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令和4年12月27日 新潟県知事 定例記者会見

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0547917 更新日:2022年12月28日更新

(記者会見の動画を新潟県公式Youtubeチャンネルでご覧になれます)<外部リンク>

 

1 日時 令和4年12月27日(火曜日) 10時00分~10時37分

 

2 場所 記者会見室

 

3 質疑項目(10時00分~10時37分)

 ・大雪の対応について

 ・今年と来年の漢字一文字について

 ・新潟県首都圏情報発信拠点あり方検討会議について

 ・トキエアについて

 ・ローカル鉄道について

 ・トキと共生する里地づくり取組地域について

 

質疑

(大雪の対応について)

Q 代表幹事(FM新潟)

 先般の大雪の影響について伺います。(12月)18日からの記録的な大雪と、この週末もクリスマス寒波がありました。各地に大きな影響が出ていることを受けて、県として18日からの大雪の対応を振り返っての所感と、今後予想される大雪への対応方針などについて、知事の考えをお聞かせください。

 

A 知事

 まず今回の大雪で被害に遭われた方々にお見舞いを申し上げたいと思います。県の関係機関との情報の共有、情報を集約する。そして、県民への呼びかけなどの情報を提供することに努めてまいりました。18日からの前半の部分は、国道8号や17号で大規模な渋滞が起きたということで、長岡市、柏崎市、小千谷市の要請を受けて、自衛隊の災害出動をお願いしました。また、災害救助法の適用を決定して、続けて魚沼市も救助法を適用しましたけれども、そうした対応をとってまいりました。対応自体は問題なかったと思っています。後半の方は、特に村上市や佐渡市で大規模な停電が起きました。これは電力会社を中心に、地元市、あるいは地元の建設業界等に本当にご尽力いただいて、本日未明までに、停電は全て解消したということで報告を受けています。作業に当たられた皆さんのご努力に感謝申し上げたいと思います。今後ということですけれども、冬が始まったばかりですので、これからこうした大雪が予想されるところです。しっかり関係機関と情報共有を進めて、これまで以上に迅速な情報提供に努めてまいりたいと思います。県民の皆さんへの呼びかけと言いますか、ぜひ留意していただきたいことは、特に停電の長期化という事態も起き得るのだということで、日頃からそうした停電が起きた場合の対策、水や食料の備蓄も含めて意識していただきたいということ。それから長引いた場合は、市町村が必ず避難所等を開設しますので、そちらに避難することも検討してもらいたいと思います。それからもう一つ大切なことが、既に5名の方が今回の雪で亡くなられています。亡くなられた方、軽傷者も含めて58名の人的被害が発生しています。特に、除雪作業でけがをされる方が多いということで、一人でしない、無理をしない、落雪や転落に気をつけてくださいと。こうした注意事項をしっかり意識して、除雪作業に当たっていただきたいと思います。

 

Q 共同通信

 大雪による国道の通行止めに関して、柏崎刈羽原発の県の広域避難計画にも、国道8号が避難用道路として名前が挙がっています。この道路が長時間にわたって通行止めになったことに関して、知事としての受け止めをお伺いしたいのと、まだ始まっていませんけれども、再稼働の議論にこの長時間の通行止めが与える影響があるのか、併せてお伺いします。

 

A 知事

 避難計画の中で、北陸(自動車)道を含めて(国道8号は)大事な避難路だと思います。自然災害ですので、一定限のリスクがあるのは当然なのですけれども、どうして渋滞があれだけの長時間に及んでしまったのか。そこは今後、国とNEXCO東日本等の関係者で検証していくことになっていますので、ぜひ大規模な渋滞が発生しても、迅速に解消できる体制といいますか、除雪を含めた体制づくり。あるいは、そもそも通行止めをできるだけ回避できるような仕組みづくり。そうしたところに、これから関係者が知恵を出していってもらいたいと思います。再稼働の議論はこれからですので、それがどういうふうにこれから議論の中で織り込まれていくのかは、今の段階では予想ができません。

