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令和2年1月16日 新潟県知事 定例記者会見
(記者会見の動画を新潟県公式Youtubeチャンネルでご覧になれます)<外部リンク>
1 日 時 令和2年1月16日(木曜日)
2 場 所 記者会見室
3 知事発表項目(10時00分~10時04分)
・新潟※(コメジルシ)プロジェクトについて
4 質疑項目(10時04分~10時56分)
・知事のベトナム訪問について
・行財政改革県民説明会について
・一般職員給与の臨時的削減交渉について
・少雪による県内産業への影響等について
・県産米の中国への輸出について
・新型コロナウイルスについて
・魚沼基幹病院の宿日直許可に係る労働基準監督署勧告について
・新潟※(コメジルシ)プロジェクトについて
・県央基幹病院について
・豚コレラについて
・県民歌について
知事発表
(新潟※(コメジルシ)プロジェクトについて)
お手元に資料と、こちらに「コメジルシくん」のポスターがありますけれども、「新潟※(コメジルシ)プロジェクト」をスタートさせようと思っております。また、そのキックオフイベントとして、「#(ハッシュタグ)新潟のコメジルシフォトコンテスト」を開催したいと思っております。ぜひ皆さんに大いに関心を持っていただきたいとお願いしたいと思います。私の就任以来、もっと新潟には素晴らしい魅力がたくさんあると思うのだけれども、意外と県民自身がそれに気付いていなかったり、あるいは謙遜するというか控え目というか、なかなか自分たちの持っているこの魅力を外に発信をしたり自慢をしたりするということに非常に控え目な対応というか、そういうことをあまりやらないのが県民性みたいなものだという声に対して、もっともっと自慢していきましょう、自信を持って発信しましょうという呼びかけを、そういう機運を作っていきたいということを考えておりました。その1つの表れとして、「新潟の魅力を考える懇談会」を今年度始めさせていただいて、多くの人に新潟の魅力を語っていただく環境づくりといいますか、機運づくりに努めてきたところであります。その中で、有識者へのインタビューなどいろいろあったのですけれども、アンケート調査もやりまして、県民だよりなどにもその概要を載せておりますけれども、新潟の県民は新潟県に対して、住んでいるこの新潟に対して8割の方が愛着を持っているのだけれども、そのうち新潟を魅力的だというふうに感じている人は6割。では、その魅力を外に向かって積極的に発信していますかとお尋ねすると、積極的に発信している人は1割になってしまうという現状が、巷間言われていた控え目だというところが裏付けられたような数字の結果が出てまいりました。そこで、県民の皆さんに自信を持って新潟の魅力を語っていただくきっかけづくりをしていこうということで、今回、このコメジルシというネーミングで1つの運動といいますか、プロジェクトを立ち上げようというふうに考えたところであります。ウェブサイトを立ち上げると同時に、先ほど申し上げました「#新潟のコメジルシ」という形でフォトコンテストをやることで、少しでもムードを高めていきたいというふうに思っております。詳しくは、この後でまた(担当部局より)ブリーフィングをさせていただくということですので、ぜひ関心を持っていただきたいとお願いしたいと思います。私からは以上です。
報道資料「新潟※(コメジルシ)プロジェクトについて」 [PDFファイル/184KB]
質疑
(知事のベトナム訪問について)
Q 代表幹事(NST)
ベトナムに2度目の訪問をされましたが、おととしに訪問した際との印象の違いについて、また現地でどのような課題を感じ、新潟との航空便や人的・経済的交流を含めて、今後どのような可能性を感じたのか、教えてください。
A 知事
ベトナムとの交流については、1年3か月前、一昨年の10月に初めて、24時間ぐらいの滞在で非常に短い時間でありましたが、ハノイと、とんぼ返りでしたけれどもハイフォンを訪問しました。そこで、ズン副首相、マイン計画投資副大臣、それからトゥン・ハイフォン市長とそれぞれ会談をいたしまして、私としては、新潟とベトナムとの交流をスタートさせていく第一歩を踏み出すことができたというふうに感じておりました。その後、この1年3か月あまりの中で、ズン副首相やマイン計画投資副大臣との会談の中で、先方から提案のあったこと、あるいはこちらから提案したことを順次実行に移してまいりました。