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令和7年5月21日 新潟県知事 定例記者会見

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0748122 更新日:2025年5月22日更新

 

 

(記者会見の動画を新潟県公式Youtubeチャンネルでご覧になれます)<外部リンク>

 

1 日時  令和7年5月21日(水) 10時00分~10時44分

 

2 場所  記者会見室

 

3 知事発表項目

・棚田みらい応援団「ガチ棚」の募集について​

 

4 質疑項目

・農林水産大臣について

・柏崎刈羽原発について

・新潟水俣病について

・棚田みらい応援団「ガチ棚」の募集について

・米の価格について

・新潟経済同友会の「新潟県の教育への提言2025」(政策提言書)について

 

知事発表

棚田みらい応援団「ガチ棚」の募集について

 

 パネルがあるかと思いますけれども、ちょうど前々回、4月の終わりの定例の会見の場で、今年度は新潟の棚田みらい元年ですと、フォーラムをつくって日本一の棚田県新潟を盛り上げていきたいという、そういった趣旨の発表した際に、併せて「ガチ棚」というものを募集しますよということもお話したのですけれども、その通り今募集が始まっています。これはお手元の資料にあると思いますけれども、個人参加で棚田保全活動をしていただける方、具体的には機械を使った草刈りなどをしていただきたいということで、個人で参加していただける方、具体的に7月と8月の週末1日ずつなのですけれども、関心を持っていただける方に、ご協力いただきたいと思っています。私からは以上です。

 

(資料)棚田みらい応援団「ガチ棚」の募集について [PDFファイル/2.14MB]

 

質疑

農林水産大臣について

 

Q 朝日新聞(代表幹事)

 江藤農水大臣が18日の佐賀市内で行われた講演で「米は買ったことがない。支援者の方々がたくさんくださる。売るほどにある、家の食品庫には」などと発言しました。また、もらったコメについて「いろんなものが混じっている。石とかが入っている」とも語っています。農水大臣はのちに発言を撤回し、先ほど辞表も提出されたようですけれども、米価高騰が国民生活を直撃する中での農水大臣の発言について、知事の受け止めをお聞かせ下さい。

 

A 知事

 今仰られましたけれども、既に陳謝をされ、撤回をされて、かつもう既に辞表を提出されて受理されていると、辞任されたということと承知しています。大臣の発言そのものについて、知事としてのコメントはありません。

 

Q 朝日新聞(代表幹事)

 米どころ、生産者も多い新潟県ですけれども、農水大臣の発言、認識について・・・。

 

A 知事

 個人は別にして、知事としての発言は特にありません。

 

Q 朝日新聞(代表幹事)

 先ほど小泉進次郎さんが次の農水大臣に選ばれたという報道もありますけれども、次の農水大臣に期待されることというのは・・・。

 

A 知事

 この米の高騰問題、あるいは供給の不安定さといいますか、この部分をしっかり取り組んでもらいたいと思います。

 

Q UX

 今回、江藤大臣が辞任しましたが、今米の値段の高騰を受けた今までの農水行政に関しての評価というのは方向性としては間違ってないのか、もしくはここで大きい何か・・・。

 

A 知事

 それはアバウトな質問なので、農水行政全体の評価ということは難しいです。米の価格問題については、江藤大臣のリーダーシップがどこまでどうあったのかということを私は承知していませんので、ただ農水省という組織が、あるいは、それを含む政府が行ってきた政策は、残念ながら今の時点では高騰と言われる、つまり消費者側にとっては非常に不満の大きい状況にあるということは事実だと思います。それから安定供給という面では、先ほど話したように、不安があるのも事実だと思います。どう解消し、生産者にとっても消費者にとっても納得できる価格帯に落ち着けていく、それから欲しいときに入手できる、そういった供給環境をつくっていく、それは道半ばというように思っています。

 

Q 新潟日報

 江藤農林水産大臣の関係で、伺いたいのですけれども、大臣の発言そのものには先ほどコメントはしないというお話があった・・・。

 

A 知事 

 知事としてコメントすることはないですね。

 

Q 新潟日報

 こういった米価の高騰であったりとか、米の安定供給とか出来ていないという、こういった状況の中で、大臣が変わるということ自体には、知事はどのように・・・。

 

