ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 分類でさがす > 県政情報 > 県の広報・広聴・県報 > 平成28年11月10日 新潟県知事 定例記者会見

本文

平成28年11月10日 新潟県知事 定例記者会見

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0050311 更新日:2019年3月29日更新

(記者会見の動画を新潟県公式YouTubeチャンネルでご覧になれます)<外部リンク>

  1. 日時 平成28年11月10日(木曜日)
  2. 場所 記者会見室
  3. 知事発表項目(10時00分~10時02分)
    • インターンシップマッチングフェアの開催について
    • ツキノワグマによる人身被害防止について
  4. 質疑項目(10時02分~10時47分)
    • 拉致問題について
    • アメリカ大統領選について
    • インターンシップマッチングフェアの開催について
    • 臨時議会における所信表明について
    • 情報公開について
    • 全国地すべりがけ崩れ対策協議会の要望活動について
    • 知事公舎への入居について
    • 危機管理体制について
    • 柏崎市長選について
    • 原発関連問題について
    • アルビレックス新潟への支援について
    • 森裕子氏の自由党への入党について

知事発表

インターンシップマッチングフェアの開催について

 県内大学生の県内就職を促進するためのインターンシップマッチングフェアを開催します。日時は12月4日(日曜日)午前10時から午後4時まで、会場は朱鷺メッセの国際会議室になります。午前中にはインターンシップマナー講座を行い、午後には各企業と学生の具体的なマッチングを行います。10月28日から学生の募集を開始しており、定員になり次第締切ということですが、現在のところの応募者は30名ということですので、これから随時広報に努めていきたいと思います。こういったインターンシップの取組を強め、県内への就職を県として支援していきたいと思っています。

ツキノワグマによる人身被害防止について

 本年はツキノワグマの出没が非常に多くなっていますので、人身被害を防止するために県民の皆様に注意を呼びかけたいと思います。10月26日には住宅地で、11月5日には高速道路にツキノワグマが出たところですので、気を付けていただくよう注意喚起をしたいと思います。今年は山の木の実が不作であるらしく、エサを取りにたくさんのクマが(山から)下りてきているということですので、生ゴミなどの適切な処理に努めていただいて、クマに遭わないように皆さんの行動も気を付けていただきたいと思っています。

報道資料(ツキノワグマによる人身被害防止について)[PDFファイル/2.11MB]

質疑

拉致問題について

Q 代表幹事
 11月15日で横田めぐみさんが拉致されて39年になります。家族も高齢化している中、解決への動きは滞ったままですが、知事の思いを伺います。また、県として政府にどのように働きかけをしていくのか、お伺いします。

A 知事
 横田めぐみさんは私と年齢、世代も近いということで、私もこの問題は自分のことのように感じてきたところです。13歳で拉致された横田めぐみさんが今や52歳という年齢になっており、この間横田めぐみさん自身の、またご家族の時間も奪われています。本当に悲しく、大きな人権侵害ですので、ぜひ解決していただきたいと思っています。そのような中で、北朝鮮は威嚇行動を続けていて、なかなか拉致問題解決に対する真剣な取組がこちらからは窺えないところであり、憤りを感じるとともにぜひきちんと取り組んでいただきたいと心から思います。(拉致問題の解決は)基本的には国が対応せざるを得ない、国にご尽力いただかざるを得ないところではありますが、県としてはその国の取組を後押しするために、県民世論を高めていきたいと思っています。横田めぐみさんが拉致された11月15日には県民集会を行い、私も参加させていただきます。ぜひ県民一丸となって拉致問題の解決を後押しさせていただければと思います。

Q UX
 トランプ氏の大統領就任によって日本政府とアメリカの距離というのが慎重になる、あるいは離れるのではないかという懸念も聞かれているのですが、拉致問題がどのように展開していくのか、知事の所感を教えていただきたいと思います。

A 知事
 そこは懸念事項としてはあるのだと思います。トランプ氏は、かなり明確にある種のモンロー主義と言いますか、アメリカ単独主義のようなものを、今後どうなるかともかくとして、少なくとも選挙戦の間ではそう言ってはいるわけですから。そうすると、極東に対する関与というものは減る可能性はあるわけで、そうなるとなかなか厳しい局面にはなるのだと思います。なかなか(北朝鮮に対する)日本一国での働きかけは必ずしも有効ではないことは、今までの経過の中では事実としてはそうなわけですから、そうであるならば、カバーできるのは国だけですから、国の方でカバーしていただいて、国としての働きかけを強めると同時に、アメリカとの関係に関してもぜひ構築していただきたいというご要望を伝えることになるのかと思います。