具体的には、昨年の8月に計画投資省の中に「新潟デスク」を設置して、県内企業でベトナム市場に輸出をしたい、投資をしたいという企業、あるいはベトナムの人材を新潟に持ってきたいと考える企業や組織、団体、そういった方々が、日本語でベトナムの法制度や関係先を照会できる新潟デスクを作った。それからその次の9月には、同じくタン計画投資副大臣が新潟においでになって、新潟とベトナムとの経済交流の推進の覚書を結んだ。こうして、経済交流を深めていこうという枠組みを作ってきたところです。前後しますが、昨年の7月には、在東京のベトナム大使館の関係者、あるいは在東京のベトナム企業の皆さんに新潟に来ていただいて、新潟の産業視察をしていただいています。それはベトナム側の企業が、新潟の企業のどういう業種なりに関心を持つかということをサーベイしていただく1つの試みだったわけですけれども、それを踏まえて、今度は新潟からベトナムに行って、今年の2月にベトナムでビジネスマッチングのシンポジウムなりの機会を作ろうという準備を今進めているところであります。前回の訪問は、経済交流・人的交流の第一歩であって、今回2回目の訪問になったわけですけれども、これは訪問先が違いまして、ホーチミンとそれからダナンという2つの都市でありましたけれども、そこでズン計画投資大臣とお会いすることができまして、意見交換をいたしました。その中で、先ほど申し上げた、この2月のビジネスマッチングをハノイで開催しますと。ビジネスマッチングのシンポジウムを開催するということをお伝えをし、ぜひ計画投資省の支援、協力をお願いしたいということを申し上げ、彼もそれは了解されましたし、さらには今年の秋にビジネスミッションを、経済関係者の訪問団を作ろうと思っている、準備を始めようと思っている、これについても協力してほしいということを申し上げました。彼もそれは理解をしていただいて、新潟とベトナムとの経済交流をさらに進めていこうということを仰いました。その際にいくつかキーワードを仰っていて、特に新潟との関係ということの中で、農業という切り口、それから中小企業という切り口、人材の育成という切り口、さらには技術移転ということも仰っていました。最後に、大学との連携ということも。これは、実はこの秋に考えているミッションの中で、大学の連携もできないかということを、産学連携ですね、県の方も今そういう検討を内部でしているところなので、そういったことをお話をしたことに反応されたのですけれども、そうした5つぐらいの切り口の重要なキーワードを仰っていて、そうしたベトナム側の関心事項も踏まえながら、一段と経済交流を拡大していく。そういう具体的な二歩目が歩めたのかなというのが今回の訪問の感想であります。併せて、人的交流の部分については、前回の訪問でもベトジェットエアなどの航空会社の幹部とも会ってはいたのですけれども、今回は旅行会社の方とお会いをして、今年度は4往復、4回のチャーター便の計画を実施しているところで、あと1回残っていますけれども、来年度はさらに大幅に増やすということも仰っていただいたので、そういう意味で人的交流の部分について、観光交流と言ってもいいのでしょうけれども、こちらの方も二歩目の具体的な歩みができたかなと思っています。経済交流、あるいは人的交流を着実に進めていける、少し先行きが見えてきたかなというような感想であります。もちろん、成果が出るかはこれからでありますけれども、着実に歩み出したというふうに感じています。都市の印象というのは、本当に今回も短い滞在でしたし、前回はもっと短かったので、違いとかというのはなかなか感じられないのですけども、総じて、やはり社会の活気というか経済社会の活力というものを感じますね。本当に人が多いですし、若い人が多いですよね。街歩きはしていないのですけれども、車窓から見る風景で言っているのですけれども、本当に若い人が多いなと。ものすごい数の車とバイク、二輪車ですよね。それが都市の活気を生んでいる。それは伝わってくるように感じました。実際、ベトナムは極めて高い経済成長率で伸びていますし、それから人口も増えている、間もなく1億人に達する国ですので、数字的にもそういうことなのですけれども、雰囲気としてもその活力というものを感じたところです。
Q BSN
計画投資省との懇談の中で、経済界から直行便の要望があったかと思いますが、県としてどう対応していくと就航させることができるとお考えですか。
A 知事
鶏が先か卵が先かみたいな議論もありますけれども、やはり交流するビジネスなり観光なりの目的を持った人が、つまり需要がないと、航空便というサービスが出てこないので、サービスがあれば需要も付いてくるという議論ももちろんあるのですけれども、相互に関連することがあるのは間違いなくて、今、経済交流をさらに拡大していこうという努力をしているところですので、チャーター便は間違いなく今年度よりも来年度伸びると思いますけれども、そういうチャーター便の実績を積み上げながら、定期便化を目指していくということかなと思います。
