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平成31年3月27日 新潟県知事 定例記者会見

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0123087 更新日:2019年6月29日更新

(記者会見の動画を新潟県公式Youtubeチャンネルでご覧になれます)<外部リンク>

  1. 日時 平成31年3月27日(水曜日)
  2. 場所 記者会見室
  3. 知事発表項目(10時00分~10時04分)
    • 新潟西港「万代島地区将来ビジョン」の策定について
    • 佐渡航路社会実験事業を実施する事業者の募集開始について
    • 新潟県総合計画の改定について
    • 「インバウンド船旅振興制度」について
  4. 質疑項目(10時04分~10時43分)
    • 平成31年地価公示結果について
    • NGT48について
    • 新潟西港「万代島地区将来ビジョン」について
    • 佐渡航路社会実験事業について
    • 加茂市における土砂災害防止法に関する対応について
    • 鷲尾衆議院議員の自由民主党入党について
    • 県教職員の処分に係る情報の公開について
    • 病院事業会計の経営状況について
    • 「にいがた新世代ヘルスケア情報基盤」プロジェクトについて
    • 統一地方選挙について
    • 改元に係る対応について
    • 県組織の運営について
    • 平成31年度当初予算について

知事発表

新潟西港「万代島地区将来ビジョン」の策定について

 1つ目は、新潟西港万代島地区の将来ビジョンを策定いたしましたというものであります。これは昨年の7月に、新潟都心の都市デザインというものを県と市とで策定しましたけれども、これを受けまして、万代島地区について、賑わいづくりをどういう形で進めていくか、その将来の姿について県と市と協働で作業をしてまいりました。新潟西港・水辺まちづくり協議会、あるいは関係企業など、多くの皆様からご議論をいただきまして、ご意見をいただきまして、取りまとめをすることができましたので、皆様方にお示しをしたということです。詳細については今日の午後、県と市とで皆様方にご説明するということですので、それを聞いていただきたいと思います。いずれにしても、このビジョンに基づいて、踏まえて、しっかり賑わいづくりに取り組んでいきたいと思っています。

佐渡航路社会実験事業を実施する事業者の募集開始について

 2つ目は、元気の出る話なのですが、佐渡航路の社会実験をやりますという、寺泊と小木の間にジェットフォイルをチャーターして動かす、そのための旅行商品をぜひ造ってくださいということで、今般、ジェットフォイルを使った旅行商品の造成についての事業者の募集を始めましたというお知らせであります。ぜひ、ジェットフォイルを活用して、寺泊小木間の人の動きを作っていきたいと思っております。

報道資料(佐渡航路社会実験事業を実施する事業者の募集開始について)[PDFファイル/86KB]

新潟県総合計画の改定について

 3つ目は、新潟県総合計画の改定をいたしましたということです。これは昨年の秋から随時お話ししてきていますので、内容については触れませんが、最終的に確定いたしましたということのお知らせであります。

「インバウンド船旅振興制度」について

 もう1つ、佐渡の社会実験の話に加えて、私の方からお知らせといいますか、宣伝させていただきます。佐渡の話は、社会実験で事業者を募集して旅行商品の造成を進める、商品を造ってもやはり周知期間などがいりますので、おそらく夏ぐらいになると思うのですけれども、一方、粟島の方も動きがございまして、つい先般、国の方でインバウンド船旅振興制度という制度を作っていただきました。これは、昨年、粟島と新潟の社会実験を行ったのを皆さんもご記憶があると思いますが、これは船旅活性化モデル事業という、そういうテンポラリーなモデル事業という形で昨年の夏はやらせていただいたのですが、これを踏まえて、国の方のインバウンド船旅振興制度という、詳細は国の方におたずねいただきたいと思うのですが、これがどうも使えそうだということで、粟島と新潟間の運航について、今地元で検討を進めているということでございます。佐渡と同様、粟島にも動きが出ているということだけお伝えさせてください。

質疑

平成31年地価公示結果について

Q 代表幹事(共同通信)
 国土交通省が2019年1月1日時点の公示地価を発表しました。県内では、新潟市の全用途平均が2年連続の上昇でしたが、県全体では24年連続の下落となっています。結果についてのご所感や、二極化傾向が広がっていることの受け止めをお聞かせください。