 

Q 共同通信

 (再稼働の)議論はまだ始まっていませんし、今後、今回起きた通行止めに関しての検証がなされていくかと思うのですけれども、再発防止策、そもそも避難路に関して再発が起きないような施策がしっかり定まらないと、知事としては再稼働に同意しかねるといった部分はあるのでしょうか。

 

A 知事

 議論はまだ始めていませんので、それについては今、何とも申し上げようがありません。

 

Q 読売新聞

 今後の検証ということになると思うのですが、現状では県側から見て、道路管理者のNEXCOや(国土交通省)北陸地方整備局に対して、課題というか、どういったところで違う動きをしてほしかったと・・・。

 

A 知事

 今お答えした通りなのですけれども、一つは2年前に起きた関越(自動車)道での大規模な立ち往生を踏まえて、躊躇なく止めるというところ。前回はぎりぎりまで高速道路はがんばったのです。やはりそこは、むしろ車を運行する方々の生命、あるいは身の安全というところを考えていくと、躊躇なく通行止めをするというところが教訓だったわけです。従って、今回はかなり早い段階から高速道路は止めているのです。それはまた別の要因で、事故が頻発したというところもあるのですけれども、かなり早い段階で止めてしまって、その結果として、国道の方に(車が)流れたということです。結局、こうした判断のタイミングは今後、もう少し知見をためていくところが必要なのかなというところはあります。それから、今お答えしたことの繰り返しになりますけれども、躊躇なく止めたとして、迅速な除雪、再開をどうやって実現していくのかというところは、ぜひ検証の中で考えていただきたい。そういう体制づくりを考えていただきたいと思います。もう一つは躊躇なく通行止めにするとしても、できるだけそういう事態が起きないようにするための取り組みです。災害で言えば事前対策ですよね。そこをどんなふうに考えていくのか。端的には、強力な除雪体制を用意しておくということになるかもしれませんが、それはコストとの関係をどう考えるかなど、いろいろと議論として難しい部分があるとは思います。ただ、ご質問が感想ということだったので、とりあえずの感想はそういうところに論点があるなと思っています。

 

Q 読売新聞

 停電も、佐渡では長いところで1週間以上続いたところもあります。非常に、一人一人の市民の生活に関わる部分だと思いますが、こちらについても管理者に対して求めるところであったり・・・。

 

A 知事

 これを防ぐということは、いずれにしても自然相手なので非常に難しいことです。ただ本当にいざ起きると、住民の皆さん、利用者の皆さんに大きな影響が出るという中で、今回も長引いたわけです。修理すると、また別の箇所で倒木等による断線が起きたということで、いたちごっこのようにご苦労が続いたということだと思います。こうした事態をどうやったら防げるのかというところを、少なくともより被害の程度を抑えられるのかというところは、やはりこれからの検証だと思います。端的に言えば、電線の周囲ですね。木の高さとの関係で、仮に倒れても接触しない範囲。幅でいうと数十メートルになるかもしれませんけれど、全部除却するのかと。そんなことが可能なのかということも、当然土地の所有者の意向もありますし、これはなかなか難しいです。先ほどの立ち往生の話と並んで、難しい課題を持っていると思いますが、関係者の皆さんの議論、知恵出しに期待したいと思います。

 

Q 新潟日報

 先ほどの柏崎の渋滞の話で、柏崎刈羽原発の事故時の避難路になっている話で質問があって、今後検証をすることになっているという話があったと思うのですけれども、どういう枠組みの検証があるのでしょうか。

 

A 知事

 直接には直轄国道で、(国土交通省北陸地方)整備局とNEXCO東日本で議論されると聞いています。もちろん関係者として、県や市町村も議論の中には入るのかもしれませんが、具体的にこういうメンバーでというところまでは聞いていません。

 