A 知事

 そこは恐らく、任命権者である総理は悩まれたのではないかと思いますよね。

 

Q 新潟日報

 そういった政策の継続性とか、そういったものも含めて・・・。

 

A 知事

 やはり事情を熟知している大臣と、もちろん、後任がどなたになるか知りませんけれども、そういった意味では、情報量に差はあるのでしょうから、すぐに機動的に動けるかとか、そういった心配は当然あると思うのですよね。ただ、行政機構は、組織が当然しっかりしていますので、新たな大臣もすぐに状況は把握できるのだろうとは思いますけれどね。

 

Q 新潟日報

 次の大臣が固まったという報道もあった、小泉進次郎氏なのですけれども、環境大臣をやられたりとか、自民党の農林部会長もやっていらっしゃるのですけれども、小泉さんに対する評価・・・。

 

A 知事

 小泉さんがなられたかどうか知りませんので・・・。

 

Q 新潟日報

 小泉さんになったかどうか別にしても、小泉さんの評価・・・。

 

A 知事

 よく存じ上げていないので。

 

Q 新潟日報

 先ほど農水相の発言の受け止めで、知事としてのコメントはないというように仰っていて、知事としてコメントをすると何か影響があるからされないのか・・・。

 

A 知事

 私に向けられた言葉でもないです。

 

Q 新潟日報

 そういったことが理由で・・・。

 

A 知事

 はい。

 

Q 新潟日報

 個人としては、いろいろと思い・・・。

 

A 知事

 個人としては別にしてと先ほど申し上げたではないですか。

 

Q 新潟日報

 そこは仰らないで・・・。

 

A 知事

 ここで話すようなものではありません。

 

Q 新潟日報

 農水大臣の発言の件で、米を買ったことがないというのが、とても庶民感覚がないと批判されていたようなのですが、知事は米は購入されたことは・・・。

 

A 知事

 普通にあります。でも、家内が買う方が多いかもしれませんけれども・・・。

 

Q 新潟日報

 奥様が・・・。

 

A 知事

 はい。

 

Q 新潟日報

 新潟のお米をやはり中心に・・・。

 

A 知事

 私が行けばそうなります。

 

Q 新潟日報

 スーパーなどで普通に購入されると、奥様が・・・。

 

A 知事

 ここのところ、なかなか私はスーパーに行くチャンスがないのですけれども。

 

Q 新潟日報

 奥様が中心に・・・。

 

A 知事

 はい。以前、この立場になる前に比べれば、頻度は、もう二人暮らしになっているので、減っている部分はありますけれども。

 

柏崎刈羽原発について

 

Q 朝日新聞(代表幹事)

 東京電力柏崎刈羽原発の被ばく線量シミュレーションを県が公表しました。その結果、原発から5キロ圏内で、被ばく線量がIAEAの定める基準を超えるという予測が示されました。この結果についての知事の受け止めをお願いします。また、シミュレーションの目的について、知事は「避難計画に対する県民の理解向上を図るため」と県議会でこれまで答弁されていますけれども、今回の結果が県民の理解向上につながるものになったかどうかについて、知事のご認識をお尋ねします。県議会では、2011年の福島第一原発事故並みの放射性物質の放出量を想定したシミュレーションも必要なのではないかという指摘がありました、これについての知事のお考えもお聞きかせください。

A 知事

 まず今回のシミュレーションの目的は、仰っていただいた通り、原子力災害に備えた県の避難計画、これに対する県民の理解を高めるということでありまして、既に国が行ったシミュレーションをもとに、実際の柏崎刈羽の原発の能力などを当てはめて、また気象条件、実際の気象に当てはめて行ったものでして、結果としては、現在の避難計画に定められている、避難あるいは屋内退避、この防護措置をとれば、IAEAが定めている基準を超える被ばくというのは避けられるということがわかったということだと思っています。このことは、既に市町村への説明も始めていますし、来月頭に県民への説明会も予定していますので、こういった結果をしっかり県民に理解していただくことで、理解向上にはつながっていくと思っています。それから、福島第一原発事故並みの放射性物質の放出量を想定したシミュレーションということについては、これも県議会で何度もお答えした通りですので、変わっていません。

