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平成30年10月30日 新潟県知事 定例記者会見

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0050288 更新日:2019年3月29日更新

(記者会見の動画を新潟県公式YouTubeチャンネルでご覧になれます)<外部リンク>

  1. 日時 平成30年10月30日(火曜日)
  2. 場所 記者会見室
  3. 知事発表項目(13時30分~13時33分)
    • 児童虐待防止推進月間の取組について
    • 「にいがた・技のにぎわいフェスタ2018」の開催について
  4. 質疑項目(13時33分~14時10分)
    • 新潟市長選について
    • 中国の輸入規制について
    • 県立高等学校生徒の自殺案件について
    • 佐渡航路について
    • いじめ認知件数等について
    • 新潟空港アクセスについて

知事発表

児童虐待防止推進月間の取組について

 11月が児童虐待防止推進月間ということで、その広報・啓発の取組を行いたいと思っています。県内の児童相談所で対応した児童の虐待の相談対応件数は増えてきているということで、ぜひ早く児童虐待の兆候なり情報をつかんで対応をしていくためにも、ここにあります189、「いちはやく」という3桁の番号をぜひ知っていただきたいと思っています。併せていろいろな啓発イベントも実施する予定でございますので、ぜひ県民の皆さんに関心を持っていただきたいと思っています。

報道資料(児童虐待防止推進月間の取組について)[PDFファイル/951KB]

「にいがた・技のにぎわいフェスタ2018」の開催について

 「にいがた・技のにぎわいフェスタ2018」ということで、まさにものづくりの技能の大切さを、あるいはその魅力を次の世代の子どもたちに楽しみながら知ってもらいたいということで、身近なものづくりを体験できるイベント「にぎわいフェスタ」というものを上越市で開催することにしております。新潟、長岡、上越と順番にぐるぐる回しているようでありますけれども、今年は上越市で11月11日に開催することを予定しておりますので、これについてもぜひご来場をお願いしたいと思っています。

報道資料(「にいがた・技のにぎわいフェスタ2018」の開催について)[PDFファイル/1.7MB]

質疑

新潟市長選について

Q 代表幹事
 新潟市長選挙で中原八一さんが当選されました。この結果についての受け止めと新市長への期待について伺います。

A 知事
 繰り返しになる部分はあるかもしれませんが、まずは今回は大変な激戦であったと思いますけれども、当選されました中原さんにお祝いを申し上げたいと思います。そしてまた今後のご活躍を祈念申し上げたいと思います。期待と言いますか、これからぜひ連携して仕事をしていきたいと思っておりまして、新潟市は何と言っても新潟県の顔でございますので、その顔である新潟市が元気であってほしいと常々思っています。そのためにいろいろな課題があるわけですけれども、例えば新潟駅から港、そして古町と万代島等につながっていく本当の中心部をどのような形で賑わいのある、活力のある空間にしていくかとか、そういったところは県と市がしっかり連携をして取り組んでいくべき課題であるというふうに思っておりますので、まだ就任されておられないわけでありますけれども、就任後できるだけ早く意思疎通を図って、コミュニケーションを取って、連携して課題に取り組んでまいりたいと思っています。

Q 新潟日報
 新潟市長選挙の結果についての関連なのですが、中原さんとは、中原さんの当選後何か連絡と言うか、話をされましたか。

A 知事
 まだお話していません。メールは送りましたし、メールは返ってきましたけど、直接はお話していません。

Q 新潟日報
 メールの内容は、「おめでとうございます」ですか。

A 知事
 ええ、おめでとうございますという。

Q 新潟日報
 先ほど、できるだけ早く意思疎通を図って連携して一緒に。

A 知事
 そうですね。

Q 新潟日報
 これまで知事と新潟市長が公で会う機会というのは、新潟県・新潟市調整会議で、ただ、その新潟県・新潟市調整会議は来年度でまだまだ先の話になってしまうのですけれども、新潟県・新潟市調整会議とはまた別に会いたいというのは。

A 知事
 今の篠田新潟市長ともいろいろなイベントとか式典とかお会いする機会はあるのです。ちょっとした待っている時間とか。そういうところでの会話とか意見交換も、それはそれで非常に効果的なこともありますので、きちんとした会議という形でお会いすることも、それも当然考えていきたいですが、そういうちょっとした合間での会話ということもあると思います。

