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地域の協働を促すつなぎ役 村上市のNPO法人「都岐沙羅(つきさら)パートナーズセンター」を紹介します

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0609343 更新日:2023年9月20日更新

 県民生活課では、ボランティア等の社会活動参加、NPO法人との協働促進齋藤事務局長

に係る取組を行っています。

 このたび、取組の一環として、「NPO法人 都岐沙羅(つきさら)パートナ

ーズセンター」の斎藤事務局長さんにお話しを伺いましたので紹介します。

 

Q1 設立のきっかけについて教えてください。

 平成10年に始まった新潟県の「ニューにいがた里創(りそう)プラン」事業(平成19年に終了)を進めるための住民活動支援の事業窓口が母体です。里創プラン事業は、広域市町村圏ごとに地域活性化を進めるもので、行政による支援では限界があることから、民間のサポート機関が必要だということになり、設置されることになりました。

Q2 窓口の開設後から法人化までの経緯を教えてください。

 窓口の開設後、すぐに多種多様な要望・期待・ニーズが地域住民から寄せられました。特に印象的だったのは、「実はこういうことをやってみたいと思っているのだけど…」といったような里創プラン事業以外の活動・事業に関する相談が多かったことでした。

 今まで相談先がなくてなかなか一歩を踏み出せなかった地域づくりの種が、実はたくさん眠っているのだなぁと強く感じました。ただ当時は、あくまでも里創プラン事業の窓口でしかなかったため、地域ニーズに応えていくためには、独立した組織体制の構築が必要だと考え、地域づくり全般をサポートする中間支援組織として、平成14年にNPO法人化しました。

Q3 現在の主な活動について教えてください。

 岩船地域(村上市、関川村、粟島浦村)の住民が元気に商品開発ワークショップの様子

生き生きと暮らすため、窓口相談やグリーンツーリズム

の促進、商品開発のほか、地域の人材育成など、住民や

企業、行政の間に立って、様々な支援事業を行っています。

    基本的に分野・領域を問わず、多様な事業

の企画・コーディネートを行っています。

                                  ↑商品開発ワークショップの様子

Q4 昨年の8月豪雨災害における支援活動について教えてください。

 発災当初、村上市と関川村の対応が迅速で、地域外からもすぐさま支援が行われたため、当センターは支援が行き届いていない集落・領域をカバーするという方針で動きました。

 例えば、被害が下流域より大きくなかった上流域の村上市高根集落では、水道設備に被害を受けたため、断水が長期化する見込みでした。そこで、給水袋やそれを運搬する資機材を調達・提供したり、集落独自で物資を調達できるよう、Amazonの欲しいものリストを活用して全国から物資を募ったりする方法などを伝えたりしました。このように、現場からニーズを聞き、必要なリソース(資金・機材・物資等)を県内外のつながりのある団体の協力を仰いで調達し、必要なところに提供するという対応を中心に動いていました。

Q5 災害支援の中で意識していたことなどはありますか。

 災害時には全国各地から様々な支援の手が差し伸べられ、本当にありがたいのですが、意外に負担になるのが支援を受ける際に必要な書類の作成など、各種事務作業です。そのため、資金・物資の調達とそれに関わる事務を当センターが一手に担い、現場で動く方々が活動に専念できる状況を作り出すことを意識して動きました。

 また、被災された方々は、家財道具の片付けや生活・事業の再建のことなど、心の整理が追い付かない状況で、様々なことを同時に進めなければなりません。少しでも被災者とそれを支援する関係者の方々の負担を減らすために、被災事業者の事業再建に対して、専門性を持った「補助人」を各所に派遣するということも行いました。

  地元商工会をサポートする形で、公的補助申請における対応

  相談・書類作成支援を行ったり、クラウドファンディン

  グによる資金調達に挑戦する事業者には、その分野に精

  通した専門家を派遣するという内容です。

   なお、災害時は情報が錯綜しやすくなります。被災地

  の状況や必要な物資等の情報を、いかに正確かつ迅速に

  把握するかについても、かなり注意を払いました。

Q6 発災から1年が経ちましたが、現在どのような支援活動を行っていますか。

 徐々に日常が戻りつつありますが、時間の経過と共に問題として浮かび上がってくるのが、被災された方の心理的ケアです。そのため、有資格者による相談会を地域内各地で実施したり、親子で楽しめるプログラムなどを開催したりしました。

 また、被害が大きかった集落では、復興に向けたワークショップが始まりました。今後も地域に寄り添いながら継続的に支援活動を行っていきます。

Q7 最後にひとことお願いします。

 災害からの復興はどうしても長期戦になります。着実に復興が進むよう、村上地域の中間支援組織として、引き続きサポートし続けていきたいと思います。

   <NPO法人都岐沙羅(つきさら)パートナーズセンター概要>

   【住所】新潟県村上市猿沢1238番地(道の駅 朝日みどりの里内)

   【ホームページ】https://www.tsukisara.org/ <外部リンク>

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