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つつが虫病に注意しましょう

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0379239 更新日:2022年4月1日更新

1 つつが虫病とは

つつが虫病は、細菌の一種であるリケッチアによる感染症です。
北海道や沖縄を除く全国で発生が見られ、新潟県では春~初夏(5月~7月)及び秋(10月・11月)に報告数が多い傾向があります。
また、アジア、東南アジアにも広く存在しており、輸入感染症としても注意が必要です。

○つつが虫病
2015 2016 2017 2018 2019 2020
新潟 6 3 9 7 4 4
全国 422 505 447 456 404 112

参考:県内・全国の発生状況(2020年9月13日までの集計)

2 原因と感染経路

病源体は、つつが虫病リケッチア(Orientia tsutsugamushi)です。
リケッチアを保有したつつが虫(ダニの一種)の幼虫に刺されることによって感染します。
ヒトからヒトへうつることはありません。

3 症状と治療

症状

 典型的には、5日~14日の潜伏期の後に、全身倦怠感、食欲不振とともに頭痛、悪寒、発熱などの症状が現れます。数日後より、体幹部を中心に発しんが現れ、リンパ節の腫れを伴うこともあります。

治療

 抗生物質(テトラサイクリン系)による治療を行います。通常、抗生物質が速やかに効きますが、治療が遅れると重症化する場合があるので、早期発見・早期治療が重要です。

4 予防について

  • 予防接種はありません。
  • ダニの吸着を防ぐことが最も重要です。
    農作業、山菜採り、庭仕事などで、山林や草地などに入るときは、次のことに注意しましょう。
    1. 長袖、長ズボン、長靴を着用し、肌をできるだけ出さないようにする。
    2. 衣類を草むらに置いたり、草むらで休息や用便をしない。
    3. 防虫スプレーを使用する。
    4. 山野での作業後は入浴するなどして、吸血前のダニを皮膚から洗い流す。ダニが体についていないか点検する。

※ダニに刺されている場合は、早期に除去することが重要で、早ければ病原体が体内に注入されることを防げる場合もありますので、皮膚科で除去してもらうことをお勧めします。自分でダニの体をつまんで引き抜こうとすると、病原体を自分の体内に注入してしまったり、ダニの頭部が皮膚に残ってしまうことがあります。

5 診断・その他

 診断は、病源体の検出あるいは抗体検査などによります。
 発症の1~3週間前に、流行地への旅行歴、もしくは野山や河川敷などでの活動歴があれば本症が疑われます。痂皮を伴う典型的な「刺し口」を証明するのが診断のポイントです。刺し口は皮膚の柔らかい隠れた部分にみられますが、見つからない場合もあるので注意が必要です。
 感染症法では、四類感染症に定められており、診断した医師は直ちに最寄の保健所へ届け出ることが義務づけられています。

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