本文
令和元年9月10日 新潟県知事 定例記者会見
(記者会見の動画を新潟県公式Youtubeチャンネルでご覧になれます)<外部リンク>
1 日 時 令和元年9月10日(火曜日)
2 場 所 記者会見室
3 知事発表項目(11時00分~11時01分)
・行財政改革について
4 質疑項目(11時01分~12時02分)
・行財政改革について
・国民文化祭について
知事発表
行財政改革について
先ほど、行財政改革推進会議を開催しまして、その中で、皆さんのお手元にございます行財政改革行動計画(案)を了承いたしましたので、正式に発表、公表させていただきたいと思います。この計画をしっかり着実に実行に移していきまして、持続可能な県財政の確立に向けてしっかり取り組んでまいりたいと思います。これはまだ、行動計画(案)となっておりまして、明日からパブリックコメントを実施いたしまして、県民の皆さまからご意見をいただくとともに、間もなく9月議会が始まりますので、議会でのご審議もいただいて、来月には最終的に決定したいと、そのように考えております。私からは以上です。
報道資料(「新潟県行財政改革行動計画(案)について [PDFファイル/4MB]
質疑
行財政改革について
Q 代表幹事(NHK)
今日の会議において一定の方向性が示されたと思いますけれども、この行動計画(案)について、歳出と歳入のどの部分を改革していくことになったのか、それぞれの具体的な特徴の説明をお願いしたいと思います。またその計画に基づいて、今後どのような姿勢で、行財政改革に臨んでいくのか、知事の考えをお聞かせいただきたいと思います。
A 知事
ご覧いただいてお分かりになるとおり、前から「聖域を設けず」というふうに申し上げてまいりましたけれども、特定の分野ということではなくて、まさにすべての分野について、改革の取り組みを進めていきたいと思っています。積み上げていきたいと思っています。意気込みといいますか、どのような姿勢で臨むかということでございますけれども、先ほどの行財政改革推進会議の場でも少し申し上げましたけれども、この計画はご覧いただいたら分かるように、達成すべき目標を定めて、まさに網羅的にすべての分野について、どういう方向性で対策を進めていくのか、対策の大枠を示しているものでありますので、今後はこの計画に基づいて、個別の事業や個別の施策について見直しをかけていく、見直しに落とし込んでいくということになります。それは最終的には、各年度の予算編成の中で、個別の事業や政策の見直しという形で反映していくことになるものであります。従いまして、言うならばスタートラインに立ったようなものでありまして、これから当然のことながら、関係する市町村、関係する諸団体、関係者、皆さまに丁寧に意見交換、意思疎通を図りながら、一つ一つの事業政策の見直しを実現していきたいというふうに思います。これも先ほどの行政財政改革推進会議の場で申し上げましたけれども、単に数字を切って体を小さくする、縮み志向という言い方をしましたけれども、そういうものに陥ることなく、できるだけいいチャンスだと、ある意味では事業や政策を見直すチャンスというふうにも捉えて、前向きに、より効果的に、より効率的な施策や事業になるように創意工夫をしていきたいと思っています。言うならば、比喩として理解していただけるか適切かどうか分かりませんけれども、これから本格的に走り出すために、今自分の体をよりしなやかなものに改造する、そういうイメージですかね。今ここで、まさにしっかりとした体、強くしなやかな体をつくれば、これから先、しっかり走っていけると。まさに成長していけると。そのための言うならば、準備作業を行っているのだと、そういうようなものとして考えていきたいと思います。
Q 新潟日報
歳出歳入改革の目標というところで、全体のところで、試算(1)と試算(2)というのが示されまして、試算(1)については、令和5年まで5年間でほぼ収支均衡が達成できますと、一方で試算(2)の方は、収支は改善するものの、令和5年段階でも100億円以上の収支不足額が発生するという内容なのですが、ここで財政再建を達成するために、一気に資産(1)のパターンを目指すのではなく、まず試算(2)の方を目指すのを選択された理由はなぜでしょうか。
A 知事
試算(1)は目指さないとは言っていないです。(1)を目指しつつ、(2)は少なくとも達成しようということなので、昨日ご説明していると思いますけれども、本来は収支均衡というのは一番理想的な姿だとは思いますけれども、ご覧いただいてお分かりのように、百数十億の改革を行うことは、並大抵のことではないと思います。県民生活、あるいは県のいろいろな経済・社会に大きな影響を与える可能性が高いので、これを5年間という中で一気に達成するというのは非常に困難を伴うという中で、少なくとも5年間の中で必要なお金を残せるようにするということが、最低ラインとしての目標ということを、要するに上限と下限を設けるというようなもので、その中でできるだけ目標値である上限を目指していこうという現実的な手法を取ったということです。もう1つその背景には、不確定なことも多いのです。計画は常に計画であって、いろいろな変化があるのは、どの計画でも往々にしてあることですけれども、特にこの地方財政は、国の財政、法制度に随分影響を受けます。しかも、今、例えば、地方税の不均衡の是正とか、制度改正が想定されているものもございます。そうした予測できない環境の変化がある中で、ローリング(見直し)しながら進めていくことが現実的だと考えたところです。