A 知事
 地価というのは、その地域の経済の状態、地域のまさに活力の状態を反映するものだと思いますので、そういうことなのだなというふうに受け止めています。ただ、新潟県の全用途平均も年々、下落の幅は小さくなってきていますので、下げ止まりが近づいていると思っていますし、用途別に見ますと、工業地についてはもうすでに上昇に転じていますので、そういう意味では、新潟県全体の経済の状態、あるいはその地域の活力の状態というものも、出口が見えつつあるのかなというふうに受け止めています。新潟市がもうすでに上昇に転じたということは、これはやはり新潟市は人口も集中していますし、利便性の高い住環境も整っているといった要素が当然反映しているということだと思っています。

NGT48について

Q 代表幹事(共同通信)
 新潟を拠点に活動するアイドルグループNGT48のメンバーへの暴行問題について、運営会社が第三者委員会の調査結果を公表しました。花角知事はこれまで、NGT48について、新潟の魅力の1つとして期待をする場面もあったと思います。運営会社による会見では当該メンバーがSNSを使って反論するなどして紛糾する場面がありましたが、受け止めや今後の対応があればお聞かせください。

A 知事
 調査結果や会見内容について私の方からコメントはいたしません。これは今ご質問の中でもご紹介いただいたとおり、繰り返し申し上げていますけれども、NGT48そのものは、私は新潟の大切な魅力の1つだと思っています。ですから、一刻も早く正常な状態に戻って、また彼女たちが活躍してほしいと願っているところであります。県との関係では、国民文化祭、全国障害者芸術・文化祭のスペシャルサポーターという形でお願いをし、実際活躍していただいていたのですが、広告出演契約というのですか、呼称や肖像を使用する権利を取得する契約は、ちょうどこの3月、30年度分が3月末で満了になる予定です。次年度31年度については、今の段階では少し保留しておこうと思っています。もう少しこの事態の推移を見守って判断したいと思っております。いずれにしろ、早く正常化し、活躍していただいて、この国民文化祭も大変大切な、重要な大きな行事でして、これはこれでしっかり盛り上げていきたいと思っていますので、その盛り上げにお力添えをいただけるような状態に早くなることを願うところであります。

Q 新潟日報
 NGT48は、今回の国民文化祭に限らず、これまでも、例えば選挙管理委員会の選挙の啓発ですとか、県の通常の広報のキャラクターとして起用されていたケースもあるのですけれども、国民文化祭だけでなく県の広報活動においても、起用はちょっと事態の推移を見極めるまで。

A 知事
 個別にもともと予定していたものがあったかどうかは承知しておりませんけれども、国民文化祭の方は、まさに次年度どうするかという話が目前にあるので、それは少し間を置きますということだけで、それ以外のもの、予定していたものをどうするのかなどは確認しておりません。ただ、繰り返しですが、今のままだとなかなか収まっていない、事態が収束しているとは思えないので、早く事態の収束、そして活躍してもらえる状態になってほしいと思います。

Q 新潟日報
 正常化というところの判断だと思うのですけれども、運営側の方は、今回、第三者委員会での報告を発表して、一区切りつけて、もうすでに正常化への道を歩みつつあるという認識だと思うのですけれども、この辺り、何をもって正常化になったという判断をするか、その見極めが難しいのかなと思うのですが。

A 知事
 今この時点で、これとこれを見いだしたら正常化ですとそういうことまでは言えませんけれども、もう少し、いろいろな反応を見極める必要があると思います。

Q NST
 先ほどのお話で国民文化祭の契約を延長するかどうかという。

A 知事
 正式には広告出演契約というのですかね。

Q NST
 最終的には、いつぐらいまでに決定を。

A 知事
 それは4月末なのか5月頭なのかとか、見通しは今ありません。国民文化祭は9月15日からスタートですので、この盛り上げを図っていくために、県民の皆さんにもより参加意欲、意識を高めていただくためにも、早くからいろいろな盛り上げのイベントなりPRを行っていきたいと思っていますので、そんなに長い時間待つこともできないかもしれません。

Q NST
 そうなった場合に、仮にこの問題の収束の目途が立たないのがずっと続いた場合に、スペシャルサポーターを別の方にお願いしたりですとか、そういった対応の可能性も今後出てくるということになりますでしょうか。

