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令和元年6月5日 新潟県知事 定例記者会見
(記者会見の動画を新潟県公式YouTubeチャンネルでご覧になれます)<外部リンク>
1.日時 令和元年6月5日(水曜日)
2.場所 記者会見室
3.知事発表項目(10時00分~10時02分)
・国民文化祭、全国障害者芸術・文化祭の広報・PRの取組について
・クールジャパン推進会議in新潟の開催について
4.質疑項目(10時02分~10時51分)
・就任1年の振り返りと2年目に向けての抱負について
・国等への要望活動について
・行財政改革について
・国民文化祭、全国障害者芸術・文化祭について
・原発関連問題について
・ひきこもり相談体制について
・東京2020オリンピック聖火リレーについて
・クールジャパン推進会議in新潟の開催について
知事発表
国民文化祭、全国障害者芸術・文化祭の広報・PRの取組について
お手元の資料1ですけれども、あさってで国民文化祭、全国障害者芸術・文化祭の開幕100日前になりました。もう1段盛り上げを図っていかなければならないと思っております。先週2日には長岡市で100日前イベントもやらせていただいて、随分盛り上がったと聞いております。今後、リーフレットの作成、公式ガイドブックの作成、あるいは上越市で50日前イベントを展開することを予定しているほか、県内の地域情報誌にもご協力いただいて、文化祭のプロモーション、紹介をいろいろと県民の皆さんにお伝えしていきたいと思います。加えて、いわゆるインフルエンサーと言われるSNSでの発信力のある方々の力も活用させていただいて、盛り上げを図っていきたいと思っております。詳しくはこの後、(担当部局から)事務的にブリーフィングさせていただきますので、聞いていただきたいと思います。
報道資料(国民文化祭、全国障害者芸術・文化祭の広報・PRの取組について)(PDF形式 899 キロバイト)
クールジャパン推進会議in新潟の開催について
2つ目は、今月15日に小千谷市でクールジャパン推進会議を開催する予定であります。これは内閣府が主導で、全国で順次、地方におけるクールジャパン資源の発掘、発信ということを目的として会議を展開してきていますけれども、この度、小千谷市を選んでいただきまして、錦鯉フォーラム、そして第2部という形で、特に新潟が持つ最高の魅力でもある雪というものに焦点を当てて新潟の魅力を考えていただく、そういう会議が開催される予定であります。是非ともご関心を持って見ていただければ、聞いていただければと思います。
報道資料(クールジャパン推進会議in新潟の開催について)(PDF形式 1155 キロバイト)
質疑
就任1年の振り返りと2年目に向けての抱負について
Q 代表幹事(新潟日報)
知事が昨年6月に当選されて就任されてから間もなく1年を迎えます。この1年を振り返ってのご所感と、2年目に向けた抱負をお聞かせください。
A 知事
何度か折々にお尋ねいただいておりますけれども、他人が見たらどうか分かりませんが、自分自身としては全力で走ってきた1年であったと思いますし、そういう意味ではあっという間に過ぎた1年であったという感想です。就任時から申し上げていますが、できるだけ地域に足を運んで、目で見て耳で聞いて、そして関係者と、その地域の人たちと、あるいは首長も含めて、対話をする。その中から課題を拾い上げて、少しでもその課題の解決に向けて何がしか結果を出していきたいという思いで取り組んできたつもりです。今後も同じように、できるだけ地域に足を運び、対話を重ねて、そして少しでも物事を動かせる。放っておかないで、難しい課題があるから、難しいからこそなかなか動かないものも多いのですけれども、知恵を出して汗をかいて、答えを出していく努力を重ねたいと思います。
Q 読売新聞
間もなく就任から1年ということで、1年という短い期間でなかなか評価というのは難しいかもしれないのですが、この1年知事が力を入れて取り組まれた中で、特に一定程度の成果が出つつある、あるいは大きな果実に結びつくであろうという取組は、どのような・・・。
A 知事
そんな誇れるようなものはまだ何もないと思います。ただ、止まっていたものを少しずつ片付けてくることはできたものがあると思います。
Q 読売新聞
例えば、放射性物質を含む汚泥の処理の問題ですとか、知事が就任されて以降、動き出したものというのがあると思うのですが、その辺り・・・。
A 知事
それが今申し上げた、止まっていたものを整理し始めることができたものは、1つの例で言えば汚泥の処理の問題はそうかもしれませんし、あるいは越後杉のブランド認証の問題についても整理をしてまいりましたし、そういったところが多少なりとも目に見える動きを出せたものかもしれません。
Q 読売新聞