Q 新潟日報
先ほど知事も、事務方も仰っていたのですが、令和6年度以降、計画のさらに先2024年度以降というのは、まだ不確実性が高く見通せない・・・。
A 知事
5年でさえもそうということです。
Q 新潟日報
財源対策的基金の残高についてなのですが、最低限230億円を確保するという目標になっているのですが、仮に試算(2)の場合、収支不足は100億円近く発生する中で、果たして2024年度以降も230億円の残高を確保できるのか、疑問に思うのですけれども、ここは・・・。
A 知事
ですから、ローリングをしていきます。
Q 新潟日報
不断に見直しをしていくという・・・。
A 知事
そうです。当然、毎年ローリングをしていかないと、何度も言うように環境の変化が明らかに予想されますので、まさに枯渇しないようにローリング、均衡を目指すことを目標として掲げているわけですから、できるだけそこに近づけるように、ローリングをしていく必要があると思います。
Q 新潟日報
歳入確保の方なのですが、県税収入の確保のところで、「将来の県勢の発展に向けた新たな施策を展開していくため、その財源として他県で実施している超過課税等の導入について検討します」と23頁にあるのですが、前回の会見でも超過課税についてはお聞きしたのですが、知事が今イメージされている「新潟県の将来の県勢の発展に向けた新たな施策」というのは、どういったイメージ・・・。
A 知事
具体的なものは今ありません。前回もお答えしていますけれども、37の府県で超過課税を実施しています。その大半は、森林環境税に相当する、森林整備を目標としての超過課税ですので、県議会での議論でここ数年来言われている話だと思いますので、これは1つのイメージとしてはあります。ただ、一方で国の方でも森林環境税を作りましたので、既に超過課税を実施している府県は、どうしようかと今検討しているところですから、そうした動きもにらみながら考えていく必要があると思います。
Q 新潟日報
確認ですが、イメージは森林にはとらわれない・・・。
A 知事
森林(環境税)が一番、そういう意味ではすわりは良いと思うのです。ただ、国も森林環境税を作りましたから、どうすみ分けできるのか、政策の目的をうまく整理できるのかが課題です。
Q 共同通信
そもそも支出の削減とか、人件費も含めて、削減をすることになった背景について。
A 知事
背景は、2頁を見ていただくとお分かりのように、ワニが口を開けるように、赤字がこの3年間続いて拡大しているわけです。これを放っておけば、世の中で言えば、家計が破綻しているわけです。ですから、新潟県もこのまま放置はできない、何とかワニの口を閉じないといけない、というのが背景です。
Q 共同通信
赤字の最大の要因というところを・・・。
A 知事
それは右側(3頁)に書いてあるように、全国に比べて人口減少が激しい、それに伴う地方交付税の減少、それから県税収入が伸び悩んでいる。一方、支出の方は、社会保障費はなかなか減らせるものではなく、むしろ微増するような状況の中で、こういう赤字決算になっているということです。
Q 読売新聞
少し細かいところなのですが、試算の方で、財源対策的基金230億円という数字の根拠として、平成16年の中越地震、7.13水害(平成16年7月新潟・福島豪雨)で取り崩した基金額とあるのですが、おそらく当時と比べると、資材も人件費も高騰していて、この数字で本当にこの規模の災害が起きたときに対応できるのかという不安が、たぶんこの計画を見て県民は持つと思うのですが、その辺り、計画案の中で見通しが甘いという可能性は残っていないという・・・。
A 知事
230億円で足りる・足りないの議論を続けても、あまり生産性がないのではないかと思います。少なくとも中越大震災、7.13水害、大きな自然災害が立て続けにあった年でこのくらいのお金を取り崩した、ということを参考にしたということで、別にこれで十分だとか、これでは足りないとかいうところを、今ここで詰めたところで、生産的な議論にはならないと思います。いずれにせよ、一定額のお金を残す、そのためには収支を均衡させることが不可欠なことだと思います。ですから、それを目指したいと思います。
Q 読売新聞
今年度の予算発表のときに、知事は、かなり人口減少対策に力を入れていくと仰っていたのですが、今回の計画は趣旨は違うと思うのですが、とは言え、人口減少対策として、例えば雇用確保のためにはこれだけは絶対に譲れないとか、そういうものがもう少し、知事の今のお考えで構わないのですが、見えてくると、県民も安心するのではないかと思うのですが。
A 知事
先ほど来申し上げてきた、大枠、対策の方向性については示したわけですけれど、それを個別具体の政策・事業の見直しに落とし込むのはこれからですから。その中で、人口減対策として本当に有効な施策になっているのか、もっと形を変えて何か工夫がいるのかとか、それはぜひ、各部局、担当で議論してもらいたいと思います。
Q 読売新聞
重ねてなのですが、これだけ全体、聖域なしと言う形で削っていく中で、知事として、これだけは・・・。
A 知事