Q BSN
先ほどのお話の中で、5つ挙げられたポイントというのは、ベトナム側から挙げられたポイントだったのかなと・・・。
A 知事
そうです。こちらが1つ振ったものはあるのですけれども、仰った5つのことは、向こうの大臣から出たキーワードです。
Q 知事
知事として、こちら側から出したそういったキーワードはいくつかありましたか。
A 知事
こちらは、秋のミッションの中で大学の連携などを考えたいということを、それで水を向けたところがありまして、そうしたところを大臣としては、大学の連携、産学の連携というのは非常に重要だねという反応があり、それに続ける形で、中小企業とか、人材の育成とか、技術移転とか、そういったお話が次々と出てきたということですね。
Q BSN
中小企業のという部分は、向こうから出たということですね。
A 知事
はい。その前のやりとりの中で伏線は多少あるのですけれども、ただ中小企業というのは、大事な切り口だというのは、多分、計画投資大臣として日頃非常に意識されていることなのだろうと思います。やはり、ベトナムも大手の資本が海外からも入って投資が今非常に盛んで進んでいますけれども、もともとのベトナムの企業を育てなければいけないというところも政策課題としてお持ちなのだと思うのです。
Q BSN
もう1つ教えていただきたいのですけれども、大学との連携というのが、どうして必要なのか教えていただけますか。
A 知事
産学の連携というのは、1つイノベーションを進める上で効果的なものがあるのではないかということなのです。彼らも産業の革新、イノベーションということを非常に意識しています。ベトナムも。もちろん日本も意識しているし、新潟県も意識しているわけですけれども、高いレベルの研究機関と産業が連携をする中でイノベーションが生まれる。新たなビジネス、技術などが生まれてくる。そういうきっかけになるわけですけれども、それをベトナムとの間でもやれないかというのは、計画投資大臣としては、非常に自国の産業のイノベーション、発展という中で、多分意識されている事柄なのだと思います。
(行財政改革県民説明会について)
Q 代表幹事(NST)
先日、行財政改革についての県民説明会が上越市で初めて開催されましたが、初めて開催して、県民の反応についてどのようにお感じになられたかということについてお願いします。
A 知事
総務管理部長に説明をしていただいたので、報告を聞いているのですけれども、70名を超える方にご参加いただいたということで、かつ会場の中、あるいはその後のアンケートの中でも様々なご意見をいただいた、数多くのご意見をいただいたというふうに報告を聞いておりまして、県民の皆様に少しずつ、県の置かれた県の財政、行政に関心が少しずつ広がってきているのかなと。そして理解も広がってきているのかなと受け止めております。これも県民の皆さんにご理解いただく1つの手段でありますので、機会であったので、今後も引き続き、いろいろな機会を捉えて県民の皆様に県の今の行財政の現状を分かりやすくお伝えをし、理解を広げていきたいと思っています。
(一般職員給与の臨時的削減交渉について)
Q 新潟日報
職員給与の話なのですけれども、昨日、知事は組合側との交渉の場に臨まれましたけれども、組合側とは改めてどういったやりとりを直接されたのでしょうか。
A 知事
私からは、県の財政を預かる責任者として、ぜひとも職員の皆さんの理解と協力をお願いしたいということで、皆様方に呼びかけといいますか、お願いをしたというのが、昨日の出来事であります。
Q 新潟日報
出席された方に聞くと、知事は冒頭で謝罪もされたというふうに・・・。
A 知事
謝罪といいますか、正直、本意ではないのですよね、こういうお願いをするというのは。大変申し訳ない、心苦しいことなので。記者会見の場でも何度もお答えしていますけれども、労働基本権を制約していることの代償としての人事委員会の勧告制度があって、それは尊重すべきことだと重々分かっていることですし、認識していますし、それから、本当に給与の削減ということになると一人一人の生活にかかってくることですので、こういうことをお願いせざるを得ないということは本当に申し訳ないということを、率直にお伝えをしました。
Q 新潟日報
それに対する組合側の反応というのはいかがでしたか。
A 知事
その場では何も、特に反応があったわけではないと思います。
Q 新潟日報