 

Q 朝日新聞(代表幹事)

 今回のシミュレーション結果の公表で、柏崎刈羽原発の再稼働の議論の材料はほぼ出揃うことになるというように仰って・・・。

 

A 知事

 想定していたものはそうです。議論の材料ですね。

 

Q 朝日新聞(代表幹事)

 議論の材料を4つ示されている中で、避難の課題への取り組みという部分で、緊急時対応案も出てきましたし、今回のシミュレーション・・・。

 

A 知事

 まだ案ですけれどね。協議会も開かれていませんけれども、実務者の作業部会で案は出来上がった・・・。

 

Q 朝日新聞(代表幹事)

 知事が仰った避難の課題に対する取り組み、これはこれで一定の答えが出されたという・・・。

 

A 知事

 答えといいますか、避難の課題に恐らく上限はないのだと思いますけれども、終わりはないという言い方は、いろいろなところで使いますけれども、常に新しい知見をもとに、安全度を高める努力は、必要だと思いますし、対応力を上げていくという、その作業は続くと思いますけれども、現時点での、避難の安全性を確保するための様々な手立てというものが、あるいはその評価というものが、どうであるかということは、一応、まさに材料は集まったのかなとは思います。これからそれを咀嚼する段階ですよね。

 

Q 朝日新聞(代表幹事)

 県民の避難をめぐるその不安に、一定程度の答えになるとお考えでしょうか。

 

A 知事

 議論の材料になるので、言うならば、良い評価が得られるか、これではやはり駄目だねと思うか、その辺を見極めていくということですよね。

 

Q 新潟日報

 避難のシミュレーションの関係で、追加でお尋ねします。結果を踏まえると、PAZ内の避難手段をどう確保していくか、また、放射線からの防護をどうしていくのかということが重要になると思うのですけれども・・・。

 

A 知事

 放出前に、PAZは避難するというのがルールです。

 

Q 新潟日報

 結果を踏まえて避難道路の整備や、放射線の防護対策施設の整備が進んでいますけれども・・・。

 

A 知事

 国との間で協議の仕組みも出来上がり、また多くの場合、避難所が小中学校の体育館等になっていますので、そこをしっかり自然災害が起きたときでも、仮に自宅が倒壊などをして、屋内退避できない状態になったとしても、そこに避難することができるようにレベルを上げる。この取り組みが始まっています。

 

Q 新潟日報

 この結果を踏まえて、さらにそこをスピードアップさせていきたいなど・・・。

 

A 知事

 補正予算で国の方も、それはもともと、この原発災害だけではなく自然災害で、今回の能登半島地震の状況などを踏まえて、避難所がもっと充実という言葉が良いのでしょうか、より避難に適合した、例えば、快適な環境や、空調等を整えられて、安心して避難できる場所にレベルアップしていかなければいけないということは、この自然災害の関係でも、明確に出てきている中で、国の補正予算等で、それを後押しするということは、動いていますので、それに放射線対策というものを、少し上乗せをすることで、より放射線対策、つまり原子力災害対策にもなるというところで、県としては、県民の安心度の向上のために、加速させたいと思っています。

 

Q 新潟日報

 今お話しのあった防護施設についてなのですけれども、今17か所、柏崎刈羽地域にもあるようなのですけれども・・・。

 

A 知事

 それほど少ないのですか。指定避難所の数ではないですよね。

 

Q 新潟日報

 防護対策施設です。

 

A 知事

 これまでは、半径10キロまででしたでしょうか、避難が容易にできない方々、例えば、老人介護施設など、そういった施設の、いわゆる防護をするための施設を進めきましたけれども、それが恐らく17(施設)。今考えているのは、そこまでのものではなくて、まさに小学校、中学校の体育館に、空調を入れるだけで、気密性が上がり、夏でも冬でも安心して避難できる。さらに、いろいろなやり方があるようなのですけれども、例えば、一つの分かりやすい例でというと、空気圧を少し上げることができれば、外気が入ってこない、放射性物質等が入ってこないようにできる。そういった改良といいますか、改善をもっと、それであれば早く、しかも、数多くやっていけるということで、今検討を進めていると承知しています。