なかなか拙速にこういうことをお聞きするのもどうかとは思うのですが、1年間振り返っての自己採点をしていただければありがたいです。
A 知事
まだ採点できませんよね。恐縮ですが、繰り返し言っているのは、本人としては目いっぱい走ったつもりでありますけれども、それは端から見てどうなのかというのはまだ分からないので、採点できる状況ではないというのが正直な気持ちです。
Q UX
知事の知事としてのスタイルというところについてなのですが、積極的に法被を着たりですとか、何かをするというよりは地道に物事を進めていく、結果に近づけるというようなイメージがあるのですけれども、改めて知事は、ご本人としてトップセールスマンでしょうか。
A 知事
法被を着なければいけないときは着ますよ。おいしい農産物を売り込むときとかイベントの盛り上げのときには、もちろんそれにふさわしい格好もしますし、そういうしゃべり方にも努めているつもりであります。ただ、仕事のスタイルとして、私自身は、とにかく答えを1ミリでも動かしたい。動いていないものがあれば、それを動かす努力をすることが仕事だと思ってはいます。
Q UX
動かそうというふうに思う根っこにあるのは、もともとの性格なのか・・・。
A 知事
性格だと思いますね。
Q UX
あと、例えば、新潟県の危機的なと言うか、目の当たりにした、向き合ったところというのも・・・。
A 知事
少し次元の違う話だろうと思いますけれども、仕事のスタイルとして、自分の仕事の信条として、例えば、何か出張に出かけても、単に出張に行ってきましたという、あるいは誰かのところを訪問しましたという、それだけになるときもあるかもしれませんけれども、できるだけ、行った以上は出かけた以上は会った以上は、何かしら成果を得るように努力をしたいというのが仕事のスタイルだと思っております。そういう思いで取り組んできたつもりです。そのために、何か答えや成果を出すために、例えばそういう法被を着ることも意味があるのであれば喜んでそういうことはやりますし、そういう意味で何が一番効果的かということで動きたいと思っています。
Q NHK
今、過去のこれまでの1年の取組のお話がありましたけれども、今の任期で残り3年という形になりますけれども、財政状況が厳しいであるとか、人口減少だとか、かなり厳しい新潟県の状況であるのですが、改めてあと残り3年、今の任期の中でどのように取り組んでいきたいのか。
A 知事
いろいろな巡り合わせの中で、財政の問題にしろ今申し上げた地域医療の問題にしろ、様々な深刻な課題があると思っています。それは、このタイミングで県政の舵取り役を担っている以上、全力で取り組んでいくということに尽きると思います。
Q 新潟日報
この1年の話なのですけれども、いろいろと止まっていることが少し動いたりとか、財政の話とか議論の話とか、ネガティブな話を我々も聞きがちなのですけれども、知事がこの1年間でうれしかったことというか、柔らかい話でもよいのですが、これは感動したな、うれしかったなというものが何かあれば。
A 知事
うれしかったというか、これからやっていく入り口に立てたかなと思うのはいくつかあります。例えば、先ほども話題にしました「新潟の魅力を考える懇談会」。これは別に何かある成果がポンと半年後に出てくるというものではないけれども、いろいろな場面で繰り返し申し上げていますけれども、県民自身が自分たちの持っている足元を見つめ直すというのは何にせよ必要だと思いますので、そういう場をつくることができたこととか。あるいは、県外への情報発信、新潟の魅力の発信という意味では、先ほどSNSを活用してのインフルエンサーなどの話も出ましたけれども、県外にいる例えばメディアの関係者とか、新潟ご出身で文筆業で活躍されておられるとか、あるいは新潟でご勤務されて東京に戻っておられるけれど非常に大きな社会的影響力を持つ方とか、様々そういう人たちに折々新潟を思い出して、ちょっと来てくださいというのが趣旨ですけれども、「新潟プレミアサロン」という名前を付けて定期的に新潟の旬の情報をご用意していますからお暇の時間があるときに顔を出してくださいなという、そういう趣旨で、できればそこで得た旬の新潟の情報を、何かそういうコラムをお持ちの方であればちょっと書いていただくとか、周囲の方に語っていただければうれしいですねというような、そういう発信効果につながる思いを込めて期待を込めてサロンというものを始めさせていただいた。これもとりあえずやってみることになって、これからどういう効果が出てくるかは(回数を)重ねてみないと分かりませんけれども、前向きな部分であればそういうこともやれたかなと思います。あるいは、農産物の輸出についても、中国の規制当局の幹部にまで直接要望に行くこともできた。それはどういうよい効果をどのタイミングで産まれるかというところはまだ分かりませんけれども、少し石を動かす努力を、入り口ぐらい入ったかなみたいな。あるいは、次々と恐縮ですけれども、健康立県という部分も旗を振っているつもりなのですが、経済界や教育、あるいは医療、様々な関係者の皆さんのご参加のもとに「ヘルスプロモーションプロジェクト推進会議」を先般立ち上げることもできた。是非大きなムーブメントにしていきたいと、その入り口ぐらいはとりあえず通ったかなとかですね。皆ほとんど入り口の世界かもしれませんけれども、仰った、少し前向きな話も、特別うれしいということよりも、少し先々楽しみだというところのとっかかりぐらいはこの1年でできたものもあると思います。