削減率なのですけども、これまで言っていた3.0パーセントから2.5パーセントに・・・。
A 知事
私どもとしてどういう提案をしているかとか、それは一切皆さんにはお話をしておりませんので、交渉の中の話ですので、それはお答えできません。
Q 新潟日報
具体的なパーセントはどうあれ、仮にそういう削減したパーセントで実施したとしても、行動計画で掲げた予算削減の目標というのは達成できるというふうに考えてよろしいでしょうか。
A 知事
今組合の皆さんと、職員の皆さんとどういう交渉をしているかということは、私の方から言うのは差し控えたいと思いますが、いずれにせよ、行財政改革行動計画は作ったわけですので、それに沿って仕事を進めていきたいと思っています。まさに今、来年度予算編成の真っ最中ですので、予算が組み立てられるように、それが行動計画に沿ったものとなるように、努力をしている最中です。
Q 新潟日報
交渉のお尻は、1か月後に開かれる県議会の2月の定例会に給与改定の条例の議案を提出するという、そのスケジュールは変わらない・・・。
A 知事
交渉事ですので、いついつまでにということは申し上げることはできません。とにかく、皆さんと合意ができるように最大限努力をするということだと思います。
Q 新潟日報
取材の中で、組合側として、今回知事が来てくださったことに対して重く受け止めたいというような反応があったと思うのですけれども、そういった反応を聞いて、知事として率直にどのように感じていらっしゃいますか。
A 知事
その場では何か反応をもらったわけではないというふうに思っていますけれども、取材の中でそういうお話があったのであれば、それはそれでありがたいと思います。
Q 新潟日報
今後また、知事としては交渉の場に自ら出向いて行くという機会を考えられていますか。
A 知事
交渉なので何とも先のことを申し上げることはできませんが、内容的には総務管理部長に一任をしています。具体的な交渉そのものは。
Q 新潟日報
今回、知事が初めて交渉の場に出向かれたと思うのですけれども、その理由について改めて教えていただきたいのですが。なぜこのタイミングで、なぜこの場で・・・。
A 知事
先ほどもご質問にお答えしたように、給与の臨時的な削減というのは本当に課題として重たいものだと思っていまして、それは責任者としてきちんと説明をし、お願いをしなければならないとずっと思っておりました。今回あのような形で出席させていただいたのは、まさにそのタイミングが来たからだということだと思っています。
Q 新潟日報
またいろいろな重要な局面があると思うのですけれども、そういった中では、基本的に知事が出ていくというような考え方・・・。
A 知事
具体的な交渉は総務管理部長に一任をしておりますので、交渉はその中で進んでいくと思いますけれども、この課題は非常に大きな重たいテーマですので、何とか職員、組合の皆さんと合意が取れるように、最大限の対応をしていきたいと思います。
Q 新潟日報
先ほど、議案の提出の関係でお尻を切らないというようなお話がありましたけれども、基本的には知事としては、労使の合意がなければ議案の提出には至らないという認識なのでしょうか。
A 知事
労使の合意を取れるように、職員との合意が図られるように、最大限努力します。
Q 新潟日報
仮定の話で恐縮なのですけれども、労使の合意が取れなくても提出するというのはあり得るのでしょうか。
A 知事
仮定の話はできません。
Q 朝日新聞
労使交渉でトップが協議の場に出られるというのは非常に強いメッセージがあると思うので、そこは2月に向けて正念場というお考えなのかと思うのですけれども、仮に2月までに妥結できなかった場合でも、予算では職員給与を減額した前提の予算を組まれるお考えはありますか。
A 知事
同じお答えをしますけれども、職員の皆さんと合意ができるように最大限努力をすると。今の時点ではそれしか申しようがありません。
Q NHK
過去に平山知事の時代に、二度と財政悪化による給与削減はしないというお話を組合の方はされているということなのですが、改めて、このような事態に陥ってしまって、またそういったことをお願いしなければいけなくなったこと、申し訳ないと先ほど知事のお話もありましたけれども、それについてはどう受け止めますか。
A 知事
同じことになりますけれども、本当に一人一人の生活に関わる問題でもあり、また制度上も、その制約の代償として作られている人事委員会の勧告制度から外れることになるわけで、そうした状況に陥って皆さんに協力をお願いしなければならないこと、そのことは本当に心苦しいし、申し訳ないという気持ちで、昨日はお詫びをさせていただきました。
