信任された場合についてなのですけれども、いわゆる国の理解要請の回答の仕方として、何か柏崎市や刈羽村とも、もう一回何かまた情報共有する・・・。

 

A 知事

 それほど先まで・・・。

 

Q 日経新聞

 考えていない・・・。

 

A 知事

 ありません。

 

Q TeNY

 補正予算案のその2についてなのですけれども、今回は、原発の安全対策、防災対策、理解促進を目当てにしていますけれども、意識調査で、そういった理解が広がれば、再稼働についても肯定的な意見が多いということだと思うのですが、いわゆる理解促進を進めることで再稼働に対して県民に理解をしてもらいたいという大きな狙いがあるということでよろしいでしょうか。

 

A 知事

 やってきたこと、この安全性の向上のために、あるいは万が一事故が起きたとき、重大事故が起きたときの安全な避難というところで、国や東京電力や特に防災のところは県や市もいろいろな取組をしてきているので、そもそもそれが伝わっていないということ自体が、要するに行政としては非常に問題ですよね、というまずベースでそういったことがあって、今回の再稼働についての判断に関して言えば、認知される、認知すると、理解が深まって、再稼働に肯定的な方が増えるという、傾向が出ているのはこれも、調査の結果が出てきていますので、そういった意味では、そもそも行政がやっていることを、その住民なり県民が知ってもらうということは当然のことでありますが、それに加えて、再稼働への理解が深まるということは、狙いとしてはあると思います。

 

Q TeNY

 もう一点、その12月議会で知事は進退を諮るということをお話しされていますけれども、今回再稼働議論について、県民も特に注目して見ているのかなと思うのですけれども、この12月議会の場は補正予算その2もありますが、どういった場にしていきたいなど、お気持ちのようなものを・・・。

 

A 知事

 どういった場にしていきたいというのはないのです。県議会に熟議をしていただいて、ご判断いただきたいと思っています。

 

Q BSN

 補正予算案のその2について、確認させていただきたいのですが、これが可決された場合、それをもって県民の再稼働への理解が得られたという判断になるということ・・・。

 

A 知事

 もう一度お願いします。

 

Q BSN

 (令和7年度新潟県一般会計補正予算)その2が可決された場合、それをもって県民の再稼働への理解が得られたという・・・。

 

A 知事

 ですので、先きほどお答えしたと思うのですけれども、その議案のやり方、審議の進め方は、それは県議会の判断ですので、どういった審議のやり方をするかは、そこは私の方から言うものではありません。私が県議会にお願いしたのは、職務を続けることについて信任をいただけますか、それとも不信任とされますかということを、議会の意思として示してくださいとお願いしたので、どのようなやり方で、それを示していただくか分かりません。

 

Q BSN

 再稼働の県民の理解が得られたというのは、議会の答えによって分かるということでしょうか。

 

A 知事

 再稼働の県民の理解というのは・・・。

 

Q BSN

 理解を得られたというのは、どの時点をもって知事は、受け止められるものなのでしょうか・・・。

 

A 知事

 立論が少しおかしくないでしょうか。私は自分の出した結論について、それを県民がどう受け止めるかを、常々確認したいと申し上げていました。そのことでその確認の仕方として、信を問うという方法は、単純に賛否ではなくて、もっと重いものだと。つまり存在をかけるようなものが、信を問うという言葉の意味だと理解をしている中で、職務をまさにこの原発への対応を、そこに至るまでの過程も含めて、こういった結論を出した人間を、知事という職務を続けさせることについて、判断してもらいたいと。それが県民の受け止めの証だと思っています。

 

Q 新潟日報

 事前に出ていたら申し訳ないのですけども、確認で(令和7年度新潟県一般会計補正予算)その1とその2なのですが、これは分けて提案するというのは、知事のご指示で・・・。

 

A 知事

 別に私はこだわりないのですけれども、先ほどもお答えしていますよ。分けた方が、議事がしやすいだろうということ、議論しやすいだろうということで、過去にも、そうやって重要な問題、インテンシブに議論するべきような問題については、議案を分けて提案したこともあるそうで、それに倣ったと聞いています。

 

Q 新潟日報

 一緒での審議でも、同じ議案でもよかったということですか。

 

