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令和7年9月10日 新潟県知事 定例記者会見
(記者会見の動画を新潟県公式Youtubeチャンネルでご覧になれます)<外部リンク>
1 日時 令和7年9月10日(水) 10時02分~10時20分
2 場所 記者会見室
3 質疑
質疑
Q 新潟日報(代表幹事)
石破茂首相の退陣表明について伺います。花角知事は昨年10月の石破政権発足時に「新首相は初代地方創生担当相を務め、地方の実情を理解しているのではと期待している。災害への備えについても意識の高い方だと思うので、防災・減災対策を推進してほしい」などと期待感を示されていました。改めて石破首相退陣の所感をお願いします。
A 知事
就任時にお答えしたように、石破総理は、選挙区は鳥取県ということもあって、非常に地方の事情、地方の置かれた状況というものをよくご存じの方だと思っていましたので、地方創生、地域の活力をどう維持していくのかと、人口減少が急速に進む中で、どう活力を維持していくことができるか、まさにこの点について、しっかり取り組んでいただけると期待をしていましたし、そしてまた、防災についても非常に思いが強いということで、その点も力強く取り組んでいただけると期待したのは事実で、そして、今回、急な退陣表明でございましたけれども、これまでの間、本当に一生懸命取り組んでいただいたと思っています。残念ながら、退陣されるということでございますので、この後の政権がどういったものになるのか分かりませんけれども、申し上げた地方の創生、地方の活力の維持というところ、また防災・減災、この点については引き続き力を入れて取り組んでもらいたいと思っています。
Q 新潟日報(代表幹事)
世界文化遺産「佐渡島の金山」に関わる全ての労働者を追悼する式典について。(9月)13日午後に佐渡市相川地区で開催される式典に、韓国政府は昨年に続き欠席します。地元からは残念、来年こそは出席をといった声が上がっています。知事も先週(9月3日)の定例記者会見で「追悼式は円満にやりたい思いがある」などと発言しました。韓国の式典欠席について、改めて受け止めをお願いします。また、韓国の欠席理由について、式典で読み上げられる追悼の辞に関し、朝鮮半島出身労働者が「意思に反して動員された」という強制性の表現を巡り、日韓両政府の意見が折り合わなかったという報道情報があります。この欠席理由についての所感も併せてお願いします。
A 知事
この点については、地元の佐渡市、そして主体となっています、民間の「佐渡島の金山」式典実行委員会の皆さんと一緒に、韓国にも出席していただくことで準備を進めてきたところですし、国においても、韓国との間で精力的に意思疎通に努力されていたと承知していますが、最終的に欠席という連絡があったということで、これはもう韓国側の決定なので、そのまま受け止めるしかないと思っています。またその理由は、これは正直、私どもでは分かりません。調整を行っていた国に確認していただきたいと思います。
Q 新潟日報
新潟大学医歯学総合病院が、今年度、赤字に転落する見通しだという報道があるのですが、今日発表があるようなのですが、そちらについて何か・・・。
A 知事
事前には聞いていませんが、一般論として、どの病院も、今の診療報酬制度のもとでは、経費、人件費の上昇等、コストの上昇に、大変苦しんでいると言うのは、県立病院を見るまでもなく、あるいは厚生連を見るまでもなく、市民病院も恐らくそのような発表があったと思いますけれども、どの病院も規模大小に関わらず、苦労されているということなのかなと思います。
Q 新潟日報
特にまだ話は聞いていないですか。
A 知事
聞いていないです。
Q 新潟日報
今後、何か対応というのは・・・。
A 知事
これまでも大学病院の個々の経営について伺うことは、まずないです。
Q 新潟日報
今厚生連の話が出てきたのですが、先週厚生連と立地する市の方々が、要望にいらっしゃって、支援を要請したということなのですが、知事からは、まだ具体的に中身については・・・。
A 知事
それは今事務的に詰めているので、いずれ事務的に私も話を聞いて、対応を考えていきたいと思います。
Q 新潟日報
知事からは、具体的な支援については、言及がなかったと・・・。
A 知事
その時点では、特に言及していません。
Q 新潟日報
今の時点でもまだ・・・。
A 知事
まだ事務方と議論する時間が、取れないでいます。
Q 新潟日報
支援するかどうかも含めて・・・。
A 知事
ほっとけないですよねというのは、昨年から申し上げていることで、事業の継続は、最大限考えていかなければならない、県としても、対応を考えていかなければならないと思っています。