Q 新潟日報

 検証というのは、先ほどから仰っている全体の大渋滞の検証ということを指していらっしゃいますか。その中で柏崎の(国道)8号線の話も入るということでしょうか。

 

A 知事

 そうです。(国道)17号はもっと大きな渋滞になりましたので、今回、特に17号と8号の事例を元に議論されるのだと理解しています。

 

Q 新潟日報

 それとは別に、県として原発避難の関係で、今回実際に避難路が渋滞になったわけですけれども、それを特出しして検討や議論をするといったことは・・・。

 

A 知事

 特出しということではないです。特にそういうイメージはありません。

 

Q 新潟日報

 今年はかなり降り始めが早くて、各地でだいぶ除雪がされたと思うのですけれど、除雪の予算、特に県道の予算というのは・・・。

 

A 知事

 まだシーズンが始まったばかりですから、これからですよね。

 

Q 新潟日報

 今回は特に前半部分で、県内各地で車両滞留が起きたということで、結果から見ると、もう少し外出の自粛があってもよかったのかなという状況だったと思うのですけれども、知事としては今回の外出自粛の呼びかけ方について、何か改善の余地を感じる部分がありましたか。

 

A 知事

 これはよくエネルギーなどでも省エネの呼びかけですとか、似たような部分があると思うのですけれども、これはやはりそれぞれ事情がありますので、呼びかけの仕方をもっと何か工夫していくということは引き続き必要でしょうけれども、限界もあると思います。

 

Q 新潟日報

 今回、主に不要不急の外出を控えてくださいという呼びかけを・・・。

 

A 知事

 それしか言いようがないですよね。

 

Q 新潟日報

 中には不要不急の外出を控えるという言い方ですと、なかなか仕事での出勤や用事は、不要不急を控えてと言われたのでやめますというと、何か仕事が不要である感じになってしまうということで、なかなか控えにくい。だから出かけるとまずいかなと思いつつも、出かけていった方も結構いたのではないかと思うのですけれども・・・。

 

A 知事

 それはまさに、どういう仕事をなさっているかによりますよね。

 

Q 新潟日報

 例えばコロナウイルスの場合もありましたけれども、在宅勤務ですとかイベントの中止を含めて、知事が検討を呼びかけるといったことは考えられるのでしょうか。

 

A 知事

 コロナウイルスの時もそうですけれども、ましてや今回のようなケースで、2日ぐらい前に予報が出るケースもありますけれども、なかなか対処の仕方が難しいですよね。あまり観念的な議論をしても仕方ないのですけれども、それは結局一人一人の判断ということにならざるを得ないと思います。今、このタイミングでどうしても車を使って、その用務先に行かなければならないかというところを考慮して、判断していただくということに尽きるのです。あなたはいい、この人は駄目だとか、誰かが判断できるわけではないので、一人一人の状況判断ということですよね。もし何か、いいアイディアがあったらぜひ教えてください。

 

Q NHK

 先ほど停電を防ぐことがなかなか難しいという話があったのですけれども、(停電が)起きてからの東北電力の動きなどに、特に問題はなかったという考えでしょうか。

 

A 知事

 私が報告を受けている限りでは大変努力をなさって、佐渡ではフェリーも欠航する中で本当にご苦労だったと思いますけれども、いろんな手だてで要員を増強して、対応に当たっていただいたと聞いています。また、戸数は住んでいる人だけではなくて、契約の戸数ですので、実際にお住まいで、生活に大きな不便を生じた方等には、個別に発電機等を貸し出すといったこともやっているということで、具体的には振り返りが必要だと思いますけれども、今の時点で特に何か問題があったとは理解していません。

 

Q NHK

 (道路の)立往生ですけれども、NEXCOが(高速道路を)止める時に、(国土交通省北陸地方)整備局に連絡はしていたのですけれども、整備局はどうするかという事前の協議がなかったということが分かっています。NEXCOが止めるなら、整備局は国道をどうするのかを、両者が話し合ってなかったということは何となく取材で聞いているのですけれども、そのことはご存知でしょうか。