 

Q 新潟日報

 これは、より具体的に今後なっていくという・・・。

 

A 知事

 そうですね。それはもう早ければ早いほどいいと思いますし、ただ、そのやり方は今の指定避難所の建物の状況などに応じて、最適な方法を考えるのだろうと思います。

 

Q 新潟日報

 あともう一点ですけれども、屋内退避について、今回のシミュレーションでも、有効性といいますか、示されたと思うのですけれども、知事はかねてから国への要望の中で、UPZの住民が一定程度、自主的に避難してしまう場合があるのではないかと・・・。

 

A 知事

 それはそうだと思いますよね。

 

Q 新潟日報

 課題を指摘されたと思うのですけども、今回、シミュレーションの結果であったり、有効性を示したり、あと原子力規制委員会で屋内退避の運用見直しなどが進んでいますけれども、これまでの議論を踏まえて、そういった自主的な避難に対しての懸念といいますか、課題というのは・・・。

 

A 知事

 私は正直、止めるというのはなかなか難しいと思っているのですけれども、理解をして正しく、科学的にご理解いただいて、合理的な行動を取っていただくということをお願いしていきたいと思いますし、結局、そういった各自が自分の望む行動を取り始めると、やはり道路渋滞など、混乱が起きるということで、シミュレーションの結果で、屋内退避が有効であるということが示されれば、ある意味では、気持ちを落ち着けて、科学的に合理的な行動をとっていただけることにつながるかなと期待をしています。

 

Q 新潟日報

 説明の材料に・・・。

 

A 知事

 なると思いますね。

 

Q 日経新聞

 私からも原発の観点で、2点ほど伺いたいのですけれども、本日からブロック別の懇談会、市町村長の意見交換が始まりますということだと思いますけども、5ブロックに分かれているという状況がある中で、一応この5ブロック全ての、要するにこの懇談会をするということが一つのご意見を把握する手続きになっているという理解で・・・。

 

A 知事

 ご承知かどうか分かりませんけれども、このブロック別の懇談会というのは、私が就任した、7年前から始めていまして、毎年1回、必ず首長と顔を合わせて、皆さんがそれぞれ抱えている課題をテーブルに出して、率直に意見交換しましょうということで始めたものでして、時間的にも一人一人やるわけにはなかなかいかないので、ある程度のまとまりごとにやってきた。それが今、5つのブロックごとで、首長との対話をさせていただいてるのですけれども、こうした場が、いつも例年、毎日やるわけにはいかないので、だいたいこの5月、6月頃から始めて、年内までに一応全てのブロックが終わるような、そのようなスケジュールでこの7年間やっているのです。今年も、例年通り、最初のスタートが今回は魚沼ブロックなのですけれども、たまたま今日から始まるということで、通常通り、議題に制約はかけていないのです。首長の思う今一番抱えている悩ましい課題や、あるいはこういったことについて要望しているなど、そういった話題を自由に出していただいて、率直な意見交換をやってきているのですが、それはその通りやります。ただ、今回それに上乗せして、まさに原発の再稼働問題についても、率直なお話を聞かせてほしいということを、あえてお願いをしていまして、このテーマで議論する時間を別に取っているということです。

 

Q 日経新聞

 いつかというのはつまり、全首長と対話するとなると、例年通りであればおよそ年内くらいまでは少なくとも・・・。

 

A 知事

 例年だと秋までかかっているものを、少し早めてもらうことは今調整していると思います。

 

Q 日経新聞

 だいたいいつ頃までに・・・。

 

A 知事

 調整中だと思いますね。魚沼は昨年度もトップバッターでしたでしょうか。毎年並べてみないと分かりませんけれども、6月はだいたい議会があって、私も動きにくいし、各市町村長も、なかなか日程を組み立てにくいというのがあって、例年ですと、5月の終わり、6月頭に一つやれると、次は夏になっていると思いますね。

 