Q 新潟日報
 知事のことも含めて恐縮なのですが、6月の知事選に続いて、例えば自由民主党が支持する候補が、二階(自由民主党幹事長)さんと縁のある方が当選されて、自由民主党を支持する候補が連勝する形になったのですが、その点について何か所感はありますか。

A 知事
 それは特にそういう目で見ていなかったのです。確かに中原さんは以前から、国会議員のときから存じ上げている方ですので、そういう意味での気安さと言いますか、お付き合いのしやすさはあるかとは思いますけれども、自由民主党の二階幹事長とのご縁があるからどうこうとか、そういう感覚はあまりなかったです。

Q 新潟日報
 市長選(についてのお祝いの)メールというのは携帯のメールですか。

A 知事
 そうです。ショートメールで。

Q 新潟日報
 中原さんの選挙期間中の公約と言うか、訴えられたことで、知事と例えば共感だったり、これは一緒に進められていけるなというように思う政策というのはございましたでしょうか。

A 知事
 一つ一つ、実はあまり具体的な政策まで注意深く拝見をしていなかったので、申し訳ありませんが、ただ、私が今ほど申し上げた中心市街地の元気、あるいは拠点性という言葉を使っていいのかどうかあれですけれども、拠点性の向上、空港とか港とかそういった部分は間違いなく中原さんは仰っていたと思いますので、そこはそういう意味では連携して早速に取りかかっていける課題だとは思います。

Q 新潟日報
 そうなると賑わいだったり、今仰った拠点性みたいなことからまず連携。

A 知事
 そうですね。私自身が前から皆さんに申し上げている、新潟西港の万代島、あるいはその手前のピア万代の、あの辺の人の回遊性を高めたいという思いが頭にどうしてもあるせいかもしれませんが、あのようなテーマは港湾管理者である県、そして街づくりを進める市、まさにタイアップして考えていけるテーマではないかとどうしても思ってしまうものですから、最初にそれを申し上げました。

Q 新潟日報
 選挙戦の最後の日に、10月27日に中原さんの演説を聞いていたのですが、花角知事のメッセージが確か読み上げられたと思うのですが、知事のメッセージが読み上げられたということは、最後は中原さんを応援していらっしゃったというふうに捉えたのですが、そのようなとらえ方で。

A 知事
 メッセージは最初にお出ししています。それを仰ったのではないでしょうか。

Q 新潟日報
 最初に。

A 知事
 はい。(選挙戦の)スタートのときに。以前、ご質問いただいてお答えしていますが、吉田候補にもメッセージをお出しさせていただいていました。

Q 新潟日報
 最終日に、中原さんだけが読んだというわけでは。

A 知事
 私はそれは聞いていないです。

Q 新潟日報
 知事は、最後は中原候補を応援していたというわけではない。

A 知事
 私個人としては、どちらにも知事選挙の際に大変ご支援をいただいたということで、非常に恩義に感じておりますので、(選挙戦が)始まるときに、それぞれに、ご健闘をお祈りしますというメッセージは出させていただいています。

Q 新潟日報
 姿勢が変わったわけではない。

A 知事
 それは一貫していました。

中国の輸入規制について

Q 代表幹事
 日中首脳会談で、中国政府が実施している輸入停止措置の規制緩和を検討する姿勢が示されました。これについての受け止めをお願いします。

A 知事
 大変良いニュースと言いますか、待ち望んでいたニュースだと思っています。これまでいろいろな中国との交渉の調整にあたってこられた政府、あるいは政党もそうだと思いますけれども、関係の皆さま方に敬意を表したいと思います。まだ具体的な規制緩和の内容については、まだ情報を私どもも正確に持っておりませんので、ぜひ新潟の食品、加工品も含めて食品の輸出が可能となること、それを待ち望んでいるところでありまして、規制の緩和が進んだときには、いち早く新潟の食品のPRと言いますか、輸出に向けていろいろな取組をスタートダッシュでできるように準備をしたいと思っています。何と言っても中国は大変大きなマーケットでありますので、新潟の農産品、食品、加工品、その輸出について力を入れていきたいと思っています。

Q TeNY
 輸出の規制緩和で、スタートダッシュできるようにと仰っていましたが、具体的にどのようなスタートダッシュの方策というか、何かイメージできることというのは。

A 知事
 1つは、プロモーションのようなイベントは大事ですよね。それから流通ルート、物流ルートをそれぞれシミュレーションと言うか、頭の体操をしておく必要があると思います。