「削っていく」という言葉はすごくネガティブなイメージになるのですが。何度も言うようですが、気持ちとしては、これを1つの契機として、より効率的・効果的な政策・事業に見直していくという前向きな思いで、創意工夫していきたいとは申し上げている。恐縮ですが、それを「削る」と言っていただいてもいいのですけれども。確かに、収支改革というところでは、やらなければならないところではありますけれども。
Q 読売新聞
個別のことに関しては予算編成の・・・。
A 知事
そうですね。それは当然ながら関係者がいることですので、繰り返しになりますが、市町村や関係諸団体、関係者と、丁寧な意思疎通が必要だと思います。
Q 読売新聞
今のところ、幹部職員の皆さんは給与削減を理解いただいていますが、一般職員の方が、これから組合と交渉に入って、自分たちの給料が下がるかもしれないという中で、仕事としてはおそらく大変になっていく中で、県庁内で士気を高めていくためにはどういった取り組みを・・・。
A 知事
それは仰るとおり、非常に皆さんにとってはモチベーションが下がるような状況だとは思いますが、そこは大変申し訳ないけれども、この危機を乗り越えるために、一緒に協力してほしいと、お願いをしていくということだと思っています。
Q NHK
今回の行動計画(案)で県民からしても、ある程度の今後の見通しがイメージできるようになりつつあるのかなと思うのですが、理屈として、痛みを伴う改革が少なくとも短期的に必要になるということは分かりつつも、やはり県民として、これに納得してもらうためにはどういった言葉をかける必要とお考えでしょうか。
A 知事
状況を、まず今年の2月ぐらいから随分いろいろな説明をさせてもらったつもりです。数字的な情報も、もちろん皆さまの報道等を通じて随分認識が広がってきていると思っています。引き続き、県の置かれた状況、財政の状況を正確に理解をしていただく努力をしていこうと思います。状況を理解していただくということが、最終的には、納得感につながっていくのだと思っています。つまり、こういう状況に置かれた、これを何とか改善をしないと、立ち行かなくなるっていうところを理解いただいて、立ち行かせるためにはどうしたらいいのかっていうところで、県民の声もいただきながら、解決策をお示ししながら、それは最終的には予算という形が1つの姿ですけれども、それをお示しながら理解を得ていく、その作業の繰り返しだと思っています。
Q NHK
知事の(行動計画(案)の)2頁目のお言葉にあるように、危機的な状況ですとか、過去に例のない最大の課題に直面していると書かれていらっしゃると思うのですが・・・。
A 知事
人口減少というところはですね。
Q NHK
そういった課題がここ数年で急速に悪化してきた部分もあれば、ある程度昔から予測可能であった面も一部にあると・・・。
A 知事
人口減少の問題は、もう言われて久しいので、じわじわと、これは私が就任以来こういう場でも申し上げ、ゆで蛙のようなものだと。蛙は水の段階から(鍋などに)入れておくと、本当に気づかないままに、少しずつ少しずつ体力を失っていく。まさにそういう部分はあったと思います。
Q NHK
そう考えたときに、今回、この時点で行動計画(案)を示すことができたと思うのですが、捉えようによってはもう少し早く取りかかっていれば、ここまでの痛みを伴わなくても済んでいたのでは・・・。
A 知事
たらればの議論すればそうでしょうね。
Q NHK
もちろん、たらればの議論だとあまり生産性がないというふうに思われるかもしれないのですが、ただ、県民の納得という点で、こういった事態が結果的に至ってしまったということへの総括を、知事として・・・。
A 知事
それは、議会でも答弁しております。当時、なぜ気づかなかったのだという議論、ご質問、表現はいろいろですけれどいただいていまして、それは、その当時は、経済成長を見込んでいたから、仮にこういう借金をしても、あるいはこういう事業、政策をやっていってもトータル額として、それは経済の成長によって飲み込めると考えられたのだと思います。
Q NHK
実質的には、昔の知事がいろいろと関わっていると思うのですけれども、今回この行動計画(案)を示して、県民と一緒に改革を進めていくとなったからには、おそらく、どなたかがやはり責任を一緒に取る、示すっていう形も必要になるのかと思うのですけれど・・・。
A 知事
そう思いませんけれど。
Q NHK
今回知事として、ご自身の給料を削減されていらっしゃると思いますけれど、知事としてはどういった姿勢を示して率先していきたいと思われていますか。
A 知事
この事態に至ってしまったのですから、この事態を乗り切るためにどうしたらいいかを考えて、まずは自分はこういうことをやりますということを、皆さんにお示しをしたということです。そして皆さんも、行動計画に基づいて、これから具体の政策や事業の見直しを進めていきますけれども、ぜひとも協力してほしいということを呼びかけているという状況だと思っています。
Q NHK
今後についても、県の財政は良くなっていく要素も、悪くなっていく要素もあると。
A 知事
そうですね、両面あると思います。
Q NHK
今回は、この時点でのこの行動計画(案)になったと思うのですが、将来にわたって、先見性を持って行財政を運営していく上で、そういった体制づくりであるとか、観点が必要になってくるとか。
A 知事
