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【柏崎】地元のものづくり企業を身近に感じる地域企業見学会~2023~

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0384001 更新日:2023年8月8日更新

 技術系の若者に実際の現場を体験して地域企業の魅力を知ってもらい、地元定着を促進するため、柏崎工業高等学校と連携して、柏崎工業高等学校の2年生を対象に地域企業見学会を実施しました。​​

 7月6日(木曜日)に新潟岡本硝子株式会社を環境化学科の生徒33名が見学し、​7月13日(木曜日)には東京電力ホールディングス株式会社柏崎刈羽原子力発電所を電気技術科の生徒39名が、また、同日に機械創造科の生徒37名が株式会社コロナ柏崎工場・株式会社飯塚鉄工所を見学しました。​

 実際の現場を自らの目で見て、感じる経験は何物にも代えがたい貴重な経験となりました。​​

環境化学科(見学先:新潟岡本硝子株式会社)

 新潟岡本硝子1新潟岡本硝子2

 新潟岡本硝子3新潟岡本硝子4

 環境化学科の生徒は、光・ガラス分野における研究開発を行う特殊ガラス製品メーカーの新潟岡本硝子株式会社を見学しました。​

 生産を行っている特殊ガラスの中でも「プロジェクター用反射鏡」はガラスから薄膜までの一貫した生産を行っており、その世界シェアは86.4%と世界一を誇っています。また、プロジェクター用反射鏡に用いられている多層膜蒸着技術を応用し、高級化粧品容器へ膜構成を変えることで見る角度によって微妙な色変化をみせる加飾蒸着(オーロラ蒸着)コーティングも手掛けています。

 近年は、社員の働き方を見直し、効率化が可能な業務を検討・改善することにより、有給取得率の更なる向上を目標にしているとのことでした。また、今年度は育児休暇を男性社員が初めて取得することができ、続いて取得予定の男性社員が他にもいるとのことで、会社全体で社員の働き方を考えていると感じました。​​

 見学を終えた男子生徒は「日常生活で何気なく利用している製品も実際の製造工程は複雑で驚いた。実際の現場を見ることによって、働くというイメージを具体的に実感することができた。」、ある女子生徒は「1年生の時も工場見学に行ったが、今年の方が将来のことを考えながら見学することができた。高度な技術を扱えることに凄く興味を持った。」と感想を語ってくれました。                              

電気技術科(見学先:東京電力ホールディングス株式会社 柏崎刈羽原子力発電所)

 東京電力1東京電力2

   東京電力3東京電力4

 電気技術科の生徒は、世界最大の原子力発電所、東京電力ホールディングス株式会社柏崎刈羽原子力発電所を見学しました。​

 まず、サービスホール展示館において、柏崎刈羽原子力発電所の概要と原子力発電のしくみや原子力発電所の運転と監視・制御体制について、学び、その後、原子力発電所構内をバスに乗車しての見学となりました。セキュリティーの関係上、構内は、カメラ・携帯電話の持ち込みは禁止となっており、非常に厳しい制限が加えられている中でも、様々な業種の協力企業の作業員の方々が働いており、施設の改修規模の大きさに驚かされました。​

 また、構内には津波対策としての高さ10mのコンクリート製防潮堤やセメント改良土による3mの盛土の防潮堤(いずれも海抜約15mの高さ)によって、津波による敷地内への浸水や、建物への衝撃を防ぐための設備や原子炉と使用済燃料プールを冷やし続けるための電源の多重化・多様化策として高台に空冷式ガスタービン発電機車・電源車を配備するとともに万が一の際に原子炉等を冷やし続けるための貯水池の整備等がされていて、東日本大震災後の新たな安全対策を間近で確認することができました。​

 見学を終えて、ある女子生徒からは「初めて、実際の企業の現場を見ることができた。原子力発電所構内は想像していた以上に敷地が広く驚いた。こうして現場を見ることによって、自分の働くイメージをふくらませることができ、これからの自分の目標を具体的に考える良い機会となった。」と今後の自分のイメージを考えるきっかけとなったという感想を聞くことができました。

機械創造科(見学先:株式会社コロナ 柏崎工場・株式会社飯塚鉄工所)

株式会社コロナ柏崎工場

 コロナ1コロナ2

 コロナ3コロナ4

 機械創造科の生徒は、株式会社コロナ柏崎工場と株式会社飯塚鉄工所の2社を見学。​​​

 見学した暖房機器や住宅設備機器製造を行っている株式会社コロナ柏崎工場では、寒冷地向けの大型ストーブや工場等の大きな空間を暖める業務用大型ストーブを主力に生産しています。​​

 柏崎工場の生産方式は材料(最初)から製品組立(最後)までを行う「一気通貫生産」を基本としているとのことで、原材料のコイル材や板材を大型のプレス機を使用して多種多様な部品へ加工し、その部品を溶接・塗装等を行い、最終的に組立工程で完成品へと姿を変えていました。​

 加工工程においては、多くの多関節ロボットが稼働していて、従来、人が行っていた作業を多関節ロボットが担い、完成品の運搬に際しても、無人搬送車が導入され効率化が図られ、人間とロボットの協働の重要性を感じました。

 また、近年では、新たな取組として他社とのコラボレーションした製品の生産にも力を入れているとのことで、大手キャンプ用品メーカーとコラボレーションしたキャンプ用としても使用できるストーブも見ることができました。​

株式会社飯塚鉄工所

 飯塚鉄工所1飯塚鉄工所2

 飯塚鉄工所3飯塚鉄工所4

 次に医療用ポンプ、医薬・化学プラント向けポンプ、液化天然ガス輸送で使用するポンプ等、流体機器パーツメーカーである株式会社飯塚鉄工所を見学しました。

 生産しているポンプのパーツは様々な用途のものを製造していて、医療用ポンプであれば、人工透析用のポンプ、下水道・水道等のインフラ向けポンプ、半導体製造装置向けのポンプ等、多種多様なパーツを手掛けています。​

 そのため、使用する流体性質、使用環境における圧力、温度に応じて、材質や加工方法を変えて製造しているとのことで、細かなオーダーに応えられるようにロボットによる作業自動化が図られていました。

 株式会社コロナ・株式会社飯塚鉄工所ともに「子育てサポート企業」として、厚生労働大臣の認定である『くるみん認定<外部リンク>』受けており、社員が働きやすい環境を積極的に整えていると感じました。

 2社の見学を終えて生徒からは「実際に工場を訪れてみると自分が学校で学んでいることとリンクする部分が多くあって、とても勉強になった」という感想が聞けました。

 柏崎には身近にある製品でかつ、無くてはならない製品を製造している企業が、こんなにも身近にあることに見学を通して驚くととともに、高校生に各企業の高度な技術を間近で感じてもらう、またとない機会とすることができました。​​

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