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平成29年8月29日 新潟県知事 定例記者会見

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0050065 更新日:2019年3月29日更新

(記者会見の動画を新潟県公式YouTubeチャンネルでご覧になれます)<外部リンク>

  1. 日時 平成29年8月29日(火曜日)
  2. 場所 記者会見室
  3. 知事発表項目(10時00分~10時03分)
    • 北朝鮮による弾道ミサイル発射について
    • 介護施設見学バスツアーの開催について
    • 県立テクノスクールの入校生募集について
  4. 質疑項目(10時03分~10時20分)
    • 「知事とのタウンミーティング」について
    • 北朝鮮による弾道ミサイル発射について
    • 福島県知事との面談及び福島第一原発事故の視察について

知事発表

北朝鮮による弾道ミサイル発射について

 皆さんご承知のとおり、北朝鮮が今朝5時58分に北朝鮮西岸から北東に向かって弾道ミサイルを発射しました。6時7分に日本上空を通過、12分に襟裳岬東方約1,180kmの太平洋上に落下したと消防庁から発表されています。午前10時現在、県内への落下物の報告はなく、新潟県籍のまき網漁船を含めて船舶への被害は確認されていません。しかしながら、我が国上空を通過するミサイル発射は、我が国の安全保障にとってこれまでにない深刻かつ重大な影響をもたらす極めて危険な行為です。また、アジア太平洋地域の平和と安全を著しく害する暴挙だと言えます。県内にもJアラートによる警戒情報が発信され、JR等公共交通が一時ストップする等、県民生活に影響が生じており、このような度を超した挑発には強い憤りを覚え、厳重に抗議させていただきたいと考えています。県といたしましては、引き続き関係情報の収集、市町村や関係機関との連携に努め、県民の皆さまの安全確保に万全を期してまいります。また、政府には米韓を始め、国際社会と連携を図りながら、国連の安保理決議を着実に履行し、北朝鮮への圧力を更に強めるとともに、核、ミサイル及び最優先課題である拉致問題など北朝鮮をめぐる諸問題の解決に向けて、全力を尽くしていただきたいと考えています。

介護施設見学バスツアーの開催について

 「介護施設見学バスツアー」を開催します。このバスツアーは、ご親族が介護施設に入るから介護施設を見学に行くというものではなく、介護の現場でどのように働いているか、働く場としての介護というものを見学するためのツアーです。9月7日に上越、10月13日に新潟で開催しますので、ご興味のある方、高校生の方、一般の方などぜひご参加いただければと思っています。

報道資料(介護施設見学バスツアーの開催について)[PDFファイル/2.42MB]

県立テクノスクールの入校生募集について

 県立テクノスクールの平成30年度4月開講コースの入校生を募集します。テクノスクールは、昨今、非常に技術を身につけているということで、求人の引き合いは多くなっています。昨年は卒業生に対して8倍以上の求人があり、非常に正社員の求人も多く、また初任給の平均としては17万円ということで、非常に良い就職先に就く手段であると思います。それはもちろん、きちんとした技術が身につくからこそだと思うのですが、今企業さんが求めている技術がしっかりと身について正社員への道が広がるいいチャンスだと思いますので、ご希望のある方はぜひご応募いただければと思います。

報道資料(県立テクノスクールの入校生募集について)[PDFファイル/109KB]

質疑

「知事とのタウンミーティング」について

Q 代表幹事
 タウンミーティングについて伺います。先日、見附市で開催し、9月には五泉市で予定しておりますが、これまでに得られた成果ですとか、どのように県政に生かしてこられたか教えてください。また、今後どのようにやっていかれるかお願いします。