Q 日経新聞

 もう一点、お聞きしたいのが、昨日、原発の安全対策の関連で、市町村の実務担当者が集まる会合(市町村による原子力安全対策に関する研究会実務担当者会議)が開かれたのですけれども、その中で、屋内退避時の対応を含めて、民間事業者の協力の体制を県も国もつくっていくことが大事なのではないかという意見が数多く聞かれたところでした。現状把握しているものとしては、新潟県バス協会や新潟県ハイヤータクシー協会との連携をされているところは承知しているところですけれども、それ以外の業種の方々への対応としてはどのように進めていきたいなど、考えているところがございましたら・・・。

 

A 知事

 昨日、市町村に説明したということですか。その結果は聞いていないので、どういった声が上がったのかは、承知していませんけれども、本当に一般論で言えば、民間の協力とはいろいろな分野が考えられますが、今仰った移動手段としてのバス協会、それから、タクシーも一部そうなのでしょうか、それから、例えば除雪などの体制で建設業協会や、当然、一般的に避難に支援を要する、要支援者である、福祉介護の関係の事業者など、かなり幅広く民間の皆さんとの連携なり情報交換なりは必要だと想像しますけれども・・・。

 

Q 日経新聞

 その辺りの枠組み・・・。

 

A 知事

 これまで例えば、バス協会とも協定を結んでいますし、建設業界ともそうでしたでしょうか、それは今調整中でしたでしょうか。いずれにせよ、大所とは、そういった事前に合意しておく、協定のようなものを結んでおくということは、重要といいますか、意義があると思っていますので、そうではなくても、事実上しっかりコミュニケーションを取れていれば、もちろん対応力は一定程度確保されると思いますけれども、県民の安全安心という意味での、より一層、これまで以上に連携のあり方などを、あらかじめ想定しながら、相談しておくということは、重要だと思います。

 

Q UX

 今日から始まるブロック別懇談会のことで伺いたいのですけれども、今日、別トラックで走らせようとしている県民の意識調査とは異なるトラックだと思うのですが、それは非公開かつ原発再稼働に関して首長にも濃淡があると思うのですが、これを同懇談会を通じて、知事の中で多様な首長の意見をくみ取って、1つの結論に導くようなイメージですか。

 

A 知事

 そうですね、私自身も首長も当然市民や町民のいろいろな声を聞いていると思うのですよね。それを咀嚼しつつあるといいますか、途上かもしれませんし、何かお決めになっている首長もいるかもしれませんけども、そういった状況をお聞かせいただく中で、私自身も県民の受け止めがどのようなものかを見定めていく、これも材料の1つだと思っています。

 

Q UX

 意識調査については、昨日あった市町村への説明の場で、市町村側から意識調査の質問項目がどうなっているのか、調査数をできるだけ多くしてほしいという要望があったのですが、今現状・・・。

 

A 知事

 最新の状況を担当部局とまだ話ができてないのですけれども、どのような設問にしようかとかやり方とか、知恵、汗をかいていると思います。先々週も同じような質問を受けて、私が勝手に思っているのは、県民意識調査は毎年行っているので、基本的にはその手法に上乗せすればいいのだとは思っています。ただ今回のこの原発については、特別に何かやり方を少し変えたものを考えたほうがいいのか、ご指摘の設問、選択肢の作り方のようなものをより正しく、より深く意識を引き出すにはどのようなやり方がいいのか、まず知恵の出しどころで、それが今担当部局で一生懸命考えていると思っています。

 

Q 読売新聞

 柏崎刈羽原発の被ばくシミュレーションのことでお伺いします。今回の結果が出て、これまでの避難計画というものの有効性といいますか、妥当性が認められたことなるのかというのが1つと、その計画通り実際の事故が起きたときに、しっかり住民や自治体が動けるかどうかは大事だと思うのですけれども、しっかり動ける計画通りになるようにするために必要なことというのは何か・・・。

 

A 知事

 それは後半の方から言えば、結局、繰り返し避難訓練等を行っていること、あるいは、県民の皆さんに意識を持っていただく、意識を高めていただく、そういった呼びかけなり周知をしていること、それを繰り返していく中で、対応力というのは上がっていくのだと思っています。ただ、冒頭の、結局UPZの中では屋内退避をしていれば、IAEAの定める基準には達しない、つまり安全であるということは、要するに被ばくを避けられるというところでは、検証されたということだと思いますし、PAZであれば、炉心から約1.5キロ、かなり近いところで、IAEAの定める基準を超える数値が出たというところで、放出する前に避難するのがこの避難計画のルールに定めてありますので、基準を超える被ばくを避けられるという意味での有効性は検証できたのではないかと思います。

