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令和4年6月22日 新潟県知事 定例記者会見

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0501755 更新日:2022年6月23日更新

(記者会見の動画を新潟県公式Youtubeチャンネルでご覧になれます)<外部リンク>

 

1 日時 令和4年6月22日(水曜日) 10時00分~10時26分

 

2 場所 記者会見室

 

3 知事発表項目(10時00分~10時03分)

 ・翡翠の「県の石」指定に係る検討委員会の開催について

 ・新潟の出会い・結婚×トークセッションの開催について

 

4 質疑項目(10時03分~10時26分)

 ・参議院議員通常選挙について

 ・津南町長選挙について

 ・衆議院議員小選挙区の区割り改定について

 ・「グリーンライフ・ポイント」事業について

 ・翡翠の「県の石」指定に係る検討委員会の開催について

 

知事発表

(翡翠の「県の石」指定に係る検討委員会の開催について)

 まず1点目は翡翠の関係ですけれども、今年2月の県議会の定例会におきまして、翡翠を新潟県の石にしてほしいという請願が全会一致で採択されました。それを受けまして県として検討を進めるために、このたび専門家の方に集まっていただきまして、検討委員会(翡翠の「県の石」指定に係る検討委員会)をスタートさせるということで、長岡市立科学博物館の小熊館長を含め、6名の方にご議論いただくことにしています。

  (資料1)翡翠の「県の石」指定に係る検討委員会の開催について [PDFファイル/133KB]

 

(新潟の出会い・結婚×トークセッションの開催について)

 2点目は婚活といいますか、結婚の促進という意味でトークセッションを2回企画しているというご案内です。人口減少問題を深刻な課題として抱えているわけですけれども、そんな中で結婚を考えていただくということは、県としても既に「ハートマッチにいがた」や、あるいはいろいろな婚活のイベントなども経済団体や市町村などと連携しながらやってきているのですが、今回そうした結婚を応援する機運といいますか、ムードをさらに高めていこうということで、トークセッションを企画しています。詳しくはこの後ブリーフィングを予定していますので、そこで確認していただければと思います。主に婚活イベントなどの関係事業者、あるいは市町村担当者などをイメージしたものと、20代、30代の若い方々をイメージしたものと、少し角度を変えてセッションを行いたいと思っています。私の方からは以上です。

  (資料2)新潟の出会い・結婚×トークセッションの開催について [PDFファイル/13.57MB]

 

質疑

(参議院議員通常選挙について)

Q 代表幹事(日本経済新聞)

 本日、参院選(参議院議員通常選挙)の公示日を迎えました。ロシアのウクライナ侵攻で世界の安全保障環境は様変わりし、物価高やエネルギー需給の逼迫など経済への影響も出ています。そのような中で迎えた今回の選挙において、花角知事が注目されている点をお聞かせください。

 

A 知事

 参院選の公示が今日でありますけれども、国政選挙ですので一国民としてもやはり、安全保障関係の話は各政党、候補者がどういうことを仰るのか、関心が高いと思いますし、私自身も関心があります。それからもう1つは、広い意味で安全保障、経済安全保障という意味で原油価格が高騰している、あるいは食料(価格)が高騰している中で、エネルギーや食料も含めた経済安全保障というものを各党、候補者がどう捉えているかということは、ぜひ丁寧に発信といいますか、説明していただきたいなと思います。一方、地方自治体の責任者としての関心は、昨年秋の衆院選(衆議院議員総選挙)の時にも同様のことを申し上げましたけれども、先般、全国知事会からもこの選挙に当たって10項目ぐらいの提言を出していますけれども、その中にも入ってきますがやはりこの人口減少、先ほどの婚活のトークセッションではありませんけれども、人口減少が進んで経済社会の活力が失われていくような思いのする地方、ひと言で言えば地方創生ということなのでしょうけれども、これについて政党なり候補者がどういうことを主張なさるのか、これは大きく関心があります。先般の県知事選挙でも、私自身県内を回っていて耳にしたのは、やはり経済の活力といいますか、地域社会の活力を取り戻してほしい、元気にしてほしいという声が多かったように思います。やはりそうした点が、今回の国政選挙でもどのように候補者の皆さんが仰るのか。それが期待、あるいは関心というところです。

 

