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令和2年7月8日 新潟県知事 定例記者会見

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0299231 更新日:2020年7月9日更新

(記者会見の動画を新潟県公式Youtubeチャンネルでご覧になれます)<外部リンク>

 

1 日 時 令和2年7月8日(水曜日)

2 場 所 記者会見室

3 知事発表項目(10時00分~10時05分)

・にいがた結(むすぶ)プロジェクトの実施状況について

4 質疑項目(10時05分~10時47分)

・豪雨災害について
・新型コロナウイルスについて
・佐渡汽船について
・にいがた結(むすぶ)プロジェクトの実施状況について
・東京都知事選について
・NGT48について
・米の生産体制について
・新潟県防災ナビについて

 

知事発表

(にいがた結(むすぶ)プロジェクトの実施状況について)

お手元に、にいがた結プロジェクトの実施状況ということで、資料があると思いますけれども、官民で連携をして「オール新潟」で進めてまいりました、このにいがた結プロジェクト、先月の末でクラウドファンディングが終了したということで、現在の実施状況を皆さんにお知らせしたいと思います。この表にありますように、クラウドファンディング活用事業の方、飲食店、宿泊施設、文化団体等、あるいはスポーツ団体に合計で、1番右下の欄にございますように、5790万円あまりのご支援がございました。大変多くの県民の皆さんにご支援をいただいたということで、うれしく思っています。既に入金いただいたものについては、飲食店と宿泊施設については、既に各宿泊施設、飲食店に入金済みであるということ。そして、文化、スポーツ団体については、近日中に入金される、手渡されると聞いています。このクラウドファンディングという形で、慣れている方は全然問題なかったのでしょうけれども、ご高齢の方等を中心にうまくシステムが使えないというような方々には、口座振込などという方法も用意いたしまして、その他の企業からの寄付などもございまして、先ほど申し上げたような大きな数字になったということであります。少し中を見ますと、宿泊施設と文化団体、スポーツ団体のクラウドファンディングを通じてご支援いただいた方の15パーセントぐらいが県外からの方ということで、本当に新潟にゆかりのある、ご縁がある方々からご協力いただいたということで、この点も大変うれしく感じているところであります。こういう形でスピード感を持ってすぐに支援を届けたいということで、クラウドファンディングという仕組みを使ったのですけれども、いろいろ反省すべき点といいますか、さらに検討すべき点などもあったと思いますので、一定程度、落ち着いたら、こうした仕組みについて少し検証しておきたいと。こういうことが何らかの形でまた有効に使えるように経験値として残しておきたいというふうに思っています。それから新型コロナウイルス感染症対策等への募金の方はまだ続いておりまして、当面継続をさせていただこうと思っておりますが、これも資料の真ん中ぐらいにございますけれども、既に6390万円あまり、約6400万円ぐらいまで浄財をいただいておりまして、ここにありますように、281件の寄付をいただいているのですが、大半は個人の方からです。265件が個人の方なのですけれども、この個人の方の寄付の金額を見ますと、4割を超える方々が1万円以下なのです。100人あまりがそのような金額なのですけれども、本当に一人一人の個人の方が浄財をご寄付いただいているということでありまして、もちろん企業から大口でいただくのも大変ありがたいのですけれども、多くの県民の皆さんがご協力をしていただいているということを強く感じた次第であります。最後にブルーキャンペーンですね。ブルーライトアップは今月末まで続きますが、青のフォトメッセージの方は募集を終了しまして、663件のご応募をいただいたということで、本当に皆さんの感謝の気持ちが示されたというふうに思っております。私の方からは以上です。

にいがた結(むすぶ)プロジェクトの実施状況について [PDFファイル/194KB]

 

質疑

(豪雨災害について)

Q 代表幹事(NHK)
大雨についてです。今、九州では川の氾濫や土砂崩れが相次ぐなど、多数の被害が出ています。新潟県でもこれまで多くの水害が発生していて、人ごとではないと思いますが、一方で現在は新型コロナウイルスへの感染防止策も求められていると思います。改めて、水害時の避難所運営や避難の重要性について知事の考えをお聞かせください。また、被災地への支援など今日現在で決まっている対応がありましたら、合わせてお聞かせください。