その時代その時代の人は、それなりに持っている知見や想像力を働かせて、次の将来をにらんでいたと思います。国の財政も全く同じだと思います。今大変な赤字を国も抱えているわけですけれども、その時代その時代では、それなりの見通しを持って、政策や事業を進めてきていると思いますので、今、過去どうだったんだという議論をやり続けても、生産的ではないと思います。まずは今、この置かれた状況の中で何をやることが必要なのかというところをはっきりさせて、先ほど申し上げたように、強くしなやかな体に体質改善をして、そして全力で走っていけるように、成長していけるようにしたいと思います。
Q 毎日新聞
将来の見通しが十分ではなかったというお話しなのですが、今後も見通しをずっと続けていくことはもちろん必要なわけで、今回その基金がもうすぐ底をつくという状況にまでなってしまったという反省を1ついかして、今後見通しをする際には、どういったことが必要になるものでしょうか。
A 知事
ある意味では厳しめにみているということですよね。どの時代も、たぶんそれぞれこれが適切な見通しだと判断をして、見通してきておられると思うのですけれども、それは結果論として、議会でもお答えしているのは、(結果が)それと違うものになったのですから、それは見通しが甘かったと言われれば、そういうことですねというふうにお答えしているのであって、これが最もあり得る最適な見通し条件の設定だということで、今回も、設定はして、見通しているのですけれども、このとおりになるかどうかは、もちろんそこは結果を見て見ないと分かりませんけれども、今回私どものこの見通しは、極めて現実的で、妥当な見通しだと思っています。また同時に環境の変化は必ずあるということも先ほど申し上げていて、それはローリングしていきますよということも申し上げているところです。
Q 毎日新聞
当時は、経済成長を見込んでいたからというお話があったかと思いますが・・・。
A 知事
たぶん、そうだったのですよね。
Q 毎日新聞
かつてはその経済成長を見込んでこういう判断をしたから・・。
A 知事
経済成長、高い成長を見込んでおりました。
Q 毎日新聞
例えば、今後はもっとミクロな視点で見るようにすることが必要だとか。
A 知事
成長率は、どうしてもマクロ経済で出しているものになるので、これは固めのものになっています。
Q 新潟日報
行動計画(案)ができて、今後議会を経て成案になると思うのですが、花角県政にとって、防災・減災は1丁目1番地で、人口減少の問題などもあって、この行財政改革というのは、花角県政の中での位置付けとしては、どういう位置付けになるか改めてお伺いしたい。
A 知事
こういう事態に遭遇してしまったので、これをやり切らないと持続可能でないので、これはもう仕方がない。そういう意味では1丁目1番地のもっと前にある、0丁目0番地になってしまったということですかね。
Q 新潟日報
新年度の予算編成の部分をお伺いしたいのですけれど、(行動計画(案)の)13頁で、一番下のところに収支改革案があって、上限と下限値があって令和2年度から削減をしなければいけない額が出ていますけれども、やはり、ぱっと見てもだいぶ個人的には厳しいというか、なかなか難しい・・・。
A 知事
厳しいと思います。
Q 新潟日報
この辺りは、どういうふうに削減して・・・。
A 知事
こうやって目標を決めたのですから、これを達成すべく、各部局で努力をしてもらいたいに尽きるのですけれども。繰り返しになりますけれど、どのような政策、事業にも関係者がいますので、そういった方々の当然理解をいただく、その手間を惜しんではならないし、また加えて、縮み志向で後ろ向きにならずに、いいチャンスだと思ってより効果的な政策や、より効果的な事業に衣替えをしていくのだというような発想で、知恵を出していってもらいたいと思います。
Q 新潟日報
確認ですけれど、例えば、この部局枠マイナス30億円とか、そのあとの(所要額見込み事業、人件費)71億円というのは少なくとも、新年度予算については、これぐらいの削減をしないと・・・。
A 知事
そうです。
Q 新潟日報
そして、令和5年までの見通しの中で、初年度の令和2年度、2年目にどれぐらいできるというのは、一番最初のスタートダッシュも含めて、初年度でできないようであれば次年度でできる、より削減しなければいけないので難しいかなと思うのですが、その辺り・・・。
A 知事
それはケースバイケースだと思います。いろいろな政策が置かれた環境がありますので、今年は無理でも、2年目になると状況は変わって、大きく制度を変えやすくなるとか、それは政策や事業によって様々だと思いますので、それはまさに計画ですので、トータルで考えていってもらいたいと思います。ただ仰るとおり、逃げ込んでは駄目だということですよね。後倒しをして、先送りをするということでは、仰るとおり、後ろに行くほど達成しにくくなっていく可能性が高いと思いますので、そういう事業や政策の置かれた環境を踏まえながら、最大限の努力をしていくということだと思います。
Q 新潟日報
県立病院について伺いたいのですが、20頁ですが、行動計画の中ではキーワードとして、県立病院が本来担うべき役割というものがあると思うのですが、今知事として、県立病院が今担うべき役割というのは、どのようなものがあると考えていますでしょうか。
A 知事