Q TeNY
 横断航路がなくなったりもしたのですが。

A 知事
 そもそもどのような商品が中国のニーズにマッチしているのか、まさにそのような市場調査から始まって、どのようなタイミングでどのようなプロモーションを打つのが良いのかとか、どこと提携していくのかとか、それから物流のルートも必要でしょうし、考えておくことはたくさんあると思います。

県立高等学校生徒の自殺案件について

Q NHK
 午前中ですけれども、いじめを苦に自殺をした新潟工業高校の生徒さんの親御さんなどご親族、ご遺族とお会いになりましたけれども、まずその受け止めと、お話をされた内容はどのようなものでしょうか。

A 知事
 ご両親とご親族が(県庁に)朝お越しになりました。率直にご遺族の今の思いや、県や教育委員会や学校、そういうものに対してどういう思いを持っておられるのか、どういうことを望んでおられるのかお話を伺ったところです。伺った内容を、聞いた人間の方からお話するのは控えさせていただきますけれども、お子様を亡くされた非常につらい思いの中で、二度とと言いますか、これからまた同じようなことがぜひ起きないようにという、そういう強い気持ちの中から、一言で言えば、真剣に現状を変えてくれという、そういうご趣旨であったと私は受け止めています。

Q NHK
 お話の中で、知事の方から謝罪があったという話もあったようなのですけれども。

A 知事
 謝罪と言うか、私は冒頭に、大切なお子様を亡くされたご両親、ご親族の皆さまにお悔やみを申し上げました。

Q NHK
 ご遺族としては関係者の処分を求められているようなのですけれども、これについてはどのように対応していきますか。

A 知事
 処分のお話は、これまで申し上げていますが、教育委員会の方で事実関係を整理して検討中だというふうに承知しています。

Q NHK
 ご遺族が仰ったようなのですけれども、知事の考えとして県教育委員会の中の組織の中の人間の意識に問題があったのではないかという趣旨の発言があったということのようなのですが。

A 知事
 そういう言い方はしていないと思うのですが、要は現状を変えてくれという、そういう強い思い、要するに今のままじゃだめなのだという、そういう強い思いと受け止めております。その中にあって教育委員、教育委員会、あるいは学校、それぞれにいろいろなご要望と言いますか、こういう点が足りない、こういう点を考えてほしい、こういうことを考えるべきだと。そういったお話ありましたが、それは制度の問題なのですか、それともそこにいる人たちの意識や取り組む姿勢の問題を仰っているのですかという、むしろ私の方からどちらをイメージされているのですかと、ちょっと尋ねたところはあります。建て付けの問題の部分もあるのかもしれない。そこだけ集中的に議論したわけではないので、仰っているのはひょっとしたらその制度、例えば教育委員の選び方が今のままでいいのですかとか、そういうような部分もお気持ちの中にあるのかもしれませんし、さらには、今そこで働いている人たちの態度とか、意識とかにご不満があるのかもしれません。そこは教育委員会が検証をやっていますので、それを結果を踏まえながら制度面、組織面、そしてそこに携わる人たちの意識、そういったものをトータルに見直していく必要はあると思っています。

Q NHK
 今日お話が出たか分かりませんけれども、第三者委員会の報告書の発表の仕方についてご遺族がマスキングの量がかなり多いのではないかと。再発防止のために一定程度開示するべきであるという趣旨の発言をされているのですけれども。

A 知事
 今日は一切そういう話はありませんでした。

Q NHK
 我々の取材に対してそういうお答えになっているのですけれども、今後どういうふうに、発表のあり方という形になるかもしれませんけれども、どういうふうにやっていくかというのは何かお考えはありますでしょうか。

A 知事
 その件に関連して議会でのご質問があってお答えしているのですが、最終的にプライバシーに関わる部分があるので、開示する部分、開示しないで黒塗りをする部分はご遺族にも確認を取りながら、第三者委員会において最終的に決定をしていると理解していますので、もしお考えが変わってきているのであれば、それはそれを踏まえて対応を変えていけばいいと思います。一番不利益を受ける人間が構わないということであれば、できるだけ事件の内容を正しく理解してもらって、現状を改めていくことに活用してもらいたいというのがご趣旨だと思いますので、そういうふうにより活用しやすいようにできれば、それはそれでいいと思います。

Q NHK
 先ほどお答えになった部分と重なるかもしれませんけれども、今回お会いになってお話をされた内容ですけれども、それを踏まえて今後どういうふうに教育委員会に働き掛けていきますか。

