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【柏崎】中越沖地震から15年、災害時の食の備えを進めています~高校生向け食の備えガイドを作成しました

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0470822 更新日:2022年3月11日更新

 本年は、2007年7月16日(月曜日)の新潟県中越沖地震の発生から15年目となります。

 新潟県柏崎地域では、災害時の食の備えについて関係者が連携して取り組んでいます。

「高校生向け食の備えガイド」をご紹介します

新潟県立大学健康栄養学科3年生の皆さんに、公衆栄養学臨地実習を通して「高校生向け食の備えガイド」を作成していただきました。 高校生でも実践しやすいように考えられており、家庭での備えに取り入れやすく災害時に役に立つ内容になっています。
高校生の皆さん、ぜひご覧ください。

【主なポイント】セルフチェック式

〇 中越沖地震での被災経験を生かし、ライフラインが停止することを想定した備えの工夫(パッククッキングなど)

〇 普段からできる備蓄の工夫(ローリングストックなど)

〇 柏崎地域の食材を生かした食品の活用

〇 新型コロナウイルス等感染症対策に備えた内容

 

 

  大学生画像実習風景備え画像

 

 

 

 

 

 

 

 

「高校生向け食の備えガイド」はこちら [PDFファイル/1.12MB]

これまでの取組

1.食育ネットワーク検討会

令和3年9月3日に柏崎地域振興局において、「令和3年度柏崎地域食育ネットワーク検討会」を開催しました。当日は地元の鮮魚商協同組合、農村地域生活アドバイザー連絡会、食生活改善推進委員協議会、栄養士会を始めとする関係組織とNPO法人及び管内2つの高校、行政機関から参画していただきました。これまで関係組織が行ってきた柏刈地域の食育活動を振り返り、中越沖地震発生後は災害時の食の備えに関する取組を食育活動として地域で進めてきたことを共有しました。今年度から若い世代への食育授業として、新たに高校の授業(家庭科)で災害時の食の備えに関する内容について取り入れていただくことになりました。

検討会画像

 

2.食生活改善推進委員の取組

令和3年10月15日(金曜日)柏崎市中央地区コミュニティセンターにおいて、食生活改善推進委員協議会柏崎支部研修会が開催され、会員及び行政担当者51人が参加しました。はじめに柏崎市鵜川で農業を営み地域づくりを行っている、輝き農場 代表 澁江 嘉輝(しぶえ よしてる)氏より、食育の観点で会員に期待する内容について講義をしていただきました。講義を受けて、当部職員が「新潟県の自然災害における食の現状と課題」について情報提供をしました。中越大震災から被災地域で提供された食事を振り返り、被災地域の食の課題を共有し、今後必要な知識と技術について確認しました。災害食の実際については、ポリ袋調理のデモンストレーションでご飯、カレー、じゃがいもとにんじんのさんま缶煮、蒸しかぼちゃを作り、ポイントを学びました。

 

 食生活改善推進委員協議会柏崎支部研修会パッククッキング画像料理画像  

 

 

 

 

 

 

 

 

3.公衆栄養学臨地実習(管理栄養士養成施設の学生実習)での取組

まちから  パッククッキング食の備え

 

 

 

 

 

 

 

 

管理栄養士養成施設の学生実習として、令和3年10月に新潟県立大学健康栄養学科3年生6名の学生さんから事前・事後課題に取り組んでいただきました。テーマは「若い世代への食の備えの普及」とし、「高校生向け食の備えガイド」案を検討していただきました。検討にあたっては、「かしわざき市民活動センターまちから」で中越沖地震の被災状況や教訓を学び、何に備えるのか考えました。ライフラインが停止しても調理ができる、ポリ袋調理(パッククッキング)体験を行うと共に、当部の若手職員も参加して学生さんの検討した案について意見を出し合いました。 

実習後、評価した結果をまとめ、「柏刈地域の高校生向け食の備えガイド」が完成しました。

4.高校生向け食育授業

高校生向け食育授業として令和3年11月11日に新潟産業大学附属高等学校2年生の皆さんに、災害時の食の備えについて学んでいただきました。

  1. NPO法人aisa 防災コーディネーター 会田理恵子氏による講話「地震という災害について―柏崎で起きた中越沖地震―」
    自身の被災経験を伝えながら、日頃の備えについてその必要性を考えてもらいました。
  2. 災害食体験・試食
    自然災害(地震)を想定し、ライフラインが停止した状態でパッククッキングを体験しました。メニューは、卵以外常温保存が可能な食品を使用し、「かんたん親子丼」と「切り干し大根サラダ」を作りました。さらに食器を紙で作り、洗いものを少なくする工夫を学びました。
  3. 学びとふりかえり
    新潟県立大学健康栄養学科3年生の皆さんが作成した「柏刈地域の高校生向け食の備えガイド」を活用し、高校生ができる食の備えについて一人一人に考えていただきました。

 パッククッキングを初めて体験した生徒さんからは、以下の感想が聞かれました(抜粋)。

 〇 当たり前になっているガス、電気、水道が止まってしまうことは大変であることを実感した。
 〇 災害時の食事はおいしさが落ちると思っていたが、しっかりおいしかった。
 〇 水の節約のために皿を紙で作ってその中に作ったものを入れるのに驚いた。
 〇 バックの中に缶詰や水、袋など災害時に使えそうなものを用意しておくようにしたい。

今後も柏崎地域では次世代に向けた食の備えの推進(食育の推進)を行っていきます。

災害講義食の備え講義高校生

 

 

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