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令和3年10月20日 新潟県知事 定例記者会見
(記者会見の動画を新潟県公式Youtubeチャンネルでご覧になれます)<外部リンク>
1 日時 令和3年10月20日(水曜日) 10時02分~10時33分
2 場所 記者会見室
3 知事発表項目(10時02分~10時05分)
・「わたしの黄金(こがね)・白銀(しろがね)」フォトコンテストの開催について
4 質疑項目(10時05分~10時33分)
知事発表
私の方から、最初は「忘れるな拉致 県民集会」のお知らせであります。横田めぐみさんが拉致をされて、昭和52年ですから44年になります。そして曽我ひとみさんら5名の方が戻られたのが2002年。ですから、20年近く経ちますがこの拉致問題はなかなか進展が見られません。岸田内閣もこの拉致問題は最重要課題ということで、しっかり取り組むと仰っていますけれども、政府に取り組みをしっかり進めてもらいたい。そのためにも県民、国民の声を上げていくことが重要だと思っておりまして、毎年開催しているものではありますが、今年も11月14日に県民集会を開催することとしております。ぜひとも、多くの皆さんにご参加いただきたいと思います。はがき等で申し込みを受け付けておりますので、繰り返しですが多くの方に関心を持っていただきたいと思います。
・(資料1)「忘れるな拉致 県民集会」の開催について [PDFファイル/1.07MB]
(「わたしの黄金(こがね)・白銀(しろがね)」フォトコンテストの開催について)
2つ目も参加のお願いのようなものであります。今年の3月に新潟県の観光立県推進行動計画を改定いたしまして、新たな行動計画を定めましたけれども、その際にここにあります「黄金(こがね)」と「白銀(しろがね)」というのをキーワードにしてキャッチフレーズを作りました。それが「黄金と白銀で酔わせる新潟」ということで、このフレーズをいろいろなところで使っていきたいと思っています。今回その一環で、フォトコンテスト、写真の作品募集をすることにいたしました。県民の皆さん、ご自分の考える新潟の魅力、それを黄金と白銀で表現する。ぜひとも多くの方に応募をお願いしたいと思います。私の方からは以上です。
・「わたしの黄金(こがね)・白銀(しろがね)」フォトコンテストの開催について [PDFファイル/2.99MB]
質疑
Q 代表幹事(読売新聞)
昨日、日本並びに新潟の将来を占う衆議院議員総選挙についてが公示されました。知事として、どのような論戦を期待されるかお聞かせください。
A 知事
昨日、衆議院議員総選挙の公示がされましたけれども、大変重要な国政選挙だと思っています。言うまでもないですが、足元での新型コロナウイルス対応、そして中国との関係、あるいは昨日もミサイルの発射がございましたけれども、北朝鮮への対応などの外交防衛問題。さらには脱炭素社会の構築、あるいはデジタル化社会、デジタルトランスフォーメーションといった、我が国の成長発展のため、あるいは持続可能な地球環境問題のために取り組まなければならない課題、まさに内外の課題が山積という状況だと思っています。有権者一人一人の、この国をどういう方向に持っていくのかという真剣な選択が必要な選挙と捉えておりまして、ぜひともこうした課題を各政党、各候補者でしっかりご自分の主張、お考えを有権者に丁寧に説明していただきたいと思っております。そうした活発な論戦を期待したいと思います。その中で特に新潟県の知事として期待する部分は、さまざまな内外の課題の中でも、この場でも何度かお答えしてきたと思いますが、やはり地方への思いといいますか、地方の現状をしっかり汲み取っていただいた上での論戦というものを期待したいです。それは、端的に言えば地方創生という課題について思いを持って発言してもらいたいと。人口減少ということを背景に、本当に新潟の多くの地域で、その地域社会の活力が失われつつある、活力を保つのが難しくなってきている地域が非常に多くなっていると思います。そうした現状をしっかり見ていただいて、理解していただいて、この地方創生をどう進めていくのかといった点についても、活発な論戦を期待したいと思います。
Q 新潟日報
今の関連で、知事が仰った地方創生、人口減少問題。地方に関する議論というのが、今のところこの間の党首討論も含めて、そんなに大きな争点、論戦になっていないように見受けられるのですけれども、そういった現状をどうご覧になっていますか。
A 知事
多くの方に触れてもらいたいですよね。ただ、確かに本当に大きな、幅広い切り口があるテーマですから、議論しにくい部分もあるのかもしれないとは思います。それぞれの立場、思いで切り取っていただいて、ぜひ有権者に何らか提示してもらいたい、こういうことをやっていくべきだとか、この課題にしっかり取り組まなければいけないというような、何かそういう議論が広がるような、沸き起こるような発言、あるいは演説なりを期待したいと思います。