Q NHK
平山知事時代の、平山知事のことになるのですけれども、その時の発言というのは、やはり県としては・・・。
A 知事
もちろん20年近く前の出来事でありますけれども、当時の県のトップが最大限二度とないように努力をすると言ったことは、大変重いことだと思っています。その重いことであるにも関わらず、あえて今回またお願いをしなければならないということが申し訳ないという気持ちにつながっています。
(少雪による県内産業への影響等について)
Q 新潟日報
県内が暖冬で雪不足が続いていると思うのですけれども、知事が把握されている範囲で、県内への少雪による影響というのはどのようなものがありますか。
A 知事
年末ぐらいから非常に心配をしています。直接にはスキー場など、オープンできているのはまだ半分ぐらいですか。そういう状況で、スキー場、あるいはスキーに来る方々との関係でビジネスをされている方々に非常に大きな影響が出ているのではないかということを心配をしています。この後いろいろな発表もさせていただきますけれども、県として取れる対応をしっかり打っていきたいと思っています。また、先々の話になるのですけれども、雪が少ないと、このパターンでいくと、春先の農業にも影響が出てくるのではないかという心配をしています。それについても部局ではいろいろな検討を始めていまして、過去の事例等を見ながら、どういう呼びかけ、備えをしていくかというあたりは、いずれメッセージなりを出していかなければいけないのだろうと考えていますし、さらに言えば、その後の降雨の状況にも関わってきますけれども、県民生活に水の問題が起きるのではないかなど、非常に心配が心配を呼ぶようなところはありますけれども、いずれにしても、できるだけ早め早めの備えなりができるようにしっかり考えていきたいと思います。
Q 新潟日報
各自治体ではもうすでに対応を取られている自治体もあると思うのですけれども、先の話にありましたけれども、直近(の対応)では、やはりスキー場ですとか・・・。
A 知事
そうですね。スキー場、あるいはスキー客等への関係でビジネスをされている方々が、多分相当客足が落ちているという中での経営面等での心配がまずはあります。
Q 新潟日報
そのあたりを県としても対応をすると。
A 知事
近いうちに、どういう備えをするかというあたりはお伝えしたいと思います。
Q 新潟日報
ちなみに、観光では、今シーズンから知事も「スノーリゾート新潟」を・・・。
A 知事
そうですね。タイミングが、スノーリゾートで力を入れていると言った最初のシーズンが、残念ですよね。まだ冬が始まったばかりではありますので、この先期待をしたいと思います。
Q NHK
少雪の話ですが、この後に具体的な施策が発表されると思うのですが、平成27年、28年の際にも、中小企業ですとか、そういったところへの支援をされていたと思うのですが、もしかしたらそのときの支援の数を超えるような状況かと思われるのですが、改めてそういった企業などに、踏みとどまってほしいというか、メッセージというか、いただけますでしょうか。
A 知事
今回のこういう少雪という状況で、非常に経営的に厳しい状態に陥っているような事業者の方には、緊急の金融の支援などを考えておりますので、そういったものを利用して何とか乗り越えてもらいたいと思います。
Q NHK
期待するのは、やはり雪が降ってほしい・・・。
A 知事
それしかないですよね。ものすごいどか雪といいますか、大雪になるのはそれでまた災害の心配もあるのですけれども、平年並みには降ってもらいたいなと願っています。
(県産米の中国への輸出について)
Q 読売新聞
県産米の中国への輸出の話なのですれども、今ちょうど上海に担当の部署の方が行かれていると思うのですが、去年の1月に輸出が再開されて、ちょうど1年ぐらい経って、11月に解禁になって・・・。
A 知事
第1号が1月のちょうど今頃でしたね。
Q 読売新聞
ちょうど1年ぐらいなので、この1年間で輸出の感触としては、どれぐらいかという・・・。
A 知事
