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【上越】「上越地域における新田開発のあゆみ(用水編)」 を紹介します

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0046764 更新日:2019年3月29日更新

(6) 水上地域の用水

平成7年7月11日水害で新たに造られた中江用水取水口のイメージ画像
平成7年7月11日水害で新たに造られた中江用水取水口

昭和42年(1967)、水上地域では、国営事業による笹ヶ峰ダムの建設と関連する主要な幹線用水路の整備計画の話が持ち上がりました。この地域には、関川から上江・中江・北条・小石原(三ヶ字)・浅野用水の5つの取水口がありましたが、計画では、浅野用水を除く上江・中江・北条・小石原用水に加え、今まで対岸取水していた参賀用水を併せた5つの用水を上江用水分水口で一括取水してまかなう形態とし、主要な水路は、国営・附帯県営で整備されることになりました。
 しかし、付帯県営で実施できる末端受益面積要件には該当しない残された部分の水路整備については、問題が残りました。地域の人々は、この問題を解決するために妙高市川上・上新保・西条・吉木・北条、上越市板倉区小石原の6つの地域、約280ヘクタールの県営ほ場整備事業を計画し、昭和48年(1973)に水上土地改良区を設立しました。工事は翌年から始まり、大型機械が導入できる1区画30アールで整備されたほか、耕作道や用排水が整備され、昭和59年(1984)に事業完了しました。

排水路を兼ねた中江予備水路の画像
排水路を兼ねた中江予備水路

 このほ場整備区間にあった中江用水は、国営事業で取水するすべての水が下流の板倉発電所から取水する形態に変更となったことから、不要になりました。しかし、旧中江土地改良区は、板倉発電所分水池(川上地内)から板倉発電所までの区間、山中を通過する道水路トンネルの老朽化などを懸念し、このほ場整備区間に9.7立法メートル/sを流せる予備水路を残すこととしました。
 ほ場整備では、区画に合わせてこの水路を改修することとし、旧中江土地改良区と水上土地改良区でこの工事費用を案分し、水上地区の基幹排水路を兼ねた中江用水の予備水路として造り替えられました。
 平成7年7月11日水害で、予備水路の「中江用水路」の取水堰が被災し上流に位置を変更したため、災害復旧の潰れ地のほかに用水路敷地の潰れ地を捻出しないために、農道の下に中江用水路を通すことにしました。また、上流部から取水するため、用水路の底を上げなければならなくなった箇所は、改修に併せて用水端の草刈りの必要がないように水路に蓋が設置されました。

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