A 知事
 朝伺ったばかりですので、しっかりと咀嚼をして、教育委員会とじっくり話をしてみたいと思います。今、教育委員会は教育委員会で総検証と言いますか、改めて洗い出し作業をやっていただいていますし、(いじめ対策を)再構築すると教育長から聞いていますので、その状況も伺いながら考えていきたいと思います。

Q 新潟日報
 今日の面談の中で、知事からは今後の対策なども含めて、どのように話を、知事の方からはご遺族に対してどんな話をされたのか、もう少しお伺いできればと思います。

A 知事
 私は基本的にお話を伺っただけです。

Q 新潟日報
 何かこうするといった方向性であるとか、そういう話は。

A 知事
 内容は話した方に聞いていただいた方がいいと思うのですけれども、現状のままではだめなのだと。ものすごく強い危機感をお持ちだったと思います。変えていかなければならないというその思いは、私自身も強く受け止めたところであります。それを受けて具体的にどうするかは、前のご質問でお話したように、教育委員会からの作業の状況も聞きながら、知事としてやれることは考えていきたいと思います。

Q 新潟日報
 過去には県立阿賀野高校の自殺をされたお子さんのご遺族が、当時の泉田知事に面会を求めて、それは結局実現していないままになっていますけれども、今回会おうと決断された理由というのはどこにあるのでしょうか。

A 知事
 決断と言うまでの、そんなものではないと思います。むしろ自然に、お話をしたいと仰っられたと聞いたので、じゃあ、お話を伺いましょうという。割とそういう意味では、私の気持ちの中では自然なのですけれども。もう少し背景で言えば、基本的に教育委員会で教育長を中心に進められて、個別の案件については基本的にはそういうことだと思うのですけれども、今いじめの問題はある部分大きな社会問題になっているという認識でいます。従って、抽象的には県政全体を預かっている人間として放っておけないというところはベースにはありました。そういう意味で、つらい経験をされて、その中からは、こういうことをやったらどうかとか、そういう提案も含めて強い思いを持っているご遺族に会ってお話しを伺うというのは、ある意味自然であったと私は思っています。

Q 新潟日報
 今回、佐々木さんは息子さんのリュックサックと靴を身につけて今日の面談に臨まれたと仰っていたのですけれども、改めて今日のお話を伺って知事の感情と言いますか、思いの部分でどのように感じていらっしゃったのか。

A 知事
 それは今初めて伺ったのですけれども。

Q 新潟日報
 それも踏まえて知事の思いとして、今日は面談の前と後で何か感情的な変化と言いますか、いじめ問題に取り組む思いと言いますか、そういうものは何か変化はありましたでしょうか。

A 知事
 思いを強くしたというところはあります。何かやらないと、放っておけないというところは今強く感じています。

Q 朝日新聞
 ご遺族が以前に出された意見書の、今日また求められたことの中で、第三者委員会の報告書や取組の他に、自治体への共有をということもあったかと思うのですが、知事のお考えはいかがでしょうか。

A 知事
 (ご遺族は)活用してほしいというところは仰っていました。

Q 朝日新聞
 それに対する知事のお考えとしては。

A 知事
 認識していただくことは価値があると思いますので、やり方を考えていきたいと思います。もちろん、教育委員会も既に考えていると思いますが、話を聞きながら、こんなこともできる、あんなこともできるということがあれば、申し上げたいと思っています。

Q 朝日新聞
 どんな場でとか、どういった形で活用というのは、これから。

A 知事
 難しいです。非常に。プライバシーに関わる部分もありますから。どこまで黒塗りを外せるかということは、これからさらに相談があるのかもしれません。目的は、今のままでは第二、第三の悲しい事件が起きてしまう、だから何とか現状を変えていく、そういったことに役立ててほしいということだと思いますので、その目的と趣旨に合うようなやり方を、何ができるかを考えたいと思います。

佐渡航路について

Q 新潟日報
 今日、午前中、佐渡航路関係のトップ会議が開催されたと思うのですけれども、トップ会議でどのような話をされたのか、またその結果をどのように受け止めていらっしゃるのかお伺いさせていただきたいのですが。

A 知事
 これは寺泊-赤泊航路の今後の取扱いについて、先般(佐渡航路確保維持改善)協議会が行われて、大方は残念だけれども廃止することはやむを得ないということが合意された。そのことを行政の責任者が集まって、佐渡汽船という関係者も含めて、最終確認をしたということです。