A 知事
まさにこの瞬間もですね、長野県と岐阜県に大雨特別警報が出ていると思いますけれども、先週の土曜日の早朝から続いている雨ですね。熊本県で甚大な被害をもたらして、さらに広がって、九州北部、それから九州南部も。今、中部地方まで大雨が続いているということで、本当に自然災害の恐ろしさを感じるところですが、既に50名以上の方がお亡くなりになったと報道で承知しておりまして、今回の災害でお亡くなりになった方にはお悔やみを申し上げたいと思います。また、被災された方々にお見舞いを申し上げたいと思います。その上で、水害時の避難、避難所の運営等も含めて、県民への呼びかけというところでは、何度かこの場でも申し上げていますけれども、まずは早めの避難ということが第一だというふうに感じます。日頃からハザードマップなどで、ご自身のお住まいの地域等のリスクをしっかり確認しておいていただいて、今回一気に水が増えたというインタビュー等は随分報道されていますけれども、やはり早め早めの避難を心がけていただきたいというふうに思います。もちろん今、コロナの感染症の心配をなさる方もおいでかもしれませんが、まずは命を守るための避難が大切だということを申し上げたいと思います。その上で、やはり密集することを避けるという意味では、市町村が指定する緊急避難場所への避難というのが、1番最初に思い浮かぶところかもしれませんが、同時に安全な地域にお住まいの友人や知人、あるいは親戚の方々のところに避難されるなどですね。マンションでも上層階に逃げるとか、分散避難についても考えていただくこともまた重要だというふうに思っています。そして、避難所の運営については、市町村と県がしっかりと連携をして、感染症対策にもいろいろと取り組んでおります。既にいろいろな研修などもしたり、感染症予防のための資機材の備蓄なども進めておりますし、あるいはこれまで体育館しか使う予定でなかったものを教室にも広げるなどですね。密集を避けるいろいろな工夫にも取り組んでおりますので、引き続きしっかり市町村とも連携して、避難所運営における感染症対策の意識を高めていきたいというふうに思っています。あと今、既に大きな被害が発生している九州地域への支援の話ですけれども、これは全国知事会としっかり連絡を取っておりまして、応援の要請があれば、新潟県としては直ちに、最大限の対応をしたいと思っています。ただ、現時点ではまだ応援要請というものはございませんので、まず九州ブロックや近隣のブロックから支援が始まっているというふうに承知しています。

Q UX
熊本の特別養護老人ホームで多くの方が亡くなっているという現状がありますが、県の方で特別養護老人ホームや福祉施設の現状などの調査や把握は進んでいるのでしょうか。

A 知事
例えば、各施設には基本的に既に避難の計画などを持つようにしていただいていて、かつ、訓練などもやっていただいていると思いますけれども。それを今回の災害の発生を契機として、何か特別な作業しているかということですか。

Q UX
これまでも、それとも今回の災害を受けても、議論があるのかどうか。

A 知事
部局で何か議論が始まっているかどうかを確認していただきたいと思いますが、まだ起きたばかりで、今回の事案でどういう新たな教訓なり、知見が得られたかということは、それはどこかのタイミングで地元でもやるでしょうし、いろいろな識者の分析などが出てくると思いますので、そうしたものはしっかり情報収集をして、県内の障害者施設や高齢者施設等に生かせるものは生かしていくように取り組んでいきたいと思います。

Q 新潟日報
大雨の関係ですが、本県でも雨が降り続いている中で、上流の長野県で特別警報という状況で、少し緊張感もあるのかなと思うのですが、現時点で何か指示されたことや県として洪水対策として対応されていることはありますか。

A 知事
現時点で特別な動きをしているというのはないと思いますけれども。この瞬間もまだ続いていますかね、昨日からの大雨警報の土砂災害が県内のかなりの市町村に出ていますので、そういう意味では地域の皆さんも県も含めて一定の緊張感を持っているところではあります。

 

(新型コロナウイルスについて)

