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令和元年8月28日 新潟県知事 定例記者会見
(記者会見の動画を新潟県公式Youtubeチャンネルでご覧になれます)<外部リンク>
1 日 時 令和元年8月28日(水曜日)
2 場 所 記者会見室
3 知事発表項目(10時00分~10時02分)
・「スノーリゾート新潟」PR動画について
4 質疑項目(10時02分~10時37分)
・原発関連問題について
・台風等への対応について
・県庁前ナイトマルシェについて
・新潟県地域医療構想調整会議について
・令和元年産米の仮渡金について
・行財政改革について
・埼玉県知事選挙について
知事発表
「スノーリゾート新潟」PR動画について
スノーリゾート新潟のPR動画が完成しましたという資料があると思いますけれども、この場でも何度か申し上げているように思いますけれども、2022年に北京で冬季オリンピックが開催されるということで、中国では、大変ウインタースポーツへの関心が高まってきております。また中国以外の東南アジアの国々でも、もともと雪がない国では非常に雪というものに対する魅力が高いというところで、新潟のプロモーションを進めていく上で、特に着目をして魅力を発信していきたいと思っています。そのための道具として、PR動画が完成しましたので、ぜひ皆さまにも見ていただきたいということであります。
後ほどまたブリーフィングさせていただく予定にしておりますので、そこでご覧いただけたらと思います。テロップは七つの言語を用意しておりまして、プロモーション先のマーケットに合わせて、活用していきたいと思っています。私からは以上です。
報道資料(「スノーリゾート新潟」PR動画について) [PDFファイル/23KB]
質疑
原発関連問題について
Q 代表幹事(FMラジオ新潟)
今週の月曜日、東京電力が柏崎市長に対し、初めて柏崎刈羽原発の廃炉に関する言及を行いました。花角知事からはコメントを控えると伺っていますが、年数がたてば廃炉は確実に近づいてくるものでもあります。再稼働の議論とは別に、今後の対応や見通しについて、知事ご自身のご意見をお聞かせください。また併せて、世界最大規模の7基が集中立地している現状をどのようにお考えかお答えください。
A 知事
今回の東京電力が柏崎市長に報告した廃炉に関するものは、もともと柏崎市長が柏崎刈羽原発の6、7号機の再稼働に当たっての条件ということで求めておられたもので、まさに再稼働に関する議論でありますので、そういう意味で私は、検証を今進めているところなので、それが終わるまで再稼働に関する議論はできないということを申し上げてきたことから、コメントを控えますと皆さまにお知らせしたところです。一般論としての廃炉ということについて言えば、まさにいずれ来るのでしょうねと。それは当然来るのでしょうねと。いつやるべきだとか、いくつやるべきだとか、それに地域の産業がどう関わるかとか、そういったことについて、今特段の議論をしていないので、あまり申し上げることはないのですけれども、いずれ廃炉ということになれば、具体的なそういう行程が明らかになれば、例えば安全上の観点で大丈夫なのかといったことは、県としても確認していくとか、そういうことは出てくるだろうとは思いますが、今の時点で特に何かお伝えするようなことはありません。
Q 共同通信
柏崎市長に提出された廃炉計画に関して、具体的な廃炉のめど、廃炉にするかしないかも含めて今後検討ということですけれども、方針が見通せないことに対して、地元の方々は、不安に思っている、もう少しはっきりめどでも示してほしいという声もありますけれども、県の検証も期限が定まっていない状態だと思います。それについていかがお考えでしょうか。
A 知事
県の検証については、繰り返し申し上げているように、私の方からお尻を切って、いついつまでに答えを出してください、詰めてくださいということは申し上げておりません。まさに議論を尽くしていただきたいと。ただ、おのずとそれは議論を重ねていけばどこかで議論は尽きるだろうと思いますので、その時点で検証結果が取りまとめられるものと思っています。そこは申し訳ないのですけれど、一定の時間がかかることはご理解いただきたいと思います。
Q NHK
廃炉ビジネスに関連してなのですけれども、柏崎刈羽の現場の企業の方々と廃炉の作業にどう関わっていけばいいのかというイメージがついていないというところが多いと思いますけれども、一方で福井県などでは廃炉協定というものを事業者と結んで、県内の企業が関われるような枠組みをつくろうとしているそうなのですけれども、そういった将来の廃炉ビジネスを見通して、今後東京電力あるいは地元自治体と何らか協議を進めたい、枠組みをつくっていきたいというようなお考えがあったらお願いします。