 

Q 朝日新聞

 市町村、首長とのブロック別懇談会で、先ほど例年年内にかけて行うことを少し前倒ししているということでしたけれども、前倒している理由はどのような・・・。

 

A 知事

 片方から聞いて、やはり時期をずっとずらしていくと、何か合わないですよね。できれば同じタイミングで集中して聞きたいなと思います。

 

Q 朝日新聞

 ブロック別懇談会以外に、首長の意見を聞く、再稼働に関して何か会議体を考えている・・・。

 

A 知事

 そこはまだ決まったものはありませんけれども、市長会や町村会の意向も伺いながら、別な場を持てるかどうかは、これから検討だと思います。

 

Q 新潟日報

 被ばくシミュレーションについて確認なのですけれども、もともとの目的として知事も仰ったとおり、県民の理解を高めるためというものがあったと思うのですが、県民の理解がどうあれ、県民の理解に足りるような結果が出たというように受け止めていらっしゃいますか。

 

A 知事

 避難計画の避難や屋内退避の考え方が、今有効であるということは検証できたと思います。

 

Q 新潟日報

 有効であるということを検証できたのですけれども、その結果自体についても、県民の理解が進むのに十分・・・。

 

A 知事

 それは結果が出たのですからこれからです。説明会なり、いろいろな皆さんの報道も含めて、県民の目や耳に入っていく中で、理解が進んでいくことを期待したいと思います。

 

Q 新潟日報

 仮に例えばこれで、先ほど知事も仰った、いいねとか駄目だねという意見がこれから出てくると・・・。

 

A 知事

 これが伝わる中で、このシミュレーションがいい悪いということよりも、原子力発電所が立地する、稼動することに対する評価がだんだん固まっていくのだと思います。

 

Q 新潟日報

 この被ばくシミュレーションについて、条件が足りないのではないかとか、もう少しこうしてくれ、という意見が出た場合というのはひとまずこれで・・・。

 

A 知事

 これ以上私はやりようがないと思います。

 

Q 新潟日報

 先ほどの首長との懇談会の中の話で、県としての原発再稼働でも、あえて意見を伺いしたいとお願いしたというようなことで・・・。

 

A 知事

 従来のブロック別懇談会は、議題フリーなのです。皆さん自由に発言していただいている中で、一緒に考えていこうというのが趣旨だったのですけれども、今回は、それはそれでやりますけれども、それに上乗せして原発についての思うところを、忌憚のないご意見を聞かせていただきたいということでお願いをしています。

 

Q 新潟日報

 県の方からお願いしたということなのですけれども、お願いする前に、例えば、以前市町村の方から、今回そういった時間を設けてほしいなど、そういった意見が、特にあったわけではなくて、県の方から・・・。

 

A 知事

 実務的にどのような声があったのかは承知していませんけれど、私は面と向かって言われたことはないし、現に昨年も原発の話題を出している方はいます。そこはそれぞれの首長のお考えで、この場を活用している方もいたということです。

 

新潟水俣病について

 

Q 新潟日報

 新潟水俣病の関係で、浅尾環境大臣が、5月31日の式典に出席する方向での調整をしているということのようなのですが、そのことに関して知事のご所感は・・・。

 

A 知事

 それはずっとお願いをしてきたことなので、その方向で調整しているということでしか聞いてないのですけれども、それはそれでありがたいといいますか、よかったなと思っています。やはり直接大臣が、被害者の皆さんからお話を聞いていただくということは重要だと思っています。

 

Q 新潟日報

 懇談会にも出席されるということですが、何かこう期待される・・・。

 

A 知事

 今申し上げたように、直にお話を聞くということは、非常に重要だと思っています。

 

Q 新潟日報

 直接話を聞いて、その後どのようになっていくことを期待して・・・。

 

