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令和3年12月22日 新潟県知事 定例記者会見
(記者会見の動画を新潟県公式Youtubeチャンネルでご覧になれます)<外部リンク>
1 日時 令和3年12月22日(水曜日) 10時01分~10時37分
2 場所 記者会見室
3 知事発表項目(10時01分~10時06分)
4 質疑項目(10時06分~10時37分)
知事発表
12月に入りまして、子どもを中心としたクラスターが発生しております。今月(12月)の1日から15日までの感染状況をまとめてみまして、それを踏まえて、県民の皆さんに改めて注意事項をお話ししたいと思います。まず、直近の感染状況ということで子どもを中心とした小学校、あるいは保育園等ですけれども、子どものクラスターの関係は85%ということで、8割超がクラスター関連です。そのうち6割強が12歳未満の子どもです。そして、現状では重症者はおいでになりません。もう1つ大事な、症状がある人が7割ということであります。そのうちワクチンとの関係を見てみますと、8割弱の方がワクチンを打っていたにも関わらず、いわゆるブレイクスルーで感染をしていますが、ワクチンを打っておらない方が21%おいでになるということです。現在、県内ではワクチン接種対象者、つまり12歳以上の方ですけれども、9割超が既にワクチンを打っていただいておりますので、1割弱の方がまだワクチンを接種されてないということであります。今回の12月の前半のクラスター関連をまとめてみますと、2割強の人がワクチンを打っておられない方であったということであります。以上を踏まえて、県民の皆様へのお願いということで、今申し上げたことの繰り返しですが、直近の感染状況、ワクチン接種対象外の子どもを中心としたクラスターが発生しています。感染者の約7割は症状があります。熱や咳、鼻水、喉の痛みなどの症状が出ています。そして、ワクチン未接種者の割合が相対的に高いという状況を踏まえまして、改めてのお願いであります。1点目は、何度も何度も申し上げて恐縮ですが、基本的な感染対策、マスクの着用ですとか手指消毒、これを徹底していただきたいということです。2点目は、特にこの2点目を強調したいのですが、少しでも熱や症状がある場合、特に小学生以下の方は速やかな受診、検診をお願いしたいということであります。症状があれば外に出るのを控えていただいて、すぐに受診をしていただきたいということであります。それが早期発見ということで、感染拡大の防止に繋がっていきます。(3点目は)ワクチンをまだ打たれていない方については、積極的に接種をしていただくことを検討していただきたいという、以上3点をお願いとして県民の皆さんにお話ししたいことであります。そして最後に、これはお知らせですけれども、3回目の接種の準備が市町村で進んできております。また、国のほうからも前倒しの話が随時来ております。それらの情報を整理して、年内に対策本部会議(新型コロナウイルス感染症対策本部会議)を開きたいと思っております。年内と言っても、もう今週後半か来週の前半しかないのですけれども、年内には対策本部会議を開いて、3回目のワクチンの接種について、県内の状況を取りまとめてお示しをしたいと思っております。私からは以上です。
質疑
Q 代表幹事(新潟日報)
今ほど子どもの注意の呼び掛けがありましたのでそれ以外で、年末年始の中で帰省等の人の動きが多少出てくる時期になるかと思うのですけれども、その辺りについて何か呼び掛けがあればお聞かせください。
A 知事
先ほど呼び掛けた2点目で、少しでも熱や症状がある場合には外出を控えていただく、それから帰省の延期、例えば旅行とか人が集まる場所に行くのは避けてくださいと。そしてすぐに検診、受診してくださいということをお願いしたいと思います。
Q 代表幹事(新潟日報)
(新型コロナウイルスワクチンの)3回目接種の件なのですけれども、政府が最終的には医療従事者、高齢者の接種間隔の前倒しという判断をされました。そのこと自体に対する評価をお聞かせいただきたいのと、今ほど対策本部会議で示されるとのお話でしたけれども、準備を進めている自治体もあると思うのですが、スケジュール等に影響が出るかどうかといった辺りを今どのようにお考えでしょうか。
A 知事