A 知事
一般論として、その廃炉なりで地域の経済を潤したいというのは、発想としては十分理解できます。ただ、申し上げているとおり、今県としては、そもそも検証作業をやっているところであり、柏崎刈羽原発の安全性の議論をしていただいているところなので、その後で今の問題については、議論をしたいと思います。
Q 新潟日報
仮に、柏崎刈羽原発の1から5号機のいずれかの号機が廃炉になるということになったとすると、県としてはそれを妨げないで了とするのか、それとも何らかの判断が必要になってくるのか、お答えください。
A 知事
ですから、そういう再稼働に関わる議論になるので、コメントは控えたいと思いますと申し上げているところです。
Q 新潟日報
いずれ廃炉がくるというふうに、一般論としてあると・・・。
A 知事
物事にはいずれ終わりがあるでしょうね。
Q 新潟日報
知事としては、原発は40年で廃炉にすべきなのか、それとも、延長で60年まで動かせると思うのですけれども、60年まで動かしてもよいか、そういったところで40年か60年かはどういうふうにお考えですか。
A 知事
そこは私は知見はございません。安全性の議論は技術委員会でも今議論いただいていますので、そういった議論の検証の結果を踏まえてから考えていきたいと思います。
Q 新潟日報
仮に、1から6、7号機の再稼働に関して3つの検証を行っていると思うのですけれども、1から5号機のいずれかの・・・。
A 知事
検証と言っているのは厳密な意味では福島第一原発の事故に関する検証で、それと別に、柏崎刈羽原発の安全性の議論は、県が独自に技術委員会にお願いをしてやっています。
Q 新潟日報
となったときに、1から5号機のいずれかの号機を東京電力が再稼働したいというふうな話になったときには、検証はもう一度されるものなのでしょうか。
A 知事
検証は、福島第1原発事故に関する検証です。
Q 新潟日報
そうすると、今の検証が終了して・・・。
A 知事
6、7号機の安全性の議論ですね。
Q 新潟日報
が終了して、そののちに1から5号機のいずれかを東京電力が動かしたいというふうな話になったときに、もう一度検証するのか、それとも・・・。
A 知事
それは今この時点で何かこう議論をして、仮定を置いて言う話でも意味がないし、そういうことは控えたいと思います。議論していないものをやろうということになれば、それは議論をしてからですねと、一般論ではそうなると思います。
Q 新潟日報
6、7号機の安全性というのは今の検証で見られると思うのですけれども、福島の事故の検証というのはもう、今やっている検証で終了というか・・・。
A 知事
そうですよね。
Q 新潟日報
同じスキームで、1から5号機の再稼働に関する議論を進める必要もないと思うのですけれども、そういったところは・・・。
A 知事
仮定の議論でお話を進めるのは控えたいと思います。
Q NHK
11月ですか、計画に基づく原発の防災訓練が行われると思うのですけれども、今までも話はいただいているとは思うのですが、改めて重点的にどのようなことが確認できるような訓練になればいいかとか・・・。
A 知事
机上訓練はこれまで2回ほど繰り返して、県の広域避難計画を作った後、2回ほどやってまいりましたが、詳細は、いずれ皆さまに発表するのでそのときだと思いますけれど、11月の初旬に実動の避難訓練をやろうということで計画をしています。まさに、実際に住民の皆さんにもご参加いただいて避難をするその手順とか、現に避難行動をやっていただいて、どんな課題があるのか、スムーズにできるのか、そういったところを検証してまいりたいと思います。
Q NHK
昨日の、実施要項みたいな案ですが・・・。
A 知事
発表になりましたか。
Q NHK
作業部会の方で実施要領の案は出ていて・・・。
A 知事
それは国の方でやった・・・。
Q NHK
国と自治体でつくる原子力防災協議会の作業部会なのですけれども、1日目と2日目の項目みたいなものも出ているのですけれども、その中で何か重点的に、知事ご自身も確認したいというか、興味のあるところはどこでしょうか。
A 知事