Q 新潟日報
先日の党首討論とかを見ていると、分配と成長という議論がありますけれども、この観点で見ると・・・。
A 知事
国民個人個人に分配(をして)、一人一人がもう少し豊かになる。あるいはもう少し端的に言うと、中間層をもっと分厚くしていくという、そういう議論は結果としてもちろん、地方に住む一人一人の生活の豊かさなり向上につながっていく部分はあると思います。ただ、そう仰っている人たちのイメージは都市部に住む、働くサラリーマン層みたいなイメージが強いように思いますけれども、地方のそうした過疎地域なりに住む方々の生活の向上といいますか、豊かさの追求というのはどういうことをすれば実現していくのかといったところを、そういう地域を選挙区に持つ候補者であれば、とりわけそうした点に触れて、発言してもらいたいなと思います。
Q 新潟日報
一方で、財務省の事務次官の方が雑誌に寄稿して、政策論争がバラマキのようだという、ある種の一石を投じていますけれども、こういう財源を巡った議論というのは、新潟県も財政再建というのが大きい課題ですけれども、国家レベルでの財政問題という議論も・・・。
A 知事
財務事務次官の文藝春秋への論文というのは、ある意味で問題提起としてはずっと仰っていたことだと聞いていますけれども、問題提起としては十分意味のあるものだったと思っています。例えば新潟県の立場でさまざまな課題を解決するときに国の支援なり国からの助成というものを、当然要望していくことも多いわけですけれども、国も同じようにある意味で無限に対応できるわけではないので、我々も国民の1人ですので、国の全体の財布なり国家財政というものをどう支えていくのか、どう運営していくのかというところは、当然関心を持つべきこと。今、この瞬間の自分が良ければいいというものでもないと思うのです。そこは、国民としての当然責任もあると思いますので、問題提起としては非常に重要な意味があったと思います。
Q 新潟日報
新潟県の課題で言いますと、柏崎刈羽原発が立地する地域として、原発問題というのは非常に県民の関心も高いと思うのですけれども、与野党各党で再稼働する、しないですとかリプレース、建て替えする、しないとか結構(主張が)割れていますけれども、こういった論戦についても何か・・・。
A 知事
それはご主張が随分出ているのではないでしょうか。その課題については、ある意味で活発な議論になっていると思います。
Q 新潟日報
県内6小選挙区で選挙戦が始まりましたけれども、選挙応援について、どなたか特定の候補ですとか政党について、知事個人では応援したり演説に立ったりといったご予定は・・・。
A 知事
ご依頼があれば、もちろん日程との兼ね合いがありますけれども、考えていきたいと思います。
Q 新潟日報
ちなみに昨日は第一声ですとか出陣式がありましたけれども、こちらについてはどなたか行かれたりしましたか。
A 知事
実は複数のご依頼はあったのですけれども、1つを選ぶわけにもいかない中で、結果的には私自身が出かけたものはありませんでした。
Q 新潟日報
考えられるのが、知事選挙の時に応援を受けた自民党かなと思うのですけれども、自民党の候補も衆議院議員総選挙前の2連ポスター(複数の弁士の氏名と顔写真を同時に表示した政党等の政治活動用ポスター)とかは、大体まず花角知事を選ぶ人が多かったと思いますが、やはり自民党の方を想定している・・・。
A 知事
ご依頼があったのはそういった方が多かったですけれども、何回も申し上げていますけれども応援いただいた方に対してお応えするといいますか、お返しをするということは当然あると思っています。
Q NHK
世論調査でも関心があまり高くないというようなことだったり、コロナ禍もあって出控えるのではないかというような声もあるのですけれども、投票率向上に向けて県としてどのようなことをしていきたいか・・・。
A 知事
関心が高くないという調査結果が出ているのですか。
Q NHK
高くないといいますか、前々回並みの関心で、例えば投票に行きますかという(質問に)絶対に行くという回答が低いというデータもあるのですけれども・・・。
A 知事
冒頭に申し上げたようにまさに真剣な議論を、本当に日本の大きな岐路に立っていると言ってもいいように思います。本当に内外の課題が多い中で、日本の将来を決めていく選挙ですので、多くの有権者の方に関心を持ってもらいたいと思いますが、その関心を上げていくための取り組み。選挙管理委員会等で投票の重要性ということは、特に若い世代等に呼び掛けとか、いろいろな工夫はしてきていると思います。なかなかこれをやればというのはすぐに出ませんけれども、私の立場でどういう呼び掛けができるかは考えたいと思います。
