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土井自然環境保全地域
本地域は、阿賀町土井集落北東の福島県境にある目指岳(海抜650m)の山頂から南側の山腹で、急峻な屋根部にコウヤマキが自生しています。
コウヤマキは日本にだけ分布し、1科1属1種の特異な植物で、国内では九州から中部地方に普通にみられますが、北部では木曾地方から飛んで新潟、福島県境付近に隔離分布しており、本地域はその自然分布の北限地として学術上極めて貴重といえます。
コウヤマキはキタゴヨウ、スギ等と混生しており、下層にはミヤマナラ、オオコメツツジ、アカミノイヌツゲ、ネズミサシ、ウラジロイタヤ、マルバマンサク等の低木やイワカガミ、オサシダ等の草本がみられます。
- 区域
阿賀町国有林下越森林管理署56林班ね小班の一部、イ4小班の全部 - 面積
国有林 16.77ha
※全域特別地区及びコウヤマキ自生地は野生動植物保護地区(4.75ha) - 保全対象
植物(コウヤマキ) - 指定年月日
昭和56年7月17日