Q UX
 11月15日に県民集会がありますが、ご高齢ということで横田夫妻は見えられないと。知事に就任してどのタイミングで横田夫妻にお会いして、直接メッセージを伝えるかというのは個人的に非常に興味があるのですが、今のところ予定があるのかということと、そういうときにどういう言葉、メッセージを二人に伝えたいと思っているのか伺います。

A 知事
 現時点ではその予定は組まれていませんが、これからぜひとは思っています。県としては常に全力を尽くしていきたいと思っておりますということをお伝えすることになると思います。本当につらい思いをしている方に掛ける言葉はなかなか難しくて、言い方は悪いですが、あまり空約束のようなものをしてもいけないですし、でも我々はずっとやり続けるのだというその意思をきちんとお伝えさせていただければと思っています。

アメリカ大統領選について

Q 朝日新聞
 アメリカの大統領選で意外と言いますか、多くのマスコミの予想とは違って、トランプ氏が勝利しました。トランプ氏はTPPに強固に反対をしておりますが、そういう中で今の国会の状況、TPPの取組をどのようにお考えか、あらためてお願いします。

A 知事
 (事前の)報道と結果はかい離したわけなので、もちろん私もある種の驚きというのはあったのですが、同時に後知恵的な話ではありますが、多少なりとも予想されるところで、接戦でどちらも可能性があったわけで、そういう意味ではものすごく驚いているというわけでもありません。米国民が選ばれた代表なわけですから、米国民のためにきっとこれからしっかりやられるのでしょうと思っていまして、これからの動向を注視していきたいと思っています。TPPに関しては、直近で非常に注視せざるを得ないと言いますか、トランプ氏自身が脱退を明言していますし、共和党の方もトランプ氏の提案に乗るかのような話にはなっていると。なかなかオバマ氏が残り任期の中で(TPP協定の)発効までと言うか、批准まで持ち込むことは困難という状況にはなっているのかなと思います。そういう意味ではTPPに関しては先行きがかなり不透明になっているのだと思います。ただ、これも不確定な部分があまりにも大きいですので、成り行きや各関係者の動向を注視して、それに対して県としてしかるべき対応をとっていきたいと思います。

Q 朝日新聞
 知事はアメリカで暮らしていたこともあって、今はもちろんこちらにいらっしゃるので報道だけでしかわからないと思うのですが、その頃と比べて、何か変化ですとか、感じられますか。多様性であるとか。

A 知事
 もちろん報道されているとおり格差の拡大というのはあると思うのですが、私が(アメリカに)いたときにちょうどブッシュ氏とゴア氏の選挙があって、トーンは違いますが、似たような図式ではあったのです。東海岸と西海岸のいわゆるエスタブリッシュメントと言うとちょっと嫌みかもしれませんが、そちらの民主党支持層では絶対にゴアだと言っていて、共和党支持層の中西部と言うのか、真ん中の地域ではブッシュだというお話で、トーンは違ったけれども、こういう図式ではあったのです。その中で、最初は多分ゴアの方が有利という話だったのが(結果は)ブッシュになったので、アメリカとしては起こり得る図式であったと思います。起こり得る図式の中で、確かにトランプ氏がある種ブッシュ氏よりはるかに極端なので、それに対する見誤りがあったのかなと思います。クリントン陣営の方のトランプ氏に対する見方がちょっと過小評価だったのかなと思います。もちろん社会の分断ということはあるのでしょうが、アメリカというのはもともとそういうところではないかなと。もとより分断した社会なので常に左右に振れやすいところではあるのかなと私は思いました。

Q NHK
 今経済が安定しているかどうかも含めてまだわからないところはありますが、新潟県としてこういうところに影響が出る可能性があるのではないかと考えていらっしゃるところは何かありますか。