A 知事

 それでも議論しやすければ、別にそれでもいいと思いますよ。やり方はもう、県議会の、やりやすいような形を、当然実務的に相談していると思います。

 

(新潟米新品種「新潟135号」の名称の決定について)

 

Q NHK

 先ほど発表された「なつほなみ」ですけれども、最終的に名称は知事が決定されたと伺っていますが、この名前に・・・。

 

A 知事

 皆さんのご意見を踏まえて、決めています。

 

Q NHK

 このお名前に決定された理由は、どういったところから・・・。

 

A 知事

 1,700余りの応募をいただいた中で、担当部局の中の委員会で、厳選してきていただいた、本当に片手ぐらいの選択肢の中から選んだのですけれども、先ほど申し上げましたように、「なつほなみ」という名前は、夏という暑さにも負けずに、8月中に、美しく実って、その実った様が、穂波という言葉で表現されるように、波打つように、実っているその状態を、繰り返しですけれども、「なつほなみ」、夏に暑さもめげず、美しいお米が実りましたと、そういった気持ちを表現した言葉ですけれども。解説しても、ピンと来ないかもしれません。

 

Q NHK

 この名前がついたことで、何かどのように県民に浸透すると良いなど・・・。

 

A 知事

 早場米なので、極早生品種ですので、夏というところはすごく、何かこう伝わるのではないでしょうか。要するに早く認知してもらいたいと思う中で、新之助を10年前に打ち出したときは、少しお米の名前としては、あまりないような名前だったと思うのですけれども、そういったところでアピール、早く浸透していってほしいというところありましたけれども、「なつほなみ」に関して言うと、お米の名前としては何となくありそうな感じかもしれませんが、この夏という言葉が、少し新潟米のラインナップとして非常に珍しいので、認知されていく可能性が高いのかなと期待しています。

 

Q 新潟日報

 新潟135号の新しい名称なのですけれども、先ほどの質問の中でも、名称の由来部分は結構、知事の方で触れてはいたのですけれども、選ぶにあたって、片手ぐらいあった中で、知事が選ぶ中で重視したこととか・・・。

 

A 知事

 私がそれほど強い思い入れを持ってということではないのです。何となく皆さんの雰囲気は絞られていましたので。皆さん分かりやすいと思いませんか。逆に刺さるようなネーミングではないのかもしれませんけれどもね。先ほどから言っているように、夏という言葉は少し意外感があって、良いのかなと思っています。

 

Q 新潟日報

 消費者向けのメッセージが少しあったかと思うのですけど、やはりつくってもらう生産者に向けて、何か知事の方から・・・。

 

A 知事

 生産者の皆さんには、もちろん、それぞれ皆さん、農業者のお考えがあると思いますけど。やはり暑さに強いというのは、実証されていますので、作業の分散、労力の分散等を考えたら、十分選択肢に挙がって来るのではないかなと思います。新潟米の幅広いラインナップを農業者の皆さん全体でつくっていってもらいたいなと思います。

 

(県内の地域医療について)

 

Q 新潟日報

 先日、十日町市で唯一分娩を、お産を扱っている医療機関が、3月いっぱいでお産を取りやめるという発表があったのですけれども、地域からまたお産をする医療機関が一つなくなってしまうということについての、受け止めをお願いします。

 

A 知事

 長年、十日町地域で分娩を支えていただいた医院ということで、残念ではありますけれども、いろいろな事情があるようで、やむを得ないものと考えています。地域で当然出産を考えている、予定している方々おいでですので、そういった方々が出産に不安を持たないように、安心して出産できるように、これまでも糸魚川や村上で、市町村と連携して、例えば交通費の支援や宿泊費の支援など、進めてきていますけれども、そういったことも今後、十日町市とも、あるいは周辺の市町村とも含めて、相談しながら対応を考えていきたいと思います。

 

Q 新潟日報

 いろいろな事情があるということなのですが、やはり、少子化や人口減少など・・・。

 

A 知事

 大きな背景としては、本当に分娩数が急速に減っていますので、そこはそれが大きな背景としてはあると思いますけれども、人材の確保など個別にはいろいろな理由があるようです。