出した資料そのものを私は見ていないので、何とも言えませんけれども、今申し上げたように、実際住民の皆さんに参加していただいて、避難していただく。それがスムーズにできるかというところは、関心事項であります。例えば、安定ヨウ素剤の問題ですとか、車両が確保できるかとか。もちろん訓練ですので、シナリオを最初に作るわけです。そのシナリオの設定によって、いかようにでも動くわけで、私も詳細なシナリオを聞いていないので何とも言えませんけれども、都度に言われている逃げるための車が、十分な車両数が確保できるのかとか、特に要配慮者の方々に、誰がどういうふうに手を差し伸べて、安全に迅速に避難できるのかとか、そういったもう既に言われてきている課題、それらはどうクリアできるか、関心事項ではあります。
Q NHK
もちろん訓練なのであれですけれども、この訓練でどうしても払拭できない課題とかが出てきた場合は、原発の方も再稼働はやはり反対するとか、そういったことにつながっていくことというのは考えられるのでしょうか。
A 知事
分かりません。訓練をやりながら、課題を抽出し、その課題をどう解決していくかということを繰り返していくということだと思います。
Q NHK
あくまでも稼働時の事故に備えた訓練というようなことですか。
A 知事
ですから、避難の検証委員会がありますので、そういう安全に避難することができる、そういう計画を作れるかどうかというところは、今まさに検証、議論していただいていますので、そこに反映していくことになるのでしょう、実動避難訓練をやれば、その結果というものが。
Q 毎日新聞
最初の質問の知事のご回答として、具体的な行程が明らかになれば、例えば安全上大丈夫かとかいうことを考えていることを議論、確認していく・・・。
A 知事
一般論で言ったのです。当然、廃炉という話がいずれ来るでしょうねと。そうなったとき、県は全く知りませんということにはならないのではないのかという趣旨です。
Q 毎日新聞
具体的なという言葉が出てきたので、気になったのですが、今回東京電力が出してきた回答というのは、かなり曖昧さが残るところかなと思うのですけれど、知事もそういう、まだ具体的ではないという・・・。
A 知事
今回の件については、再稼働の条件として柏崎市が求めていたもののやりとりですので、それについてはコメントしませんと申し上げている話で、最初のご質問は、一般論として廃炉という話についてのお尋ねだったので、それはいずれ来るでしょうと。いずれ来たときに、県が何にも知りませんという話にはならないのでしょうね、ぐらいの意味です。いずれに来たときにという趣旨です。
Q 新潟日報
最初に代表質問にあった部分で、集中立地について、住民が不安に思っている部分をどうお考えかということに対する答えがなかったのですが、原発が7基が集中立地していることについては、知事ご自身はどうお考えですか。
A 知事
それも含めて、今安全性の議論をしていただいていますので、集中立地することが安全性に当然影響するのかしないのか、するとしてもどうクリアするのか、そういったことは、今まさに技術委員会でご議論いただいてるところですので、それを待ちたいと思います。
台風等への対応について
Q 代表幹事(FMラジオ新潟)
次の日曜日の9月1日は「防災の日」です。今月、全国的に大雨で各地被害に見舞われ、今、九州の方では災害などが多発していますが、9月は例年台風が多く発生する時期でもありますので、改めて防災面における県の今後の対策と、知事として県民の皆さんに呼びかけたいことがありましたらお願いします。
A 知事
まさに今ご質問いただいたとおり、昨日から九州の北部で大雨が続いておりまして、今の時点においても、大雨特別警報が発令された状況だということで、災害がもう既に発生している恐れがあるというふうに聞いています。気象台によりますと、今日も午後から明日にかけて、新潟県内でも大雨、そして土砂災害に警戒が必要であるという情報を得ておりますので、県民の皆さまには本当に今後の気象情報に十分注意していただきたいと思います。そして、ご質問ありましたように、9月は大変台風の多い時期でありまして、しかも秋の台風は秋雨前線と連動して大雨となることが多い台風ですので、特に警戒が必要だというふうに思っています。県としては、市町村や気象台などの関係機関としっかり連携をして、早め早めの情報提供、県民の皆さんに情報提供に努めてまいりたいと思いますけれども、県民の皆さまにも、地元の市町村や気象台などからの情報に十分留意していただいて、早め早めの備えと、避難行動に結びつけて、心がけていただきたいとそういうふうに思っています。以前もここで少しお話しましたが、新潟県の防災アプリを作ってダウンロードできるようにしてございます。これは既に例えば、NHKの防災アプリとかヤフーの防災アプリなどいろいろありますけれども、この県の防災アプリは、ハザードマップが簡便に見られるようになっていますし、それから避難場所の情報が入っていますので、ぜひともこういった道具も活用していただいて、自らの命を守る行動をとってもらいたいと、そのように思います。