A 知事
 TPPは必ず影響が出ますし、TPPと絡むところではありますが、やはり輸出がどうなるのか。輸出産業が新潟県は決して少なくないので、どうなるのかというのは出てきますよね。そもそも為替がどうなるのかというところがありますので、為替に絡んで県内の輸出産業がもし非常に打撃を受けるならば、しかるべき支援策、県としての支援策も考えなければいけないと思います。防衛関係に関しては、直接それほど影響のある県ではないと思うので、主にはやはり為替と貿易だと思います。さらに、経済全体の景気ということに関しては、全国の問題にはなりますが、全国的な形で景気が低下して県内産業が打撃を受けるということであれば、県としての対応策も考えていかなければならないと思います。

Q 産経新聞
 3年半近く前の参院選に米山知事が出馬されたときの横顔取材のときに、目指す政治家像、理想とされる政治家のお一人にジョン・F・ケネディ大統領を挙げていらっしゃったのが非常に印象的だったのですが、そういう理想とする政治家像がアメリカにいらっしゃって、今回トランプ氏がアメリカの大統領になったと。全く政治家としては未知数ですが、トランプ氏のことはどういうふうに見ていらっしゃいますか。図式ということではなくトランプ氏個人として。

A 知事
 現時点ではジョン・F・ケネディの系統ではないですよね。これからどんどん変わっていくのでしょうから、少なくとも選挙戦を戦ったときの政治家と、大統領になってからの政治家というのは、そんなこと言うと怒られるかもしれないけど、立ち位置が違うところはあると思います。選挙戦では相手がいますから、ある種の先鋭化ということはあり得るのだと思うのです。常に最初から国民統合ということを言っていると選挙戦にならないというところはあると思うので、そういう意味では少なくとも選挙戦を見る限りはトランプ氏は明らかにエスタブリッシュメントというものを極めて明確に批判しているわけですから、ジョン・F・ケネディが任期中にやったような国民統合というものを少なくとも選挙戦において掲げていたわけではないですよね。これからそういうふうになっていかれることを私も、もちろんアメリカ国民も、世界中の人も期待しているわけでしょうし、さらに世界の秩序を構築していくというタイプになってもらうことを期待しているわけでしょうから、そうなってほしいなと思うということでしょうか。

Q 新潟日報
 先ほど選挙の先鋭化という話もあったのですが、米山知事も選挙が終わったばかりですが、知事においてはその辺りはいかがでしょうか。

A 知事
 先鋭化という言葉は訂正するとして、(選挙には)争点があるわけです。争点が全くないと争点がないと怒られ、争点をつくると争点をつくると言って怒られるというように、選挙をする人はつらいですねという部分は多少はあるのですが、選挙戦においてはある程度争点というのは出さざるを得ないのだと。相手と比べて選んでもらわなければいけませんから、相手とはここが違うのですよということは言わざるを得ないと言うか、自分のトーンというものを言うのがしかるべき態度だと思うのです。ただ、当選したあとはやはり全員の代表なわけです。当選する前はやはり自分の支持者を集めなければいけない部分は否定はできないのだと思うのですが、どのような選挙戦を戦おうが、当選したあとは、私であれば全県民、トランプ氏であれば全国民の代表なわけですから、そこはやはり選挙戦の中で掲げた公約は守りつつ、統合を目指すというのは私はあるべき姿だと思いますし、自分もそうありたいと思っています。

Q 新潟日報
 意識して(相手候補との)違いを打ち出していった部分というのは選挙戦を振り返ってみてあったのでしょうか。

A 知事
 それはトーンの違いだと思うのです。例えば違いがある場合に、その距離感は同じだとしても、それは鮮明に見せなければいけないということだと思うのです。実は距離としては選挙戦も選挙戦後も同じであったとしても、よく使われるコップのお話で、コップに半分のお水があったときに半分もあると言うか、半分しかないと言うかという言い方をするではないですか。あれと同じで、選挙戦中は、例えば相手候補との距離が50メートルのときに、やはり選挙戦中は50メートルも距離があると言うべきなのです。選挙後は50メートルしか距離がないと言うべきだと。同じであったとしても見え方は違うべきだし、50メートルしか距離がない中で、だからみんな一緒にやりましょうよと言うのか、50メートルも距離があるのだから相手ではなくて私を選んでくださいと言うのか、その違いであろうと思います。