A 知事
 そこは今の時点では、仮定に基づいては言えないです。

Q 新潟日報
 これまで、すでにPR動画であるとかポスターであるとか、多くのものに出演されてきていると思うのですが、この年度末で一旦契約が終了して更新されないということで、その辺りの対応についてはどのようにお考えでしょうか。

A 知事
 詳細は部局に確認してほしいのですが、聞いているのは、動画はもう契約が切れると流せなくなるということだと思っていますが、ポスターはもう貼ったものはそれは(そのままで)よいのだそうで、新しく貼ることができなくなるというふうに聞いています。

Q 新潟日報
 そういった意味では、盛り上げのために本来起用していたのに、逆のイメージダウンにもなるのかなと思うのですが。

A 知事
 イメージダウンとは思っていませんが、盛り上げはしたいので、そのために、やはり皆が「ああそうだ、あの人が載っているあのイベントだ」とか、「あの行事だ」というふうにして関心を持っていただくような状態を作っていきたいです。そういう意味では、あまり長いこと放っておくことも、保留を続けるわけにもいかないと思います。できるだけ早く、文化祭にとっては盛り上げをできるようにしたいと思っています。一方で、NGT48自身は、私も大切な魅力だと思っているので、これはこれで活躍できるような状態になってほしいと思っています。それが結びつくとよいのですが。

新潟西港「万代島地区将来ビジョン」について

Q 新潟日報
 知事がかねてから仰っている、ピアBandaiの側と朱鷺メッセの側の回遊性やアクセス改善について、これを見ると、渡し船とか歩道橋が案として今後検討するとなっていますが、これについて知事は。

A 知事
 ここまで書き込んでいただいたのでうれしいなと思っています。かねてよりの私の希望でありまして、皆さんもご同調いただけるか分かりませんが、ピアBandaiはあれだけの賑わいがあって、一方、朱鷺メッセも今非常に好調で、会議や見本市が非常に開かれていて。この2つの地域をもっと結びつけたら、より、エリアの賑わいが増すとかねてより思っております。それは例示ですけれども、何らかのこういう回遊性を高めるような手だてを皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。

Q 新潟日報
 改めて、万代島地区将来ビジョンが策定された意義をどのように考えていらっしゃるのか、お願いします。

A 知事
 1つは、県市の協働でこういう将来像を作ってきたという、作業するプロセスもそうでありますし、成果物を出したということは非常に県と市、県都である新潟市の賑わい、活性化、あるいは、前の市長も好きでしたが拠点化など、そういういろいろな、やはり(新潟市は)新潟県の顔でもあるので、一緒に協働で発展させていくという形が作れた、そういう実績を作ったということにまず1つ、大きな意義があると思います。ビジョンそのものは、私は妥当というか、皆がそうだよねという、そんなに異論があるものではないと思っています。県市でこういうベクトルがそろって一緒になってやっていこうという機運ができたことは非常に大きいと思っています。

Q 新潟日報
 そのビジョンの目玉というのでしょうか、それを考えたときに、先ほどお話に出た朱鷺メッセとピアBandaiを結びつける具体的な構想が出てきたというところが、やはり。

A 知事
 私個人の関心としてはそこは大きいですし、もちろん、萬代橋より上流でミズベリングなどやっていますよね。ああいうものも港寄りの下流の方にも広げていこうとか、個々具体にはいろいろなアイデアが入ってきていますので、これからそれを一つ一つ事業として実施していく、その議論を深める作業をしていきたいと思います。

Q 新潟日報
 この中ではつなげるイメージ、渡し船とかがありますが、現時点でどれがよいとか、候補みたいなものはあるのですか。

A 知事
 一番、ある部分簡便でできそうなものは、低速のバスみたいな、例えば自動運転でできたらまた話題性もあるかもしれません。渡し船的なものも船の建造なりが必要にはなりますし、乗ること自体を楽しくさせるもう一工夫がいると思いますが、これであればみなとぴあまでの人の動きにつながる可能性もあって、朱鷺メッセだけではない、その先の信濃川本川を渡ったみなとぴあまで賑わいを作っていくには、船というのは1つのやり方だというふうには思います。