Q 朝日新聞
この1年間で、おそらく今までのキャリアのお立場と違う意味でですね、いろいろな方と会ってお話をされて、先ほど会った以上は(成果を得るように努力したい)というお話がありましたけれども、その中で、例えば通じ合ったり、あるいは難しいと思っていたことに光が見えたりとか、そういう経験もおありだと思うのですけれども、そういう人と会って話をしてという中で印象的なものがあれば教えてください。こういう人と会ってとか・・・。
A 知事
ちょっと時間をいただかないと。それはいろいろとあるのかもしれませんし、こういう場で話すような話でもないかもしれませんので。地域に出かけていき、目で見、耳で聞き、対話するということに努めてきたのは、そういう思いでやってきましたし、その中で本当に数多くの方と接することができたのは事実だと思います。その中のどれがどうこうというのは、今すぐ言ってくださいと言われても。
Q 新潟日報
選挙のときも起業支援であるとか、若い方の創業を促したいという話があったと思いますが、若い人がどうやって新潟で仕事をしていくかという中で、今までの経歴と違うお立場で会われる方々も多かったと思いますが、もしそういうのがあれば。
A 知事
私が副知事でこちらで仕事をしたときからお会いしている人たちが結構おいでなので、そういう人たちにつながる方々もたくさんこの1年でお会いすることもできました。例えば車座トークということを始めさせていただいていますけれども、そこには地域おこし、地域づくり、あるいは新しい農業のスタイル、あるいはスモールビジネス、そういった前に出ようとする人たち、挑戦しようとする人たちから結構お話を聞く機会が多くて、そういうところでは本当に元気をいただけるというか、気持ちが盛り上がる部分はあります。こういう人たちがもっともっと現れてほしいということはすごく感じます。
Q BSN
住んでよし暮らしてよしの新潟でですね、知事自身は少し変えていけているという手応えはありますか。
A 知事
皆さんすごく1年で大きく何か世の中が変わったかのように思われるかもしれませんが、そこまですぐに目に見えるものが生まれるとまでは思っていません。ただ、少しでも「住んでよし、訪れてよしの新潟県」に近づけるように努力はしているつもりです。
Q 新潟日報
県庁という県民のために尽くす組織のトップに立たれたわけですけれど、その中で「発想は大胆に」というように言ってこられて、県庁職員の発想力とか政策立案能力というのは、この1年ご覧になってどのように評価していらっしゃいますか。
A 知事
これからではないでしょうか。
Q 新潟日報
これからというのは、もう1段磨き上げてほしいという意味での・・・。
A 知事
これからどういうふうに提案と言うか、話をしていただけるか見守っていきたいと思います。ただもう既に、若い方の政策提案事業も始めさせていただいているので、少しずつ気持ちも変わっていくのではないかと期待しています。
Q 新潟日報
越後杉(ブランド認証)の問題とかで県民目線に立ってほしいということを仰ってきましたけれど、県民目線に職員が立てているか・・・。
A 知事
県民目線というのは、まず言ったのは利用者の立場、あるいは消費者の立場というのを忘れないようにしなければならない。つまり、行政の客体を、例えば事業者団体であったりしても、その先にいる人のこと忘れては駄目だよねということを申し上げていまして、それは言い方としては、県民ということでもいいのかもしれません。
Q 新潟日報
利用者目線という部分では、この1年で知事が仰ってきて、よくなってきたなという感触とかはどうでしょうか。
A 知事
それはこれからみないと分かりませんけれども、それは言い続けようと思います。
Q 新潟日報
これまでこの1年間の中で、様々な有識者会議みたいなものを立ち上げて、有識者の意見を聞いて進めてらっしゃると思うのですけれど、この有識者の意見は政策の立案の中では、知事としてはどのように位置付けていらっしゃるのですか。
A 知事
事柄によるのだと思っています。有識者会議が何でもかんでもそれがあった方がいいとは思っていませんし、県の中でマネージできる課題であれば、それはそれでやる方がずっと早いですし、効果的・効率的だと思いますけれど、我々の手に負えないものがある。