まず前倒しをするということについて、感染防止に万全を期すという観点から、新たなオミクロン株の出現等も踏まえると、前倒しするということ自身は適切だと思っています。ただ、ワクチンの確保できている量との兼ね合いということもあると思うのですけれども、どの範囲の方をどのくらい前倒しでやっていくかということについては、随時国の方から示されてきておりまして、早く全体像を踏まえて市町村の方でもスケジュールを考えていかなければいけないという状況だと思っています。その際、今年の夏がそうだったわけですけれども、さあやろうといって体制を作って取り組もうとした矢先に、実はワクチンが十分確保できませんというようなことが起きたわけですけれども、今回については前倒しをできるだけ進めていく。体制を作る市町村のほうで作っていく。もちろん県も応援して作っていく中で、ワクチンの確保ということについては、しっかり国の方で対応してもらいたいと思って、確実な配布をお願いしたいと思っております。先ほど申し上げましたように、今、国の情報をきちんと県のほうで整理をして市町村に流しています。全体像がそろってきたようですので、それを踏まえて市町村のほうで今、対応を検討してもらっています。先ほど申し上げました、年内、あと1週間くらいの間に対策本部会議を開いて、県内の最新の状況を整理して、お示しをしたいと思っております。
Q 代表幹事(新潟日報)
対策本部会議は、市町村長も参加して話し合いを・・・。
A 知事
どういう形でやるかは決めておりませんが、まだ検討中の部分もかなりあるとは思います。いずれにせよ、市町村と県全体で情報の共有をして、円滑に3回目接種を進めていきたいという思いです。対策本部会議の開き方は、首長さんも入れてというのは年明けの方がいいのかもしれませんが少し検討して、いずれにせよ対策本部会議は開いて準備状況を整理してお示ししたいとは思います。
Q 読売新聞
新型コロナウイルスの関係ですが、先ほどから知事もオミクロン株について言及されていますが、海外でも一部の国が流行していて、国内でも感染者が空港検疫だけではなく出ていて、濃厚接触者も各自治体に広がってきている状況だと思います。オミクロン株に対する今の認識といいますか、危機感のようなものをどのように捉えているのか伺います。
A 知事
オミクロン株が、例えばイギリス等のヨーロッパで急拡大している。アメリカでもそうですかね。幸いにも日本では水際作戦がそれなりに機能していて、入国した人たちをそこで発見していますし、濃厚接触者はもう全国に散っている人もいますけれども、市中感染という状況では今のところないと認識しています。オミクロン株が、どれほど重症化リスクが高くなるかなど、その辺りの知見がまだ十分にそろっていない中で、水際でずっと止められればいいですけれども、こうした感染症というのはどうしてもいずれすり抜けて、社会に入っていく可能性が高いということを前提として、県でも医療の体制等をしっかり充実させておく必要があると思っています。現在、県では全ての感染者の解析をしていますので、今のところ新潟県での感染者でオミクロン株の方は当然おいでになりませんが、引き続き早期に確認することはしっかりとやっていきたいと思います。
Q 読売新聞
年末年始の時期になりまして、海外の一部では、クリスマスや年末年始で大勢の人が集まるようなイベントは控えるようにという声も上がっている状況です。国内の状況は少し海外とは違うと思うのですけれども、人が集まりやすい機会ではある中で、どのように過ごしてもらいたいかというのは・・・。
A 知事
それは先ほど申し上げたように、やはり症状のある方、今回の新潟県のクラスターを見ても、7割(の方)に症状があるのです。ですから症状が何か違うなと思った方は、まずはそういった人混みや人が集まる場所、イベント等に行くことは控えてくださいと。家族の集まりや帰省等の旅行は控えていただきたいというのがお願いです。そして早期に検査を受けていただきたいと思います。
Q 新潟日報
県内の感染状況の傾向に関して知事が仰ったことについてお聞きしたいのですけれども、直近の感染者のうち、ワクチン接種対象者のうち未接種者は2割ということで、裏を返せば接種者が8割ということで、結構多い割合にも感じるのですけれども、一方で重症者はいないということで、この辺りの状況を知事はどういうふうに・・・。
A 知事
私もブレークスルー感染が結構いるのだなというのが率直な感想でした。ただ、本当に重症者がいないということで、そこはやはりワクチンの効果というのが大きいのだと思います。
Q 新潟日報