Q 新潟日報
 とても夢のある話だと思うのですが、一方で、多分これを実現するのはお金もすごくかかるのだろうなと思うのです。そして新潟市も新潟県も今財政がそれほど潤沢ではないと思うのですが、その中でこういった将来ビジョンを、夢を形にしていくにあたって、財政の措置とかというのは、こうしていこうという思いはございますか。

A 知事
 官に金がないので、そこは民の皆さんにぜひとも活躍してもらいたいなと思います。絵を描くことは、1ついろいろな関係者がそれぞれ考えをまとめていくには大切なことだと思うのです。こういう方向感を示せばいろいろな動きが民間にも出始めると思いますし、官のお金があまりない中で工夫をしてそういった動きを促進するということは考えていかなければならないと思います。

佐渡航路社会実験事業について

Q 新潟日報
 3月の上旬にジェットフォイル(「ぎんが」)の事故がありましたけれども、この事業への影響についてどのように見ていらっしゃいますか。

A 知事
 私のところにもいずれお越しいただくことになると思いますけれども、この「ぎんが」の修理にどのくらい時間がかかるのかの正確な見通しがまだ立っていないと思うので、3か月ぐらいかかるのではないかとか1、2か月でできるかもしれないとか、まだ定まった見方を聞いていないのですけれども、仮に3か月かかったとしても、7月の頭ぐらいまででしょうから、先ほど申し上げたように事業者が公募で決まって商品づくりをしても、やはり周知期間もいるので、実際にジェットフォイルを動かすのは多分夏から秋だと思いますので、そういう意味では大きな影響はないのではないかなと思います。

加茂市における土砂災害防止法に関する対応について

Q 新潟日報
 加茂市の土砂災害のことで、また小池市長が特定のところは外して指定をしてもらいたいというようなことを仰っていましたけれども、そういったご意見に対して、知事はどのように。

A 知事
 ずっと一貫してお答えしているとおりで、土砂災害防止法の趣旨に則って、きちんと適切に対応していただきたいと、それに尽きると思っています。土砂災害防止法でこういう特別警戒区域を指定する考え方というのは、例えば、例外扱いして除外するというのに、景観や地価が下がるというのは法は予定しておりませんので、これは所管官庁にも明確に確認を取っていますし、全国でも多分そういう例はないと思いますので、そこはぜひともご理解いただきたいと思います。県の方も土地の所有者には丁寧に説明を続けるというふうに考えていますので、最終的にはご理解いただきたいと思います。

Q 新潟日報
 最終的にはどんな反応があるか分からないのですけれども。

A 知事
 県内というか全国、こういう考え方で命を守る、財産を守るというところで進めてきている行政の施策ですので、それはご理解いただけるものと思っています。

Q 新潟日報
 指定は行いたいと。

A 知事
 すでに説明に回って、説明会をもう1回行ったりしていますので、それを続けます。

Q 新潟日報
 市長も知事とお会いしたいと記者会見で仰っているのですけれども、そういったご予定は今のところ。

A 知事
 まだ聞いていません。

Q 新潟日報
 一部についてはちょっと返事を待ってくれということも仰っているのですが。

A 知事
 前もお話したように、もう1年以上前に調査結果をお示しし、加茂市も市報などでたびたび自分たちで調査すると仰ってきて1年間ぐらいになると思いますので、さすがに十分な時間的余裕はあったのだろうと思っています。

Q 新潟日報
 早急に、そこらへんは出して。

A 知事
 そうですね、対応していただきたいと思います。

鷲尾衆議院議員の自由民主党入党について

Q 新潟日報
 先週、鷲尾英一郎衆議院議員が自由民主党に正式に入党が認められたということで、その記者会見の中で、花角知事と与党の中でタッグを組んで一緒にやっていきたいというようなことを仰っていたのですけれども、まず自民党に入られたことについて何か思うところは。

A 知事
 直接お話を受けたわけではございませんので、特段、何かコメントすることはないのですけれども、この県政を支えていただける、応援していただけるということであれば大変うれしいと思います。