Q 新潟日報

 参院選が今日公示ということで、関心事があることとして今地方創生と仰いましたけれども、本県は人口減少の歯止めがかからない状況の中で、出産一時金を増額するといった公約を掲げている政党もあります。新潟県知事として人口減少対策というところで、どのような政策、議論を期待されますか。

 

A 知事

 先ほど、婚活のトークセッションの話もしましたけれども、子育て支援というところは出産一時金もそれにつながるものですし、地方創生という中でいかに人を増やすか、人を呼び込むかというところで、結婚から始まって出産、そして育児、保育とかそうしたところまでを含めた広い意味での子育てに関する議論というのは大いに歓迎したいです。

 

Q 新潟日報

 例えば、出産一時金の増額も一例としてあると思いますけれども、県政との方向性は合致しているのでしょうか。

 

A 知事

 そうですね。子育ての中でいろいろな要素があると思いますけれども、経済的な支援というところは当然大きな論点だと思います。もう1つは子育ての環境整備ですよね。保育の充実であったり、あるいはご夫婦が子育てに悩まれるようなときに、地域で相談できるとか支えてあげられるとか、さまざまな切り口があると思いますけれども、大きくは経済的な支援の部分と環境整備の部分というのは、議論としてはたくさんあり得ると思います。

 

Q 新潟日報

 参院選の所感について、知事も原油価格の高騰ということを仰っていました。全体的な物価高ということも今回の争点の1つになると思うのですけれども、知事としてはどのような論戦をしてほしいということはありますか。

 

A 知事 

 原油、あるいは食料の価格の高騰が、さらに物価全体の高騰の背景になっていると思うのですけれども、この物価対策というものは、今の足元では本当に国民の関心事だと思います。国も既に緊急対策を発表し、県もつい先般、専決で一部の政策、事業を進めることを発表したところです。私も報道でしか分かりませんけれども、消費税を一時的に下げるとか、そういったいろいろな主張が出ています。そこは各党、あるいは各候補者がどういったことを仰るのかは、関心を持って見ていきたいと思います。

 

Q 新潟日報

 参院選というと、よく政権の中間テストという言われ方をすると思います。この間の岸田政権の取り組みについて、知事も岸田首相が地元に来て、直接お会いしたこともあると思うのですけれども、どう評価されていますか。

 

A 知事 

 特に問題を感じないですけれども。そういう言い方も大変失礼かもしれませんけれども、問題があるというふうには思わないです。

 

Q 新潟日報

 何か岸田カラーが出ていて、この辺りはいいなということは・・・。

 

A 知事 

 非常に誠実に、着実に、確実に事業なり政策を進めているという印象を持っています。

 

Q 新潟日報

 逆にこの点は少し物足りないなということは・・・。

 

A 知事 

 物足りないというよりも、まだ半年ですから。それはこれからではないでしょうか。ご自身の哲学なりが反映された政策や事業が出ていくのは、やはりもう少し時間が必要なのではないでしょうか。でも非常にこれまで起きてきたこと、対処しなければならないことについては、着実に、確実に対処されてきているという印象を持っています。

 

Q 新潟日報

 新潟県選挙区には今のところ4人が立候補していまして、立憲民主党、自民党、諸派までいろいろと候補者の方が出ていますけれども、どなたかの応援に行かれることは・・・・。

 

A 知事 

 今の時点で、これからのそういった予定は入っていません。

 

Q 新潟日報

 知事選の時は自民党で今日立候補をした小林さんと並ぶ機会もあったと思うのですけれども、そういった意味では応援に行かれるつもりは・・・。

 

A 知事 

 つい先日も応援に伺いましたし、具体的なお話があればスケジュール調整をしていきたいと思います。

 

(津南町長選挙について)

Q 新潟日報

 先日、津南町長選挙が行われて、現職の桑原さんが当選されましたけれども、再選の受け止めをお聞かせください。

 

A 知事

 まず再選されたということで、お祝いを申し上げたいと思います。どういったご主張をなされたのか詳しくは承知していませんけれども、私の記憶では津南町自体が非常に園芸にも力を入れている地域でありまして、農業の活性化、例えば、先日キャベツの収穫の視察をさせてもらったのですけれども、ICTなどを導入したスマート農業などにも随分積極的に取り組まれていたと認識しています。そうした地域を元気にする取り組みについて、県も引き続きしっかり連携して、一緒に政策や事業を進めてまいりたいと思います。

 