A 知事

 そこはもちろん、どのように受けとめられるかという問題だと思うのですけれども、伊藤前環境大臣も直接お話を聞かれて、やはり水俣病というものがもたらした様々な影響といいますか、被害なりをやはり深く感じ取られたのではないかと思います。それが次の何らかの政策や事業に反映していくといいますか、そうであってほしいと思います。

 

Q 新潟日報

 知事もご出席されて・・・。

 

A 知事

 伊藤大臣のときは同席をしましたが、基本的に国の方の仕切りなので、これから調整することだと思います。

 

Q 新潟日報

 懇談会に出るかどうかはこれから・・・。

 

A 知事

 国の仕切りなので、やめてくれと言われることがあるかもしれませんし、同席をお願いすると言われることもあるかもしれませんし、希望するなら拒まないという感じになるかもしれません。そこを恐らく今担当部局が調整していると思います。

 

Q 新潟日報

 式典でも知事がふるさとの環境づくり宣言というのを・・・。

 

A 知事

 式典は県(新潟水俣病公式確認60年事業実行委員会)がやります。

 

Q 新潟日報

 どのような宣言に・・・。

 

A 知事

 被害者団体の皆さんと、この式典の持ち方について、昨年から新潟水俣病公式確認60年事業実行委員会をつくって行ってきていますので、近いうちに発表されるのではないかと思います。十分相談した上での式典の内容になると思います。

 

Q 新潟日報

 知事としては、このようなことを県民や参加者の方に伝えたいという思いは・・・。

 

A 知事

 それは50年のとき、ちょうど10年前のときにも、宣言を出していますし、そこにいろいろな思いはすべて詰まっているとは思うのですけれども、改めて文言も見直した上で、内容についても漏れているというか、強弱ということなのかもしれませんけれど、どういった宣言の内容が望ましいかは、先ほど申し上げたように、ずっと関係者で検討してきたものですので、当日まとまったものを皆さんにお伝えしたいと思います。

 

Q 新潟日報

 今検討して・・・。

 

A 知事

 もう実は、まとまってきていると思いますけれど・・・。

 

Q 新潟日報

 50年をベースにといいますか・・・。

 

A 知事

 そこは最初に新潟水俣病公式確認60年事業実行委員会を立ち上げたときも、皆さんのコンセンサスといいますか、そのような意向だったように思います。当時やはりそれなりに議論した上で、作られたものなので、そのような意味ではしっかりしたものだと思います。

 

Q 朝日新聞

 水俣病の関連ですけれども、今年から国が健康調査を始めるという方針ですけれども、患者団体の方からは、被害の全容が分からない調査のではないかというご指摘もありますが・・・。

 

A 知事

 その調査の具体的なやり方は、まだ聞いていません。県もその被害調査については、進めて欲しいということを要望してきたので、ようやく国の方も動き出したということだと思うのですけれど、やり方について私はまだ報告を受けていないです。

 

Q 朝日新聞

 研究結果を踏まえて、最先端の技術で・・・。

 

A 知事

 それは判定の話ですか。

 

Q 朝日新聞

 いいえ、健康調査として被害を調べるというような方針ですけれども、それではその全体像が分からないという状況は変わらないのではないかと・・・。

 

A 知事

 国の方の考えていることの内容を承知していないので、今は評価できないのですけれども・・・。

 

Q 朝日新聞

 健康調査をやることについては、評価している・・・。

 

A 知事

 それを求めてきましたから・・・。

 

Q 朝日新聞

 中身については承知されていない・・・。

 

A 知事

 どのようにしてやろうとしているか、そのやり方は、私自身はまだ聞いていないので・・・。

 

棚田みらい応援団「ガチ棚」の募集について

 

Q 新潟日報

 今日発表事項にあった「ガチ棚」なのですけれども、やる方からもハードな作業をやりたいという声がある一方で、受け入れる棚田とか、中山間地域の方も高齢化が進んでいて、人が足りないというそういった思いもあって、この形になったのですけれども、改めて「ガチ棚」に知事として期待すること、このようにやってほしいという部分があったら・・・

 