もっともっと広い視野から、あるいは専門的な見地からいろいろ意見、アイデアをもらった方がいいと思われる課題は、今後もそういう課題については、積極的に有識者、外部の方から知恵を入れるということはやっていきたいと思います。ただ、有識者会議という方法にもいろいろなやり方があると思いますし、もちろんヒアリングするという方法も1つの方法ですし、あるいは人材を県庁の組織に入れるということも1つのやり方です。やり方は、まさに課題に応じて考えていきたいと思います。
Q 新潟日報
有識者の話で聞いているのは、霞ヶ関でよくいろいろな審議会をやっているので、霞ヶ関で身に着けてきた手法なのかなと思って・・・。
A 知事
随分これまでも、いろいろないわゆる外部委員会、有識者会議、名称は様々ですけれど、外の人材、外の能力を使うというのは、ごく普通にどこの自治体でもやられていることだと思います。
国等への要望活動について
Q 代表幹事(新潟日報)
知事は5月31日の東京出張で、国の主な省庁、自由民主党、本県関係国会議員に対して要望をされたと思います。来年度予算の編成に向けて、主に力を入れた要望は何でしょうか。また、それに対する国側や自由民主党の反応、感触はいかがでしたでしょうか。
A 知事
毎年この時期に県の要望を取りまとめて国等へ働きかけるというのはやってきているのですけれども、今回も80ぐらいの要望項目がありまして、その全部を私が説明して回ったわけではありませんが、ご質問にあったように、私は特に、1つは地域医療の問題。医師不足、医療スタッフの不足といったところが随分報道もされていますけれども、県立病院等が非常に経営状況が厳しい状況に置かれている中にあって、地域医療に対する交付税の充実、交付税措置の充実というところは、特に総務省等に、厚生労働省も含めてお願いに回りました。もう1点は、やはり新潟県は、総面積では全国5番目ですが、可住地面積では北海道に続いて日本で2番目に大きな県で、それだけ人が住む場所があり、河川も道路の延長も長い。そういう中で、自然災害が頻発している。やはり防災・減災対策の充実というのは急がれるという中で、国の方もまさにそういう問題意識の中で3か年の緊急対策を制度として作っていただいたわけですけれども、3か年では、実質は補正が入っているので、2年ちょっとではなかなか終わらないと。その後も引き続き国としても防災・減災対策に力を入れてほしいという部分をお願いに回りました。あと、錦鯉の話ももちろんさせていただきました。
Q 代表幹事(新潟日報)
感触としてはいかがでしょうか。
A 知事
新潟県の実情は一定程度理解していただいたと思います。
Q 読売新聞
先日、10道県で(地方創生実現財政基盤強化)知事連盟が発足しましたけれども、改めて地方の、大都市部ではない道県の知事が集まって国に要望する、そういう1つの集まりができたということの意義についてお伺いします。
A 知事
三本の矢ではないですけれども、1人でよりは束になっていった方が大きな声になると思います。
Q 読売新聞
石田総務大臣に実際要望書を渡されてその手応えと言いますか、感触はいかがでしたか。
A 知事
まずこういう事実があるのだと、実は消費税を上げた平成26年、その以前と昨年で一般財源が減っている自治体があるのだということは認識していただけて、それは多分十分頭の中に残られたのではないかと思います。
Q 新潟日報
今後も国として防災・減災、2年ではなかなか終わらないので、力を入れてほしいということですが、これは有利な今みたいな交付税措置を続けてもらいたいという・・・。
A 知事
それも当然です。さらにもっと有利にしてくれたらもっとありがたいと思います。
Q 新潟日報
そういうふうにお願いをされた・・・。
A 知事
具体的な中身は言っていないです。防災・減災対策が、とても緊急の3か年では終わらないですと、引き続き力を入れていただきたいという、そういう言い方をしています。
行財政改革について
Q 新潟日報
昨日、県の行財政改革有識者会議で、三条市に建設を目指している県央基幹病院について計画を見直すべきだという意見が相次ぎました。このことについての受け止めと、今後の県の対応をどう考えていらっしゃるのかについてお願いします。
A 知事
昨日は1日東京におりましたので、まだ行財政改革有識者会議の報告は受けておりません。詳細はこの後、しっかり聞いてみたいと思います。ただ、病院の問題は前回1回目の議論でも出ていましたので、それは当然いろいろなご意見が出るだろうなと思います。まさにその答えをこれから探していかなければいけないということだと思います。
Q 新潟日報
委員の中から、県央医療圏は県立も民間も含めて病院の数が多いということで、そこにさらに県央基幹病院を作るということに対して否定的な意見が多かったということですけれども、県央医療圏のあり方については知事はどのようにお考えですか。