Q 新潟日報

 引き続き全国最年少という・・・。

 

A 知事

 全国最年少なのですよね。すごいですね。桑原町長は、例えば国の環境関係の検討会議(国・地方脱炭素実現会議)などでもご活躍されていますし、そういった意味では全国区で活躍されている町長ですので、しっかり連携していきたいと思います。

 

Q 新潟日報

 一方で、今回の選挙戦で対抗馬になった方が議会の大半に支持されていたということで、議会との連携という部分で課題に上がった面があると思います。知事として、議会運営に当たってのアドバイスといいますか、うまく連携するコツみたいなものは・・・。

 

A 知事

 各議会の状況は違うでしょうから、アドバイスできるようなものは特に持ち合わせていません。この4年間の町長と議会との関係がどんな形で進んできたのか、詳しく承知していませんので、アドバイスというのはなかなか難しいですね。

 

Q 新潟日報

 日頃から議会とは両輪でということを仰って・・・。

 

A 知事

 そうですね。首長と議会は車の両輪だということは常々申し上げてきていますし、そう思っています。そういった意味ではお互いに尊重しながら、しっかり話し合うということが大事なのではないでしょうか。

 

Q 新潟日報

 県知事選でも対話を重視するとか、市町村長ともそうですけれども、お話をよく聞くということを強調されていたようですが・・・。

 

A 知事 

 市町村の首長との関係、あるいはその地域で活躍されているような県民の声を聞くことを重視していきますというところは申し上げています。今のお話で言えば、首長と議会との関係での対話ということも大切だと思います。

 

(衆議院議員小選挙区の区割り改定について)

Q 新潟日報

 コメントが既に出ていて大変恐縮ですけれども、先週、衆議院議員選挙区画定審議会で新区割り(の改定案)が出たと思います。新潟県も定数が6から5に減って区割りの地図が大分変わったところもあると思いますけれども、改めて受け止めを・・・。

 

A 知事 

 区割りそのものは、もうどうこういう話ではないと思いますので、それはそのまま受け止めざるを得ないと。ただ、そもそも定数を減らすということについては、1月に知事としての意見を返すときに申し上げたように、やはり地方の声が届きにくくなってくるという思いを持っています。今回、この区割り案が示されたことで、また選挙制度についての議論というのは関心が上がってきているように思いますので、ぜひそれは議論していただきたいなと。投票の価値の平等というものは、どういうふうに捉えるべきなのかということ、あるいは衆議院と参議院はそれぞれ性格も違う二院制をとっているわけですので、選挙制度も場合によっては少し変えるというか、特色を持たせることもあり得るかもしれませんし、ぜひ幅広い議論をしていただきたいと。特に地方の、例えば面積が広くて人口密度も低いようなところも日本の一部ですので、そうした地域に住む人たちの生活や経済活動をどういった形で国政に結びつけていくのかというところは、改めて幅広い議論をしてもらいたいと思います。区割りそのものは先ほど申し上げたように、1つの市町村を割らないでくださいといった基本原則はお答えしていたわけで、そういった意味ではかなり基本原則に沿ったものになったと受け止めています。

 

Q 新潟日報

 今の関連で、まさに面積でいうと新5区といいますか、上越市を中心にしている選挙区では魚沼エリアも一緒になって、面積だけ見ると相当広いと思います。ここに1人の代議士だけというと、本当に声が届くのかなという感じがするのですけれども、この辺りの有権者の声というものはどのようにご覧になっている・・・。

 

A 知事 

 まさにそれは先ほど申し上げたように、幅広い議論が必要ですよね。投票の価値の平等という議論があるのですけれども、それは本当に頭(人口)割りだけなのかと。東京では1つの区で2つか3つに分かれていて、そこにはあまり地域特性に差がないわけです。ところが、今話題になった新潟の新5区は本当に海岸から山奥まで、雪が降るところとそうでもないところまで含んでいて、これだけ地域特性が違う、経済活動や社会環境が随分違う中で、そこに住む人たちの思いや生活の実態がいかに国で理解されるかという時に、その声を伝える役割を持つ国会議員がどのぐらいの数であるべきかということは、先ほどから申し上げているように議論があり得ますよねという気がします。

 

(「グリーンライフ・ポイント」事業について)