Q 新潟日報
 行政支援を前提にした小木と寺泊を結ぶチャーター便などの便も、20日間程度運航されるという話があるかと思うのですけれども、行政支援の額について何か具体的な話とかありましたでしょうか。

A 知事
 いや、特に合意をしたものはありません。これから事務的に詰めていこうということになっていますが、考え方としては、生活航路としてこれまで捉えてきた赤泊-寺泊というものは残念だが、航路として維持することはできなくなったというところ。それはそれで1つ整理なのです。次に、佐渡へより多くの人が渡って、まさに観光交流を拡大していきたい、それが佐渡の地域の経済の元気にもつながるという中で、一種の社会実験として、要するに航空便のチャーターと同じです。20日間分ぐらいチャーターできる余裕があると。これをうまく使って、どういう旅行商品を作れるか。まさにどれだけ多くの人に佐渡と新潟を行き来してもらえるようになるか。しかもそれを寺泊と小木という玄関口を使ってどれだけのことをやれるか。まさに社会実験としてやってみましょうというところは、方向が一致しました。具体的にはそれをどう商品としていくか。そのときに結果としてどれだけ行政なりが応援のお金を、インセンティブを出す必要があるか。それはこれからの議論と知恵の出し方だと思っています。

Q 新潟日報
 小木に行くためには、現在既に直江津からの便が出ていますけれども、これをあえて寺泊から小木に行くチャーター便に運航支援する意義をどのように捉えていらっしゃるかお願いします。

A 知事
 それはむしろ、こちら側に寺泊という人が集まる観光資源があって、そこも生かしつつだという意味では価値があると思います。

Q 新潟日報
 今年、試験運航としてジェットフォイルが寺泊と小木を6日間(正しくは4日間)結んだと思うのですけれども、乗船率が大体30%ということだったようですが、県としてどのような盛り上げを図っていくか、何かお考えがあればお伺いしたのですが。

A 知事
 今年はそういう意味で、満足できるような成果ではなかったです。それは時間も短かったとか、いろいろな要素があると思いますので、しっかりとそこは検証して、どういう商品作りをしたら魅力ある、もっと多くの人が参加してもらえる(商品になる)か、購入してもらえるか、それをまさに知恵を出していくことだと思います。そういう意味では旅行業界にもっとご協力いただいて、例えば、公募でこんな旅行商品作りができるとか、そういう提案方式も十分考えられると思いますし、旅行商品としては東京発でもいいと思いますし、新潟発でもいいと思いますし、長岡発でも、そういうまさに柔軟に考えられる。ただコアは寺泊と小木の間をジェットフォイルをチャーターできると。行きで使ってもいいでしょうし、帰りで使ってもいいでしょうし、往復使ってもいいでしょう、それはまさに商品作りの問題だと思います。

Q 新潟日報
 今年の寺泊-赤泊航路の運航については、県と長岡市が8,000万円と3,000万円予算に計上した経緯があったと思うのですけれども、佐渡市は昨年また行政支援を行わなかったかと思うのですけれども、今回の負担の割合について何か話し合いとかありましたでしょうか。

A 知事
 そういう具体的な話はしておりません。これから事務的に。そもそもそういう20回分のチャーターをどういうふうに生かしていくかという、社会実験としていかに観光交流の拡大につなげられるかということを詰めていきましょうというところです。

Q 新潟日報
 寺泊-小木の旅行商品なのですが、その20日間のチャーターの旅行パックのようなものを作るということで、今日、合意されて。

A 知事
 そういうことで詰めていきましょうと。社会実験としてやってみましょうと。

Q 新潟日報
 具体的に、佐渡島内のどういうルートを巡るとか、そこまでの話は。

A 知事
 それこそ、関係者の知恵出しを期待したいところです。佐渡にも、DMO(観光地域づくりの舵取り役を担う法人)として(一社)佐渡観光交流機構ができていますし、佐渡の観光資源をこれから磨いて、これを商品に組み込んだらどうかとか、ご提案いただける立場においでだと思います。あるいは、発地(出発地)側で言えば大手の旅行会社も、佐渡にどのような関心を持って、どのような情報を持っておられるか、(こちらからも)これからいろいろな情報を出しながら、提案をいただきたいと思っています。