A 知事
 非常に有益と言いますか、その場で考えていらっしゃることが非常に分かりますので、その場の住民の皆さんのご意見も分かりますし、また、タウンミーティングと同時に現地の視察をしているからというのがあるのだと思うのですが、現地の課題や取組も見ると(見ないのとでは)違うというのは非常にあるのです。現場の視察も含めて、現場の声を伺えるということで、非常に有意義だったと思います。それをぜひ県政に生かしていきたいと思います。どう生かすかという話は、多少なりとも抽象的になってしまうのですが、特にタウンミーティングは性質上、割に市町村のことが多いのです。行政の所管としては市町村のことであったり、問題意識としてお話をすることも割に市町村のことは多いのですが、それを(県政に)反映して、それを分かって(県政を)組み立てていくというのは(そうでない場合とでは)非常に違うと思いますので、市町村の取組や、現地の取組を生かせるような県政の体制を作っていきたいと思っています。今後は9月5日に五泉市でタウンミーティングを行います。今年度内に5回ということですので、五泉市を含めてあと2回と考えています。

Q 新潟日報
 県民との意見交換について、就任から早い段階で、いろいろな形式を考えていきたいという話をしていましたが、いろいろやってみて、もっとこういうアイデアとか、県民とのコミュニケーションを取りたいとか、何回かやってみた上での感想と言いますか、こういうやり方ももっとあるのではないかとか、その辺りのお考えはありますか。

A 知事
 いいえ。まだ、試行錯誤中ですから。この前の見附のタウンミーティングは、私がコーディネーターという面白いセッティングではあったのですが、あれはあれでそれなりにうまくいったのかもしれないと思います。ただ、そこはいろいろなやり方があるので、繰り返し、いろいろなことをやっていきたいと思いますが、質疑応答をよりフリーに入れるようにということと、あとは、より多くの方々にご参加いただけるようにということですね。また、検討中ではありますが、インターネットでの配信みたいなことはもう少し考えてもいいのかもしれないと思います。せっかくやったことが必ずしも十分配信されているわけではないところもあるので。何もリアルタイムでなくてもいいわけです。リアルタイムでなくても、これ(録画配信)を見て、さらに意見を言いたいということでメールで送ってくださっても、それは十分な意見交換だと思いますので、そこも含めて幅広く考えていきたいと思います。

北朝鮮による弾道ミサイル発射について

Q NHK
 冒頭、北朝鮮のミサイルの関係で、厳重に抗議するというご発言がありましたが、県民に伝えたいこと、関係各部局に指示を出された内容がございましたらお願いします。それから、Jアラートの音声を聞かれているかと思いますが、聞かれたときのご感想と言いましょうか、どういうふうに思われたか改めてお願いします。

A 知事
 冷静にというのはなかなか難しいところもあろうかと思うのですが、我々としては平静に過ごすことこそがこの挑発に乗らないと言いますか、これによって県もそうですし、日本全体の経済活動や日常活動が害されないというのがもっとも大きな北朝鮮に対する対抗手段ですので、そういう意味ではぜひ平静にご対応いただきたいと思っています。まずはきちんと伝わるという意味で、Jアラートはもちろんおそらく多くの方に伝わったのだと思うのですが、同時に防災無線や登録メール等がきちんと動作したかということを確認させていただいています。被害については、おそらくこのコース上、県内はほぼ漁船でない限りはないわけですが、一応は被害の確認ということと、あとは今後の対応と言いますか、今後もし同様の事案があったときにどうするかということと、あまり過剰反応になってはいけませんが、場合によってはこれから事態が動いていく、しかもあまり望ましくない方向に動いていった場合に、どう態勢をとるのかということに関しては検討はさせていただいています。決してそうなるという意味では全然ないのですが、一応それは可能性としてあるので、そちらは検討はしているという状況になります。最後にJアラートの件ですが、私もびっくりしましたし、あと2~3分かと。それは正直思うわけです。発射されましたというJアラートが来たとき、私は起きていたので、少なくとも体を隠すくらいの時間はあったので、体は隠したのですが、あと何分かでどうなるかなという気持ちにはなりました。ただ、これは今の技術上、仕方がないのだと思います。技術上はあのぐらいの最短の時間で分かり、少なくともJアラートが出るというのは私は正しいと思います。もちろん頭上で(弾道ミサイルが)さく裂したときにどのような格好をしていようが(被害の程度は)変わらないというのは、それはそれで事実なのですが、同時に必ずしも(さく裂するのが)頭上とは限らないわけで、30km離れたところでさく裂した場合は、身を隠しているか隠していないかによって爆風による被害等は変わってきますので、過剰に恐れる必要はもちろんありませんが、ああいったもので1分でも2分でも、少しでも安全な態勢をとるということは皆さんにお願いしたいと思います。