 

Q 新潟日報

 十日町市の方から、11月11日に医療に関する要望があったかと思いまして、その中に十日町病院での分娩をまた再開してほしいというような中身もあったと思うのですが、その時はどのように説明をされたのでしょうか。市のそういった分娩・・・。

 

A 知事

 要望は、あの時は4つか5つ、松代の話なども含めて、確か3つか5つ程度の要望がありましたので、全体として受け止めたということでしかお答えしていませんけれども、個別には担当部局はそれぞれ今努力をしていると思います。十日町病院の話も病院局でいろいろと今、検討、努力が進んでいると思います。

 

Q 新潟日報

 今のところ十日町病院で、また分娩を再開するというような話、そういった要望があると思うのですが、そこへの対応というのは・・・。

 

A 知事

 ですので、十日町病院、どう対応できるか、病院局でいろいろな努力がなされている最中だと思います。本当にうまくいくかどうかは、まだこれからですけれども。

 

Q 新潟日報

 まだ決まったものは・・・。

 

A 知事

 決まったものは聞いていません。

 

(次世代型太陽電池の実証事業について)

 

Q 日刊工業新聞

 発表事項の次世代型太陽電池の実証事業について伺います。次世代型太陽電池の開発や実証実験というのは民間主導でも様々いろいろ取り組まれていると思うのですが、それを県が支援して行う理由や本来の実証事業に期待するところがあれば・・・。

 

A 知事

 従来型のものの普及が新潟は遅れているといいますか、遅れているという言い方も変ですけれども、普及が進んでいないのは、やはり雪国ということで、雪の影響や、冬の間の天気が、先ほども少し申し上げましたが、曇天が多いということで、そもそも太陽光に対する効果が、太陽光発電が十分な効果を生み出すというところへの関心など、そもそも期待が低かったというのがあるのかもしれません。その中で、今度はペロブスカイト(太陽電池)や、今回のカルコパイライト(太陽電池)のように、もう少し柔軟性があって、従来は設置できないような、例えば壁、壁面など、そういった縦型にも置くことができるという技術が開発されたことによって、それならば雪の影響もあまり受けずにむしろ、あるいは雪の反射などを入れたら、より効果が高くなるのではないかなど、そういった意味での期待が出てきていると思うのです。それを、メーカーのそういった開発を社会実装していくために、その後押しとして、実証事業を県が2分の1補助すると、こういった事業を始めて、もう今回、カルコパイライトという技術を持つ、メーカーが手を挙げていただいたということで、3年程度実証事業を続ける予定ですけれども、その中で、雪との関係や冬の天気との関係等がデータ的に、科学的に明らかとなってくれば、新潟のような雪国でも普及が進むのではないかという期待を持っています。

 

Q 日刊工業新聞

 知事も実際にご覧になられて・・・。

 

A 知事

 もう皆さんもご覧になった方も一部おいででしょう。

 

Q 日刊工業新聞

 感想があれば・・・。

 

A 知事

 感想は特にないですけれども、とても素朴ですけれども、透明ではないのだなと。ですので、窓に貼ってしまうと中は暗くなりますよね。でも壁面、ガラス、あれは(県庁3階東回廊)非常に全部ガラス張りの渡り廊下ですよね。ある程度貼る分には、問題ないのですけれども、素朴な感想、初期の感想はそれですが、いずれしても今までは太陽光発電の設置場所として考えられなかったようなものが、これからは可能性があるということになりますので、いずれにしても、結果が楽しみですね。

 

(柏崎刈羽原発の再稼働について)

 

Q 共同通信

 原発について伺います。今回の件で、今後実際再稼働されて、営業運転がされましたら、主に発電された電力は、首都圏に送られるという事実があります。その中で首都圏の利用者は、電気がどこから送られてきているか分からないという指摘する声がありまして、もちろん首都圏で使われている電力がすべて柏崎刈羽から送電されているわけではありませんが、この再稼働の問題は新潟だけではないという側面もあると思いまして、知事としてはこういった電力の生産地と消費地の理解について、何か思うこと、感じることはありますか。

 