A 知事
それは今までずっと議論が続いてきているのではないでしょうか。
Q 新潟日報
ずっと議論が続いているというのは。
A 知事
議論が続いているのではないでしょうか。県央基幹病院の構想、計画を策定するときから、あるいは二次医療圏を設定するときから、ある議論なのだろうと思います。ただ、それをいろいろな議論の中で一応整理してここまで来ているので、これまでの議論の積み重ねをどういうふうに尊重するか。あるいは、事情がやはり大きく変わって、そうではないのだ、何か変えていくべきだという状況なのかどうか。その辺をしっかり見極めていかなければいけないと思います。
Q 新潟日報
昨日の話をして恐縮ですけれども、今後その有識者会議を踏まえて、県幹部による行財政改革推進会議を開いて検討されていくと思うのですけれども、県央基幹病院は来年度にも着工しようというスケジュールで動いていて、一連の対応にはスピード感が求められると思うのですけれども、そこについては知事はいかがでしょうか。
A 知事
まさにスピード感を持って議論を進めなければいけないですね。
Q 新潟日報
会議後の記者会見で小西座長が、県の財政状況を取り巻く現状について2つの洪水が来るというふうに仰ったのです。知事は直接お聞きになっていないのは承知しておりますし報道ベースかと思うのですけれども、我々聞いている側も、えっ、洪水が2つも来るのとちょっとびっくりした印象があるのですけれども、知事はその今回の小西座長の発言については。
A 知事
2つの洪水というのは教えていただけますか。
Q 新潟日報
1つは、公債費の実負担が今後200億円ぐらい増加していく。もう1つは、病院経営についてですけれども、内部留保がゼロになるとか経営の状況が危機的になる。この2つの洪水が、川に例えるなら今上流で起きていて、そのうち下流にやってくるというふうに仰ったのですけれども、そのご発言については。
A 知事
それは前から持っている問題意識です。
Q 新潟日報
知事も洪水クラスの・・・。
A 知事
洪水という表現はどういう思いをさらに加えているのか分かりませんけれども、重要な課題、深刻な課題だというのは以前から持っています。
Q 新潟日報
1つ目の洪水の公債費のところで、昨日の詳細は後でお聞きになるとして、議論の中で他県の事例が紹介されて、他県では公債費負担の適正化計画といったものも作って、マネジメントしていくというようなことをやっている事例も紹介されて、委員の方からは、こういった計画策定を新潟もすべきでないかと言う声が出ていたのですが、知事はそこはどう・・・。
A 知事
仰っている意味は正確に分かりませんが、マネジメントが必要だというのはそうだと思います。毎年毎年出たところ勝負で予算だけで考えていったらいけないよという意味ですよね。長期的な視点でマネジメントが必要だと、全体管理が必要だという意味であれば、そのとおりだと思います。
Q 新潟日報
それを計画という形で、紙にしたものを計画という形で作る・・・。
A 知事
何か書き物は必要でしょうけれども、何か法律上の計画と言うのですか。法定計画みたいな。
Q 新潟日報
法定計画ではないのですけれども、自主的な努力を提示する・・・。
A 知事
それは多分、行財政改革の今後のアクションプランを作っていかなければいけないので、当然そういうものの内容になっていく可能性は十分あると思います。公債管理、どのぐらい発行すればどのぐらいの負担になっていくのかという見通しは当然考えて、自分たちの体力、新潟県の体力としてどこまで許容できるかとか、もちろん一方で、実需、行政上の必要性、公債を発行してでもそれに取り組まなければならない、そういうプロジェクトなり事業があるかどうかとのバランスを考えながら折り合いを付けて、まさに計画、管理計画を作っていくというのは必要になるのだろうなと思います。
国民文化祭、全国障害者芸術・文化祭について
Q NHK
今、広報・PRの取組についてということで話がありましたけれども、さらにもう1段盛り上げを図っていきたいという話・・・。
A 知事
そうですね。時間が100日前になったので、当然ですけれども、順次、近づいているということを言っていかなければいけません。
Q NHK
県内、県外の双方に盛り上げを図っていかなければならないということになると思うのですが、改めてこの狙いと言いましょうか、どういう層に浸透させていきますか。
A 知事
県内情報誌などは県民の皆さんの目に留まる機会が圧倒的だと思いますので、自分たちで楽しむ文化祭であるべきだと思いますし、もちろん観客として参加するものもあれば、ステージに立って参加するものもあるかもしれませんし、それぞれステージに立つのであればより多くの自分の知り合いに見に来てもらいたいと思うでしょう。いずれにせよ、県民向けのプロモーションというかPR、盛り上げのものもありますし、SNSを使ってのものは、これはもちろん県民への影響もあるかもしれませんけれども、県外の方々にも大きく知らしめる発信力を持つと思いますので、そういう意味では多くの人に関心を持って見に来てもらいたい。そういう効果を考えています。