Q 新潟日報
3年間の支援を希望しているということについては・・・。
A 知事
時期や、やり方はこれから先、詰めていきたいと思います。
Q 新潟日報
何らかの対応が・・・。
A 知事
事業を継続できるようにという、それはイコール、県民がどこに住んでおられても、安心して医療を受けられる環境づくりという意味で、県が何らかの対応をしなければならないと思っています。
Q 新潟日報
昨年度は、2月になって具体的な支援額などが出てきたかと思うのですが、今年もそのくらいまでに・・・。
A 知事
それは分かりませんが、補正というような問題や方法もあるでしょうし、それはこれから議論を詰めたいと思います。
Q 新潟日報
厚生連の改革の中身なども・・・。
A 知事
もちろんそれが大前提ですよね、県立病院も同様ですけれども、やはり最大限の自助努力をしていただいた上で、それでも必要なものについては、公には支援していくものと思っています。
Q 新潟日報
昨日(9月9日)、新潟県庁で、新潟県こども・若者会議、知事が4月にこちらで発表されたと思うのですが、5回とも終了して、とてもいろいろな意見が出てきていたのですけれども、まだ知事は・・・。
A 知事
まだ聞いていないですね。
Q 新潟日報
とても多様な意見が出てきているのです。
A 知事
そうですか。
Q 新潟日報
今後、どうしたらいいかなど・・・。
A 知事
いいことですね。いいことといいますか、関心を上げていきたいと思いますよね。
Q 新潟日報
関心・・・。
A 知事
要するに、県民の関心、若い世代や子どもたちへの関心ですね。
Q 新潟日報
その集まった意見というのはまだお聞き・・・。
A 知事
まだ聞いていないです。
Q 新潟日報
お聞きされていないと思うのですが、どのように今後対応していきたいなど・・・。
A 知事
それは少し話を聞いてから、何かやるべきことがその中で出てくれば、当然そういった声を大事にしていきたいと思います。
Q 新潟日報
具体的に何かどうするかなど・・・
A 知事
全くまだ聞いていないです。
Q 新潟日報
昨日、新潟市内で行われた新潟米懇談会についてお伺いしたいのですけれども、知事は後半の情報交換会に参加されていたかと思うのですけれども、県内外含めた卸業者とJAの関係者もたくさん出席していた中で、やはり方向感も含めて、出席されて、どういった話があったなど、ご所感を伺いたいのですけれども・・・。
A 知事
情報交換会は、私が話をした範囲でいえば、本当に相互の情報交換で、全国から米卸や米の流通関係者が集まっておられましたので、情報交換会、恐らく私が失礼した後も、また場所を変えてやっておられたのだと思いますけれども、本当に皆さん、いろいろな、まさに情報交換、情報の探り合いかもしれませんけれども、やっておられたと思いますよ。一つは、前半の時間で、県やJAグループ、全農など発表がありました。それは承知されていると思いますけど、産地が今どのような状況なのかということは、彼らが非常に関心を持っていたわけですよね。それから今後、米の生産について、例えば県がどういった取り組みをしていくのかという、今後の見通しを彼らも考える上で、県の取り組み、あるいはJAの取り組みは、非常に関心事だったと思います。一方、今日、それから今年の出来についても非常に関心を持っておられた。そういった意味で情報を、皆さんいろいろ探り合っておられたのではないでしょうか。
Q 新潟日報
卸事業者の中からは、やはり新潟県には、米の安定供給にかなり期待感を示されていたと思うのですけれども、この部分、知事、どのようにお話聞いたり・・・。
A 知事
そういった意味で、新潟米に対する期待と評価というのは感じましたよね。
Q 新潟日報
もちろん今年産だけではなくて、来年以降への・・・。
A 知事
それが、例えば高温耐性品種の開発のスピードや見通しがどのようなものなのだろうかなど、それは非常に皆さんの関心事項だったと思いますね。
Q 新潟日報
まさに次にお伺いしようと思っていた、高温耐性の部分なのですけども、県の報告の中でも、高温耐性のある極早生品種「新潟135号」の説明があったのですけれども、特性をお書きしているといいますか、そういった説明もありましたが、知事の中では・・・。
A 知事
私もまだ詳細に、結果といいますか、今、既に刈り取りはほとんど終わっているのでしょうか、状況を聞いていませんが、概略は、非常に出来は良いと聞いています。
Q 新潟日報
昨日聞いた説明だと、11カ所のうち10カ所で検査が終わって、全部一等米となっていると・・・。
A 知事
そうですね。それは等級、品質という意味ですね。恐らく食味も、非常にいいのだと思います。
Q 新潟日報