Q NHK
特設サイトも衆議院議員総選挙としては初めて県選挙管理委員会として作ったという話がありますし、若い人向けには、インスタグラムとかSNSを使った工夫もされているということで、今回ある程度、いつあるかが見えていただけあっていろいろと準備もされてきたのではないかなと思うのですけれども・・・。
A 知事
少し(日程が)早まったような感じはありますけれども、選挙管理委員会等で工夫はしてきていると思いますが、機会あるごとに声を掛けていくということでしょうか。
Q 新潟日報
選挙の論点の関係で1点だけ確認なのですけれども、原発エネルギー政策、先ほど仰った中で各党の公約も出揃って議論になっているということでしたが、今選挙は始まったばかりで、脱炭素等の絡みもあると思いますし、その街頭などで各候補者にやはりその再稼働問題も含めて、積極的に提示されてより県民の関心が高まる、議論が深まる。その辺り期待されているということでよろしいですか。
A 知事
それは全ての課題について、ぜひお考えがあるものについては取り上げて、声にして、あるいは文字にしてもらいたい。それが県民の関心を高めることにつながり、活発な議論となって真剣にこの国の将来をどう持っていくのかというところの判断に資するという思いはあります。今仰った原発に限らず、先ほど言った地方創生の部分というのは、なかなかあまり話題になっていないのではないですかというご質問もありましたけれども、地方創生に関しても、先ほど申し上げた通り切り口がいろいろとあり幅広いと思うのですけれども、まさに議論の種にしてもらいたいと思います。
Q 新潟日報
1つに限るということではなくて、幅広く原発も含めてしっかりと提示してほしいということでしょうか。
A 知事
そうですね。例えば新潟で言えば、地域交通の問題、医療の問題、あるいは介護福祉の問題など本当にさまざまな暮らしを良くしたいというところでの課題があると思うのです。それは幅広く取り上げて、議論の材料にしてもらいたいなと思います。
Q 日本経済新聞
先日開催されました、公民協働プロジェクト検討プラットフォームでの意見交換ですとか報告事項について、知事の受け止め、共同宣言の意義、目標設定に今後どう取り組まれるのかについてお聞かせください。
A 知事
この公民協働プロジェクト検討プラットフォームをもともとスタートさせる時は、ちょうど2年くらい前になりますけれども、県が抱えるさまざまな課題を行政サイドだけで取り組むことに限界がある。これはまさにオール新潟で、公民こぞって一緒に取り組んでいかないと前に進まないといいますか、解決が難しい課題がたくさんあるという中で、こうした一緒に議論する、認識を共有する場を作ろうということで動き出したものであります。これまで起業・創業ですとか、あるいは個別問題に近くなりますけれども空港の活性化、その中での新たな航空会社の動きとか、そうしたものの認識を共有しながら一緒に考えていく。そういう歩みを進めてきたつもりなのですけれども、今回かなり多岐にわたる課題を提示しまして、これを公民、今回は大学にも参加していただきましたので、産官学に近いということかもしれませんが、まさに公と民、一緒になって取り組もうという、その共同認識を宣言という形で文章にしたというところが、今回の大きなポイントだったと思います。取材していただいた方にはお分かりいただけるかと思いますけれども、選ばれる新潟というのを、これもキャッチコピーではないですけれども、大きく看板として出しまして、働く場として選ばれる。あるいは、起業・創業の場として新潟が選ばれる。あるいは、訪れる場として新潟が選ばれる。こうした、まさに新潟という地に魅力を感じ、新潟という地であればこそ、何かができるということで、新潟に企業が集積していく、あるいは人が集まってくる、訪ねてくる。そうした、新潟づくりを公民で一緒に進めていきましょうということで、具体的には、働き方改革、女性の活躍、Uターン施策、起業・創業の推進、それから観光の反転攻勢みたいな、アフターコロナを見据えての話ですけれども、こうした個別の具体的な課題を提示して、意見交換を行ったところです。今後のスケジュール感みたいな話については、なかなか具体的にいつまでに何をということを説明するのは難しいのですが、宣言の中にも、それぞれがそれぞれの立場で、例えば女性活躍、働き方改革であれば、何らかの目標を置いて、それに向かって努力していきましょうという、そういう仕掛けを取り入れたということで、繰り返しになりますが、いつまでにどこまでというところを、おしなべて言うことは難しいのですが、当然、例えば一口に経済界といっても、業態も規模の大小もさまざまですのでやれること、やれないこと、やれるにしても時間が掛かること、早くできることがさまざまあろうかと思いますので、まさにそれぞれが、あるいは業界ごとにといいますか、個別の企業ごとということもあるでしょうし、それぞれが目標を作って、それに向かって努力していこうという仕掛けにしてあります。