感染してしまうという状況は、やはり起きつつあるなというふうに・・・。
A 知事
これはワクチンについて繰り返し言われていることではあります。100%万能ではないわけで、ブレークスルーがあるということは当初から言ってきたことであり、言われてきたことではありますけれども、その通りですねということです。やはり、呼び掛けの中で申し上げましたけれども、基本的な感染対策を一人一人が徹底していただくということがまずは大事だと思います。ただ、ワクチンを打っていれば重症化は防いでくれるというところは、かなり期待できるのではないかと感じています。
Q 新潟日報
そういう意味で、ワクチンを接種していない方は1割いらっしゃるということで(接種を)してほしい・・・。
A 知事
積極的に考えてもらいたいなと思います。
Q 新潟日報
コロナウイルス関連の最近の動きで、岸田首相が安倍政権時に全戸配布された布マスク、アベノマスクとも呼ばれたもの、保管されたものを廃棄するというようなことを表明されていましたけれども・・・。
A 知事
そうなのですか。全部ですか。不良品を廃棄する・・・。
Q 新潟日報
不良品です。保管料もかかるということで、こういった一連の動きをどのように見ていますか。
A 知事
本当に知見もない中で、みんなが手探りで、いろいろな対応をした中の一つであったとは思うのです。ただ結果的にそういう不良品がたまってしまって、それを最終的には処分せざるを得ないということは、お金の使い方としては、結果論ですけれども残念です。
Q 新潟日報
スピードが少し遅すぎたのではないかというような考えはありますか。
A 知事
皆さん、それぞれ最大限に努力されたとは思います。
Q 代表幹事(新潟日報)
国土交通省が毎月公表している「建設工事受注動態統計調査」の書き換えや同じ業者の受注を二重計上するような形で推計していたというような問題が発覚しましたけれども、これについての所感をお聞かせください。
A 知事
統計の重要性というものを台無しにするような、事態というか事件だと思います。県も法定受託事務なので、国の手引きに沿って事務は淡々と進めていたものでありますけれども、結果として国土交通省のほうで二重計上とか書き換えとか、そういうことが起きたということは残念なことですよね。第三者委員会を立ち上げて、早急に経緯や事実関係を明らかにするということを伺っていますので、まずはその調査委員会の調査を注視していきたいと思います。
Q 毎日新聞
今年最後の定例記者会見ということだと思いますけれども、改めて今年1年、県政運営を振り返って総括いただけますでしょうか。
A 知事
感想的なもので申し上げれば、去年も同様のことを申し上げたかもしれませんが、コロナウイルス対応で振り回されたという言い方も適切ではないかもしれませんけれども、コロナウイルス対応がかなり大きな割合を占めた1年であったように思います。そんな中にあっても、(東京2020)オリンピック・パラリンピックが夏開催できたということは大変よかったなと思っております。本県関係の選手が大活躍していただいて、県民栄誉賞もお渡しできるぐらいに活躍していただいたということで、明るい話題もありましたねというふうに思います。コロナウイルス対応そのものは、とにかく医療・検査の体制を充実させて、それから厳しい影響を受けた事業者を下支えすること、あるいは生活等に非常に厳しい状態に陥った方々への支援。そうした目配りも含めてやるべきことは、やってきたと思います。まだまだ回復できてない業種もあると思いますけれども、引き続き来年も状況を見ながら、適切に支援してまいりたいというふうに思っています。経済活動、社会活動は10月15日に「警報」を解除してから少しずつ、全体的には人の動きも戻ってきているのかなとは思います。オミクロン株も水際で最大限の努力がされていますけれども、いずれ社会に入ってくる可能性も十分あるわけで、そうした次の感染拡大に備えた医療・検査体制の充実は、引き続きしっかりやっていこうと思っています。
Q 毎日新聞
一方で年が明けるといよいよ新年度予算の編成が本格化してくると思います。ご自身にとっては、1期目最後の予算となるわけですけれども、改めて県政の諸課題について、どのような予算編成に臨まれたいかというところを。
A 知事