 

A 知事

 いえ。まだ具体的な振り返りの状況は聞いていません。

 

Q NHK

 では、受け止めもなかなか難しいですね。

 

A 知事

 はい。何がどうだったかということは、まさにこれからの検証だと思います。

 

Q 新潟日報

 先ほどの大雪の外出自粛の関連で、(12月)県議会の連合委員会があった日は、県庁周辺で、職員の車が県庁の敷地内の駐車場に停められないということで、大変な渋滞が起きていました。こういった大雪時の職員の出勤をリモートに切り替えるですとか、そういった改善の余地、大雪時の出勤のあり方というのは・・・。

 

A 知事

 出勤しないでください、リモートに切り換えてくださいといったことは、個別に対応していたのではないかと思いますけれども、具体的にどういう対応だったのか、詳細は承知していませんので、部局に確認していただきたいと思います。一般論として、例えば除雪が間に合わなくて、職員の車が入れないという状況を認識した時点で、次にその時はどう対応するかということは、あらかじめ議論しておく必要はあるような気がします。

 

Q 新潟日報

 車通勤の職員に、できるだけ公共交通で来るような流れにするというのは・・・。

 

A 知事

 逆でしょうね。危機管理の時は、公共交通に頼れないケースも多いと思います。

 

Q 新潟日報

 では、やはり在宅で何かできる・・・。

 

A 知事

 何が渋滞などの異常事態、困った事態の要因なのかというところに関わりますので、一概には言えませんが、今回は職員駐車場の除雪が間に合わなかった、遅かったということで発生した渋滞だったとすれば、車で通っている職員に、一旦それはやめてください、自宅での勤務に切り換えてくださいとか、時間をずらして来てくださいとか、それに応じた対応策を取らなければいけないということですよね。それをあらかじめ相談しておくこと、決めておくことは重要ですよね。

 

(今年と来年の漢字一文字について)

Q 新潟日報 

 今年最後の定例記者会見になりますけれども、今年を振り返っての漢字一文字は・・・。

 

A 知事

 来年の干支はうさぎですので、それにあやかって「跳」(跳ねる)という一文字にしたいと思います。

 

Q 新潟日報

 来年ですね。とりあえず今年を振り返っては・・・。

 

A 知事

 年の初めに「進」(進む)という字を、今年の象徴する一文字にしたいということでお話しましたけれども、ほぼそういう感じになった部分もあるのではないかなと思っています。もちろんコロナウイルスの対応等に追われましたし、足元で自然災害などもありましたけれども、いろいろな懸案も、全体的に進んだこともそれなりに多かったように思っています。従いまして今年一年は、年の初めに想定した「進」という字で締めくくってもいいのではないかと思っています。

 

Q 新潟日報

 具体的に一つ、二つ事例を挙げるとどんなところが進んだか・・・。

 

A 知事

 例えば「佐渡島の金山」の世界遺産登録は、大きく一歩を踏み出しました。脱炭素という意味では、村上市及び胎内市沖の洋上風力発電も前進しています。いろいろときりがないといいますか、大きなものから細かいものまで、もちろんうまく進んでいないものもありますけれども、少しずつ前進したのではないでしょうか。

 

Q 新潟日報

 ご自身の選挙もありましたけれども・・・。

 

A 知事

 私個人のものは、それはそれで進んだと言えば進んだのかもしれません。

 

Q 新潟日報

 来年の漢字一文字は。

 

A 知事

 来年は跳ねる(「跳」)です。今年と同じですね。いろいろな課題や懸案がステップアップしていけばいいな、させていきたいなという思いを込めて、跳ねるにしたいと思います。

 

Q 新潟日報

 特にどんな分野で・・・。

 

A 知事

 全てです。全ての課題について、そういう意味では今年の進むと同じような部分もあるかもしれませんが、じりじり進むというよりも、跳ねるように大きく進んでいけたらいいなと思います。