「県庁前ナイトマルシェ」について
Q 代表幹事(FMラジオ新潟)
先週末に開催された「県庁前ナイトマルシェ」について、県庁職員の方が主体となって企画するという取り組みは、これまでの県庁にはないイメージかと思いますが、そういった若手職員による新たな活動について、当日の知事ご自身の感想も含めてどう感じていらっしゃるかと、今後の展望などもありましたらお聞かせください。
A 知事
当日、私は残念ながら顔は出せなかったのですけれど、多くの家族連れの方々に来ていただいて、3500人ぐらいの来場者があったと聞いています。先週もご質問いただいた記憶がありますけれども、そのときにもお答えしましたけれども、県庁職員が民間の方々などとも連携をしての取り組みであったと聞いていますが、主体的に前向きなアイデアを出して、関係者を巻き込んで、こういう取り組みを実現させたということ、これはもう本当に意欲ある行動として高く評価したいと思っています。大いに歓迎したいと思っています。県庁舎をそういうふうに使うというのは、あまり発想されていなかったことだと思いますので、こうした公的な施設で、本来の目的や機能を妨げない範囲で、もっともっと街中のにぎわいとか、地域のにぎわいづくりなどに活用できるのであれば、大いにアイデアを出して考えていきたいなというふうに思っています。
新潟県地域医療構想調整会議について
Q 新潟日報
県央基幹病院の計画を再検討するための、新潟県地域医療構想調整会議が明日開かれるということですけれども、改めて、この会議に期待することと、(構成員に)このメンバーを選ばれた理由について伺えますか。
A 知事
メンバーは地域の医療関係者であり、そもそも医療全体についての有識者でございますので、まさに専門的な観点から、県央地域の医療がどういう状態にあり、どういう方向に持っていくべきかということを議論していただきたいと思います。もちろん、きっかけは、県央基幹病院の計画が3年前に固まって、それにのっとって、県央基幹病院の議論自体はもう10年来の議論でありますけれども、それで議論を進め、計画を実行に移していく状況にきているのですけれども、ここにきてやはり大きな医療を取り巻く変化が起きていると。それは、見込みよりも、はるかに医療需要が落ちているという現状。それから、医師あるいは看護、医療スタッフが非常に足りない。かつ、医師そのものを働き方改革の中で、あるいは専門医制度の改革の中で、大きな病院に集まらないと対応できないというような状況に変わってきているのではないか、変化が実際起きていますよねというご指摘を踏まえて、この3年前の整備計画のままで進んでいって大丈夫かというところを大急ぎで検証してくださいというのが今回の会議の趣旨でありまして、修正すべき点があるかどうか、見直すべき点があるかどうかのお答えをいただきたいというふうに思っています。年内と申し上げているのは、その整備計画にのっとって今年度発注する予定になっていますので、その時間を考えると、ぎりぎり年内に見直しの検証を済ませる必要があるという観点で、大変お忙しい皆さんに申し訳ないのですが、精力的な議論を期待したいと思います。
Q 新潟日報
計画がどのように見直されるのかということについては・・・。
A 知事
それは分かりません。
Q 新潟日報
地元の中で不安というか・・・。
A 知事
もちろん、これまで携わってきた方々それぞれいろいろな思いがあると思うし、もちろん行政にもそれぞれ思いがあるのは当然だと思いますけれども、一方で、やはり大きな医療環境の変化があるので、本当にこのままいくことが皆にとってプラスなのかというところは、やはりチェックをすることが合理的だと思います。
Q 新潟日報
時間がない中で、どの程度の計画の見直しができるのかこれから議論していくと思うのですけれども、少なくとも、県央基幹病院の白紙撤回ですとか、そういったことは考えにくいのかなと思うのですけれども・・・。
A 知事
そこは、予断をもって申し上げることは控えたいと思います。
Q 新潟日報
全てテーブルの上にあるというか・・・。
A 知事
まさに当事者たち、県央医療圏の当事者の方々、そして医療に関する識見をお持ちの方々の議論に委ねるということでお願いしたところです。
Q 新潟日報
この議論には、県立病院の吉田病院と加茂病院も・・・。
A 知事
当然、俎上に上がるのでしょうね。
Q 新潟日報
経営形態の見直しですとか、そういったことも・・・。
A 知事
経営形態の話までいくのか、果たすべき役割とか機能とか、規模とか、そういったものは議論されるだろうと想像します。