ずっと就任以来掲げてきた、気持ちの上では4つ大きな柱を立ててきましたが、それは変わらないと思っております。1丁目1番地と申し上げてきた防災・減災対策、県民の生命財産の安全・安心というところはしっかり引き続きやっていきたいと思います。2つ目は健康立県ということで、持続可能な医療体制というものを県の中につくっていくことと同時に、県民のまさに安心して暮らせる、特に健康寿命という言葉もありますけれども、健康で長生きできる、そうした環境をつくっていくために、医療もその1つですけれども、そうした福祉的な部分もしっかり力を入れていきたいと思います。3つ目は起業・創業と新しいことにチャレンジする、活力ある新潟の経済をつくっていきたいということを目指してきたわけですけれども、これは県内に例えばスタートアップの支援拠点が8カ所動いておりますし、そうした拠点から新しい起業家が次々と生まれてきております。こうした新しいことにチャレンジする企業なり組織を、引き続き応援していきたいと思います。そして、交流人口の拡大が4番目の柱で目指してきたのですが、ここは残念ながらコロナの中で、例えばインバウンドが止まっていますし、なかなか厳しい状況があるのですけれども、国内ではちょうどコロナ後の県民割(「使っ得!にいがた県民割キャンペーン」)とかを進めています。宿泊事業者、あるいは観光、地域の商業などを支援する、人の動きをつくり出して支援していく、この取り組みは多分来年度予算でも、いわゆる国内需要の喚起のところは、何か知恵を出していかなければいけないと思っています。できればインバウンド、例えば新潟空港のネットワークは、本当にコロナ前はいろいろなものが動いていたのですけれども、ちょっと止まってしまっていますので、その再開に向けてのいろいろな準備はやっていかなければいけないなと思っています。
Q 新潟日報
月並みなのですが、今年を振り返っての(漢字)一文字を。
A 知事
それは考えたことがなかったです。来年のことは考えていましたけれども。今年は、昨年のちょうど今頃に「伸」という字を書いたのです。伸展する、伸びるという字で、ちょうどコロナで昨年も同じように随分と制約を受けた中で、思い切り手足を伸ばしていく1年にしたいというふうに昨年の今頃に申し上げたわけですけれど、振り返ってみればそうはならなかったですよね。
Q 新潟日報
それはコロナウイルスの感染が急拡大したりとか・・・。
A 知事
そういうことですよね。その対応に追われた部分があって、先ほど少し4つの柱の話をしましたけれども、例えば交流人口の拡大や、あるいは新しいことにチャレンジする人たちの背中をどんどん押していくような、そういったことはもちろんやっていますが、なかなか目に見える成果を生み出すような環境ではなかったと。ですから、停滞したと言うつもりはないのですけれども、前向きな部分がなかなかやれなかった1年だったように思います。もちろん、医療や防災・減災対策は着実に進んでいますので、物事が全て停滞したということでは決してありません。進んではいますが、伸びるというほどではなかったです。
Q 新潟日報
そうすると、来年は・・・。
A 知事
来年は決めていたのですけれども、また「シン」にしようと思っています。字を変えて「進」にします。伸びる「シン」ではなくて進む「シン」を、来年の1年を表す文字にしたいと思っています。これは、今申し上げたことのまさに裏返しで、いろいろな物事が進む、前に動いていく、そういう1年であってほしいという思いです。
Q 新潟日報
コロナウイルスも収束してという・・・。
A 知事
収束というか、それを乗り越える知見を我々は手に入れて、あるいはそういう薬やワクチン等を手に入れて、まさにウィズコロナとして社会がそれを乗り越えていける。そういう状況になって、中長期的にやるべきことをコロナとうまく付き合いながらやっていける。そういう1年になるということだと思っています。
Q 毎日新聞
自民党の泉田衆議院議員が裏金を要求されたというような趣旨のツイートをされた問題で、星野県議が自民党を離党する意向を固められたようですけれども、一連の騒動に対するご所感があればお聞かせいただきたいのと、今後の県政運営、県議会との関係の中で混乱が生じる懸念などがもしありましたらお聞かせください。
A 知事
昨日ご質問をいただいてお答えしたつもりなのですけれども、繰り返しになるかもしれませんが、今回のこの騒動と仰いましたけれども、その騒動について直接知事としてのコメントというのはありません。一般論として、選挙活動に関することであればきちんと選挙の公正さということは確保されなければならないと思いますし、その選挙活動に関しての事件になるような話であるならば、きちんと真相究明されるべきだと思います。ただ、よくわからないのですけれども、政治活動に関する報酬であるならば、それは政治家個人の問題でありますし、どういう活動のやり方をするのかといったことは、その当事者同士で考えられればいいことだと思います。