 

Q 新潟日報

 年明けには、東南アジアにも行かれるということで、海外との往来も久しぶりに・・・。

 

A 知事

 そうですね。それも跳ねるに繋がるといいですね。交流人口の拡大というところはずっと取り組んできたテーマ、課題です。そういう意味では、既に台湾線の再開が決まっていて、(令和5年)1月17日にタイガーエア(台湾)が就航します。また、他にもいろいろなエアラインの動きもあります。東南アジアを歴訪というほどではないですけれども、いくつかの国を訪ねる中で、交流人口の拡大に繋がるような働きかけをしてまいりたいと思います。それはステップアップ、跳ねるに繋がっていくのではないかと期待しています。

 

(新潟県首都圏情報発信拠点あり方検討会議について)

Q 新潟日報

 昨日、ネスパスの後継施設の報告書の取りまとめがされて、座長から知事に提出があったと思います。その場で知事もお答えになっていましたけれども、改めて知事として、後継の施設をどんな施設にしていきたいかお聞かせください。

 

A 知事

 諮問した時はゼロベースで、本当にこういうリアルな店舗がいるのだろうかと。それなりにコストもかかっているわけですので、いるのかというところから議論いただいたのですが、基本的に皆さん一致して、やはりリアルの店舗が必要だと。リアルな店舗というのは、物を売るという意味だけではなくて、拠点が必要だということを答申していただきました。そこは私自身もそういうことなのだなと得心をしたところです。従いまして、リアルな拠点を設けて、もちろん新潟の産品を販売して、多くの人に知ってもらうというところが中心機能になると思いますけれども、それにとどまらず、交流や体験する拠点としての機能を考えていくべきだというご指摘もいただいています。単にいろいろな品物を並べて売ればいいというものではなくて、新潟の魅力に繋がる物語や背景をしっかり伝えていくこと。一方的な発信だけではなくて、双方向で伝えられるような拠点というところは考えていきたいと思います。簡単ではないと思うのですが、具体的にはそういうイベントスペースのようなもの。今でもネスパスの3階部分にイベントスペースを持っていまして、毎月定期的に(新潟プレミア)サロンを開いて、新潟の魅力を、新潟ゆかりの方々を中心にお伝えする取り組みをしています。そこで交流、体験が生まれているのですけれども、そうした機能は引き続き、さらに充実させる方向で知恵を出していきたいと思っています。とりあえずのイメージはそんなところです。担当部局とディスカッション、検討を深める中で、充実した拠点にしていきたいと思います。

 

Q 新潟日報

 今の知事のお話にあった通り、やはりリアルな店舗を置くとそれなりのコストがかかってくると思うのですけれども、答申では従来型よりもアンテナショップの役割を少し絞ってもいいのではないかという話があったと思います。ネスパスがこれだけ取り上げられるのも、売り上げが相当あったというところからだと思っています。そこに関しては、知事としてはやはり、今後も物販ですとか飲食ですとか、そういうものはやはり人気になるような施設にしていこうと・・・。

 

A 知事

 それは当然だと思います。

 

(トキエアについて)

Q 新潟日報

 来年の漢字一文字は跳ねるということで、来年といえば6月末までにトキエアが就航することになると思うのですけれども、そちらについての期待を改めてお聞かせください。

 

A 知事

 既に航空運送事業の許可申請をされていますので、審査が進められている最中だと思います。早期に許可を得て、運航の体制を確立して、安全運航を始めてもらいたいと期待しています。

 

Q 新潟日報

 当初の予定から少しずつ後ろ倒しになっているようですけれども、その辺りは。

 

A 知事

 パイロットや整備士の養成、いろいろな人的体制づくり、あるいはいろいろな規定類の整備等で時間がかかっているのでしょうけれども、それは安全運航のためには必要なことだと思います。しっかりと航空当局の審査を受けて、十分な準備をした上で、運航を始めてもらいたいと思っています。