Q 新潟日報
 与党の中で知事と連携していきたいというようなことを仰っていたのですが、その付き合い方というのが。

A 知事
 与党の中でというのは、どういう意味なのだろう。

Q 新潟日報
 与党の議員としてということなのでしょうが、何か付き合い方とかが変わることはあるのでしょうか。

A 知事
 役人時代から鷲尾先生は存じ上げていましたし、交流はありましたので、それが何か変わるかどうかは分かりませんけれども、より接触しやすくなるということはあるのかもしれません。いろいろな会議とか、そういうことで顔を合わせる機会も増える可能性があると思いますし、そういう意味で、意見交換する機会も増える可能性があると思います。

Q 新潟日報
 付き合い方を変えるというようなことではあまりない。

A 知事
 付き合い方を変えるというイメージはあまりないです。これまでもお付き合いはありましたし、今後はむしろ頻度が上がるかもしれません。いずれにせよ、それはそれで私の進めようと思う県政を支えていただける、応援していただけるのであれば大変ありがたいと思っています。

県教職員の処分に係る情報の公開について

Q UX
 昨日処分のあった下越地方の50代の高校教師の件なのですけれども、改めて、そういったことが起きたことについて受け止めを教えていただきたいと思うのですけれども。

A 知事
 処分があったこと自体は報告を受けています。そういう意味では、処分に値する残念な行為があったということで、それ以上のコメントというのはないのですが。

Q UX
 いろいろ昨日の発表から県教育委員会の方に問合せをして、あまり情報が出てこなかったのです。その理由について、その家族と打合せをした上で、こういう発表事項に留めているというような言い方をしていたそうなのです。今の時代というのは、なるべく公表していこうというふうな流れがあろうかと思うのですけれども、その時代にまだ逆行しているのかなと思ったのです。今日になって聞きたかった部分についてはペーパーが別途出たみたいなのですが、そういう意味ではいくらかよかったと思うのですが、その姿勢についてはいくらか県の方にも課題というか、問題があるのかなと思うのですけれども。

A 知事
 恐縮ですが、詳しい事実関係は教育委員会とやりとりしていただきたいと思います。一般的に、本当に一般論で言えば、いろいろな情報は公開すべきものは公開できるものはできるだけ公開していくという考え方が当然だと思いますけれども、一方で、そういう問題がある行為があったときの被害を受けた方とか、行為の対象者のプライバシーや、ご家族なりご本人の精神状態とか、そういったものの配慮というのは当然必要なことで、そこには節度が一定限あると思いますので、その兼ね合いだと思います。

病院事業会計の経営状況について

Q 新潟日報
 先日、病院局の方で病院事業の財政状況がかなり厳しいというふうに試算をまとめられましたけれども、それについての受け止めをお伺いしたいのですけれども。

A 知事
 つい先般まとめられたという。

Q 新潟日報
 2022年度に、県でいうと起債許可団体に転落するような状況が病院事業会計でも起こりうるという試算が出たのですけれども。

A 知事
 病院事業会計が厳しいという認識は今に始まったことではなくて、就任以来ずっと私は問題意識として持っています。すでに有識者等による県立病院経営委員会が立ち上がっていて、いろいろな病院の効率運営とか取り組みが始まってはいますので、基本的にはその取り組みを見守っていくということだと思っていますが、もっと運営のあり方とか、もっと抜本的な運営のオペレーションの効率化とか、そういうことに留まらないあり方みたいな議論まで考えていかなければならないのかというところは、少し問題意識を深めて考えていきたいと思います。財政改革の議論も早々に始めますので、そういう中でも、一般会計からの繰り出しが大変な金額になっているのは事実ですので、そういった点からも含めて、俎上に上げなければならない、テーブルに上げなければならない課題というふうに今感じています。

Q 新潟日報
 これまでも、稼働率が低い病床を休止するとか、いろいろな経営改革を病院局の方で進めていらっしゃるというふうに伺っていますけれども、その中でまだ赤字が広がっていくという試算になっているわけなのですが、そのあり方を考えるというのは、もう少しどういう意味を。

A 知事
 具体的なイメージを私は持っていません。ただ、今そういったオペレーションの運営のいろいろな工夫、効率化の努力、これはこれで大事なことで、引き続きやっていくのでしょうけれども、それで得られる改善策の金額が、まだまだ現在の赤字、医業収益と医業費用との差を埋めるにはほど遠いということであれば、もっと違う大胆なことも考えなければならないのではないかということを言ったわけです。どういうふうにしたいとかというアイデアを今持っているわけではありませんが、言うならば、細々としたいろいろな改善策では足りないのではないかという意識を持っているということです。

