本文
【柏崎】有毒植物による食中毒に注意しましょう
- 山菜狩りや家庭菜園で有毒植物を誤って採取し、食べたことによる食中毒が毎年発生しています。
- 特に新芽など植物の見分けがつきにくい4月、5月に多発しています。
注意すべきポイント
有毒植物による食中毒を避けるために、注意すべきポイントをご紹介します。
- 食べられる植物だと正確に判断できない山野草などの植物は、絶対に「採らない」「食べない」「人にあげない」を徹底しましょう。
特に、新芽や若葉などは鑑別が難しいので注意しましょう。 - 食べられる植物と有毒植物は同じ場所に生えることがあるので、1本1本をよく確認してから採りましょう。
また、調理する前にも再度確認しましょう。 - 家庭菜園では、観賞用の植物と食用の植物は、植える場所を区分けするとともに、離して植えましょう。
スイセン(左、有毒植物)とニラ(右、食べられる植物)が同じ場所に生えている例
イヌサフランの例
平成19年4月、新潟県内においてイヌサフラン(有毒植物)をギョウジャニンニク(食べられる植物)と誤って食べたことによる食中毒が発生し、1名が死亡しました。
見た目が非常に似ていますので、誤って食べないように細心の注意が必要です。
イヌサフラン(有毒植物) ギョウジャニンニク(食べられる植物)
グロリオサの例
グロリオサは、アフリカ、アジアの熱帯地域に分布するユリ科の球根植物です。
近年、一般家庭でも見られるようになり、露地では初夏から晩秋に開花します。
グロリオサは全草に「コルヒチン」を含有し、特に球根に多く含みます。また種子や新葉にも比較的多く含むという報告があります。
栽培や観賞をすることに問題はありませんが、食用にすると中毒の原因となります。
グロリオサの花
コルヒチンとは
グロリオサの球根
コルヒチンは、植物に含まれるアルカロイドの一種で、古くから通風の特効薬として知られていますが、多量に摂取すると強い毒性があります。
人の場合、摂取後、数時間以降に、口腔・咽頭灼、熱感、発熱、嘔吐、下痢、背部疼痛などが発症し、臓器の機能不全などにより、死亡することもあります。
致死量は0.8kg/kg(体重50kgの成人で40mgの摂取量)とされています。
関連のホームページへのリンク
- 毒草による食中毒(にいがた食の安全インフォメーション)<外部リンク>
- 有毒植物による食中毒に注意しましょう(厚生労働省)<外部リンク>