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令和7年4月30日 新潟県知事 定例記者会見
(記者会見の動画を新潟県公式Youtubeチャンネルでご覧になれます)<外部リンク>
1 日時 令和7年4月30日(水) 10時02分~10時19分
2 場所 記者会見室
3 知事発表項目
・「にいがた棚田フォーラム プレリュードイベント」の開催等について
4 質疑項目
・「にいがた棚田フォーラム プレリュードイベント」の開催等について
知事発表
まず一点目は、こども・若者未来トークのメンバー募集ということでありまして、昨年度末に新潟県こども条例に基づきまして、新潟県こども計画を策定いたしましたけれども、その中でも、こどもや若者の意見を聞いていくということを盛り込んでいますが、こどもや若者の意見をしっかり聞いて、そして、一緒に新潟県の未来を考えていきましょうという取り組みの一環として、一つはこども・若者モニターを募集します。これは県政の様々な課題について、アンケートに答えていただく方々ですけれども、モニターを募集することと、それからこども・若者会議を立ち上げることにしていまして、そのメンバーも募集したいと思っています。詳しくは、この後、部局でブリーフィングを行いたいと思います。
(資料1)こども・若者未来トークのメンバー募集について [PDFファイル/495KB]
(「にいがた棚田フォーラム プレリュードイベント」の開催等について)
2つ目は、資料がお手元にあると思いますけれども、「にいがた棚田みらい元年」ということで、今年度、位置付けまして、まずプレリュードイベントを開催したいと思っています。5月11日に佐渡島で開催する予定であります。棚田については、ご承知の方も多いと思いますけれども、棚田の面積が、全国で新潟県が一番でありまして、面積が広いということと、それから農林水産大臣が選定をした、「つなぐ棚田遺産~ふるさとの誇りを未来へ~」の認定の数も、全国一位でありまして、「棚田日本一」を自負しているところでありますけれども、盛り上げるといいますか、気運を盛り上げて、地域の振興につなげていきたい、地域活性化につなげていきたいという思いを込めて、こうした「にいがた棚田みらい元年」という中で、いろいろなイベントを開催したいと思っています。また、(資料2の)最後のページに載っていますけれども、にいがた棚田フォーラムを立ち上げていきたいと思っていますし、また、フォトコンテストなど、あるいは「ガチ棚」というのを行いたいと思っていまして、そうした様々な取り組みを進める中で、棚田についての関心が高まり、それが新潟県の中山間地域を中心としたエリアの活性化につなげたいと思います。私からは以上です。
(資料2)「にいがた棚田フォーラム プレリュードイベント」の開催について [PDFファイル/8.31MB]
質疑
Q TeNY(代表幹事)
ガソリン価格について一点お伺いします。政府は来月22日から段階的に1リットル当たり最大10円引き下げる方針を発表しました。一方で、仮定といいますか、先の話になるのかもしれませんが、暫定税率が廃止された場合の議論もされていまして、税収面などを懸念されていますけれども、政党間の合意も一部あるようですけれども、先の話、仮定の話なのかもしれませんが、地方への影響、もしくは政府に求めることについてお伺いいたします。
A 知事
以前にも同様の質問をいただいたような気がしますけれども、地方は、新潟県を含めて、車社会ですので、ガソリン価格が下げられるということになれば、県民、生活者の負担軽減ということで、そのこと自体は望ましいといいますか、期待する方も多いと思います。しかし一方で、税収(の減収分について)、政府の試算でも、新潟県で123億円程度ということでありますので、これはとても飲み込める金額ではありません。この税収の減収分を、どういった形で埋め合わせていくのか、それを同時に国において、しっかり検討し、考えていただきたいと思っています。
Q 新潟日報
発表事項のこども・若者未来トークのメンバー募集なのですが、ここで集まった意見をいろいろと県政に活かしていくことだと思うのですが、今回、知事が期待されるようなことがあれば、教えてください。
A 知事