これは病院局が経営委員会からいろいろな考え方を示されて議論をしているので、詳細はその議論を待ちたいと思いますけれども、一般的に公立病院が果たすべき役割というのは、いろいろな歴史的経緯があって、公立病院が通常の民間病院でもやれることを代わってやっているケースは、それは一概にそれが悪いということはないと思うのですが、基本的には、民間病院がやりにくい高度の医療や救急医療、一定の診療科、なかなか医師の確保が難しかったり、採算に乗らないような医療、そういったものをバスケット(受け皿)としてやっていくというのは公的な病院の姿ではないかとは思います。
Q 新潟日報
人件費の縮減のところで、いわゆるその他職員は今後検討していくとありますが、組合との交渉が今後あるのかどうか分かりませんが、これは行動計画全体の中で、いつ頃までに交渉を・・・。
A 知事
今日、まさにこのタイミングで、交渉の申入れをしていると思います。
Q 新潟日報
申入れをした・・・。
A 知事
した。過去形ですね。
Q 新潟日報
それは、どのような申入れを。
A 知事
この削減についての交渉。
Q 新潟日報
削減しますという・・・。
A 知事
臨時的な削減の交渉の申入れをしていると思います。
Q 新潟日報
検討するじゃなくて、削減させてくださいという・・・。
A 知事
そうです。申入れはそういうことです。
Q 新潟日報
最終的には以前の削減ですと、知事交渉というものも15年くらい前にはあったかと思いますけれども、知事として組合と向き合う姿勢ですとか、覚悟ですとか・・・。
A 知事
それはこれからの交渉ですから、何とも今の段階では申し上げられません。
Q 新潟日報
最初の知事のメッセージのところで、県民向けのメッセージで、県民の皆さまに我慢をお願いすることもあるとあるのですけれども、我慢という言葉を選ばれた理由というか・・・。
A 知事
痛みという言葉は、以前使ったこともありましたけれども、今どういう言葉がいいのかというのは、五感も含めて考え方だとは思いますけれど、私は我慢という言い方を選ばせていただきました。
Q 新潟日報
我慢というのは一定期間、それこそ我慢すればというふうなこともあるのですが、今回の財政危機に陥った要因というのは、人口減少であったり、交付税の実負担という、かなり長期的なスパンになる・・・。
A 知事
我慢は必ずしも一定期間ということではないですよ。例えば、お子さんがあのお菓子が欲しいけれど、それは我慢してねっていうのがあるかもしれません。
Q 新潟日報
そこはあえて痛みではなくて、我慢とした・・・。
A 知事
それは、私の選んだ五感ですから、皆さんがどういうふうにお感じになるか分かりませんけれど、痛みというよりは我慢という言葉の方が適切な気がします。
Q 朝日新聞
先ほどの我慢という言葉に関連してなのですが、県庁内部のみならず、県民の方に我慢をお願いしなければならないような状況に陥っていること、このような行動計画になっているということに関して、知事は率直にどのように考えられていますでしょうか。
A 知事
先ほど来議論をさせていただいていますけれど、もうこうなってしまった以上、申し訳ないけれど、局面を切り抜けるためには、大勢の方にいろいろな我慢をお願いせざるを得ない。私も我慢をしますし、県庁の職員にもお願いをし、それからいろいろな政策や事業を見直す過程で、関係の皆さまにも我慢をお願いすることがありますと。それは、大変申し訳ないけれども、今の事態を切り抜けて、体質改善をして走り出していくためのやむを得ない措置なのです、協力してくださいという気持ちです。
Q 朝日新聞
先ほどから仰られている、しなやかな体・・・。
A 知事
それは例えで言っているので、体質改善と言ってもいいですけれども、要するに今収入構造と支出構造が、先ほど冒頭から申し上げているとおり、ワニの口のように開いていっています。今の、例えば人口の規模や、県の経済、企業の状態から得られる税収の状況に合っていないわけですよね。ですから、まさに体質改善をしてより強いしなやかな体、健康体になって、走り出していきたいということです。それは、手や足を切ってということではなくて、まさに、走り出すための準備だと、そういうものとして捉えていきましょうというつもりなのですが。
Q 新潟日報
行動計画の案が出たと思うのですが、知事から見て、この行動計画の案というものの出来栄えそのもの自体はどうお考えでしょうか。
A 知事
今できる最大限の知恵を盛り込んでいるというふうに思っています。
Q 新潟日報
先ほど来から話題になっていますけれども、我慢というところで、知事が想定しうるような県民の方に強いる最大の我慢というのは、今現在で何か・・・。
A 知事
例えば県庁職員も県民ですが、県庁職員には、給与の削減という我慢をお願いする可能性がありますし、それから県民が例えば補助金をもらっているどこかの企業だったら、その補助金の形が変わるかもしれませんという我慢かもしれませんし、いろいろな場面があると思います。
Q 新潟日報
いろいろな場面があるけれども、どちらにせよ我慢をさせてしまうかもしれない・・・。
A 知事
(我慢が)あるかもしれないと言っているのです。必ず何か、いわゆる不利益がありますと言っているわけではなくて、それは先ほどのご質問にも一定期間待ってくださいというケースもあるかもしれませんし、それは諦めてくださいというケースもあるかもしれませんし、こういう形でならお渡しできますという、そういったものもあるかもしれません。これからいろいろなことが起きますけれど、それは県の財政を立て直して、持続可能な財政運営ができる、そういう状態にするための生みの苦しみのようなものなので、協力してくださいという、そういう思いです。
Q 新潟日報