A 知事

 特に非対称といいますか、そういったことはよくあることなので、ただ、柏崎刈羽原子力発電所と新潟県民がどう向き合ってきたかという、県民にも様々な意見はありますけれども、いずれにしてもどのようなことを思い、どのようなことを心配し、どのようなことに期待などを持っているのかという辺りは、やはり消費地の皆さんにも、この施設はもっぱらその生み出した電力は消費地で使われている、その使っている方々にも、知ってもらいたいという気持ちはありますよね。

 

Q 共同通信

 今後実際、県としてどのように伝えていきたいか考えは・・・。

 

A 知事

 私が伝えていくということは、そこまで能動的な話ではないのかもしれませんが、知ってもらいたいという思いはありますよね。ですので、何でこれほど時間かけて、はたから見れば、何でこれほど時間かかっているのというような、何を議論しているのというような、そのように見られたくないといいますか、一体何がここで起きているのかということは、そこは正しく理解してもらいたい。それは回り回って、あなた方の使っている電力、日々の生活にも関わっているのですからということは言いたいですけれども、私が何か働きかけて周知していくというものでもないとは思います。

 

Q 新潟日報

 再稼働の関係で追加なのですけれども、昨日、県議会の最大会派の自民党県議団が今回の12月定例議会において、知事の再稼働を了解するという判断について、信任すると方針を決めました。単独過半数を占めているので、12月定例会で知事の判断が信任される可能性が非常に高くなったと思うのですけれども、その受け止め・・・。

 

A 知事

 それは私、承知していません。

 

Q 朝日新聞

 原発に関する意識調査で、将来的にはどこかでやりたいと仰られたかと思いますが・・・。

 

A 知事

 チェックすべきだなどという人がいたので、それはそうですよねと。ただお金かかりますよねと。

 

Q 朝日新聞

 では、知事としてもどこかでもう一度、対策を打った上で、どこかで意識調査を・・・。

 

A 知事

 そこは、いつとは到底思っていませんけれども、そのように続けてやっても、それほど変わるものではないと私は思います。ただ、どこかで、常にそういった意味では行政がやってきたことが、本当に例えば伝わっているのか、理解されているのかなど、そういったことを確認するということは、一般的にはやるべきだと思います。PDCAサイクルをまわしていくためにも必要だとは思います。

 

Q 朝日新聞

 9月の意識調査では、再稼働に肯定的な人は過半数を下回っている状況でしたけれども、県としても・・・。

 

A 知事

 それは、設問によりますけれどもね。

 

Q 朝日新聞

 県として目指しているのは、再稼働に、その対策が進むことで、対策の理解度が進むことで、再稼働に肯定的な人が少なくとも半数を超えるような状態を県としては望ましい、目指していきたい・・・。

 

A 知事

 望ましいといいますか、そこには価値判断は入っていなくて、トレンドがそうだと言っているので、ですので、認知度が上がっていけば、肯定的な人は増えるであろうとは思っています。そういった見通しを立てるのは、調査を受託したコンサル会社もそういった見立てを示しています。

 

(令和7年度新潟県工業用地造成事業会計決算について)

 

Q 毎日新聞

 工業用地造成事業会計の一時借入金のことでお伺いします。昨日(11月25日)の(新潟県企業会計決算審査特別委員会の)総括質疑で、知事、一時借入金について、地方公営企業法第29条の借入金には当たらないと、抵触するものではないと、ただ、そこで望ましいものではないので、解消に向けた取り組みを進めたいともご答弁されていますけれども、ここで望ましくないと考えているそのお考え・・・。

 