Q 新潟日報
 例えば選挙中はインフラの話とかを仰っていましたが、それはまさに今のような感じのイメージなのでしょうか。

A 知事
 そうですね。選挙中に言ったとおりではあると思うのですが、私は大型インフラよりはより生活に密着した部分にトーンとしては置いていきますと。ただそれはあくまでトーンのことであって、大型インフラを否定するものではありませんというお話も、選挙中もさせていただいたと思います。それは同じことではありますが、皆さんの捉え方、どういうふうに捉えてほしいかということに関しては変わってくるのだと思います。

インターンシップマッチングフェアの開催について

Q 新潟日報
 県内学生を対象にインターンシップマッチングフェアを行われるということなのですが、新潟県は人口減少ですとか、社会減といった形の課題を抱えている中で、知事としてこのフェアに期待する効果ですとか、その辺りについてどのようにお考えでしょうか。

A 知事
 インターンシップは、学生さんの生活の中で大分定着してきているのだと思うのです。こういう中で特に県内企業をよく知っていただいて、県内で働くことのよさも働いてみるとわかるというところはあると思うのです。ぜひ皆さんにやっていただいて、県内への定着を図っていきたいと思います。インターンシップですから、学生さんには、もしなんだったら都内でもやってみたらいいのかもしれないと思うのです。(県内企業でのインターンシップと)比較してみると、意外に都内で働くことが楽ばかりではないというのがわかったりするところもあると思うので、まさに名前どおりインターンシップとして、いろんな方に参加していただきたいと思います。もちろん県内の学生さんに限らず都内の学生さんからも参加していただけるようになるとより良いと思います。

臨時議会における所信表明について

Q 新潟日報
 来週、臨時議会で所信表明があると思うのですが、具体的なものというのはもちろん当日議会の場でだと思うのですけど、大枠として議会だったり県民に対して、どのような思いみたいなものを伝えようと現時点では思っていらっしゃいますか。

A 知事
 思いとしては、県民の皆さん全員のためにと言いますか、県民の皆さんの命と暮らしを守るために、かつ、誰かということではなくて全員の皆さんのために全力でがんばりますので、それぞれの立場はあると思うのですが、特に議会の先生方には合意できるところはぜひご協力いただきたいということを訴えていきたいと思います。一つ一つの項目については現在詳細を詰めているところですが、基本的には選挙戦で掲げた内容を中心にしたものになるというふうに調整しています。

Q 新潟日報
 ちなみに進捗、完成度はどれくらいですか。

A 知事
 大分できています。もう10日ですから。相当できていないと困りますので、相当できています。

情報公開について

Q 新潟日報
 知事は選挙戦で情報公開の徹底を掲げられていたかと思います。私は本県の情報公開の一部に課題があると思っております。先般、法定計画の未策定について情報公開請求をさせていただいたのですが、結果的に起案書のような重要な資料も見つからないとか、見つからないだけでなくて、なくしたのか、捨てたのか、保存期限がいつだったのかわからないというようなことが散見されました。出てきた資料についても黒塗りが多いと。それに異議を申し立てても結果が出るのは1年以上あとだということで、情報公開制度が全体としてあまりうまく機能していないのではないかという印象を持っています。知事は本県の情報公開をどのように前進させていきたいとお考えですか。

A 知事
 (審査請求の結果が)1年後になるのは決して何かを隠しているとかは本当になくて、(審査案件が)山のように溜まっているのです。そういう意味では仰るとおり、体制ができていない。次々と審査していく体制ができていないところはあると思うので、そこはマンパワーの補充をさせていただきたいと思っています。公開と不存在に関しては、特に法定計画に関して具体的にどの文書がどうなっているかというのは、実は残念ながらきちんとまだ把握はしていないところではあるのですが、少なくとも不存在であったり、また非公開の部分に関しては、行政文書ではないという部分は多々あるのかなと。実際に本当に不存在というのもあるというところではあるので、そこに関してはきちんと把握したあとで、きちんとしたご説明をさせていただきたいと思います。方向としてはぜひ公開をどんどん進めていきたいと思いますので、先ほど申しましたとおり、審査の体制も含めて公開を進めていきたいと考えています。

Q 新潟日報
 審査の体制という部分ですが、例えば新潟市ですと情報公開審査会が2部会制をとっていて、2チームあるということでより進捗が早いという部分があるのかなと思うのですが、そういったことを検討するということですか。

A 知事
 具体的に2チームかどうかはともかくとして、少なくとも人員を増やす、審査の回数を増やすということです。そうしないと(審査案件が)捌けていかないと思いますので。