Q 新潟日報
最終的には、年内をめどに結論のようなものを知事が受け取るということを想定しているのでしょうか。
A 知事
年内に議論は終えてほしいと思います。
Q 新潟日報
どういった結論を、その後どう判断されるかは、知事ご自身の・・・。
A 知事
関係者はこれらの方々以外にも大勢おいでですので、そういった関係者の方々のお考えなり思いも当然受け止めながら、何らか判断していかなければいけないと思います。
Q BSN
県央病院の議論が明日から始まりますけれど、非常に短い中の議論で、見直しという部分は、有識者会議からも医師・看護師の確保が難しいから県民のためにはならないという意見が取りまとめの中でありましたけれども、計画の見直しとは、他の県立病院との兼ね合いから診療科目やベッド数の規模などの見直しなのか、もしくは建設すべきかどうかゼロベースからの見直しなのか、どちらを期待されますでしょうか。
A 知事
私は土俵を設定していません。まさに県央の医療の当事者の方々や、医療の今の状況についての有識者の皆さんが集まっていただいていますので、そこに今ある県央の基幹病院の整備計画が、今の状況に適しているのかどうかを検証していただきたいと思っています。
Q BSN
建設計画をゼロ・・・
A 知事
ですから、そこを今予断をもって、こういうことではないかとか、そういうことは一切言っていません。この整備計画が今の時代にマッチしていて、今後10年、20年、何年先まで見るかあれですけれども、県央の医療環境、適正な医療環境をつくっていくのにふさわしいかということを、見てくださいというお願いです。
Q BSN
白紙になることもなくはないということ・・・。
A 知事
そういうふうに言うと、白紙を想定しているかのようになってしまうので、私はそういう意味で、土俵を決めていませんと申し上げています。
Q 新潟日報
メンバーを見ると医療関係者が中心のようなのですけれど、地域医療のあり方というと行政的な観点というのが必要かと思うのですが、行政的な観点という部分は、今回設ける会議の中でどのように反映・・・。
A 知事
行政的というのは、正確には分かりかねますけれども、もちろん医療関係者は医療行政にも携わった人ももちろんいますし、関係している人たちもおいでだと思いますので、適正な医療環境をどうつくっていくか、住民の皆さんにとって、幸せな医療環境というものをどうつくっていくかということでご議論いただくものだと思っています。
Q 新潟日報
メンバーの中で、県はあくまで事務局としてなのか、県も幹部の方が意見を言っていくような形で関わっていくのか、どういった・・・。
A 知事
県の位置付けは、多分事務局ではないですか。いわゆる委員、会議の構成員として県というのは、もちろん県立病院はありますけれども、県の福祉行政なり医療行政の代表者という位置付けの委員はいないと思います。
Q 新潟日報
地域の自治体もいろいろな思いがあると思うのですが、今回、自治体の関係者を入れなかったのは何か・・・。
A 知事
まさに専門的な観点から、まず議論していただきたいということです。
Q 新潟日報
自治体のトップも・・・。
A 知事
もちろんそうでしょうね。先ほどから質問にお答えしていますけれども、ここで何らかの議論が収束してお答えをいただいたとして、当然そういう首長ですとか関係者が大勢おいでですので、そういった人たちの思いやお考えというものも、当然踏まえなければならないと思います。
令和元年産米の仮渡金について
Q 新潟日報
先日、今年度産の、2019年産の米のJAの仮渡金というのが明らかになったのですけれども、昨年の当初に比べて200円から400円ぐらい増えているという、コシヒカリに関してはですが、これに関しては、昨年の当初よりコシヒカリが増額になっていることについては。
A 知事
そのこと自体は、農業者にとっては嬉しい喜ばしいことだなと思います。それだけ需要が堅いということ、そして収入があるということ自体は、農業者にとっては喜ばしいと思いますよ。
Q 新潟日報
一方では、生産者の手取りが増える可能性があるということは販売される米の価格が少し上がるという、消費者にとっては少しそういう面もあると思いますが・・・。
A 知事
その可能性はあります。完全連動ではないと思いますけれども、今は仮渡金ですから、清算を見込んでの仮渡しですから、必ず市場価格が上がるかどうかというと分かりませんけれども、可能性は十分ありますよね。そこは心配ですよね。価格が上がれば需要が下がる可能性があるわけで、米の消費自体がそもそも毎年低下している、減っている中で、また一段と米消費が落ち込むのではないかという心配はもちろんあると思います。