Q 代表幹事(NHK)
新型コロナウイルス感染症についてです。東京都では連日、新たな感染者が100人を超えています。こうした中、都知事は都民に対して、不要不急の他県への移動は控えるとともに、感染の確認が相次いでいる夜の繁華街では、適切な感染防止策を講じている店を選ぶなど十分に注意をするよう強く呼びかけました。今後状況によって、さらなる感染の拡大も予想されると思うのですけれども、注意喚起など県民に呼びかけたいことがありましたら教えてください。また、東京を含む首都圏との往来について、今後制限等を設ける考えがあるかも合わせてお願いします。

A 知事
東京はもう5日間連続ですかね、100名を超える感染者が確認をされていると。また、その近隣の埼玉、神奈川等でも感染者の確認が続いているということで、首都圏での感染の広がりの状況というのは、心配な状況というふうに思っています。これも繰り返し申し上げていますけれども、出張等で首都圏の都県を訪ねられる方については、全国同じなのですけれども、必ず訪問先の感染の状況をご確認いただいて、その県なりでどんな呼びかけが行われているかということをしっかり確認をした上で、慎重に行動していただきたいというふうに思っています。今、直ちに新潟県として都道府県をまたぐ移動についての自粛を求めたりということは考えておりませんが、政府も移動自粛を求める考えはないと言っておりますので、現時点では往来についてお願いをするということは考えておりませんが、繰り返しになりますけれども、くれぐれも訪問先の都道府県の状況を確認していただいて、慎重な行動、当然の基本的な感染症対策として、3密を避ける、距離を取る、マスクの着用など、そういうことはしっかりとやっていただきたいというふうに思っています。

Q 新潟日報
現状、首都圏で少し緊張感が高まっていて、地方への波及効果という緊張感がありますが、4月、5月のような自粛や休業要請というところからは緩められている中で、足元の県内経済の状況というのは、例えば消費で持ち直しの動きがあるのかなど認識はいかがでしょうか。

A 知事
数字的なものまで、今、手元に持っていませんし、承知しておりませんけれども、感覚的には県内で緊急事態宣言が解除され、社会経済活動との両立を図っていくという方向にかじが切られてからは、徐々にではありますが、経済は戻してきているだろうとは思います。ただ、どこまで戻ったかというところは、地域によってもまた業種によっても、さまざまであろうと思いますし、全体としての県経済の厳しい状況であるのは間違いないと思いますが、4月、5月と比べて、6月がどうかというところまでの数字は把握しておりません。引き続き状況としては、厳しいというのは全体的に言えると思います。

Q 新潟日報
改めて、どのように下支えをしていくかお考えがありましたらお願いします。

A 知事
経済活動を両立させていこうということで、社会経済の回復にさまざまな手を、例えば県民向けの宿泊割引キャンペーンなどもその一つですし、あるいは3密を防ぐための設備等についての支援金の募集を始めましたけれども、あれもある意味では、経済の下支えにつながるものというふうに認識をしております。そうした政策を積み上げていく、それに加えて、国の「Go To キャンペーン」などもいずれ始まりますが、県としてさらに独自の横出し上乗せ、深掘りの経済回復の支援策を検討していきたいと思っています。そのために臨時交付金が国から出ていますので、効果的な活用を図っていきたいと思います。

Q 新潟日報
今ほど事業者への支援金というお話がありましたが、募集開始から1週間が経ちましたけれども、受付の現状はどのような・・・。

A 知事
最新の数字は部局に確認してほしいのですが、昨日までの間で9千件ぐらいの申請があったというふうに聞いています。これからチェックをしていくことになると思うのですけれども、本当に事業者の方もしっかり感染防止対策にスピード感を持って取り組んでいただいているということの現れだと思っています。できるだけこの支援金を迅速にお渡しをして、さらに感染防止対策が進むようにしていきたいと思っています。

Q 新潟日報
こちら、確か予算の枠が15億円で、達したら終了というお話もあったかと思うのですが・・・。

A 知事
今のところ、すぐに閉じなければいけないという状況ではないと聞いていますが、当然状況をしっかり見ながら、さらに枠を広げることも含めて検討していきたいと思います。