まとまって聞いていないですけれども、断片的にこれまで説明を聞いてきたことで言えば、もともと、去年中国に出張した際に、向こうの大手の輸入先であるCOFCO(コフコ)の方と意見交換の面談をした時にも言われたのですけれども、やはり7年のブランクがあればマーケットに再び入っていくのは大変なことだよと、努力が要りますよと仰っていたのですね。そのことがずっと頭に残っています。確かに、10年ぐらい前であれば新潟の米というのは大きなブランドで、中国でも知られていたのは間違いないのですけれども、やはりそれだけのブランクが空くと、当然他のお米が入っているわけですので、それを取り戻していく、取り返していくということは簡単ではないということだと思っています。そういう意味での覚悟はしなければいけないと思っていますが、それでも少しずつ努力を始めてきていますし、日本に旅行される中国の方が本当に増えている中で、日本での新潟の米の価値とか魅力、おいしさも含めて、それは何らかの形で伝わるので、そういった方々が本国に戻って新潟のお米というものに関心を持ってもらえる、そういう可能性はそれなりにあるのかなというふうに期待もしています。まとめて言えば、簡単ではないのは覚悟しているけれども、地道に着実に一歩ずつ、マーケットに浸透していく努力を重ねていけば道は開けるのかなという期待を持っています。
Q 読売新聞
中国は検疫が結構厳しいという話が・・・。
A 知事
燻蒸を求められていますね。
Q 読売新聞
中国市場に入っていくことへの期待というのは、期待の大きさというのはどれぐらいですか。
A 知事
もちろん、中国のお米市場はすごく大きな市場ですよね。ただ、ジャポニカ米がどれだけの割合かというのもあるのですけれども、日本食は非常にブームというように増えていますので、一定の高品質な日本のお米というものの需要はまだまだ拡大する余地はあると考えています。そこに食い込んでいくということだと思っています。
(新型コロナウイルスについて)
Q BSN
新型コロナウイルスが国内で初めて確認されましたが、新潟県として何か今後対応を・・・。
A 知事
今朝のニュースで拝見しただけで、これから国がどのような対応を取るのか検討が進んでいくのだと思いますけれども、県としても十分警戒をしていく必要があるというふうには思っています。具体的な対応措置というのはこれからだと思います。
Q BSN
春節ということで、新潟にも中国からの観光客・・・。
A 知事
そうですね。今日春節祭がありますよね。
Q BSN
という中で、このような状況というのはいかがお考えですか。
A 知事
世界のどこでも、いろいろなパンデミック、そういう病気の心配というのはあるのだと思いますけれども、そういう意味では、しっかり検疫を空港の水際でやる必要があるということだと思います。
Q BSN
空港での対応等も今後検討していく・・・。
A 知事
それはまず国がやらなければいけない話ですけれども、県も一緒になって、県でやれることはしっかりやらなければいけない。検疫は国の仕事ですのでしっかりやってもらいたいと思いますし、ワクチンのようなものが作れるのか作れないのかとか、そういった検討も当然なされていくのだと思いますし、いずれにせよ、しっかり国の情報を得ながら県としてやれることは取り組んでいきたいと思います。
(魚沼基幹病院の宿日直許可に係る労働基準監督署勧告について)
Q 新潟日報
魚沼基幹病院について、昨年の12月に労働基準監督署から是正勧告を受けましたけれども、設置者である県として今後の対応はどのように・・・。
A 知事
労働基準法違反という違法状態があったということは大変遺憾なことだと思っています。運営は指定管理者である一般財団法人新潟県地域医療推進機構にお願いしているわけですので、しっかり適法になるように対応を考えていただきたいと思います。
Q 新潟日報
その中でも、医師とか職員の宿日直勤務の許可を、開院時から得ないまま勤務をさせていたこということで、期間の長さですとか、事の重大性についてはいかがお考えですか。
A 知事
詳しくは部局に確認してほしいですけれども、昨年の頭ぐらいから許可を得るべく、いろいろな関係者と相談をしたり準備をしていたというふうには聞いているのですけれども、結果として、ずるずると宿日直の許可を得られないままに来てしまったというふうに聞いています。それは先ほど申し上げたように、やはり違法状態というのは遺憾なことでありますので、早急に是正措置を考えてもらいたいと思います。ただ、この問題の背景には、県内の多くの病院が直面をしている医師不足という問題があるのも事実でありますので、それは一方で、県の行政として、医師の確保ということにこれまで以上にしっかり取り組んでいかないといけないとは思っています。
Q 新潟日報
医師の確保が難しい中で違法の状態が続いたことで、今後は不払いの部分の割り増し賃金を支給していかなければならないと思うのですが、そのあたり、病院経営への影響については・・・。
A 知事
数字までは分かりませんので、ただやるべきことはしっかりやらなければいけないのは当然ですので、きちんと法にのっとった状態になるように努力してもらいたいと思います。その上で、経営への影響等はこれから見ていくしかないですよね。