我慢をさせてしまうかもしれないという中で、交付税措置率が高いということは、知事も以前から仰っているのですけれども、防災・減災のところでインフラには引き続きお金を使っていくという・・・。
A 知事
創意工夫という意味では、やはり自分の持っているお金ではなくて、外から持ってきて、政策を実現したり、事業をやれるというのはより良いわけです。理想的に言えば。他人のふんどしで仕事をするのが一番ある意味でいいわけで。そこは行動計画(案)にも書いてあったと思いますけれども、もっとアンテナを高くして、国なり民間なり、外部でいろいろな動きがあるので、それをしっかり捕まえて、より有利な実行方法、端的にはより有利な財源と言ってもいいですし、より有利なやり方、自分の財政上有利という意味ですけれど、それをきちんと発見してとらまえて、あるいはつくり出して、まさにそこに創意工夫という言葉を使っているわけですけれど、知恵を出していけば、まさに1のお金で10や20の事業や政策ができるということもあると思うのです。そこは前向きに、創意工夫をしていきましょうというふうに書き込んでいるつもりです。
Q 新潟日報
そういった意味で、より有利な財源を使うということで、県民の方に対しても、防災・減災やるのだけれども・・・。
A 知事
防災・減災に限りません。痛みなり、我慢というものがなるべく起きないようにできる。むしろ喜んでもらえる、県民サービスを落とさずに、むしろ向上させることもできるのではないか。窮すれば何とやらで、こういう状況に追い込まれると、逆に何かもっといいチャンスはないか、有利なものはないかと、真剣に探し始めれば、実は思わぬ効果が出てくるかもしれません。
Q 新潟日報
そうしたところで、重複するかもしれませんけれども、基本方針の中で県民サービスの向上に努めますというところがあると思うのですが、それは先ほど知事が仰ったように、この計画に沿って行動していく中でも、何か思わぬことがある・・・。
A 知事
削っていくということは、サービスが落ちるというふうにだけ捉えないで、工夫をすればむしろサービス上がるようなこともやっていけるのではないか、それを目指していきましょうという趣旨なのですけれど。
Q 日経新聞
給与の削減に関して、職員のモチベーションにもつながるとの発言もあったと思うのですけれど、この臨時的削減という措置は、23年度までなのか、もしくは財政状況を見て、その後も続けていくのでしょうか。
A 知事
その他職員の臨時的削減というのはこれからの交渉ですので、今こうだということは申し上げられません。特別職や管理職の方々のものは、これは5年間の計画期間の中で、今お願いをしたいと思っています。
Q 日経新聞
その後、特別職に限っては、その後は状況を見て・・・。
A 知事
もちろん、これはローリングをしていきますので、本当に事態が大きく改善をして、そこまでやる必要がなくなったっていうことであれば、見直せばいいと思っています。
Q 日経新聞
その行動計画に関して目標が達成できているか、毎年の検証みたいなものはどういった形で行っていくのでしょうか。
A 知事
それは財政運営計画を毎年2月に公表していきますし、毎年度予算編成の中で当然議論されるものだと思います。
Q 日経新聞
行財政改革推進会議というのは、今後も・・・。
A 知事
これは、別に設置期限を切っているわけではありませんので、必要に応じて動かせばいいと思いますけれど。
Q 新潟日報
本来、目標っていうのは1つで、そこを目指すというふうなのが県民にとって分かりやすいと思うのですけれども、あえて目標を2つ示した理由を、改めて。
A 知事
目標2つというよりは、幅を作ったということかもしれませんね。冒頭の質問に対する回答と同じになりますけれど、もちろん5年間で均衡というのが、ワニの口が閉じるっていうのが一番理想だと思いますけれど、今の見通しですと、それは相当な過酷なことをやらないと、数字的には達成できない可能性が高いとみたので、少なくともやるべきこと、枯渇させちゃいけないよねというところは示して、これは絶対達成しようじゃないかと。
さらに、収支均衡を目指すというところは、その幅の中で最大限の努力をしていくということだと思います。
Q 新潟日報
そうすると、試算(2)の方であれば、それほど県民に・・・。
A 知事
試算(2)でも県民には相当な影響があるとは思います。金額を見ていただくとお分かりのように、やはり100億の収支改革、収支改善というのは、並大抵ではないと思います。これでも大変だとは思うのですが、でもこれは最低限やらなければいけないということだと思います。
Q 新潟日報
試算(1)はもっと大変・・・。
A 知事
もっと大変だと思います。
Q 新潟日報
かなり我慢を強いなければというふうな・・・。
A 知事
今の設定した条件、見通しだと、なかなか困難だという判断です。
Q 新潟日報
そういった意味では、とりあえず試算(2)を当面の目標・・・。
A 知事
これは最低限。さらにその上を目指していく。ただ、何度も言うように、環境は読めないものがいっぱいあるので、それはこれ以上詰めても生産性がないので、一定期間ごとにチェックをしていきましょうと。
Q 新潟日報
5年間についてはこのように2つ示しましたけれど、最終的な目標としてはやはり収支均衡。
A 知事
収支均衡。それはもう当然です。家庭に置きかえてもそうですよね。収支相つぐなう状態でないと、持続可能ではないですよね。
