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新潟県の6つのシンボル
新潟県の6つのシンボル
新潟県ではチューリップ、朱鷺(とき)、雪椿、雪割草、錦鯉、翡翠(ひすい)を新潟県を象徴する6つのシンボルとして定めています。これらはすべて新潟県の自然や風土に深く関わり、県民のみなさんが愛着や誇りを持ちながら、大切にしてきたものです。
それぞれのシンボルの歴史や魅力などを広く普及啓発するために、アンバサダーを委嘱しています。アンバサダーによる出前講座等も行っています。
それぞれのシンボルの歴史や魅力などを広く普及啓発するために、アンバサダーを委嘱しています。アンバサダーによる出前講座等も行っています。
新潟県シンボル普及促進アンバサダー
関連イベント
チューリップ<県の花> 昭和38年8月23日制定
撮影:中村 脩
昭和28年にNHKが全国から「郷土の花」を募集したことがきっかけで「新潟県の花」の候補に選ばれ、昭和38年に制定されました。
- ヨーロッパから輸入された球根をもとに、新潟市(旧新津市)において本格的な商業生産が始まりました。新潟県は日本におけるチューリップ球根生産の発祥地であり、その高い園芸技術や先進的な取組により、全国への普及にも指導的な役割を果たしました。現在も、切り花の出荷量は全国1位、球根の出荷量は全国2位を誇ります。
- 新潟県は冬場の降雪により適度な湿度が保たれ、春先の気温上昇が穏やかなことなどから、チューリップの生育に適した気候であり、毎月4月から5月にかけて、県内の各地で、まるで絨毯のような色とりどりのチューリップ畑を見ることができます。
朱鷺(とき)<県の鳥> 昭和40年9月13日指定
提供:環境省
一般公募により上位となった鳥の中から、県民投票により昭和40年に選定されました。
- 国の特別天然記念物に指定されており、学名「ニッポニア・ニッポン」としても知られています。「朱鷺色」と呼ばれる風切羽(かざきりばね)や尾羽(おばね)のオレンジがかったピンク色が美しく、大空を舞う姿は見る人を感動させます。
- 朱鷺はかつて、日本のほぼ全域で見られる鳥でしたが、その美しい羽を狙った乱獲や生息環境の悪化などにより、平成15年に絶滅してしまいました。
- しかし、佐渡トキ保護センターにおいて、日中友好の証として中国から寄贈されたペアによる人工繁殖に成功。平成20年には1回目の放鳥を行い、野生復帰を果たしました。その後も継続的な放鳥と野生下での繁殖成功によって数を増やし、現在、佐渡島では500羽を超える野生の朱鷺が生息しています。
雪椿<県の木> 昭和41年8月27日制定
撮影:中村 脩
昭和40年に全国的に展開された「県木制定運動」で「新潟県の木」に選ばれ、翌昭和41年に制定されました。
- 雪椿は暖地に分布するツバキと異なるもので、その名のとおり新潟県を中心とした雪の多い日本海側だけに自生する希少種です。枝が細くしなやかで、雪の重みに耐えながら、雪の下に埋もれることで厳しい寒さから身を守り、雪解けを待って美しい花を咲かせることから、新潟に春を告げる木として知られています。
- 雪椿の実から採れる油は、昔から灯りや食用に利用されてきました。最近の研究では、美容効果に加え、心臓や血管を健康に保つ効果があるとされるオレイン酸やビタミンEが豊富に含まれていることが分かっており、阿賀町ではオイルやハンドクリームなど、雪椿由来の商品が開発・販売されています。
雪割草<県の草花> 平成20年3月1日指定
撮影:中村 脩
新潟県雪割草愛好団体連合会による請願が県議会で採択されたことを契機に、平成20年に指定されました。
- 新潟県は、国内最大級の雪割草の自生地として知られています。種類が豊富な雪割草の中でも、新潟県のほぼ全域に分布するオオミスミソウは、日本海側の一部にしか自生しておらず、また花の色や形が多様に変化する特性から世界的にも貴重なものとされ、多くの園芸品種が作られています。
- 新潟県の長く厳しい冬の間、雪の下で春を待ちわびた雪割草は、雪解けとともに姿を見せ、春の到来を知らせてくれます。
- 「春の妖精」とも呼ばれるほど可憐で魅力的な花であるため、一時は乱獲が横行し、絶滅も危惧されていましたが、多くの県民の皆さんの保護活動によって守り育てられてきました。雪割草は自然を愛し、環境を守るために行動する新潟県民を象徴する草花です。
錦鯉<県の鑑賞魚> 平成29年5月5日指定
撮影:新潟県
県魚・錦鯉を目指す会による請願が県議会で採択されたことを契機に、平成29年に指定されました。
- 約200年前、現在の長岡市、小千谷市、魚沼市の一部にまたがる山間地域で食用に飼育されていた真鯉の中から、突然変異によって色の付いた鯉が生まれたのが錦鯉の始まりとされています。新潟県は錦鯉の発祥地であり、錦鯉の生産者数は全国一を誇ります。
- 「錦」とは絹織物(着物)のことで、錦鯉の名前は錦の鮮やかな色を例えたものです。その美しさから「泳ぐ宝石」、「泳ぐ芸術品」とも称され、国内のみならず海外でも「Nishikigoi」と呼ばれ親しまれています。
- 錦鯉の品種は100を超えますが、新潟に行けば欲しい鯉が必ず見つかると言われており、新潟県は「錦鯉の聖地」とされています。
※一般的には「観賞魚」と表記しますが、錦鯉が美術的な価値があるという意味を含め、あえて「鑑賞」の文字を使用しています。
翡翠(ひすい)<県の石> 令和4年11月4日指定
提供:糸魚川市
翡翠を新潟県の石にする会による請願が県議会で採択されたことを契機に、令和4年に指定されました。
- 新潟県は国内最大の規模を誇る翡翠の産地であり、宝石の素材となる透明度が高く、良質な翡翠を算出する唯一の産地でもあります。
- 国内の遺跡から出土した翡翠は全て糸魚川産であることが判明しており、なかでも糸魚川市大角地(おがくち)遺跡(縄文時代前期)からは、マヤ文明よりも古い、世界最古級の翡翠加工品が発見されています。それらの翡翠加工品は、北海道から沖縄県まで全国的に流通したことが分かっており、最古級の日本海交易を示すものとなっています。
- 糸魚川市の小滝川や青海川のヒスイ峡は国の天然記念物であり、糸魚川ユネスコ世界ジオパークの重要な構成資産にもなっています。
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