やはりこういった異常気象が続いている中、知事の中でも期待感といいますか、新潟135号に期待する部分が大きくなってきている・・・。
A 知事
ありますよね。生産者の方にもおっしゃる方は大勢います。
Q 新潟日報
そういった新しい品種が出るということの意義といいますか・・・。
A 知事
意義といいますか、安定生産ということですよね。これだけ高温がこれだけ続くというのは、気候変動の影響でしょう。また、渇水というような雨の降り方も随分変わってきているように感じます。非常に心配される状況の中で、安定して生産できる、収量を期待できる、お米には、本当に、多くの人が期待を寄せていると思いますね。
Q 新潟日報
一方で、説明の中では、コシヒカリBLなども・・・。
A 知事
これは県議会でも繰り返し質問出ていますけれども、やはり慣れ親しんでるコシヒカリが、高温耐性のものに変わってほしいというのは、これは根強くありますよね。
Q 新潟日報
まだ発表できる段階では・・・。
A 知事
ではないです。
Q 新潟日報
やはり、そこは急ぐような・・・。
A 知事
それは県として、とても急いでいますよ。
Q 新潟日報
もう一点、これまで米の話の中で、知事の方で、生産者と消費者が双方納得できる価格をという話をされていたと思うのですけれども、昨日も、やはり卸の方に聞いてみると、JAのいわゆる仮渡金、今年一般のコシヒカリで3万円という、少し高いので、2万5,000から6,000円がいいのではないといった、そのような声も聞いたのですけれども、改めて知事の中で、双方納得いく価格帯というは、どのような・・・。
A 知事
それはひと口に言えないですよね。まさにJAはもちろん新潟米に対する評価を、当然考えて、また生産者の生産コスト、再生産をしていこうという意欲、そうしたものを勘案して、今の値段で、概算金を設定されたのだと思いますが、一方、それを前提にして、集荷競争する中間業者の皆さんや、そこから始まっていく、そこに利益やコストを乗せて、最終的に消費者に渡る小売価格を決めていかれる方々にとっては、発射台がとても上がっているわけで、そこのところが非常に当然ながら心配をされている部分あるのだろうと思います。消費者も安心して買えるお値段、生産者も再生産に意欲を持てるような値段、これがどの辺りでマッチングしていくのかというのは、見ていくしかないなと思います。
Q 新潟日報
知事の方で、いくらというのは・・・。
A 知事
そのようなことは、分かりません。
Q NHK
柏崎刈羽原発の再稼働の時期について、何回もお聞きするのですが、前回の会見で、県民意識調査の結果も踏まえたいということを仰っていました。意識調査の結果が10月末ごろまとまるということで、時期についてはそれほど遠くはない発言があったと思いますけれども、認識としては11月以降に・・・。
A 知事
まだまとまる以降だと思います。
Q NHK
10月、11月・・・。
A 知事
いつまとまるのか、今、正確には分からないので。目標は10月の終わりまでにはと聞いていますけれども。
Q NHK
結果はですね。知事としては、10月末ということなので・・・。
A 知事
ですので、まとまって以降ですねとしか申し上げようがないです。
Q 朝日新聞
意識調査について一部の市民が、説明について問題点を指摘しています。例えばテロなどに備えた特定重大事故等対処施設が完成していないですとか、これまでの東電の不祥事についても言及があってよかったのではないかというような声が出ていますが、どのように考えますか。
A 知事
設問にどなたがどういったことを言ったのか承知していませんけれども、前回のときに、私、申し上げていると思うのですけれど、国や東電がやってこられたこと、あるいは県がやってきたことが、本当に県民に十分伝わっていないという、公聴会でも何人もの方が、情報がないなどと仰った方がいたと思うのですけれども、やはりそこはどこまで浸透しているのかなというところは、とても不安を感じていましたので、そこを確認するのは意義があると思っています。
Q 朝日新聞
その中で例えば特重施設などは、明確に期限がいつまでで、いつまではできない、いつごろできるのかということが東電は示しているので、そういったことはスケジュール上、入れられた要素ではないかという・・・。
A 知事
一つ一つについては、申し訳ありませんけれども。一つ一つ私が設計しているわけではありませんので、事務的に確認してみてください。
Q 朝日新聞
県民の意識を幅広く聞きたいということについて、一部の市民ではあれ、疑義が指摘されていることについては・・・。
A 知事
それは何とも言えないですね。いろいろな見方があるということしか言いようがありませんね。
Q 朝日新聞
分かりました。
※文中の( )内については、広報広聴課で加筆したものです。