Q 新潟日報
同時に、基金が2つ示されていますけれど、財源対策基金と県債管理基金みたいなものもきちんと積むというのは最終的な。
A 知事
そうだと思います。
Q 新潟日報
具体的な我慢の内容というのは、これから予算編成に向けて詰めていくと思うのですが、それはもう予算編成がされる2月まで県民には分からない状況、それとも・・・。
A 知事
それはもう個別の事業、政策の見直しに、今でも通常ベースでも、来年度どういう新しい政策を打つかとか、関係者との議論はもう始まっていると思いますので、その中で当然皆さんが知ることになるでしょうし、ご意見も表明されることになると思います。
Q 新潟日報
例えば、分かりやすい例で言うと、県単の補助金を削るということになった場合、それはこの部分とこの部分とこの部分を削ることになりましたというのは、予算編成前にも、もしかしたら発表されたりするかもしれない。
A 知事
予算編成の前には関係者の合意をしないと、予算成立しないですよね。ですから、まさに予算編成をにらみながら、関係者の合意を得る努力は、各部局で行われると思います。
Q 新潟日報
例えば県単補助金の部分なのですけれど、他県水準以下までというような具体的な文言もあったのですが、これはやはり有識者会議では、弱者に対してもちゃんと大切にしてほしいというのがあったと思うのですけれど、弱者の部分というのは除いて、というイメージで考えていますでしょうか。
A 知事
有識者者会議でのご提言の中には、弱者への配慮というものを忘れてはいけないというものもあり、一方で、他県よりも県が独自にやっているようなものは、それは考える余地があるのではないかということも言われていますし、まさにバランスを取りながら、関係者と議論を重ねるということだと思います。
Q 新潟日報
最後にしますけれども、より有利な財源を使うということで創意工夫をしていきたいということ・・・。
A 知事
より有利な財源を使うというのは創意工夫の1つです。
Q 新潟日報
知事は霞ヶ関にもいらっしゃったのですけれど、より有利な財源を使う創意工夫というのは、まだ新潟県としては不十分だったという感じ・・・。
A 知事
不十分とまで言いませんけれども、まだまだやりようがあるのではないかと思います。
Q 新潟日報
そういったものを探していくためには、かなり国の政策に詳しくないといけないと思うのですが・・・
A 知事
そのとおりです。アンテナを高くしておかないといけないと思います。
Q 新潟日報
それは、これから職員に求めていく・・・。
A 知事
そうですね。職員の皆さんの意識にも、ぜひそういう意識を持ってもらいたいと思います。国のそういう政策動向にむしろに影響を与えていくっていうことぐらいの気概があっていいと思います。
Q UX
そもそもで恐縮なのですが、他の都道府県の財政状況というのをつぶさに見ているわけではないのではっきり分からないのですけれども、今回の県が取り組む財政改善は、他と比べてどれぐらい高いハードルなのか、あるいは厳しいものなのかというのは、ここの中で議論していると理屈は分かるのですけれども、現実によく見れば、億が並んでいて、どう考えても厳しいというか、事業1つで何十万だったりするわけで、ちょっと視野を広げてみると、他の都道府県でこういった取り組みをクリアしてきたところがあるのか、もしくは、そんなところはなくて、そこに県は挑もうとしているのかみたいな、相対的な捉え方みたいなものは分かりますか。
A 知事
ご質問の趣旨は理解できますが、私も分かりません。他の県でこれまで取り組んでこられた、こういう行財政改革の苦しみの程度みたいなものは、ちょっと私も肌感覚としてはよく分かりません。ただ、例えば知事や管理職の給与カット、一般職員の給与カットが、過去都道府県でやられたことがあるかないかというと、そういった実例はいっぱいあります。ただ、それをどれほどの痛みの中でやられたのかとか、そこまでは何とも分かりませんが、新潟県としては、もうこれだけやらざるを得ないという状況に陥っているということだと思います。
Q UX
このシミュレーション2というのは、その先には、光が見えていてそこに突き進むようなイメージなのでしょうか。それとも、実はシミュレーション2ですら光が見えづらい・・・。
A 知事
シミュレーションの2は、収支均衡していないのです。だからこれでは、5年間はもっても、その先は保証されていないのです。ですからこれは不完全なのだと思います。
Q UX
不完全・・・。
A 知事
不完全というか、最低限これは達成しなければいけないと先ほどから申し上げていて、その上、収支均衡の状態を目指さなければいけないと思います。ただ、何度も言うようにこの(シミュレーション)1というのは、5年間でこれをやるというのは大変な困難を伴うと思います。
Q 新潟日報
これからこの行動計画案というのをパブリックコメントにかけられると思うのですけれども、改めてになるのですけれども、今回、県民に対して、財政危機ですとか聖域なき改革、場合によっては痛みなり我慢を求める内容、県の方針が今後決まっていくわけなのですけれども、行動計画案を、改めてどう県民が受け止めてほしいのか、どう向き合ったらいいのかという・・・。
A 知事