Q 新潟日報
またさらに予算を付けて・・・。

A 知事
それを含めて、状況をしっかり見ながら検討をしていくことになると思います。

Q 読売新聞
今は小康状態にあると思いますが、東京で感染者が出ている中で、第2波が来る前にやっておかなければいけないことというのは。病床数やPCR検査は、ある程度整理できたと思うのですけれども、まだ今のうちにやりたいことなどがあれば教えていただきたいと思います。

A 知事
近々、県の専門家会議で専門家の皆さんからいろいろなご意見をいただいて、対策本部等でも確認をしなければ、議論をしなければいけないと思っているところに、先般の議会でも何回かご質問いただいているのですが、PCR検査の活用、やり方は少し新潟県として踏み込んで対応していきたいと思っていることがあります。議会でもお答えしているのですが、非常に感染リスクの高い集団、例えば高齢者施設などが典型ですけれども、感染が発生すると大きな被害、危険が発生してしまうような集団に対しては、やはり積極的に、抗原検査も含めてですが、対応した方がいいのではないかと。前から申し上げているとおり、新潟県は結構柔軟にPCR検査を進めてまいりまして、他の県等に比べて非常に検査の数自体も多いですし、症状等に関わらず濃厚接触者への対応等はかなり積極的にやってきているということもあって、そういう意味では活用をしてきた方だと思うのですけれども、さらに進んで、そうした一定のリスクの高い集団には、もっと積極的に、予防的にやるようなことも考えられないだろうかということも含めて、専門家会議の皆さんにご意見を伺って対応方針を決めたいというのは、一つ課題としてあります。あとはその他、これもまだ検討段階ですけれども、県内にウイルスが入ってきているかどうかということをチェックする。基本的には感染者等人間に対してのチェックはあるのですけれども。まだジャストアイデアです。いずれにせよ、ウイルスが広がっているか広がっていないかというあたりをもう少し調べる方法がないかということも部内では議論をしていまして、そういった点も含めて、PCR検査の活用については、抗原検査を含めてですけれども、近々、少し対策を打ち出していきたいと思っています。その他、病床の確保等については、新潟は本当に医療機関の皆さんのご協力をいただいてかなり体制ができ上がってきていると思いますし、地域外来・検査センターも、医師会のご協力をいただいたりして県内各地に立ち上がってきておりますので、そういう意味では、次なる感染拡大への恐れに対しての体制整備は進んできているのかなと思っています。

Q 読売新聞
PCR検査の優先順位みたいなものを明確に・・・。

A 知事
どういう人たちに積極的に、さらに進んで広げてやるかなど、そういう問題意識です。

Q 読売新聞
関連で、東京だと、夜の街の規制が強くなっていると思うのですが・・・。

A 知事
発生が多いですよね。

Q 読売新聞
検査をしていると思うのですが、夜の街で働いている方が移動して、東京で働くのではなくて他県へ出るということも想定されていると思うのですが、夜の街に関して呼びかけなどを予定されたりはしていますか。

A 知事
夜の街という表現がなかなか難しいですけれども、各業種ごとにガイドラインというものを作ってきていますので、基本的にはそれぞれのお店でしっかりそのガイドラインを踏まえた感染防止対策を進めてもらいたいというのが第一のお願いです。利用者の方については、そうした感染防止対策がしっかり取られているお店を選んでいただきたいということをお願いしたいと思います。

Q 毎日新聞
先ほど仰っていた感染リスクの高い集団に検査を予防的にやっていきたいということも考えているというお話についてなのですけれども、そのように考えておられる背景や理由としてはどのようなことが・・・。

A 知事
そこでクラスターが起きている事例が多いということで、その一つは病院です。それから高齢者施設です。そうしたところは、早め早めの検査、あるいは幅広い検査をすることで感染の拡大を早期に押さえ込む、発見するということが必要ではないかというような考え方です。

Q 毎日新聞
だんだん県内でもPCRセンター等が増えていって、検査能力自体もかなり上がってきていると思うのですが、そういうことも受けて、能力的にも・・・。

A 知事
そうですね。もちろん能力が上がってきているということもありますし、唾液の検査も可能になってきていますし、そうした状況の変化を踏まえて、先手を打てるものは先手を打っていくというような考え方があるということです。