Q 新潟日報
 今年、試験運航をして、合計の乗船率が29.6%なのですが、これについての総括みたいな話はなかったのでしょうか。

A 知事
 限られた時間の中では、それはありませんでした。

いじめ認知件数等について

Q 新潟日報
 先般、昨年度のいじめの認知件数の報道があったわけですが、本県は他県と比べていじめが多い、いじめの認知の件数が多かったということですが、これについては知事はどのように受け止めていらっしゃますか。

A 知事
 まだ詳しくこの話を聞ける時間がなく、数字でしか見ていないのです。県全体ではそのようなことらしいのですが、見ていくと、新潟市がすごく数が多いということで、その事情をまだ詳しく聞いていないので、話を聞きながら、分析をしていく必要があると思います。新潟市を除くと、新潟県は特に多いわけではなく、むしろ全国平均より少ないというように聞いていますので、どういった事情があるのか確認していきたいと思います。

Q 新潟日報
 児童生徒の自殺者の数が過去最多の10人だったということも出ています。原因は、いじめだけではなくて家庭の問題も含めていろいろあるかと思いますが、問題を抱える子どもが増えているということは言えるのかなと思うのですが、そのあたりについて、知事はどのように受け止めていらっしゃいますでしょうか。

A 知事
 自殺の問題は、児童生徒に限らず、新潟県は自殺者の数が多いのです。自殺率が高いのです。ただ、昨年、少し下がって、これまでは5本、3本の指に入るようなところにあったものが、改善されているように聞いています。自殺については様々な要因があるので、児童生徒の自殺についても、いじめに限らないいろいろな背景要因があるので、単純な議論はできないと思うのです。一件一件全て調べるわけにはいかないのかもしれませんが、教育委員会がどのように分析しているのかは聞いていきたいと思います。もう1つは、第三者委員会の報告書にも記載されていたと思いますが、自殺を防ぐ教育のプログラム、そういったことについても考えなければいけないと感じています。

Q 新潟日報
 改めて、特にこういうところに力を入れてというのは。

A 知事
 今の時点で具体的なものはありません。その教育のプログラムには、私自身も関心があります。既に報告書の中にもありましたが、自殺をすることに対する抵抗力、そういう教育プログラムが欧米ではあると聞いていますので、研究をする必要があると思います。

新潟空港アクセスについて

Q 新潟日報
 市長選に当選した中原さんのことですが、当選後のインタビューなどでも新幹線の空港乗り入れとか、そういった空港アクセスについて強い意欲を示していらっしゃいますが、知事ご自身は空港アクセスについては、議会等の議論を拝見していても、いろいろな知恵が必要だという話をされていますが、今率直に、空港乗り入れをどのように考えていらっしゃるか。

A 知事
 基本的には関心がある課題であり、実現したいという思いを持っています。新幹線の乗り入れというよりも、軌道系アクセスをつくりたいと思っています。ただ、既に、前の知事の時代に調査を進めて、その答えが、なかなか難しいと。もう少し、空港の利用者、利用客が135万人までいかないと、なかなか議論の俎上にあげることも難しいという報告書をまとめていますので、その内容はある程度確認をしましたが、簡単ではないというのは私も思っておりまして、どのような知恵を出していくか、どのように関係者を巻き込んでいけば道筋が見えてくるのかとか、まさにその知恵出しをしていかなければいけないと思っています。中原さんがどのように仰ったかは承知していませんが、そのような意欲をお示しになられたということだと思うのですが、仕事の手順としてはいろいろと考えなければいけないと思います。

Q 新潟日報
 軌道系のアクセスの部分ですが、中原さんの選挙戦の最初の出陣式のときに、応援に駆けつけた泉田元知事が、県は泉田知事の時代に基金をたくさん積んだので、今すぐにでも(実現)できるのだというような話をされていたのですが、基金の積み具合、財政状況を踏まえても、なかなか。

A 知事
 基金は、今年の2月にお示ししている財政見通しよりも、もっと悪化しているというのが現状だと思いますので、財政状況は楽観できない、むしろ厳しいと私は認識しています。

Q 新潟日報
 県と市でやりくりすれば、すぐにできるような状況では。

A 知事
 お金がそろえば良いというわけではなくて、関係者が了解をし、このような形でやれば最も合理的だという案を作っていかなければいけませんので、お金ももちろん大事な要素ではありますが、それだけではないので、すぐに動けるというものでもないと思います。

※文中の( )内については、広報広聴課で加筆したものです。


(知事記者会見の一覧はこちら)

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