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重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は、主にSFTSウイルスを保有するマダニに刺されることで感染するダニ媒介感染症の一つで、人獣共通感染症です。これまで西日本を中心に報告されていましたが、近年では東日本でも患者の発生が報告されています。
マダニの活動が活発となる春から秋にかけては、マダニに刺される危険性が高まるため、草むら・やぶなどに入る場合は、肌の露出を避け、虫除け剤を使用するなどして、マダニに刺されないようにしましょう。
マダニの活動が活発となる春から秋にかけては、マダニに刺される危険性が高まるため、草むら・やぶなどに入る場合は、肌の露出を避け、虫除け剤を使用するなどして、マダニに刺されないようにしましょう。
主な症状等
・潜伏期は6~14日程度です。
・主な症状は、発熱、消化器症状(食欲低下、おう気、おう吐、下痢、腹痛)などで、時に頭痛、筋肉痛、神経症状(意識障害、けいれん、昏睡)、リンパ節腫脹、呼吸不全症状、出血症状(歯肉出血、紫斑、下血)が出現します。重症例では出血傾向や意識障害を伴い、死亡することもあります(致死率は10~30%程度)。
・主な症状は、発熱、消化器症状(食欲低下、おう気、おう吐、下痢、腹痛)などで、時に頭痛、筋肉痛、神経症状(意識障害、けいれん、昏睡)、リンパ節腫脹、呼吸不全症状、出血症状(歯肉出血、紫斑、下血)が出現します。重症例では出血傾向や意識障害を伴い、死亡することもあります(致死率は10~30%程度)。
感染経路
・主にSFTSウイルスを保有するマダニに刺されることで感染します。
・SFTSウイルスに感染し発症している動物の血液などの体液に直接触れたことにより、人がSFTSウイルスに感染した事例も報告されています。
・SFTSウイルスに感染し発症している動物の血液などの体液に直接触れたことにより、人がSFTSウイルスに感染した事例も報告されています。
患者の発生状況 ※新潟県内では、現時点で人への感染は確認されていません
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令和2年 |
令和3年 |
令和4年 |
令和5年 |
令和6年 |
令和7年※ |
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全国 |
78 |
110 |
118 |
134 |
122 |
170 |
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新潟県 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
※令和7年第40週現在
予防方法
草むら・やぶなどに入る場合は、次のことに注意しましょう。
・長袖、長ズボン、足を完全に覆う靴(サンダル等は避ける)、帽子、手袋を着用し、首にタオルを巻くなど、肌をできるだけ出さないようにする。
・衣類を草むらに置いたり、地面に直接寝転んだりしない。
・防虫スプレーを使用する。
・屋外活動後は、上着や作業着を家の中に持ち込まないようにし、シャワーや入浴するなどして、吸血前のマダニを皮膚から洗い流す。マダニが体についていないか確認する。
・長袖、長ズボン、足を完全に覆う靴(サンダル等は避ける)、帽子、手袋を着用し、首にタオルを巻くなど、肌をできるだけ出さないようにする。
・衣類を草むらに置いたり、地面に直接寝転んだりしない。
・防虫スプレーを使用する。
・屋外活動後は、上着や作業着を家の中に持ち込まないようにし、シャワーや入浴するなどして、吸血前のマダニを皮膚から洗い流す。マダニが体についていないか確認する。
マダニに刺された場合の対応
・マダニに刺されているのを見つけた場合は、早期に除去することが重要です。
・自分で無理に引き抜こうとすると、ダニの頭部が皮膚に残ってしまったり、病原体を自分の体内に注入してしまうことがあるため、医療機関(皮膚科など)を受診して処置(マダニの除去、洗浄など)をしてもらってください。
・マダニに刺された後、数週間程度は体調の変化に注意し、発熱等の症状が認められた場合は、速やかに医療機関で診察を受けてください。
・その際、マダニに刺されたことや、発症前の生活(草むら・やぶ等に出かけた、動物との接触があったことなど)を医師に伝えてください。
・自分で無理に引き抜こうとすると、ダニの頭部が皮膚に残ってしまったり、病原体を自分の体内に注入してしまうことがあるため、医療機関(皮膚科など)を受診して処置(マダニの除去、洗浄など)をしてもらってください。
・マダニに刺された後、数週間程度は体調の変化に注意し、発熱等の症状が認められた場合は、速やかに医療機関で診察を受けてください。
・その際、マダニに刺されたことや、発症前の生活(草むら・やぶ等に出かけた、動物との接触があったことなど)を医師に伝えてください。
動物からのSFTS感染を防ぐために
・動物を飼育している場合、過剰な触れ合い(口移しでエサを与えたり、動物を布団に入れて寝たりすることなど)は控えてください。
・動物に触ったら手を洗いましょう。また、動物に付着したマダニは適切に駆除しましょう。
・飼育している動物の健康状態の変化に注意し、動物が体調不良の際には、マスク、手袋などを着用し、咬まれたり舐められたりしないように注意したうえで、動物病院で診てもらってください。ペットがマダニに刺されないようダニ駆除剤も有効ですので獣医師に相談しましょう。
・野生動物は、どのような病原体を保有しているか分かりません。野生動物との接触は避けてください。
・動物に触ったら手を洗いましょう。また、動物に付着したマダニは適切に駆除しましょう。
・飼育している動物の健康状態の変化に注意し、動物が体調不良の際には、マスク、手袋などを着用し、咬まれたり舐められたりしないように注意したうえで、動物病院で診てもらってください。ペットがマダニに刺されないようダニ駆除剤も有効ですので獣医師に相談しましょう。
・野生動物は、どのような病原体を保有しているか分かりません。野生動物との接触は避けてください。
SFTSに関する情報:下記のホームページをご覧ください(外部サイト)
〇重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に関するQ&A(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou19/sfts_qa.html<外部リンク>
〇重症熱性血小板減少症候群(SFTS)(国立健康危機管理研究機構(JIHS))
https://id-info.jihs.go.jp/diseases/sa/sfts/index.html<外部リンク>
〇マダニ対策、今できること(一般の方向けのマダニ対策に関するガイド)
https://id-info.jihs.go.jp/diseases/ta/tick-borne-diseases/tick-prevention/index.html<外部リンク>