新潟県こども条例をつくるとき、あるいは新潟県こども基本計画をつくるときにも、こどもから少しずつ意見を聞いています。それは県議会でもご評価いただいたところでありますけれども、これからの新潟を支えていくこどもたち、あるいは若者たちですので、しっかり思うところを聞いて、それを新潟の政策づくりに反映していきたいと思っています。
Q 新潟日報
ぜひ知事の方から呼びかけなどもお願いできればと思うのですが・・・。
A 知事
こども・若者モニターと、こども・若者会議(の設置)の2つを今考えていますので、ぜひ新潟をこれから背負っていく皆さんに、積極的に参加してもらいたいなと思います。
Q 新潟日報
直接の声を聞くことで、何か今までと違う・・・。
A 知事
どういった意見が出てくるのかは、それはもちろん、やってみなければ分からないところもありますけれども、率直に話をしてくれることで、大人の世界で決めていたようなものが、ひょっとしたら新しい気づきなどが生まれるかもしれませんよね。
Q UX
今月初めの発表で、少し時間が経っているのですけれども、臨床研修医について少し伺います。今年は(令和7年度から臨床研修を開始する臨床研修医数は)154人と過去2番目の多さになっていますが、その評価、工夫が実を結んできたという実感があるのか、あと今後、引き続き新潟に戻ってもらうためには何が必要かという、この2点を教えてください。
A 知事
まず昨年は161人、過去最高になったときにも申し上げたのですけれども、臨床研修の魅力向上に、本当に力を入れてきました。いろいろな病院、あるいは大学の医学部も含めて、本当に関係者からご協力をいただきまして、新潟県も県独自の魅力ある研修構想を今、実際に主催していますし、本当に関係者のそうした努力、研修環境を整える、充実させる努力が少しずつ実ってきているということだと理解しています。今後、この人達が2年間の初期研修、臨床研修を終えた後、引き続き、地域に残ってもらいたいと思うわけですが、そこで必要なのが、次は専門研修の充実なのですよね。今、ほとんどの方が初期研修、臨床研修を終えますと、次は専門医を目指して、診療科によって少し違いますけれども、大体3年程度、研修に入ります。新潟県ももちろん、大きな病院、基幹的な病院では、専門研修のコースを持っていますけれども、そこを選んでもらってて、引き続き新潟の病院で専門医を目指す研修を受けていただける、そのための魅力づくり、研修環境の向上、これに力を入れていきたいと思います。
Q UX
重なる部分もあるのですけれども、現在、上越(地域医療構想調整会議)などでも若干難航している部分があり、先日(令和7年3月26日)、中核病院の運営方法を巡って、折り合わずに、今年度中に少し先送りになるなど、県立病院とJA県厚生連の再編というものが必要にはなると思うのですが、これは今後、どの程度進むかがかなり焦点になると思うのですが、現在、再編に向けた現状認識と、あと今後、超えるべきハードルというのは、知事の問題意識や、こう進めていかないと、今後大変になるなど、現状認識があれば教えていただきたいのですけれども・・・。
A 知事
いろいろな切り口でのお話ができると思いますけれども、先ほどご質問いただいた臨床研修医の確保に力入れていますよね。つまり医療スタッフ、医療の資源、人的資源を充実させる取り組みをやっています。医学部の地域枠を増やしたり、それから次の臨床研修に新潟県に集まるように協力をしたり、先ほど申し上げました、この後の専門研修をさらに充実させていく、そうした人的な資源を新潟に確保していく努力をやっています。しかし、十分確保できるかどうか見通せない、現状ではむしろ医師が不足しているという、そうした状況の中で、限られた医療資源を、人的資源も含めて医療資源を、どうそれぞれ有効に活用して、あるいは有効に、効果的に機能、発揮してもらえるような、そういった環境をつくっていかないと、どこに住んでいても県民が質の高い医療を、持続可能な形で受けられるようにする、これが目標なのですけれども、それを実現するためには、そうした医療資源をしっかり確保して、かつ効果的に機能を発揮してもらえるような環境づくりが必要、それがまさに地域医療構想ということで、その方向感なり必要性は、多くの医療関係者が認識を共通にしていると思います。