A 知事

 このようにといいますか、要するに、棚田への関心を多くの人に持っていただきたいというのがベースです。ある意味、新潟が誇る、本当に良い地域資源とも言えますし、もちろん農業という意味から見れば、あるいは地域の振興や地域社会の維持という目で見たときにも、ここが維持できるかどうかが、まさに地域が存続できるかどうかの、分かれ道のような、そのようにも思える場所でありまして、そういった意味で中山間地への共感といいますか、思いを、都市部に住む人達を中心に持ってもらいたいなというのが期待です。

 

Q 新潟日報

 最後にもう一点だけ、4月末だったと思うのですけれど、このパネルが出たときにも少し質問が出たのですけれども、この棚田みらいちゃんなのですけれども、この「ガチ棚」だと、少し大きい20歳位の設定で、本来は9歳の・・・。

 

A 知事

 そうらしいですね。

 

Q 新潟日報

 今、農地部の公式キャラクターとして、SNSなどでも発信していて、やはりこういったキャラクターがいると伝わりやすくなる部分もあると思うのですけれども・・・。

 

A 知事

 4月30日のときも申し上げたのですが、私はすごくかわいいなと思っているのですけれども・・・。

 

Q 新潟日報

 このように頑張ってほしいというような期待感とか・・・。

 

A 知事

 みらいちゃんに対する期待感というのはないのですけれど、かわいいなと皆さん、多くの人が思ってほしいなと、みらいちゃんを通して棚田という言葉に反応する人が増えてほしいなと思いますよね。

 

米の価格について

 

Q NST

 米の関連で伺います。政府が放出した備蓄米の流通量が、これまで1割程度にとどまっているということのようなのですが、この状況について所感をお願いします。

 

A 知事

 私も報道でしか知りませんが、最新の状況では7%でしたでしょうか。今回の次から入札(の方針)を変えて、消費者と小売りに直接流れる、あらかじめそう計画している、具体的にどういったやり方をされるのは分かりませんけれども、卸を通してもいいのかもしれませんけれども、直接、早く小売に米が流れる、そういったあらかじめ計画を持ってる社を優先するような枠をつくるというように聞いていますので、それが奏功すれば、今1割以下7%とか、そのような数字でしか小売りの店頭に並んでいないというのは、これがその高止まりの1つの要因だということであれば、圧倒的な量が、早く小売りの店頭に並ぶことが、商品相場は皆そうですけれど、供給がぐっと増えれば当然値が下がるという原理がうまく働いて、適正な値段に落ち着いていくことを期待したいと思います。

 

Q NST

 米の価格に関しては、前回の発表で一時やや下がったものの、また最新の発表では値上がりしています。やはりこの価格というのは、高い水準、高い状況が続いている・・・。

 

A 知事

 ここは非常に言い方として微妙といいますか、難しいのですけれども、先ほどの消費者とそれから生産者が双方納得できるといいますか、双方が評価できるような値段、価格というのは、また別な言い方をすれば需要と供給が釣り合う価格ということだと思うのですけれども、それがどの辺りなのかというのは一概に言えないところがありますけれども、そういったものに収れんしていくというか落ち着いていくことを期待したいと思います。

 

新潟経済同友会の「新潟県の教育への提言2025」(政策提言書)について

 

Q 新潟日報

 教育のことをお伺いしたいのですけれども、先月(4月23日)、新潟経済同友会が、教育に関する提言を知事に提出されたと思うのですが、その受け止めといいますか、知事としての所感をお伺いできれば・・・。

 

A 知事

 どのような提言でしたか。

 

Q 新潟日報

 新潟経済同友会の方が来られたもので、産業高校を増やしてほしいとか、そういった・・・。

 

A 知事

 産業高校というのはありましたね。今、詳細は急に言われても・・・。

 

Q 新潟日報

 今後将来構想という中で、高校も考えた中で、その出された提言というのを長い目で見たときに反映させる・・・。

 

A 知事

 産業高校という言葉自体は、あるいはその産学協働といいますか、連携や地域と高校の連携みたいなものは、当然視野に入れている重要な柱ですので、その方向で、将来構想も打ち出していますし、ベクトルは合っていると思います。

 

 

 

 

※文中の( )内については、広報広聴課で加筆したものです。

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