Q 新潟日報
 大胆なことも考えなくてはならない、イメージはないと仰っていましたけれども、場合によっては、県立病院の再編みたいなそういったところまで踏み込まなくてはならないというふうなこと。

A 知事
 まだイメージはないです。

Q 新潟日報
 議会のときに、三条の県央基幹病院について与党の県議の方々からも見直しを求める声が上がっていましたけれども、基幹病院のあり方について、何かこうあるべきという思いとかはございますでしょうか。

A 知事
 仰るとおり、県央基幹病院は、魚沼の基幹病院の現状も含めて非常に多くの議員からご質問をいただいたし、関心の高い問題だということは認識しています。事業主体もそろそろ決めなければいけない時期に来ていますし、医療スタッフの確保についてもしっかりとした見通しを立てていかなければいけない時期が迫っていますので、早急に、そのことはそのことで進めなければならないと思っています。そのことと、県立病院のあり方とか、今非常に経営が厳しい状況をどう立て直すかということは、関係があるとは思いますけれども、直接は違う問題だと思っています。

「にいがた新世代ヘルスケア情報基盤」プロジェクトについて

Q 新潟日報
 にいがた新世代ヘルスケア情報基盤プロジェクトの構想が先日まとまりまして、どういう情報を盛り込むかとか、工程表などを具体化した内容が盛り込まれているかと思うのですけれども、もしご覧になって受け止めがあれば。

A 知事
 私自身詳細に読み込んでいないのです。部局と議論もできていないので、少し時間をかけて、私自身も消化していきたいと思います。ただ、ずっとイメージは去年の夏以降から持っていて、とにかく医療に関する、あるいは介護に関するデータを統合して、個人の健康寿命の増進に役立てていきたいということ。あるいは、介護や医療の質の向上にもつながるということ。これを実現するためのデータの連結、活用だというふうに思っています。構想を詳細に読み込む時間がまだ取れていません。またいつかその質問にお答えしたいと思います。

統一地方選挙について

Q 毎日新聞
 統一地方選挙があさって29日に告示、県議選も行われます。知事は昨年6月の選挙戦で多くの支援を受けた議員の方もいらっしゃると思うのですけれども、改めてスタンスといいますか、教えていただけますか。

A 知事
 県議会でも申し上げましたけれども、昨年6月の知事選挙でご支援いただいた方には、私のできる範囲で応援をさせていただきたいと思っております。それだけです。

Q 毎日新聞
 今回の選挙戦に求めることとか期待することは。

A 知事
 議会も、それから執行部である知事も、特に民意の上に成り立って仕事をするものでありますので、そういう意味では、議会はどういう構成になるか、どういう方々で構成されることになるか今は分かりませんけれども、民意によって選ばれた方々と、言うならばよい意味での力を合わせて、新潟県の活性化に取り組んでいきたいというふうに思っています。

Q 新潟日報
 県議選に関連してなのですけれども、先ほど、力を合わせてという言葉もありましたが。

A 知事
 車の両輪と言われていますのでね。

Q 新潟日報
 今回、人を選ぶということと同時に、今の県議会のあり方を問うような機会にも有権者にとってはなると思うのですけれども、県議会に臨む姿勢というか、資質も含めて、どういう県議会であってほしいかというような知事のご期待だったりというのはありますか。

A 知事
 私から言う話ではないと思いますけれども、まさに議員の皆さんが作り上げる議会の文化であり、仕事のやり方だろうと思いますので、私からこうあってほしいとか、特にそういうことを申し上げるつもりはありません。ただ、先ほど申し上げた両輪であるのは間違いないし、そういう意味でよき関係を作っていきたいという思いは、これははっきりしています。ちぐはぐに動いたら、結局、県民が一番ある意味では被害を受けるということになると思いますので、一緒に動けるような努力をしていきたいと思います。

改元に係る対応について

Q 毎日新聞
 新元号の発表が間もなく予定されていますけれども、発表されて以降、県として何か関連するイベントではないのですけれども、盛り上げムード企画みたいな、そういうものは考えていらっしゃいますか。