Q 毎日新聞
もう一つ仰っていたウイルスが入ってきているかどうかをチェックするというアイデアについて、もう少し具体的に言うとどのようなものなのでしょうか。

A 知事
まだ今、内部で議論しているところですが、いずれ皆さんにご説明できるようにしたいと思います。

Q 毎日新聞
センサーのようなもので感知するというようなものなのでしょうか。

A 知事
センサーということではないです。

Q 毎日新聞
もう少し具体的に、どんな感じのものを考えていらっしゃるのでしょうか。

A 知事
例えば、もう随分報道もされていますが、下水で調べるといったこともあります。別に下水を調べたいというわけではないです。そういった社会にどれだけ広がっているのかということを見るということは発想としては十分あり得ると。結局、調べたからどうだということにならないのですけれど、一人一人の警戒を高めるという意味では、非常に意義があるかなとは思っています。いずれにしろ議論中なので、もう少しお時間をください。

Q NHK
今後、首都圏からいらっしゃった方の中で、新潟県滞在中に、体調を崩すような方も出てくるのかなと思うのですけれども、滞在中に気を付けてほしい呼びかけなどがあればお願いします。

A 知事
繰り返し申し上げているのですが、やはり体調管理をしっかりしていただいて、おかしいなと思ったら、早めに帰国者・接触者相談センターに連絡をしてほしいというのがお願いです。

Q NHK
例えば、今の東京の感染再拡大ともいえるような状況を受けて、行動歴について記録をしておいてほしいなど、改めて、新規で呼びかけることはあるのでしょうか。

A 知事
今、何か新たに呼びかけるということはないのですが、要するに体調がおかしいなと気付いたときにはすぐに相談してほしいと。要は無理をして、さらに活動をして他人に接触するということを避けてほしいということなわけですけれども、早めに相談をしていただきたいというのがお願いです。

 

(佐渡汽船について)

Q TeNY
佐渡汽船の関係で、高速カーフェリーの「あかね」の売却方針が決まったということで、当初、利用者の増加なども見込まれる中で導入されたと思うのですが、計画の見直しが決まったということで、これに関する受け止めなどがあれば。

A 知事
佐渡汽船の中で意思決定をなされたということだと思いますけれども、今更申し上げるまでもなく、小木直江津航路は、毎年10億円ぐらいの赤字を出している事業でありまして、会社全体で80~90億円ぐらいの売り上げの会社の中で10億円の赤字を出している事業ということは、大変大きな課題であったのは間違いないところで、このままでは、手をこまねいているわけにいかないという状況にあったことは、十分理解できるところです。その中でどういう形でこの事業を改善できるのかというところでいろいろと検討なさってきた。そういう意味では、ジェットフォイルに置き換えることで赤字を半減近くに持っていけるのではないかというふうにも伺っていますので、一つの改善策なのだろうと理解しています。ただ、やはりいろいろな影響が出ますので、昨日の協議会(佐渡航路確保維持改善協議会)で表明されたのだと思いますけれども、しっかり協議会の中で議論を深めていただきたい、関係者との調整を丁寧にやっていただきたいというふうに思っています。

Q 新潟日報
佐渡汽船の関係で追加で伺いたいのですが、「あかね」が5年ほどの就航で売却の方針ということで、地元自治体から見通しが少し甘かったのではないかというような声が挙がっているのですけれども、その辺りについて知事はどのようにお考えでしょうか。

A 知事
このプロジェクトが実現するかどうかはこれからの話だと思います。関係者との調整はまだ残っていると思いますけれども、先ほど申し上げたように、そもそも小木直江津航路の赤字を放置できないという状況の中で、いろいろ工夫をした一つが「あかね」という双胴船を入れ、スピードアップをして2往復できるようにするという狙いだったのだと思います。そのこと自体は、当時の皆さんの知恵を集めたものであって、最善の方法だと判断されたということだと思いますけれども、結果として(船舶の)揺れの問題が十分に分からなかったということで、今の状況に陥ったということだと思います。そこの船の選択自体については、佐渡汽船という会社の投資判断だったわけですけれども、結果論として見通しが甘かったのではないかと言えばそうかもしれないですし、少なくともどのように思って判断し、事実としてはどのようにそれが思いとは違ったのかというところは、しっかりと検証する必要はあると思います。それは今後の投資に生かすということだと思いますし、支援をした県もそうですけれども、上越市や佐渡市等へそういう検証の結果は、きちんとご説明いただく必要があると思います。