Q 新潟日報
 情報公開審査会の体制を強化すると。

A 知事
 そうですね。そうしないと今本当に滞っていて、それを捌けるようにしていかなければいけないと思っています。

Q 新潟日報
 マンパワーというのは事務局的な意味でしょうか、それとも審査会。

A 知事
 審査会の方ですね。マンパワーと言うべきなのか、回数と言うべきかちょっとわからないですが、少なくとも審査体制として処理案件に対する処理速度が追いついていないので、処理速度を速くするための方法をとるということです。

Q 新潟日報
 検討はどのくらいのタイムスパンでやっていきたいという認識でしょうか。

A 知事
 少なくとも来年度からということにはなってしまうと思います。少なくとも今年度に関してはある種もう既にできあがってしまっているところがあるので、来年度からは改善を図っていきたいと思っています。

Q 新潟日報
 来年度以降の体制について今年度中に検討すると。

A 知事
 そうですね。

Q 新潟日報
 弁護士会の中からは文書管理条例を制定してほしいというような声明も、少し前ですけどあったかと思うのですが、その点は。

A 知事
 私はたった今それを把握しましたが、まさにあっていいことだと思います。福祉法定計画に関する情報公開決定に関しては、明らかな行政文書というのはきちんと管理されているのですが、こういうのは常にトーンがあるわけです。どこまでが管理すべきもので、どこまでが管理前のメモに当たるのかみたいなものもあるので、そこをきちんと区分けしていくのがいいのかもしれないとは確かに思います。ただ、それも当然一定の線引きがあるわけですので、全てを管理する、全てを保存するということにはならないと思いますが、一定の線引きの中でどこまでを管理して、それがわかっているからどこまではある・ないということがすぐわかるということに、方針としてはしていきたいと思います。具体的に今検討しているわけではないのですが、ぜひ今後具体的に検討させていただきたいと思います。

Q 新潟日報
 法定計画については私どもは公開結果を不服ということで異議申し立てをさせていただいている状況なのですが、これに対してはどのように対応していかれるお考えですか。

A 知事
 それは私の管掌ではあるのですけど、私ではなく、まずは審査会で審査することですので、審査会の審査を待ちたいと思います。その上でさらに何か改善すべきところがあるならば、改善も検討させていただきたいと思います。

全国地すべりがけ崩れ対策協議会の要望活動について

Q BSN
 昨日、知事は全国地すべりがけ崩れ対策協議会の会長として国に要望に伺いました。その中でお会いした自民党の政調会長代理の片山氏が、県独自の要望、陳情に対しては慎重にならざるを得ないというような趣旨の発言をされておりました。これの受け止めと、どのように対処するのか伺います。

A 知事
 ちょっと訂正させていただくと、新潟日報の記事は、「県独自のものについては一般論として厳しい対応をすることがあり得る」という言葉ではなかったですか。「一般論として」という言葉があったと思います。私はそこに何か言う立場でもないのだと思うのですが、逆に私の方から一般論として言うのであれば、それは人間ですし、政治ですから事実としてそういうことはあり得るかもしれませんと。ただ私としてはもちろんそれがないように全力を尽くしますし、いろんな関係者へのきちんとしたご説明をさせていただきますと。しかし、一般論としてはそれはあるべきことではないですよねと。一般論として、県民から選ばれた知事がどこどこの党に推されているから冷遇していいという法律は日本にはありませんし、日本はそういう国ではないし、私は片山先生はそのような方ではないと思っています。一般論としてはそれはあるべきではないし、私はないと信じていると。その上で事実上と言いますか、それは人間いろんなニュアンスがありますから、それはあり得るとは思うのですが、それがないように私の方で全力で努力したいと思っています。

知事公舎への入居について

Q 新潟日報
 先週の土日に知事公舎に引越をする予定だと聞いていましたが、予定どおり引越をされたのですか。

A 知事
 引っ越しました。

Q 新潟日報
 住み心地はどうですか。

A 知事
 住み心地はもちろん悪くないです。立派な公舎なので悪いわけはありません。ただ、私の場合はどこに住んでもそれほど変わりません。もちろん(知事公舎の)住み心地はよいのですが、すごくよいとかすごく悪いということは特段なく、どこでも住めば都だと思います。