Q 新潟日報
先日、拉致被害者の家族会(家族連絡会)の前代表だった飯塚(繁雄)さんが亡くなられてしまったと思うのですけれども、まずこのことについて・・・。
A 知事
残念です。横田滋さん、そして飯塚さん。家族会を引っ張ってこられた方々がお亡くなりになるということは本当に残念です。結局、拉致問題の大きな進展を見ることもなく亡くなられたということは、残念としか申し上げようがないです。
Q 新潟日報
まさにそういった意味で、家族の高齢化というか亡くなる人もかなり出てこられて、もう残された親世代の家族というのもかなり少なくなっていると思うのですけれども、そういった高齢化の問題についてはいかがですか。
A 知事
繰り返し申し上げていることですが、一刻の猶予もないという言葉そのものだと思うのです。再び、家族の時間を取り戻してあげたいですよね。何か物事が動いている、進展しているということがわかればいいのですけれども、何の情報もないし目に見える、いわゆる成果が出ていないというのがもどかしいですよね。
Q 新潟日報
そこはやはり政府に・・・。
A 知事
政府に本当に頑張ってもらって、最大限の努力をしてもらいたい。今の岸田首相も政権の最重要課題と言っておられるのですから、何とか目に見える成果を少しでも早く示してもらいたい、出してもらいたいと思います。
Q 新潟日報
新しい家族会の代表に、横田めぐみさんの弟の拓也さんが就任されたと思うのですけれども、そのことについては何か・・・。
A 知事
親の世代が高齢化してきている中で、その兄弟の世代が引っ張っていくしかなくなっているということですよね。組織を引っ張っていくということはご苦労も多いとは思いますけれども、まとめていかれることを期待申し上げたいと思います。
Q UX
昨日の県議会(12月定例会)後のぶら下がり取材でお話されたことは重々承知で伺いますけれども、来年の漢字が「進」ということで、ご自身が5月の(県知事)選挙の出馬に向けて進むという理解でよいでしょうか。
A 知事
いえ、そんなことは言っていません。今、それは自分の中で気持ちの整理をしようとしています。
Q UX
原発(柏崎刈羽原子力発電所)の話なのですけれども、年内にも燃料装塡が予定されていることもあった中で、東電(東京電力)の不祥事により見通しが立たない中で、年明けに東電や規制庁(原子力規制庁)に求めることはありますか。
A 知事
何か新しいことは考えてないですが、今まさに追加検査をされていますので、しっかり検査を厳格にやってもらいたいということです。
Q NHK
糸魚川大火から今日でちょうど5年になります。ハードは整っているけれども、地元では賑わいがなかなか戻っていないというような声もあるそうなのですが、改めて5年の節目での所感を伺います。また、知事は車座トーク(「知事と一緒に車座トーク」)等で地元の意見を聞かれたりしていたと思うのですけれども、今後の賑わいを取り戻すというところで県としてどのように支援していきたいかということについて教えてください。
A 知事
まずは、仰られたとおりハードについては、例えば地下の貯水槽等は造られましたし、「キターレ」という(駅北)広場もできてきて、街の表情は随分変わってきましたよね。まだ空き地がいくつかありますけれども、施設も建ち、家も復興して建て直されて綺麗になっているとは思います。私も、最後に糸魚川にお邪魔したのは春先だったと思うのですけれども、そういう意味では、街の表情は大分良くなってきているようには思いますが、仰られた賑わいなどは、どうしても時間がかかる部分だろうと思います。ただ、車座トークの第1回目は、もう3年近く前ですけれども糸魚川でやりましたが、今年視察したときにも街に賑わいを取り戻すべく、いろいろな活動をしているNPO法人があるのです。若い人たちも加わって、街に賑わいを、まちづくりを復活させるべく、いろいろな取組が行われているのも事実で、そうした取組を応援していくということだと思います。市が基本的には中心となって街づくりを進めるものではありますけれども、県も糸魚川市をしっかりと支えていきたいと思います。
※文中の( )内については、広報広聴課で加筆したものです。