ただ、それぞれ今医療圏ごとに進んでいる調整、そうした効率、効果的に、そうした医療に関する機能を発揮できるような環境をつくっていくための道筋といいますか、やり方、大きな方向感として、これも共通して認識されているのは、中核となる病院、急性期医療等を担う、あるいは高度専門医療を担う中核的な病院をしっかりつくって、回復期なり慢性期を担う周辺の病院と連携し、機能分担をする中で、質の高い医療が確保できるという絵姿は共有されているのですけれども、そこに至るまでの具体的な道筋、どの病院が中核となる病院になっていくのか、あるいは複数の病院をどう統合するのか、どの病院がどのような機能を担っていくのかなど、こういった具体的な道筋については、どうしても時間がかかりますよね。私は着実に進んでいると思いますが、最終的な絵姿を決めていくためには、具体的な絵を決めるまでには、まだ少し時間がかかる、今、その途上だという認識です。
(「にいがた棚田フォーラム プレリュードイベント」の開催等について)
Q 新潟日報
「にいがた棚田みらい元年」の件なのですけれども、最終的には交流人口の拡大といいますか、魅力を知ってもらう・・・。
A 知事
関係人口、交流人口、最後は定住人口までいけば、それは理想的ですけれどね。
Q 新潟日報
これまでは、その魅力がなかなか発信されていなかったというようなところがある・・・。
A 知事
もちろん一部、例えば新潟の棚田でも非常に有名な星峠の棚田など、知られているものはありましたし、それを非常に楽しみに来られる人たちも一部にはいらっしゃいましたし、また、いろいろなボランティアで、企業の社会貢献という面も含めて、あるいは学生ボランティアなどでも、これまでも随分、棚田の米づくりにご協力いただいていました。ただ、もう一段広げていこうということで、絵を描ける才能を持った職員もいるようで、面白いキャラクターもつくっていただいて、今回、農地部を中心に一生懸命盛り上げていこうということですね。
Q 新潟日報
知事の似顔絵が・・・。
A 知事
すごい職員がいるのですよね。
Q 新潟日報
職員の方が・・・。
A 知事
そうらしいのです。外注しているわけではなくて。
Q 新潟日報
ご自身でご覧になってどうですか。
A 知事
棚田みらいちゃんは、かわいいですよね。
Q 新潟日報
かわいらしいキャラクターで・・・。
A 知事
設定がカエルなのですよね。
Q 新潟日報
もう一点、今年度で終わりではなくて、当然、何年度か続いて・・・。
A 知事
そうですね。元年、スタートということです。
Q 新潟日報
目標の、例えば3年後にこういった姿のようなところは・・・。
A 知事
私はまだそこまで持っていないです。もちろん、担当部局ではいろいろと考えているのかもしれませんが、そういったフォーラムの中で、ある程度具体的な目標なりを決めていこうという話になるかもしれませんね。それはそれで、これからの話だと思います。
Q 新潟日報
こどもの日が近い関係で、今日、統計課からこどもの数、15歳未満人口の数が発表されて、こどもの数、割合とも過去最低を更新したということなのですけれども、知事の所感を伺えれば・・・。
A 知事
今日発表したと知らなかったのですけれども、少子化を背景とした人口減少の問題は、この場でも何度も繰り返しお話してきていることであり、とにかく急速に少子化が進んでいるということは、今も仰られた、15歳未満のこども人口の割合も絶対数も減っていることだと認識しています。
Q 新潟日報
実際に、知事はこどもが少なくなっているなという実感・・・。
A 知事
いろいろなところで講演などでもお話していますけれど、やはり高校の入学者数ですよね。まさに15歳、中学校3年を終えて、高校に入るこどもの数が本当に減っているからこそ、いろいろなご質問をいただいていますけれども、このままの数で高校を維持するのは大変難しい、平均的に1学年1クラス程度しかつくれなくなる。高校生くらいになると、教育としてはいろいろな社会性を学んでいかなくてはならない、身につけていく中で、1クラスしかない学年だけで、というのはなかなか難しい、あるいは部活動の問題なども含めて、高校の入学者数というところで実感しますよね。
※文中の( )内については、広報広聴課で加筆したものです。
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