Q BSN
新型コロナウイルス感染者の日々の発表はだいぶ収まっていますけれども、これに対する知事の今の受け止めをお願いします。
A 知事
本当に(感染者の)1桁台が1週間以上続いてきて、一昨日にゼロという数字もありました。昨日また1人ということで今日もゼロにはならないかもしれませんが、間違いなく落ち着いてきました。全国的にも確かに拡大した時は急拡大でしたけれども、落ち着いてくる時も急速に、特に東京などを見ていると、すごい落ち着き方だと感じています。それはそれで良かったと、ほっとする部分ではありますけれども、それでもコロナウイルスがなくなったわけではない。一定数の患者さんは発生していますので、県民の皆さんには、もうマスクの生活は嫌だという思いもあるかもしれませんが、もうしばらくは基本的な感染防止対策としてのマスクの着用ですとか、手洗いの徹底等は続けていただきたいと思います。ワクチンの接種が本当に進んで、実は新潟県、昨日段階では1回目の接種を終えた方の割合で言えば、全国一のスピードだと思います。ワクチンの接種がさらに進み、それから治療薬が、既にロナプリーブという抗体カクテル療法と言っている治療薬に加えて、口から飲める薬等の開発も進んできているようです。そうした治療法も確立していけば、いずれまたマスクを外せる日が来るかもしれませんけれども、当面はまだ対策を続けてもらいたいというのが今の心境です。
Q BSN
今、(新型コロナウイルス感染症患者の受入れのために)確保している病床があると思います。医療機関と宿泊施設で855床確保されていると思うのですけれども、この宿泊施設は、例えば医療機関でなかったり、本来であればそういう活用ではなかったところも使っていると思います。第6波という懸念もある中で、もちろん油断できないという状況の中で、これを例えばどういう状況になったら解除するとか、そういった将来的なイメージというのは知事の頭にあるのでしょうか。
A 知事
病床の確保というところは、もともと感染症病床というのは、ずっと一定数確保されています。ただ今回、ものすごくコロナウイルス対応の病床というのは医療機関の協力をいただいて、一般医療との兼ね合いがあるのですけれども、優先的に確保していただくものは、今仰っていただいた555床。そして自宅で療養できる、病院に入るまでもないというケースは宿泊療養ということでホテルを300床押さえているというのが今の状況です。さらに、実はその555床の病院の病床を上積みする調整をしています。既に100床は上積みできる状況が出ているようなのですけれども、もう少し調整を続けているという状況です。それからホテルの方も、実は300床以外に場所の配置もあると思うのですけれども、もう少し調整をしているところもあります。そうした、もしもに備えた対応を拡充しているのが今の状況なのですが、ご質問はそれがいらなくなるタイミングというところの見通しみたいのを持っていますかということですよね。
Q BSN
今、(感染者が)減っている状況の中で、今後も減った状態がキープできるのか、それとも当然、世の中が考えているのは第6波というものが来るかもしれないという中で、第6波の向こうなのか分からないのですけれども、どういう状況が来たらその病床の確保というのを、病床というのも増えてきた経緯というものもあると思うので・・・。
A 知事
今の時点ではまだ増やそうとしているのですよね。その先、もう病床を減らしていいではないかというタイミングがいつ来るかとか、そこはまだ見通せないですね。
Q TeNY
今年のプロ野球ドラフト会議で、5人の県関連の選手が指名されましたけれども、初めて知事の出身地(佐渡)からも指名されましたが、何かエールだったりとか、お気持ちはありますでしょうか。
A 知事
新潟医療福祉大学の阪神のドラフト3位の方(桐敷投手)とか、新潟県関係者は確か5人だったと思いますが、佐渡の方(菊地投手)も大学は神奈川県だったと思いますが、ご出身ということですよね。出身、あるいは新潟の大学で学んでいたとか、いずれにせよ新潟関係者がその才能を認められて、大舞台で活躍するチャンスが開けたといいますか、それはすごくうれしいことだと。しかも今年は数が多かったということで、それはすごく元気が出ますよね。個別の一人一人について、私も詳しくは承知していないのですけれども、新潟関係者が活躍する期待(を持てる)というのはうれしく思いますね。
※文中の( )内については、広報広聴課で加筆したものです。
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