A 知事

 倫理的な議論ではなくて、分かりづらいですよねという、要するにある意味、工夫なのですよね。一つの法人格の中で、区分経理されている会計なわけで、どこかの、今回の場合は工業用地造成事業会計が資金不足なのですよ、売れなければキャッシュが入ってきませんので、ずっと抱えていた。しかし、それは後で話しますけれども、どんどん売れて、ほとんど売れてきましたので、間もなく売り終わると、借りていた企業債は全部返し終わる。それが令和8年度、来年度にはもう終わるのです。いずれにせよ、その資金不足をどうしのしのぐかというときに、お隣の区分経理されている会計では、一時的にはお金があると。また別な会計でも、ある時期にはあると。こういった中で、誰か他者から借りれば当然利息がつく、利子がつく金なわけなのですけども、中で融通し合えば、他人から借りないで、事業を進めていくことができるということで、必要性から生み出された工夫というものが、資金融通と言っているもので、これは総務省も普通に、そういったものが存在するということ自体は否定していないわけですよ、融通し合うということが。ただ、区分経理している中で、分かりづらいですよね。ですので、決算書類の表記上は、やはり借入金というところの勘定科目は使ってはいるのですけれども、ただその性質が、同一団体内での融通であるというところが、地方公営企業法上の借入金の規定には該当しないと、そういった説明をしたもので、このやり方、工夫した、つまり、言うならば損をしないやり方をしてきたわけですよね。無駄な支出をしないで済むやり方をしてきたという意味では、それは工夫だと思いますし、ただ分かりにくいという意味では、それは、そういったやり方をしないで済むほうが望ましいとは思います。

 

(新潟県産米について)

 

Q 新潟日報

 新潟県農業再生協議会が開かれて、来年産の新潟県産米、主食用米の目標生産量が、56万2,000トンにするというところで了承が得られたと思うのですけども、これは、今年産、25年産の実績見込みよりは少し減るのですけれども、目標としては同じ程度になるのですけども、この数字の、知事、所感など・・・。

 

A 知事

 私も速報で、結果だけ聞いているだけで、どのような議論があったのかなど、そこまでに至るまでの、いろいろな過程を詳しく聞いていませんけれども、国も先般、確か、需要の幅がある中で、十分余裕を持って、生産見通しを、確か711(万トン)でしたでしょうか、という数字を出したと思いますけれども、それと同程度の考え方の数字になっているのではないかなと理解しています。米の主産県として、しっかりいろいろな需要に応えていく、主食用米とされる中に酒米やもち米も入りますので、それらも含めて、あるいは非主食用米も含めて、新潟県は様々な需要にしっかり応えられる県でありたいと思っています。

 

Q 新潟日報

 今、知事が仰ったもち米、酒米に関しては、来年産は初めて、何といいますか、目標の面積を設定していますし、非主食用米に関しても、目標というのでしょうか、どの程度つくるのかというのを明示しているのですけども、こういった部分、そういった示すことによる効果など・・・。

 

A 知事

 新潟県、本当に食品産業が発達していますので、こういった産業の皆さんに、やはり一定の安心感を持ってもらいたいというのはありますよね。

 

Q 新潟日報

 もう一点だけ、県が設けている産地交付金の部分なのですけども、これ、昨年とほぼ同額になっていて、加工用米や米粉用米1万円などと高額になっているのですけど、これ、JAの関係者からは、主食用米と非主食用米の価格差を埋めるには、少し足りないのではないかというような声もあるのですけども、その辺りはギャップを埋めるというのは、別の手立ても・・・。

 

A 知事

 これから補正予算、国の補正予算も出てきますし、いろいろな国の動きも一応踏まえながらだと思いますけれども、産地交付金の件、配分分だけで、そういった、あらゆる多様な需要に応えていく米の生産が、それだけでできるかというのは、仰るように議論はあるかもしれません。全体として、いろいろなことは考えていかなければならないと思います。

 

(国の令和7年度補正予算について)

 

Q 新潟日報

 今ほど、国の補正予算の話もあったのですけども、先般、政府は21兆円規模の経済対策を閣議決定しましたけれども、県として今後、物価高対策で考えているものや予定しているものはあるのでしょうか。

 

A 知事

 国の緊急経済対策で、まさに当面の足元の物価高に対応して、暮らしを守る、それから、職場を守る、というのでしょうか、そういった表現したと思いますけれども、要するに、影響を受けている中小企業の事業者、そして影響受けている、生活をしている、厳しい環境に追い込まれている生活者への支援というのは、当然考えていかなければいけないと思っているのですよ。

 

Q 新潟日報

 12月の補正で追加提案するなどそういった・・・。

 

A 知事

 まとまれば、それも当然あると思いますよね。急ぐもので、あまり異論のないものはやればいいと私は思っています。

 

 

 

※文中の( )内については、広報広聴課で加筆したものです。

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