Q 新潟日報
 知事就任から知事公舎に引っ越すまでに10日間以上ありましたが、この間の寝泊まりはどうされていたのですか。

A 知事
 選挙期間中もそうだったのですが、ずっとホテルというのも何ですので、知人から部屋を借りていました。

Q 新潟日報
 知事公舎に移り住み、これから公務を行っていくに当たって何かやりやすくなったと感じるようなところはありますか。

A 知事
 明確なのは、机が広いので仕事しやすいです。人から借りていた場所では小さな机に資料を山積みにして作業していたのですが、資料を左右に広げられるのでありがたいと。また、小さなノートパソコンで細々と作業していたのが、拡張ディスプレイを付けることができ、キーボードも別に置いて入力していますので、そういった意味でも明らかに作業環境は向上したと思います。

Q 新潟日報
 入居に当たり、知事のこだわりで(公舎の設備を)変えたようなところはあるのですか。

A 知事
 全然ありません。本当にそういったことにこだわりがないタイプなので、まさに住めば都です。唯一挙げるとすると、ベッドが小さいために足が出てしまうと。別に布団でもよいのでこのままでも構いませんし、すごくこだわっているわけではないのですが、足まで入る(大きさの)ものに変えていただけるようならありがたいということで、少し調整中です。

Q 新潟日報
 それは実行されるのですか。

A 知事
 大きくなるようです。ダメならダメで、床に布団を敷けばよいだけなのでどちらでもよいのですがというところです。

Q 新潟日報
 知事は独身だったかと思います。ずっと気になっていたのですが、知事としての激務を続けながら、日々の炊事・洗濯などはどのようにしているのですか。

A 知事
 それは皆さんもそうなのではないですか。(あなたは)一人暮らしではありませんか。

Q 新潟日報
 一人暮らしではありません。

A 知事
 すみません、結婚されているのですね。それはうらやましいことです。
 このようなことを言うのは少子化対策上問題なのかもしれませんが、今は独身生活が非常に楽になっています。基本的に乾燥機一体型の洗濯機に投げ込めば、(その日に)着た分が翌朝には乾いているわけですから、下着なんて2枚あれば足りてしまいます。食事も、食洗機を買えば基本的には(お皿が)2枚あれば足りますよね。掃除に関しては、ロボット掃除機に「がんばりたまえ」と言えばがんばってくれるわけです。それに甘んじて婚活しないということではありませんが、(一人で暮らしていくのは)さして困難ではないというのが現在の一般的な社会状況だと思います。

Q 新潟日報
 そういった機械を使いながらも、一人で炊事・洗濯をされるわけですか。

A 知事
 今までもずっとそうしてきました。そういったことが、ある種、現在の少子高齢化の原因の一つなわけです。私がそう言うと本末転倒のようなのですが、要は一人暮らしが極めて楽になっているのです。かつてであれば、確かにこれはとても(一人では)できないから(結婚しよう)という話になった可能性もあるのですが、現在はたいして高額でもない通常の家電製品を買えば、ほとんど何の苦労もなくいろいろなことができてしまうのは少子高齢化の原因かもしれません。これは冗談話ですが、もしかすると県内の独身者はそういった家電を使ってはいけないという条例を制定すると今後の成婚に繋がるかもしれませんね。

Q 新潟日報
 それでも料理は自分で。

A 知事
 します。独身生活も長いので、10分もあればさっと簡単にそれなりのものができます。料理レシピの検索ができる素晴らしいサイトもありますので、本当に楽です。それではいけませんよね。これも冗談話ですが、(独身者を減らすためには)そういったサイトの使用禁止条例もつくらないといけませんね。

危機管理体制について

Q 新潟日報
 知事公舎に住むことに関連して、危機管理上の話で、舛添前東京都知事だったと思うのですが、週末毎に県外の温泉に行ったりして、結局多摩よりも近いかどうかとか、いろいろと議論があって、危機管理のときどうするかという話があったのですが、知事としてはどのように危機管理していくかということについて、(県内に)常にいるかどうかとか、週末どうするかとか含めて、その辺りについてはどうお考えですか。