Q 新潟日報
そういった心配に対しては、まだ分かりませんけれども・・・。
A 知事
仮渡金は、最終的な清算を見込んでのどこまで先にお金を渡しておくかということでしょうから。これから秋、作況、作柄がどうなるか、どれだけ生産できるかで、質も含めて、それでマーケットがそれをどう評価するかというのはこれからですので、しっかり状況の推移を見ていく必要があると思います。
Q 新潟日報
一方で、新潟県がブランド化を進めている新之助は少し値段が下がってしまいましたけれども、仮渡金に関しては。
A 知事
魚沼コシヒカリの昨年の改定後の仮渡金では、(新之助よりも)魚沼コシヒカリの方が下げ幅は大きいので、あまり100円玉1つ2つで一喜一憂してもしようがないのかなと思います。新之助も他の一般のコシヒカリと比べればはるかに高い仮渡金で、言うなれば魚沼コシヒカリとほぼ同等の評価をいただいているのではないかと思います。
Q 新潟日報
新之助は、非常に他県とのブランド米競争が厳しい中で、こういうふうな、今回は下がったということになったのではないかという・・・。
A 知事
魚沼コシヒカリも下がっています。改定後の仮渡金が。
Q 新潟日報
これから、新之助とか魚沼コシヒカリという、ちょっと下がってしまっていますけれども、県としては・・・。
A 知事
それはあくまでも仮渡金なので。しかも、これから見直されていきますから。この時点で何か大きく喜ぶとかしょげかえるとそういうことではないのではないかなと思うのですよね。動いていくもので、従って今後の市場の評価というものはしっかり注視していく必要があるとは思います。
Q 新潟日報
これから新米のシーズンになっていきますけれども、県としてPRとか、米離れを防ぐような・・・。
A 知事
新之助については一貫して、魚沼コシヒカリに並ぶ、新潟県の東西の横綱のブランド米というふうに位置付けていますので、しっかりプロモーションをしていきたいと思います。
Q 新潟日報
コシヒカリに関しても、同じ・・・。
A 知事
もちろんコシヒカリも、東と西の横綱ですので、力を入れて、新潟のお米の魅力は訴えていきたいと思います。
Q 新潟日報
今の時点で、何かこういうPRをしていくよというような・・・。
A 知事
具体的に、いろいろな県産品全体のプロモーションというのは、私はこの10月に海外、マレーシアでも予定していますし、例えば、流通グループと手を組んで大きな店舗で県産品フェアなどをたくさん企画されていると思いますので、それはそれでしっかり流通の皆さんと連携をしてプロモーションしていきたいと思います。私自身が参加するものが具体的に何月何日の何々というところまではまだ聞いていないのですけれども、役立つようであれば出掛けていきたいと思います。
Q 新潟日報
マレーシアに行かれるのですか。
A 知事
マレーシアで今準備をしていると聞いています。
Q 新潟日報
県産品全体の・・・。
A 知事
そうです。
行財政改革について
Q 新潟日報
先週の金曜日なのですけれども、県会議員の方々が各党会派で集まって、報酬を削減する方向で、今後検討していきたいということで合意されましたけれども、そのことについて・・・。
A 知事
議会のことは基本的に議会でお決めいただくことなので、何らかご協力いただき、県の行財政改革にご協力いただけるということであれば大変嬉しい、ありがたいと思います。
Q 新潟日報
特に知事としてこれぐらいやってほしいとか・・・。
A 知事
私の方から言うことはありません。
Q 新潟日報
動きはあったことは非常に・・・。
A 知事
そうですね。ご協力いただけるとそういう趣旨でしょうから、それは歓迎といいますか、ありがたいと思います。
埼玉県知事選挙について
Q 新潟日報
埼玉県知事選挙で応援されていた青島さんが、残念ながら落選されましたけれども、これについて知事何かご所感を。
A 知事
残念でしたですねと。
Q 新潟日報
結構これからも、いろいろな知事選等があると思うのですが、応援とかは今後・・・。
A 知事
周辺自治体の知事選はまず考えにくいですよね。今回はたまたま新潟と深い関係者だったということもあって、応援を頼まれたというだけで、普通は周辺の自治体の知事選なり市長選なりに顔を出すということは、まず考えられないですね。
Q 新潟日報
今回は新潟出身者・・・。
A 知事
新潟出身者だったのでということです。
※文中の( )内については、広報広聴課で加筆したものです。
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