(新潟※(コメジルシ)プロジェクトについて)
Q 毎日新聞
発表事項についてですが、このプロジェクトのキックオフ企画としてフォトコンテストというものを開催するということなのですけれど、この狙いを教えていただけますでしょうか。
A 知事
冒頭も言いましたように、もっともっと皆さんどんどん自慢していきましょうということの1つです。新潟の魅力を、自分が考えている良いものというものをどんどん出してもらいたいなという思いで、フォトコンテストをインスタグラムでやってもらいたいと思っています。
Q 毎日新聞
探してもらうみたいな・・・。
A 知事
多分、多くの人はひそかに、ここが気に入っているんだというのはあるのではないかと思うのです。もちろん探す人もいるかもしれませんが、自分の心の中に持っているものもあるかもしれません。そういったものの景色を、あるいはその瞬間を切り取ってインスタグラムに上げてもらいたいなというふうに思っています。
Q 毎日新聞
今回はキックオフ企画としてフォトコンテストということですけれども、今後また新たな・・・。
A 知事
第2弾、第3弾を考えていきたいと思います。
Q 毎日新聞
どのような感じの・・・。
A 知事
逆に皆さんからアイデアをいただきたいと思いますが、ラジオなどでも始まっていると思いますけれども、そういう自慢するものを寄せてくださいみたいな、そのような企画番組も出ていると思いますけれども、様々な手段というか機会を捉えて、語ってもらいたいのです。1人の人が200万人の人に魅力を伝えるというのは、お金もかかるし、大変な作業ですけれども、200万人の人がそれぞれ1人の人に魅力を伝えるというのは、これはそんなに難しくないと思うのです。そういうふうに考えると、やはり県民の皆さんそれぞれ一人一人が語るということは、私はものすごいプロモーション効果があるというふうに思っています。
Q 毎日新聞
市民の方々にもよるプロモーションを通じて、やはり県として期待したいのは、交流人口の拡大ですとかそういったもの・・・。
A 知事
最終的にはそういうことであり、しかしもっと根源的には、やはり新潟に住んでいることに愛着を持っている方が多いのですし、魅力を知ってもらうということは、跳ね返って自分達自身の誇りにもなるように思うのです。すごく単純に言えば、交流人口の拡大、そしてそのことによる経済の活性化というのが生まれてくることは期待しています。
(県央基幹病院について)
Q 新潟日報
県央基幹病院なのですけれども、見直しの方向性を今早急に検討しているところだと思うのですけれども、今のところ、その方向性というのは固まってきているのかどうか。
A 知事
すでに事務的には市町村の皆さんにも情報を提供し、議論が始まっていますけれども、首長も含めて、いろいろな形でお話を伺いながら、意見交換しながら、最終的な具体的な絵姿を固めていくことになると思います。
Q 新潟日報
県として、この方向で行きたいみたいなところは示して・・・。
A 知事
年末の新潟県地域医療構想調整会議でご意見いただいたところですので、それを踏まえながら、市町村、地元の関係者の意見も入れながら、絵姿を固めるということだと思います。
Q 新潟日報
魚沼基幹病院の問題の話の中でも出ましたけれども、医師不足というのがやはり問題の根底にあるというお話でしたが、そういう意味では、県央基幹病院も医師がきちんと確保できる体制が大事だと思いますけれども、そういったときに病床数をどうするかというのが、やはりかなり地元の医師の皆さんの中でも、この前の調整会議で議論になっていましたが、400床とか350床とかいろいろな意見があるのですが、やはり医師確保ができるような病床数というのを目指して・・・。
A 知事
病床数がストレートに医師の確保とどうつながるのかというところも、まだよく分からないところもありますけれども、いずれにせよ、医師の確保は至上命題ですし、そのために必要な病床のあり方というのはあるのだろうと思いますので、それは当然考慮していかなければいけないと思います。
Q 新潟日報
確認ですが、前の会見の時には、開院スケジュールは変えない方向でと仰っていました。それは・・・。
A 知事
できるだけ当初の予定を守っていきたいと思います。
Q 新潟日報
変わらず・・・。
A 知事
今の時点で何か延期するとかそういう状況ではないと思います。
(豚コレラについて)
Q UX
今日から豚コレラのワクチンの接種が始まったと思いますが、隣接県の方にまで感染が及んでいる中で、相当、関係者の警戒感も高まっていると思うのですが、改めてそのあたりのところを。
A 知事