Q BSN
 今日のJアラートの発表に関して、知事は起きていらっしゃったということで、実際に県庁に登庁されるのが9時過ぎだったのですが、確認されて登庁されるまでに、もう少し早く来ようとか、そういった態勢はなかったかどうかをお聞きします。

A 知事
 事実関係を確認している間に、数十分間は事実確認をしますので、そうこうしている間に襟裳岬沖に落ちたということが分かりましたので、警戒態勢をとることはとるのですが、それ以上にしようがないものですから、そこはしなくていいのかなという結論になりました。ただ、態勢としては情報連絡室の態勢強化ということでは警戒レベルを上げる対応にはなっています。ミサイルは動きが速いので、どうするか決めている間には結論が出ていたという状況だと思います。

Q 新潟日報
 新潟県では拉致問題が非常に関心が高いところなのですが、これへの影響ですとか、今後、政府への働きかけ、知事の会などの枠組みがあると思うのですが、その辺りを含めてどのようにお考えでしょうか。

A 知事
 影響を読みづらいですよね。ストレートに考えれば、緊張は高まっていくでしょうから、なかなか拉致問題のところまで話が下りてこない状況になる懸念の方が強いのだろうと思います。そういう意味では非常に残念なのですが、その中で政府には拉致問題を忘れないでいただきたいと言いますか、常に最優先課題として念頭に置いて交渉に当たってくださいというのは申し入れさせていただきたいと思います。もちろん政府としてもそのつもりであるだろうと理解しています。楽観的なことを言うなら、場合によっては拉致問題等がむしろ交渉の場に乗りやすくなるのかもしれません。少なくともこれを契機に交渉というのはおそらく起こるわけですから、その中で(拉致問題を)出してもらえれば、全く交渉が起こらないよりも、もしかしたら解決につながるかもしれないので、そういう意味で希望を失ってはいけないと思います。確率というのは、良い方にも悪い方にもあり得るということだと思いますので。状況は非常に混迷していますが、どのような状況であれ、拉致問題は最優先課題であるということを忘れずに対応していただきたいと思っています。

Q 新潟日報
 今日の段階では特にこれ以上何かするということは考えていらっしゃらないですか。

A 知事
 ミサイルに関してですか。

Q 新潟日報
 事態に変化がなければ。

A 知事
 しようがないですよね。もはや、重大すぎてしようがないと言いますか、ほぼ完全に安全保障上の問題であり、国家対国家で、おそらくはアメリカも巻き込んでやるということでしょうから、県としては警戒を続けていくという以上にはなかなかしようがないと思います。ただ、(弾道ミサイルは)日本の上空を飛んでいますし、しかも北朝鮮のミサイルの精度からして常にどこに落ちるか分からないというのが事実です。北朝鮮がどう思っているかは別として。少なくとも北朝鮮は(日本に)落ちるかもしれないものを上に打っているわけなので、もはや看過できない状況になっているのは間違いないと思います。

福島県知事との面談及び福島第一原発事故の視察について

Q 新潟日報
 先日発表されました福島第一原発の視察についてお聞きします。このタイミングはどういったところから決められたのかと、狙いとしてはどんなところがあるのか教えてください。