先ほども関連する質問がございましたけれど、こういう事態に陥っていますということを2月ぐらいから、県の財政状況はこうですと、数字等をお示しながらご説明してきたつもりですし、一定程度理解は深まってきていると思うのですが、引き続き、まず県の置かれた状況というものをご理解いただきたいということが第1で、それは嘘偽りのない世界なので受け止めていただいて、これを一緒に脱却しなければいけなのです。要するに立ち行かなくなるという事態ですので、それを変えるための処方せんとして、こういう大きな目標、大枠を決めましたので、これからこの目標に沿って、個別の事業や政策の見直しを進めていきますから、それについて受け止めてくださいと、理解と協力をお願いしたいというお願いです。繰り返しになりますけれど、単に切って切ってという、そういう縮んでいくという意味ではなくて、一種の体質改善のきっかけだということで、これを乗り切れば、まさにまたしっかり走っていける県の財政になると、そうすることできちんと成長していけますと、そういう意味では、将来、未来につなぐための今の一時的な苦しみだというふうに申し上げたいと思います。
Q 新潟日報
試算1の場合は相当な過酷なことをやらないとなかなか難しいということでしたが、相当過酷なことというのはどのぐらいのイメージなのか・・・。
A 知事
百何十億を収支改善するというのは、今の県の財政規模から見たら、大変だろうという意味で言っています。
Q 新潟日報
補助金は一律カットしなければいけないとか、どのくらいの痛みを、我慢を強いられなければいけないのかなと・・・。
A 知事
ざっくりと枠で言っているだけなので、どの補助金をどうとか、そういうところはまだこれからの議論ですけれど、まさにマクロで見ていただいて、例えば15頁の投資事業の部局枠が336億円とか、重点事業が24億円という予算でしかないのにですね、一般財源がそのぐらいのところに、百何十億円を落とそうとしたら、それは重点事業がゼロになるとかそういう世界ですよね。
Q 新潟日報
限りなく難しいという・・・。
A 知事
不可能ということはないと思うのですけれども、相当に影響が出ますよね。それが現実的でしょうかという中で、少なくとも試算2のようなものは達成する、それ以上より位置を近づけるよう努力をするという、そういう現実的なアプローチを取ったということです。
Q NHK
この計画期間は5年間ですけれども、万が一この間に、中越地震、中越沖地震に匹敵するような大災害があった場合には、この計画期間の延長ですとか、あるいは一部見直しといったことは考えられるのでしょうか。
A 知事
それはまた事情が違いますよね。大災害が起きれば、また当然ながらその事態に対応した最適な計画にせざるを得ないと思います。
Q 読売新聞
こういう地方自治体の挑戦といえるような、緊縮財政に取り組むという計画を示すことで、国に対して再三交付税の配分是正を求めていらっしゃったと思うのですが、こういうところで少し国に考え直してほしいというメッセージにつながるかなという印象があるのですけれども。
A 知事
そういうふうに受け止めていただけたら、それはうれしいですけれど。自助努力は一生懸命やっていますということの発信にはなるかもしれません。
Q NST
非常に抽象的な質問で恐縮ですけれども、持続可能な財政運営の体制を確立したいということなのですが、削られていく事業がある中で、そうなると継続されない事業もたくさん出てくると・・・。
A 知事
中にはあるかもしれませんね
Q NST
そういう中で誰が何を持続していくために、これを行うのかみたいなことを・・・。
A 知事
新潟県という財政の主体が立ち行かなくならないように、いろいろなところで工夫を、見直しをしていくということです。誰がというのは、抽象的には新潟県という主体が倒れないようにということだと思います。
国民文化祭について
Q 代表幹事(NHK)
今週末に、新潟県では初開催となる国民文化祭、全国障害者芸術文化祭がいよいよ開幕します。改めてこの祭典に対する知事の思いをお聞かせください。また天皇皇后両陛下がお越しになられると思いますが、こうした注目される機会に新潟をどうPRしたいとお考えになっているのか、お聞かせいただければと思います。
A 知事
下のボード(県庁正面玄関のカウントダウンボード)にも、残りあと5日という数字が出ていたと思いますけれども、あと5日ということで、令和初の国民文化祭、全国障害者芸術・文化祭であり、もちろん新潟県にとっても初。天皇陛下御即位記念ということでもあり、新潟県で開催できるということは、本当に大きな喜びであり、関係者にとっても大きな励みになるものと思っています。従って、御臨席を仰ぐ開会式をはじめ、万全の体制で盛り上げていきたいと思っています。両陛下の御臨席も仰げるというところで、全国からも注目されるでしょうし、また同時にご存じのとおり、10月から(新潟県・庄内エリア)デスティネーションキャンペーンも始まります。県民も含め全国民からの注目をいただけるまたとないチャンスというふうにも考えており、新潟の魅力を思い切り発信していきたいと思います。この文化祭そのものについて言えば、県民の皆さんも一人一人できるだけ楽しんでいただければと思っています。そういう我々が持っている文化的な魅力に改めて気づいていただいて、それを誇りに思っていただけるような、そういう機会になればいいなと思っています。
※文中の( )内については、広報広聴課で加筆したものです。
PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)