 

(ローカル鉄道について)

Q 新潟日報

 ローカル鉄道について、先般、県の鉄道整備促進協議会の中で、鉄道の活性化を協議するための分科会を、路線ごとに設置する方向で議論がされました。ローカル鉄道は経営悪化が待ったなしの状況で、こちらの分科会では活性化を協議するという方向にはなっているのですけれども、かなりスピードアップして、限られた時間の中で乗降人数を増やしたり、目に見える成果を出さなければいけないのではないかと思ったのですが、この分科会でのスピード性、成果を出すために時間の限りがあるという認識というのはどのように感じていますか。

 

A 知事

 時間に限りというのはどういう意味ですか。

 

Q 新潟日報

 こういう議論がかなり進んでいる中で、赤字路線というのは既に存在していて、それを立て直すためには目に見える成果を早めに出していかなければ、JRのこの路線ではもうもたないので、存廃の議論が逆に進んでしまうのではないかと思うのですけれども・・・。

 

A 知事

 ご心配ありがとうございます。できるだけ早く成果を出していきたいと思います。

 

Q 新潟日報

 分科会の設置の時に、時間を区切って成果を出すとか、そういった議論があまりなかったのではないかと思ったのですが・・・。

 

A 知事

 事柄の性質をご存知でしょうけれども、3カ月というお尻をつけて成果が出るような、残念ながらそういう類のものではないですよね。かといって、ずるずると何もしないということでは、仰る通り、問題の先送りでしかないと思いますので、これからできるだけ早く、何かアクションを起こしてもらいたいという思いはあります。

 

Q 新潟日報

 理事会ではこういった分科会の設置によって、知事が再三否定されている、国が主導する存廃の議論に繋がってしまうのではないかという・・・

 

A 知事

 存廃の話は、私は一切頭の中にありません。まずは活性化の議論をしましょうということで、こうした場を上手に使って、関係者の皆さんの意識を高める努力をしているところです。

 

Q 新潟日報

 理事会に参加された関係者の方から、そういった議論に繋がってしまうのではないかという危惧が出ていたのですけれども、そういったことは心配なく、この協議会は活性化に向けた分科会で、国の存在協議とは全く別物で、将来的にもそういったものを議論する分科会にはなり得ないということで・・・。

 

A 知事

 今あるものを使っているわけですから、何か別な、まさに存廃のための会合とは違います。

 

(トキと共生する里地づくり取組地域について)

Q 読売新聞

 トキの本州での放鳥事業について、先だって一度応募されたものを取り下げるという結果に至ったわけですけども、応募された後に地元の異論が出て、収拾がつかずに取り下げになってしまったという経緯について、どのようにお考えでしょうか。

 

A 知事

 十分なご理解をいただけないままに物事が進んだということですよね。

 

Q 読売新聞

 反省点といいますか・・・。

 

A 知事

 もっと地域の皆さんに接触する。もちろん市町村と県で、それぞれ立場が違うところもありますけれども、何らかの形で。これもまた難しいところで、誰にどのように、どのタイミングで、何をお話したら理解が進むかというところは、それぞれの当事者といいますか、その時々の担当の判断というものがあるので、一概に間違っていたとか、良い悪いということはないと思うのですけれども、結果として見れば、理解を示していただける人が少なかったということですよね。

 

Q 読売新聞

 現在、放鳥事業が唯一行われている佐渡がある新潟ということで、国の期待も相当程度あると思うのですけれども、今後について、例えば再応募に向けて何かお考えがあったり、あるいは別の・・・。

 

A 知事

 今の時点で特にありませんが、やはり環境と調和した農業ということは、農業全体の今の進む方向としては、意識されているわけです。どういう形であればトキと共生できる、環境と共生できる地域づくりが進むかということは、抽象的なテーマとしてはずっと考えていかなければならないと思います。

 

 

※文中の( )内については、広報広聴課で加筆したものです。

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