 
(にいがた結(むすぶ)プロジェクトの実施状況について)

Q 新潟日報
冒頭に知事が発表されましたにいがた結プロジェクトの結果について、知事は先ほど、今後検証したい、経験値として把握しておきたいということだと思うのですけれども・・・。

A 知事
今すぐということではなくて、このプロジェクトを官民で進めていく中で気付いた点などがあると思いますので、それは集約して整理しておきたいということです。

Q 新潟日報
こういう枠組み、フレームみたいなものを、第2波で使うのか、それとも別の・・・。

A 知事
第2波で使いたいということまで考えたわけではないのですけれども、ただ、非常にスピード感を持って迅速にやれた取り組みだったわけなので、しかも官民、経済界もご協力いただいて、みんなで、まさに「オール新潟」で取り組んだプロジェクトであったので、そういう意味では大変うまくいった、金額についてそれぞれの方がどう評価するか分かれるかもしれませんけれども、取り組みとしては実績を、成果を出せたのではないかと思っております。それで、今後こういった枠組みなり、取り組みのやり方をさらに何かに応用していけるように経験値を集約しておきたい。こういう趣旨です。

Q 新潟日報
クラウドファンディングを中心に、このにいがた結プロジェクトを始めて一定の成果も出たかなと思うのですが、一方で締切りとなって取り組みも一つ一つ終わっていますけれども、今後の結プロジェクトの展開というのは何か。

A 知事
にいがた結プロジェクトという名前のもとに新しい何かを始めるというところまで、私個人は今アイデアを持っておりませんが、ただ、関係して取り組んでいただいた経済界や関係者の皆さんから、次にこんなことをしたいというお話がありましたら、それはぜひ議論をして検討していきたいと思います。

 

(東京都知事選について)

Q 新潟日報
先日、東京都知事選挙の投開票がありまして、小池百合子さんが再選したというところなのですけれども、東京と新潟とは人の流れも結構あって、東京一極集中というのも今後あり方が変わるかもしれませんけれども、何か東京都知事に期待したいところなどがあれば。

A 知事
まず、都民の審判を経て再選された小池都知事にはお祝いを申し上げたいと思います。全国知事会で並ぶ順番が私は隣りになることが多くて、そういう機会にお話をさせていただくことも多いのですけれども、今ご質問にありましたように、新潟にとって東京は大変結びつきの強い地域でございますので、引き続き連携をして、両都県だけで何かということはあまりないかもしれませんが、良い関係を築いていきたいと思っています。

 

(NGT48について)

Q 新潟日報
アイドルグループのNGT48が今月22日に5枚目のシングルを出すということですけれども、例の一連の騒動があった後の初めてのシングルとなって、1年9か月ぶりの発売ということで、運営主体が変わって再出発みたいな位置付けのようですけれども、知事として何か所感がありますでしょうか。

A 知事
特に所感というのはありませんが、仰ったように経営が変わって、そしてマネジメントも変わったということで、新生NGTになったというふうに伺っています。近々とは伺っていましたけれども、今月新曲が出るのですね。今後の活躍を、活動を見守ってまいりたいと思います。

Q 新潟日報
新曲を聞いてみたいかなというような思いはありますか。

A 知事
私個人は、どこかで流れればですけれども、ディープなファンではないので、一般的に楽しみにはしていたいと思います。

 

(米の生産体制について)

Q 新潟日報
昨日、農林水産省の政策統括官の方がこちら(県庁)にいらっしゃって、お米のことで意見交換されたと聞いているのですが、改めて、どのような説明があって、どのようにお感じになったかというのは。