Q NHK
知事として、国民文化祭は国内最大の文化祭というふうに位置付けられていますけれども、その裾野を広げるというか、どういうふうに・・・。
A 知事
私自身は決して文化人と言われるような言えるような人間ではありませんので、自分で言うのは恐縮なのですが、文化というものをどう捉えるかは人それぞれ場面で違うのかもしれませんけれども、皆で楽しむということが一番。運動会もそうですけれども、文化祭もまず県民皆が楽しむということに一番意義があるのだろうと思います。もう少し綺麗な言い方をすれば、同時にやはり我々が持っている魅力、それは美しい自然や食文化や、繰り返しこういう場で申し上げていますけれども、実は文化もある意味で新潟の持っている魅力の1つだと思っています。伝統文化もあれば、伝統芸能も含めて、そういうものもありますし、イベントとしてなってきているようなものもあると思います。広い意味での新潟が持っている文化というものは新潟の魅力だと思っていますので、それを県民自身が気付くということ。これは一貫して「新潟の魅力を考える懇談会」を立ち上げたときにもそういうことを申し上げましたけれども、県民自身が自分たちの持っている地域への愛着や持っている文化などそういうものの関心を広げる、高めるという意味でも、文化祭は意義があると思っています。
Q NHK
今回のPRの中にインフルエンサーによるPRということもあるわけですけれども、これまでにいろいろと質問に上がっているスペシャルサポーターの取扱いについては、いかがでしょうか。
A 知事
スペシャルサポーターと仰るのは、NGT48。これは、もう時間がありませんので、スペシャルサポーターという形で宣伝をすることは考えていません。
Q NHK
NGT48をもう、今回のことを受けて、起用しないという・・・。
A 知事
契約しないということです。
Q 新潟日報
国民文化祭のPRについてなのですけれど、県民の皆さんに楽しんでもらいたいですとか、もう1段盛り上がりを図っていかなければということでしたが、今のところ一般県民の方の国民文化祭の認知度については、新潟県で開かれるということについてはどれぐらい広がっている・・・。
A 知事
私も分かりません。心配だからこそいろいろなところでしゃべっています。
Q 新潟日報
ちょっと心配な・・・。
A 知事
心配というか、きりがないと思うのですけれど、できるだけ多くの人に関心を持っていただけるように。ガイドブックなどができてくると、また変わってくると思います。
Q 新潟日報
NGT48とはスペシャルサポーターの再契約はしないということでしたが、これまで県民の皆さんから歓迎される状態になれば、また再契約したいということでしたが、どういうふうなお考えで・・・。
A 知事
今の状態では間に合わないですね。
Q 新潟日報
県民の皆さんから歓迎される状態にはなっていないという・・・。
A 知事
そう思えないということです。
Q 新潟日報
100日を切るという区切りで早く決断しなければいけないという・・・。
A 知事
決断と言うか、今は(契約関係が)何もないので、このままでいけば何もしないというだけのことです。
Q 新潟日報
新たにスペシャルサポーターに他の方を・・・。
A 知事
考えていません。
Q 新潟日報
NGT48ですが、地域活性化と新潟のPRを期待を持ってスタートしたと思うのですけれども、活動の停滞が懸念されているところですが、これからNGT48についてどういうふうに活動を進めていってほしいか、知事としてのお考えを・・・。
A 知事
私自身前から申し上げているように、新潟の魅力だと思っていますので、是非ともその運営のいろいろな課題があるのでしょうから、それを克服して、以前のように活躍してもらう時期が来ることを期待しています。
Q 読売新聞
NGT48と契約しないことで、当初想定されていたPRへの影響はどの程度あるのでしょうか。
A 知事
それは分かりません。最善のプロモーションの方法を考えて実行していこうと思っています。
Q NST
当初当然期待をして、スペシャルサポーターとして委嘱をされたと思うのですが、このタイミングで契約を更新しないということで、改めて率直なそこに対する知事の所感を教えてください。
A 知事
残念ですね。
原発関連問題について
Q 新潟日報
就任間もなく1年ということで、東京電力の柏崎刈羽原発についての再稼働の考え方を改めて伺いたいのですけれども、就任されてからの1年間で再稼働についての考え方は何か変わりありましたでしょうか。
A 知事
変わっておりません。
Q 新潟日報