A 知事
 元号の盛り上げというのは少しイメージが分かりませんが、いろいろな事務が発生するから、システムの改修などは遺漏のないようにしっかりと手当てしなければいけないと思いますし、そこはもう、特に何か県が周知を図るために何かするとか、そういうことは特にないとは思います。

県組織の運営について

Q 新潟日報
 先般の県の人事が幹部職員も含めて発表されましたけれども、4月から新しい職場で働かれたりとかが大勢いらっしゃって新しい組織になるところもあると思うのですが、組織運営で、これまで知事も何度か仰っていますけれども、どういう組織運営をされていきたいか、4月からの何か思いみたいなものはありますでしょうか。

A 知事
 個別の組織の改編は大きなものはありませんけれども、観光局を独立させるとか、起業・創業の支援の専門課を作るとか、あるいは、いじめ対策の関係で教育庁の方に課をしっかり立てるとか、そういった組織上手当てすべきことはしっかりやったと思います。期待することみたいなもので言えば、1つ申し上げれば、地域振興局の活躍を非常に期待したいと思っています。これは就任以来、割と早い時期にご質問をいただいたような気もするのですが、地域振興局制度を作ってもう15年になりますか。順次作ってきましたけれども、やはりどういう効用、効果を発揮しているかとか、どういう課題があるかとか、いずれ検証しなければいけないと思っているのですが、その中にあって、今の組織体制でどれほど市町村の要望なり希望なりにうまく応えているかどうか。その辺をしっかり中にいる人たちには考えてもらって、地域の活性化にどういうふうに貢献していけるか、頑張ってもらいたいと思っています。1つ、例えば政策としては、サポートチームを作って振興局管内の一定の地域の活性化に集中して応援しようというようなことも来年度から実施しようとしていますし、そういった取り組みも含めて、それに限らないと思うのですけれども、まさに存在感を発揮してもらいたいと思っています。

Q 新潟日報
 確認なのですが、それがいずれ検証の。

A 知事
 検証にも当然関係してきますよね。

Q 新潟日報
 そのいかんによっては、例えば、本庁からの権限であったり財源の移譲が進むというようなことも視野に入れていらっしゃるのでしょうか。

A 知事
 それはそういうこともあり得ると思います。見直しの中で振興局制度はすごく意義があると皆さんに評価していただければ、もっともっと資源をそちらに移すということもあるかもしれませんし、いや意義が薄いと言われれば、組み直すということもあるかもしれませんし、そのためにも、今いる人たちにぜひ頑張ってもらいたいと思っています。実は、その旨は今いる本庁の部局の幹部の皆さんにも、地域振興局の活動をしっかり支えてほしいということは話しています。

平成31年度当初予算について

Q 新潟日報
 新年度予算が議会の承認を得ましたけれども、いよいよ新年度に入って執行していく段階に入るわけですけれども、執行にあたっての抱負をお聞かせください。

A 知事
 厳しい財政事情の中で県庁職員も皆知恵を出してもらって、それなりに工夫をした予算が出来上がったと思っています。しっかりと効率的に活用していきたい。できるだけ多くの結果を出していきたい。予算を使うということよりも、結果を出すためにお金を投じるのですから、よりよい結果が出るように、より大きな効果が出るように、執行にあたっても工夫していきたいというふうに思っています。

Q 新潟日報
 前の会見でもお聞きしたこともあると思うのですけれども、結果の具体的なイメージというのは、数字的に何か改善していくというのをイメージしているのか。

A 知事
 抽象的に言えば経済の活力だと思っていますし、暮らしやすさだと思っていますし、それから安全度が上がるということだと思っています。それは、県民一人一人の個人の感覚の部分もあるでしょうし、客観的な数字で補足できるものも出てくるかもしれませんが、効果とか結果と言っている意味は、ただ漫然と予算ができたからそれを執行するというのではなくて、何のための予算であったかということをしっかり考えて、よりお金を投じた効果が上がるように、心して実行していきましょうという心構えを言ったつもりです。

※文中の( )内については、広報広聴課で加筆したものです。


(知事記者会見の一覧はこちら)

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