A 知事
 基本的には、確かに(県内に)いた方が一番いいですし、知事公舎に住むので、基本的に(県内に)いることになります。ところがこの2週間を見て、実感したところなのですが、意外に公務で東京にいることが多いのです。そうすると、危機管理上、他(の場所)にいるときにもちゃんと大丈夫な体制を常に整えておくことが重要だと思います。東京にいることも多かったり、出張も意外に多かったり、そうでないときは原則として県内にいるのがいいと思いますが、どうしたって意外に県外にいることが多いというのも実感するところなので、いずれにしても大丈夫な危機管理体制をきちんとつくっていきたいと思います。

Q 新潟日報
 プライベートか公務かなかなか難しいのかもしれませんが、週末毎に県外の温泉に行くみたいな、そういうところは。

A 知事
 そういう気はないですね。この2週間くらいを見る限りは、そんなにそもそも週末毎に休みはないように見受けられます。むしろ、そんなに時間があったらうらやましいなという感覚で見ています。いろいろなことをやっていくと、そもそも私が自由にいる場所を決められる日がそんなにあるわけではないという感じです。また、公務と半政務みたいなものがあるわけです。休みなら休みなりに会わなくてはならない人がいたりするので、そうすると結局いずれにせよ県内にいることがほとんどだし、東京にいるときは東京にいる人と会っているみたいな形なので、そういう意味では、舛添前東京都知事はご事情や対策もあったのだろうと思いますが、自由に週末毎にどこかにいて骨抜きができるというのは、できたらいいなというくらいな確率で、なかなかそこに至るとは思えないという状況です。

Q 新潟日報
 舛添前東京都知事が毎週行っていたかどうかはわかりませんが、よく行っているなということを感じたもので。

A 知事
 新潟県は広いところもあり、そういう状況になる日が来るようにはあまり感じないです。

柏崎市長選について

Q 毎日新聞
 先週の記者会見でも出た話で恐縮ですが、週末に柏崎市長選の告示があります。今回の選挙でやはり原発の話が争点になってくるのではないかと思いますが、あらためて知事はどのようにご覧になっていますか。

A 知事
 (先週の記者会見と)同じお話にはなってしまうのですが、基本的には原発が重要な争点であると同時に、市長選挙ですから、市長としてふさわしい人を選ぶという両方の選挙であろうと思います。柏崎市民の方々がふさわしい人を選び、かつその一つの大きな要素が原発の問題であるということだと思います。

Q 毎日新聞
 知事ご自身は、(柏崎刈羽原発の)再稼働に慎重ということで訴えて当選されたわけですが、今回いろいろ選挙区の事情、それから候補に名乗りを上げている方のスタンスはやや違ってくると思うのですが、その辺りどのように見ていらっしゃいますか。

A 知事
 それぞれの候補が、それぞれのスタンスがあるのは当然ですので、それぞれの候補のスタンスや主張は、私としても拝見しておりますが、それぞれの方がそれぞれに合った主張をされているのだろうなと捉えています。 

Q 毎日新聞
 例えば応援などといったことは今のところは。

A 知事
 県知事としての立場がありますので、片方の方にということは考えていません。

Q 毎日新聞
 知事の選挙のときは、いわゆる野党の枠組みというのが、ある程度分かれたと思います。今回その分かれ方が若干違うようなのですが、その辺りに関してはいかがですか。

A 知事
 そこに関しても、知事としてはコメントすべき立場にないと言うか、各野党の中でそれぞれの候補の主張をよく見られて決めていることだと思いますので、それを見守らせていただきたいと思います。

Q 毎日新聞
 選挙に仮定の話で恐縮なのですが、原発について今回、条件付再稼働という方と、やはり再稼働反対だという方なのですけれども、例えば条件付再稼働で賛成という方が当選された場合、どのようなスタンスで対話等をされますか。

A 知事
 条件付再稼働のその条件は何かというところは、必ずしも明らかではないと言うか、それはもし仮に当選すれば明らかになるのでしょうし、もしかしたら選挙戦の中で明らかになるのかもしれないのですが、私は共通してできるところ、合意できるところをやっていくということが大事なのだと思います。そうすると少なくとも条件が付いているわけで、その条件が必ずしも明らかでないなりに、それは検証であり、安全性の確保であると思いますから、まずはそこは協力してできると思いますので、一致協力してやっていきましょうということを進めさせていただきたいと思っています。

原発関連問題について

Q 産経新聞
 米山知事は、選挙戦中、特に中盤から後半にかけては、非常に主張として一歩踏み込んだ形をとられていました。伺いたいのは、反原発、脱原発という言葉がありますが、米山知事としては、ご自身の原発に対する考え方、姿勢はどちらの方に近いと考えていますか。