改めて、知事の再稼働のスタンスをお聞かせ願えませんでしょうか。
A 知事
今検証委員会を立ち上げて、専門家の皆さんに議論していただいておりますので、その検証の結果を待ちたいと思います。
Q 新潟日報
検証の進捗状況というのは、この1年間スピード的には早かったと思いますか。それとも、ちょっとスピード的には遅いのかなと考えられますか。
A 知事
それはまさに委員の皆様にお任せをしていますので、議論を尽くしていただきたいということをお願いしていますので、それはまさにそれぞれの各検証委員会の委員の皆さんのご都合とか、議論の深め方、段取りの問題なので、それはお任せをしています。
Q 新潟日報
柏崎市の櫻井市長ですとか、そういった方々はもっと検証のスピードを早めてほしいというふうに仰っていますけれども、知事の方から検証委員会に対してスピード感を上げていけとか、そういった要望をされるというのは・・・。
A 知事
特段そういう言い方はしていません。
Q 新潟日報
この1年間で立地地域の方々といろいろとお話をされていく中で、特に印象に残ったことですとか、そういったところは何かありますか。
A 知事
様々な意見があるということですね。
Q 新潟日報
様々な意見というのは例えば・・・。
A 知事
それぞれ非常に心配に思われる方ももちろんいるし、もっと前向きに考えたいという人もおいでですし、まさにいろいろなご意見があるということを認識しました。
Q 新潟日報
そういった中で、知事が検証が済んでから再稼働の判断をされるというところの中で、いろいろな人のそういった意見がある中で、判断の重みみたいなのがさらに増したのではないかとか、そういったところ・・・。
A 知事
前から重い判断だと思っています。
Q 新潟日報
再稼働の判断の時期なんですけれども、1年経つ中で何かこう目指す地点と言うか、いついつまでにとか、区切りとか・・・。
A 知事
ありません。
Q BSN
原発のことについてですが、まだまだ深刻な課題が残っているということですが、3つの検証が終えたときですね、再稼働に関連して県民の判断を仰ぐという形、どういう形で決定をしていくのですか。
A 知事
ですから、検証の結果が出たら、当然それを踏まえて、県民がどう評価するかということも含めて、どういう出口を決めるかということを考えますと。その上で、県民の皆さんにお示しをしますというふうに申し上げています。
Q 新潟日報
県民の考えを問うというのは、例えば・・・。
A 知事
それは今決めていませんが、議会等で申し上げているのは、それは自分の職をかけて問うのが一番ふさわしいのではないかと、重い方法だというふうには思っていますが、決めているわけではありません。
ひきこもり相談体制について
Q 新潟日報
今、川崎市の殺傷事件とか、(元)農林水産省事務次官の方が息子さんを殺害したというような事件で、高齢の方の親と中高年の方のひきこもりの方が同居しているというケースがちょっとクローズアップされていますけれども、県もそういう相談窓口を持っているということを聞いているのですけれども。
A 知事
県の体制については、詳しく承知していないので、担当部局に確認していただけますか。
Q 新潟日報
知事の方から、そういう相談窓口を何か利用してもらいたいとか・・・。
A 知事
そこまで担当部局に確認していないです。でも確かにそうですね。そういう厳しい状況に追い込まれているご家庭もあるのだろうと思います。そういう方々に、どう行政として手を差し伸べることができるのか、支援することができるのか、それは大事な検討すべき課題ですよね。
Q 新潟日報
まだそこまで体制とかは・・・。
A 知事
私自身まだ確認できていないです。
東京2020オリンピック聖火リレーについて
Q 新潟日報
先日オリンピックの聖火リレーのルートか決定になったと思いますけれども、県内の隅々まで回るようなルートになっていますが、知事のコメントでは、県内の魅力が伝わるような聖火リレーにしたいと・・・。
A 知事
それはどの都道府県でも押しなべて皆同じだと思います。
Q 新潟日報
具体的には、どういうことができそうかというのは、お考えがありますか。
A 知事
是非皆さんの知恵もお借りしたいと思います。これも一種盛り上げをどうするかということだと思います。オリンピック・パラリンピック組織委員会の方もいろいろと悩んでいると思いますけれども、これから聖火リレーを盛り上がる行事にしていくやり方なり工夫を考えていきたいと思います。
Q 新潟日報
前回のリオデジャネイロオリンピックの聖火リレーの様子なども、実行委員会の方でご覧になったと思いますが・・・。
A 知事
一部見ました。
Q 新潟日報
盛り上がりが昔とは違って・・・。
A 知事