Q 新潟日報

 昨日、環境省のほうで「グリーンライフ・ポイント」事業といった、環境に配慮した行動をとった方にポイントを付与するような事業がまとまりました。自治体の参加もあるようなのですが、こういった環境に配慮した方に対してボーナスのようなポイントを付与する事業についてはどのように・・・。

 

A 知事

 詳しく私も聞いていなくて、報道の見出しぐらいしか分からないのですけれども、方向感としてはそういったやり方もあるよねという気はします。

 

Q 新潟日報

 県単位の参加というのはないようなのですけれども、新潟県がこういったものに参加したり、新潟県でも独自にこういったポイントを付与するような事業というのは・・・。

 

A 知事

 ポイントというインセンティブのつけ方はもう至るところでやられていて、健康などもそうですし、1つのやり方としては十分あり得そうだなと思います。ただ、詳しく国の発表したインセンティブの制度についてまだ勉強していないので、この場では少し申し上げにくいです。

 

Q 新潟日報

 アプリ(「にいがたゼロチャレアプリ」)を環境局で新たに作られて、脱炭素の30の取り組み(にいがたゼロチャレ30)に対して何かしたり宣言したりすると、ポイントを付与するといった事業を県の方でも既に始められているのですけれども、実際にそうした事業と連携したりといったことも・・・。

 

A 知事

 ですから、考えられ得るでしょうと。このポイント付与というものはいろいろな分野で使われていますので、行動を誘導するには分かりやすい仕組みですよね。

 

Q 新潟日報

 一般の方にも、そういった一人一人ができることは何だろうというふうに、波及効果みたいなものも・・・。

 

A 知事

 そうですね。意識付けに非常に有効だということですよね。何度も言うように、健康などで本当によく使われていますよね。あるいはボランティアなどもそうですし、すごく意識付けにも有効ですし、本当に行動を変えていくという誘因の効果もあると思います。どのぐらいのポイントの価値があるかとか、具体的な制度設計をよく見ないと分かりませんけれども、一般論としては非常に面白いというか、あり得る仕組みだなと思います。

 

(翡翠の「県の石」指定に係る検討委員会の開催について)

Q 読売新聞

 議会での請願が全会一致でなされたことを受けての検討委員会の設置ということで、請願は確か数万筆の署名があったと思うのですけれども、翡翠を県の石に指定する動きの盛り上がりについて、知事はどのように受け止めていらっしゃいますか。

 

A 知事

 糸魚川の方々、経済団体などを中心に、まずはこういった機運が上がってきて、それを県議会全体で後押しをしたということだと思います。仮に県の石に指定していくことになれば、県民全体にこの翡翠の魅力といいますか、県のシンボルになるわけですので、改めて魅力として認識してもらうことに繋がるでしょうね。それはまた同時に、新潟の魅力の発信というところにも繋がっていく。端的に言えば、翡翠を見に来る方たちが増えるという意味で、経済的な効果も出てくる可能性はありますよね。

 

Q 読売新聞

 都道府県で石を県のシンボルとして指定するのは初めてじゃないかと思われるのですが、石自体がシンボルになることは、他県に対して発信するときに何か・・・。

 

A 知事

 本当に今まで県の石というものがないとすれば、話題にはなりますよね。本当にないのか・・・。

 

Q 読売新聞

 確認してみます。

 

Q 毎日新聞

 (日本)鉱物化学会で、既に翡翠は国石に指定されていると思うのですが・・・。

 

A 知事

 そうですね。学会で。

 

Q 毎日新聞

 翡翠という石に(対する)知事の思い入れですとか感じるもの、魅力のようなものがもしあれば・・・。

 

A 知事

 私個人としては、あまり翡翠とのつながりの出来事というものは特にお話しすることがないのですけれども、一般的に勾玉などは綺麗ですよね。私も1つ、2つ持っています。

 

Q 毎日新聞

 やはり色などが綺麗といった・・・。

 

A 知事

 グリーンといいますか、翡翠にもいろいろな色がありますけれども、一番典型的な色は緑をイメージするので、そういった意味でも好きです。あとは光を当てると透過するのです。綺麗ですよね。硬いといったこともあるかもしれませんけれども、いずれにしても翡翠イコール糸魚川というイメージがあって、天然記念物にもなっていますし、宝石としての魅力ということ以上に、糸魚川の魅力というところを感じますけれども。

 

 

※文中の( )内については、広報広聴課で加筆したものです。

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