A 知事
 はぐらかすような答え方に捉えられるかもしれませんが、私は正直にその両方を含んでいると思っています。選挙戦でまさに掲げたとおり、やはり事実というものを基にして議論すべきではないかと。そして、事実というものは現時点で確認されていないと私は理解しています。きちんと検証が済んでいないと。一体、事故の原因がどこにあって、それが本当に再発と言うか、次の事故を防げるものなのかどうか。防げるとして、それは結局確率の問題であって、(事故が起きる確率が)ゼロではないというのは、今回(の福島第一原発事故で)立証されたわけですから、ゼロでない中でもし万が一事故が起こった場合にそこから起こる被害は取り得るリスクなのか、それとも取り得るべきでないリスクなのかをきちんと検証しましょうという話だと思うのです。検証した結果がどうなのかということによって、原発に対してどう向き合うべきかを考えるべきであり、その中には幅広いスタンスが入っているのであって、逆に言うならば、そういった検証が終わるまで、どちらのスタンスであるということは決めていませんし、それについてコメントもしないということになります。

アルビレックス新潟への支援について

Q NHK
 1週間前の話で恐縮ですが、アルビレックス新潟がJ1残留を決めました。(試合後の)セレモニーのあとに伺った際に、知事は、県一丸となって支援していきたいと話をされましたが、どういうイメージで支援を考えていますか。

A 知事
 基本的にはイメージ的なものになるということでしょうね。(アルビレックス新潟は)企業ですから、財政的なものに関してはそこの中できちんとやっていただくということが大原則だと思います。とはいえ、例えば広島カープに関して、必ずしも中立性を守らなくてもいいのでしょうと。広島において、セリーグ6球団を平等に扱わなければならないという原則を貫く必要も特段ないと。アルビレックス新潟に関しても、J1各チームを平等に扱わなければならないという原則は、厳密にはどうかという部分もあるのかもしれませんが、皆さん目をつぶっていただいて、県を挙げてイメージとして応援させていただきたいと。私も全力で応援させていただきたいと。そういうスタンスになるかと思います。

森裕子氏の自由党への入党について

Q 毎日新聞
 選挙に当たって随分と知事を支援された森裕子さんが自由党に入られました。(森裕子氏と)市民連合との間の協定もありましたが、どのようにご覧になっていますか。

A 知事
 それはよくわかりませんと言いますか、市民連合と森さんとの間で決めていただければいいことなので、私としては特段何とも思っていないと言いますか、市民連合と森さんが納得されればいいのかなと思っているということに尽きます。

Q 毎日新聞
 「当面の間」という協定が実はあったのですが、知事にとって「当面」というのはどのくらいの間と考えていますか。

A 知事
 その協定を私はあまりよく見ていませんし、どういう経緯で「当面の間」になったのかも知りません。実は私自身も参議院選挙の統一候補になる・ならないという話があったわけですが、私自身は外れましたので、どのような協定を森さんと市民連合が結ぶかに関してはほぼ無関心であったというところがあって、私自身はそこに関しては本当に注目もしていませんので、どういう経緯なのか全くわかりませんし、「当面の間」というのがどのくらいのものなのかも全く承知していません。本当に私としてのコメントはなく、森さんと市民連合の間で一体どういう経緯で、どういうニュアンスでその言葉が交わされたのかに関して解いていただければいいのかなと思います。

Q 毎日新聞
 この話とは外れて、一般的なご認識としてで結構なのですが、「当面の間」というのは大体どれくらいだとお考えですか。

A 知事
 それはわからないのではないですか。例えば、私が一体いつ知事公舎に移るのですかと問われて、当面の間、他人の部屋を借りていますと言えば、この場合は2週間くらいではないですか。また、野田元首相が言われた「早いうちに解散」は半年か、1年かといろいろあって、(結局)半年くらいだったわけです。そういう意味では、「当面」は2週間から半年くらいの間の幅があることなのでしょうから、その中でどういう言葉を指していたのかは当事者同士でご解決していただければと思います。

※文中の( )内については、広報広聴課で加筆したものです。


(過去の知事記者会見の一覧はこちら)

このページはリンク自由です

Adobe Reader<外部リンク>

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)

<外部リンク> 県公式SNS一覧へ