そうですよね。昭和39年の東京オリンピックの聖火リレーは、ものすごく真面目な感じのリレーだったというふうに印象がありますけれども、仰るように、近年は非常に楽しんでいる、イベントとして楽しんでおられるような各国の開催の状況というのは聞いていますので、県民性・国民性の問題もあるかもしれませんけれども、本当に世界的な行事が日本で開かれるわけですから、気持ちの上でもプラスになるような、そういう楽しみ方ができたらいいなと思います。
クールジャパン推進会議in新潟の開催について
Q UX
錦鯉のことですが、先日も自由民主党の二階幹事長と面会されたかと思いますが、それは直接関係ありませんが、いわゆる国魚に向けての動きというのは、政府だったり自由民主党の中で、どんな感じになっている・・・。
A 知事
最新の状況の報告を受けていないので、承知していない部分があるかもしれませんが、何かこんな方法でいこうとか、こんなスケジュール感でいこうとか、何かこれやろうとかいう話は、今の時点で私は承知しておりません。
Q UX
今回のクールジャパンの推進会議が新潟で開かれる、小千谷でも錦鯉の話をするというのは、これは議連(自由民主党 錦鯉文化産業振興議員連盟)主導なのか・・・。
A 知事
議連主導ではなくて、これはクールジャパンの内閣府がリードしている会議なので、彼らも非常に錦鯉には注目をしているという中で、まさにぴったりはまったということだと思います。
Q UX
それは知事からのセールスもあって・・・。
A 知事
最初にお話があったのは、去年の夏ぐらいだと思いますけれども、おそらく内閣府の知財(知的財産戦略本部)の事務局の方は、いろいろな複数の地域にお声掛けをしていたのだろうと思います。その中で、順番もお考えになりながら、かつそういうホットな、目玉と言ったら言い方がおかしいかもしれませんけれど、話題性も含めていろいろとお考えなられて、最終的に小千谷に決めていただけたということです。
Q UX
知事の1つの小さな手柄・・・。
A 知事
そんなことはないです。それは知財事務局のいろいろなご判断で、順番を考えているのだと思います。
Q UX
国、政府との距離感というところでいくと、やはりその知り合いがいるだとか、話がしやすいだとか、そのルートがあるということは、県政を進めていく上でやはり意味のあることなのでしょうか。
A 知事
同様の質問を過去にもこの場でいただいたような気もしますけれど、人を知っている、知っていないは、確かに最初の入り口を入るときの、非常にスムーズに入る大きな要素かもしれませんけれど、出口を出るときは、単に知っているからとか、それだけでは普通は駄目だと思います。それはやはり持ち込んだアイデアなり課題なり、計画プランが本当に意義、効果があって、実現可能性があってという当然中身の議論があってこそ出口を出られるので、入り口への入りやすさは確かにあるかもしれませんけれど、それは決して全てではないと思います。
Q BSN
錦鯉に関連して国魚の指定への動きですが、知事としてはいつぐらいまでになるといいなと、例えばオリンピックまでにとか。
A 知事
そこは、お尻はあまり意識したことはないです。なるべく早い方がいいと思いますけれども、こういうものは広がることが大事というところがありますよね。国魚という言葉自体もシンボリックに言っているだけであって、名称も新潟県だと県の鑑賞魚という言い方をしていますし、その名称さえも決まっていないし、そのやり方も全然様々で、これまでもいわゆるそういうシンボリックな国の花とか、国の石とか、どれにするかというのは、どこでオーソライズしたかというのも様々なので、そのやり方もそういう意味ではまだコンセンサスを得られていないので、急いでやるべきものでもないと思いますが、ずっと後でいいというものでもない。大切なのは多くの人に理解されて広がって、そして支持されること。これが一番の狙いなので、作ったら空気みたいなものになって、おしまいになりましたというのは意味がないですよね。そういう意味では。広げていく努力を今はしているところ、今度のクールジャパンの錦鯉フォーラムなども1つのいい機会かもしれないと思っています。
Q BSN
クールパジャパンの1つとして広げていく中で、例えば県としてオリンピックのときに錦鯉を開催地に・・・。
A 知事
それは議会でもそういうご質問が出ました。雪山を作って、県の特産物を並べたり、錦鯉を語ったりすることできないかとか、いろいろなアイデアが出ていますので、それはそれで吟味しながら、実際にどのようなことができるかというのは考えていきたいと思います。特に小千谷市などは、そういう雪もアピールしたいということを仰っていますし、錦鯉もあわせて、オリンピック・パラリンピックのときなどに、ちょうどいいチャンスでもありますので、どういうやり方ができるかは考えたいと思います。
※文中の( )内については、広報広聴課で加筆したものです。
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