昨年から、隣接県についてもワクチンの接種を認めるべきだということを強く国に要望してまいりましたので、それがいよいよ実現するということで、一定の、ほっとしたといいますか、安心、安堵というのがあるかと思いますけれども、聞いているところでは、ワクチンで100パーセント完全に防げるわけではないということも聞いていますので、引き続きしっかりと病原体の侵入を防ぐ努力というのは、関係者の皆さんにも心がけていただきたいというふうに思います。
Q UX
そのあたり、具体的にこういうことをしてほしいということは、知事からは何かありますか。
A 知事
今この場で私からはないですけれども、今までも防護柵をしっかり作ってイノシシ等の侵入を防いでくださいとか、お願いしてきたことがあると思いますので、それはそれで、引き続き、しっかり消毒などやっていただくのだと思っています。現場では、いろいろな具体的な細かな指示などもさせていただいているのかもしれませんけれども、大まかには、これまでやってきた侵入を防ぐ努力というのを、引き続き、続けていただきたいと思います。
(県民歌について)
Q 新潟日報
新潟県の県民歌についてお尋ねしたいと思うのですが、この歌は知事はご存じですか。
A 知事
私はあまり・・・。すみません。
Q 新潟日報
昭和23年に、一番最初の民選の知事が作ったということになっているのですが、この歌とそっくりな歌が愛媛県にあるということらしいのですけれども、そのこともご存じないでしょうか。
A 知事
報道があったのは拝見しました。
Q 新潟日報
それについて、印象というか、受け止め、感想があれば教えてください。
A 知事
県民歌自体は、もちろん今仰っていたように、戦後の復興期で非常に元気づける歌として広く歌われたというのは承知していますけれども、私自身も含めて、最近の県民意識の中での県民歌の位置付けというのは、知らない人の数等、そういう意味では位置付けは低下しているというのは事実だと思っています。これを今後どういうふうに、再び何か活性化するかとか、仰ったような似たような歌詞の歌が別にあるといった点を踏まえて、何か変えるとか、新たに作るとか、そういうところは今考えていませんけれども、そういった報道をきっかけにして、県民の中でそういう機運が出てくれば、それはまた別問題かなとは思います。
Q 新潟日報
似ている歌があるという、そのことについてはどういうふうに思いますか。
A 知事
ちょっと事実関係が分からないので、同一の人物だったのか、何とも言えません。
Q 新潟日報
その自治体は愛媛県の新居浜市なのですが、市役所の中で歌を、新潟県民歌と歌詞が似ている歌を流したりしているのですが、新潟県民歌については、そのようなアピールというか、皆さんの耳に触れるような何か方法というのは、今考えていることがあれば教えてください。
A 知事
今申し上げたように、今この県民歌について何かどうしようとかいうのは、少なくとも私自身は今考えていないのですけれども、先ほど言ったように、機運がまた高まるようなことがあれば、考えていくのかなとは思います。
Q 新潟日報
考える方向性、どういうことを考えていくかというのは、県民の機運がどのようなものなのかを受けて・・・。
A 知事
今の時期、改めて県民歌みたいなものをどんどん、人々が口ずさむような、そういう環境を作っていくべきだみたいなお話、反応が次々と出てくるようであれば考えていかなければならないのだと思いますけれども、今何かそういうお話を私自身は直接は伺っていないので。
Q 新潟日報
逆の機運があれば、新しいものがあったらいいのではないかというような、例えばそのようなものがあったとしたら、そういうことも検討の選択肢には上るということですか。
A 知事
戦後の復興の時期に県民に親しまれた歌とは違う、これからの時代に向けての県民歌のようなものを作って、県民意識といいますか、こういうもの(「新潟※(コメジルシ)プロジェクト」)もそうですけれども、郷土である新潟県への愛着とか関心を高めていくべきだというようなお話があれば、それは1つ検討すべきテーマになるのだと思います。新潟の魅力を考える懇談会でも、委員のお一人から、長野県などは比較的県民歌がまだ歌われるということのようで、そういった例を引き合いに出されて、そういうことも検討したらどうかというご意見があったのも事実ですので、そういう意味では、県民の皆さんの反応や、機運といいますか、ムードなどを勘案しながら考えていくことかなと思います。
※文中の( )内については、広報広聴課で加筆したものです。
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