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麻しん(はしか)の国内外での報告増加に伴う注意喚起について
麻しんの国内外での報告増加に伴う注意喚起について
厚生労働省より、麻しん(はしか)の国内外での報告増加に伴う注意喚起が発表されました。
現在、海外における流行が報告されており、特に、ベトナムをはじめとする諸外国を推定感染地域とする輸入事例の報告が増加しています。今後、輸入事例の更なる増加や、国内における感染伝播事例が増加することが懸念されることから、海外渡航をされる方は、以下の点に注意をお願いします。
【海外渡航前の注意事項】
・ウェブサイト等を参考に、渡航先の麻しんの流行状況を確認すること。
・母子保健手帳などを確認し、過去の麻しんに対する予防接種歴、り患歴を確認すること。
・過去定期接種を実施した記録がない場合は、渡航前に予防接種を受けることを検討すること。
・麻しんのり患歴やワクチン接種歴が不明な場合は、抗体検査を受けることを検討すること。
【麻しんの流行がみられる地域に渡航後の注意事項】
・渡航後、帰国後2週間程度は麻しん発症の可能性も考慮して健康状態に注意すること。
・発熱や咳そう、鼻水、眼の充血、全身の発しん等の症状が見られた場合は、医療機関に対して事前に、麻しんの流行がみられる地域に渡航していたことや、麻しんの可能性について連絡の上、受診をすること
・医療機関を受診する際には、医療機関の指示に従うとともに、可能な限り公共交通機関を用いることなく受診すること。
<厚生労働省リーフレット「麻しん(はしか)は世界で流行している感染症です」>
出国前の注意事項 [PDFファイル/519KB] 帰国後の注意事項 [PDFファイル/519KB]
<海外渡航に関する参考資料>
- 海外における麻しん(はしか)に関する注意喚起(厚生労働省検疫所)<外部リンク>
- 外務省海外安全ホームページ<外部リンク>
- 外務省たびレジ<外部リンク>
発生状況
麻しん(はしか)の発生状況(感染症発生動向調査(Idwr):国立感染症研究所)<外部リンク>
新潟県内の患者発生状況(人)
麻しんとは
麻しんは、麻しんウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症として知られています。
- ヒトからヒトへ感染が伝播し、感染力が極めて強く、空気感染、飛沫感染、接触感染で容易に広まります。
- 免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症し、また、一度感染して発症すると、一生免疫が持続すると言われています。
- 感染すると10日程度の潜伏期の後、38℃台の発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状が現れます。
- 2~3日熱が続いた後、39℃以上の高熱と発しんが現れます。
- 肺炎、中耳炎を合併しやすく、患者1,000人に1人の割合で脳炎が発症すると言われています。死亡する割合も、先進国であっても1,000人に1人と言われています。
厚生労働省ホームページ「麻しんについて」<外部リンク>
国立感染症研究所ホームページ「麻疹とは」<外部リンク>
県民の皆様へのお願い
麻しんは感染力が強く、空気感染もするので、手洗い、マスクのみで予防はできません。
- 麻しんの予防には、予防接種が最も有効であり、十分な効果を期待するためには2回の接種が必要です。
- 定期予防接種の対象者の方は、対象年齢になったら、早めに接種しましょう。
- 発熱、発しんなどの麻しんを疑う症状が現れた場合は、必ず事前に医療機関に電話連絡の上、指示に従って受診してください。
<定期接種の対象年齢>
第1期:1歳以上2歳未満(生後12月から生後24月に至る間にある方)
第2期:5歳以上7歳未満で、小学校就学前の1年間
※新型コロナウイルス感染症の流行に伴い 、規定の接種時期に定期接種を行えず接種を延期されていた方が、その後(規定の接種時期ではない時期)に接種を行った場合についても、定期接種として取り扱われ得ます。お住まいの市町村にお問い合わせください。
<任意接種について>
定期接種の対象でない方が予防接種を希望される場合は、ご希望の医療機関に、麻しんの予防接種(MRワクチン等)が可能かお問い合わせください。
<参考 リーフレット>
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