A 知事
おいでになった最大の目的は、需要に応じた米の生産というものをしっかり取り組んでほしいということがご趣旨だったと思いますし、新潟県も十分、今、新潟米基本戦略を持っておりますが、その最大の柱は、需要に応じた米の生産ということで、特に主食用米が、もともと年間10万トンぐらいずつ、この2、3年で見ると需要が落ちてきている。加えて、新型コロナウイルスの今回の感染拡大で、業務用米の需要が落ちているということで、お米の在庫が増えて、今後、価格の下落が非常に心配をされる。そういう背景の中で、今年の作付が新潟県はほぼ前年並みということで、作柄によるわけですけれども、今年の天候等によるのですけれども、もし本当に作況指数が良くなると、米の供給がぐっと増えると、どういう状況になるか非常に心配をされるという、そういう中でのご訪問であったと思います。

Q 新潟日報
今仰ったようなご説明というか・・・。

A 知事
十分仰りたいことは分かっておりましたし、もちろん意見交換の中でそういう趣旨のご発言もございましたので。新潟県としては既にこれまでも、主食用米から、例えば加工用米、米粉用米等に転換をしていただくためのインセンティブとして、産地交付金を活用する、戦略作物助成を活用するなど、農水省の方で少し運用を広げていただいて、そういうことが可能になっています。特に分かりやすいのは酒米ですよね。酒造好適米が、残念ながらこのコロナウイルスの影響もあってお酒の需要が落ちていて、酒蔵から出荷されない状態が起きている中で、今年酒米を作り過ぎることになりかねないという中で、それを他の用途に転換する。そういったことについても産地交付金等を使えるようにいたしましたので、運用を広げていただいたので、そうした運用をうまく使って、生産者の方々には、今、米の置かれた状況をしっかり見ていただいて、適切な判断をしてほしいという働きかけを、これまでも情報提供等やってきたつもりでありますが、さらにもう一段取り組んでいこうと。JAと関係者と一緒に働きかけていこうということを今考えています。

Q 新潟日報
そういうふうに農水省の方にもお話を、取り組んでいきますという、さらに一段・・・。

A 知事
さらにもう一段やっていきますということはお話ししました。大変、農水省としては評価をしていただいたと思います。

Q 新潟日報
改めて、生産者の方に呼びかけがあればお願いします。

A 知事
米を取り巻く状況がそういう状況なので、しっかりそこは理解していただいて、適切な判断をしていただきたいと。特に主食用米について、非常に状況が厳しいというところを理解していただきたいというふうに思っています。いずれいろいろな機会でしっかりそういう呼びかけ、働きかけをさせてもらいたいと思っています。

Q 新潟日報
インセンティブがあるということも・・・。

A 知事
それはもう十分個々の生産者にも伝わっていると思うのですが、それぞれ生産者の方もいろいろな置かれた状況がある中で判断を悩まれているようなところもあるとは思いますけれども、しっかりと情報を伝え、適切な判断していただけるように働きかけていきます。

 

(新潟県防災ナビについて)

Q BSN
防災ナビの運用を7月5日から始めたと思うのですが、どういった情報が得られ、どのように活用してほしいというようなメッセージがあれば教えてください。

A 知事
防災ナビは去年からです。この記者会見の場でも発表させていただいて、昨年7月からだったと思いますが、ぜひダウンロードしてくださいと呼びかけています。もう既にダウンロード数は2万近くになっているのではないかと思います。避難所の位置やハザードマップも見られるようになっていますので、そのアプリをぜひ活用していただきたいと思います。

Q BSN
避難するにあたって、早め早めからチェックしてほしいようなこともあるのでしょうか。

A 知事
一つ一つの特徴は部局に確認してもらいたいと思いますが、先ほど言ったとおり、ハザードマップを見られるようにしてあります。早めの避難のためには、あらかじめ自分の地域がどのような浸水リスクを持っているかなどを見ておいてほしいわけですけれども、そういうものに役立ちます。それから避難所の位置も示されるようになっていますし、避難情報そのものについても、もちろん防災アプリで見られると思います。一つ一つの機能については、すみませんが(部局に)確認していただきたいと思います。

Q BSN
活用にあたって、県民の方にどのように使ってほしいというか、この段階でチェックしておいてほしいというような、何か使う部分でのメッセージはありますか。

A 知事
例えば、ハザードマップを見てください。県の防災ナビのアプリがあれば、すぐに簡単に見られますよということは言えると思います。

 

 

※文中の( )内については、広報広聴課で加筆したものです。

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