A 知事
 ひとつは、知事会で内堀福島県知事が、各県にぜひ来てくださいと呼びかけられる中で、私は内堀知事とずっと隣の席でしたので、何と言っても隣県であり、いろいろな問題を共有している新潟県さんはぜひ来てくださいと言われて、私としても行かない理由は全くないと言いますか、現状を確認するというのは非常に重要なことでして、タウンミーティングとは全く性質を異にすることではありますが、何であれ現状を見ておくというのは、たとえ専門知識がない身にとっても重要ですので、そういった意味でこのタイミングにさせていただきました。そこから得られるものは非常に多いのだと思います。やはりものを見るというのは大事で、その上でいろいろな専門家の方にいろいろなことをお聞きしながら、意見を伺いながら決めていくことになるかと思います。

Q 新潟日報
 発電所の中で特にこういうところを見てみたいというところは、どんなところを考えられていますか。

A 知事
 全般ではありますが、柏崎刈羽原発とは全く様相を異にしていると言いますか、現在オペレーションをしていないどころか、いろいろな防護施設等はきちんとあるのでしょうが、中は壊れている状態ですので、どこまで見られるかもよく分からないのですが、少なくとも現在の処理体制と言いますか、そこは見られるのでしょうから、そこはきちんと見させていただいた上で、現在の施設に関しては現状というものを可能な限り見させていただきたいと思います。

Q 新潟日報
 福島県知事とも面会されますし、浪江町にも行かれる予定になっていますが、今後の検証の中で視察されたことをどのように生かしていけるとお考えですか。

A 知事
 それは過大にも過小にも思っていなくて、特段、私がすごく原子力技術の専門家ではないわけですから、それがダイレクトに生きるということではないのだと思います。ただ、一方、そこに関して現実的な、現実に即した感覚を持っているということは、どのように検証していくかということの枠組みを作っていく上で生きてくるだろうと思っています。ただ、そこは少し概略的になってしまうのですが、トップの役割というのはそういうものでして、細かいところでダイレクトに生かすということは私の役割でもありませんので、概略を作る上で実感を持つということで生きてくればいいと思っています。

Q 新潟日報
 特に、福島県知事とお話をする中で確認しておきたいことというのは、どのようなところがありますか。

A 知事
 それこそ今の話のとおり、知事ということですから、内堀知事は細かいところまで詳しいかもしれませんが、やはりどちらかと言えば、全体的な枠組みだと思いますので、全体的な県民感情であり、また、知事は任期があるとは言いながら、ある程度長期のものを考え得る立場にあると思いますので、今後の福島原発の在り方、今後の福島の復興について、どのように考えておられるかということをお伺いしたいと思っています。

Q 新潟日報
 浪江町でご覧になりたいことというのは、どのようなところに特に焦点を当てて見てきたいとお考えでしょうか。

A 知事
 浪江町はやはり現状ですよね。相当程度にまだ帰還困難区域と伺っていますので、そういう意味では、人が住めるところと住めないところの臨界があるところと言いますか、境界があるところですから、その境界の在り方であり、その両方の場所が現状どうなっているかということを把握していきたいと思っています。

Q 新潟日報
 今後、再稼働について考えるときに、視察を経て何か得るものがあれば、お考えに影響を与える部分はあるのでしょうか。

A 知事
 それは人間ですから、当然あると思います。

Q 新潟日報
 県の検証委員会に関して、知事は確か以前、国ですとか福島でもいろいろやっている部分があるので、そういうところを生かしていきたいという話があったと思いますが、今回の福島訪問ではそういう向こうの持っている知見ですとか、細かいところはともかく、大枠としてそういう福島県への協力の要請ですとか、そういったこともしていく予定があるのでしょうか。

A 知事
 もちろん協力要請と言いますか、枠組みとしてぜひ、一緒にというのは少し違うのかもしれませんが、検証への協力をお願いします。また、こちらともしても、検証で出てきたものは共有させていただきますので、それは向こうが共有したければということが前提になりますが、ぜひよければお使いくださいということはきちんとお伝えさせていただいて、意思疎通は可能な限り図っていきたいと思っています。

※文中の( )内については、広報広聴課で加筆したものです。


(過去の知事記者会見の一覧はこちら)

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