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林道の果たす役割

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0045417 更新日:2019年3月29日更新

 林道の果たす役割は様々であり、路線によっても異なりますが、まとめると下図のように表すことができます。

林道の役割の画像
図:林道の役割

森林施業の基盤の形成

 森林は、土砂の流出を防いだり、雨水などを蓄えたり、二酸化炭素を吸収したりと、様々な機能を持っています。これらの森林の機能が十分に発揮されるには、森林を整備することによって、適切な状態に保っていくことが必要です。林道は、このような森林での施業を進めるための基盤を形成することによって、「森林の適正な整備及び保全」・「効率的かつ安定的な林業経営の確立」を推進するという役割を持っています。

山村地域の活性化

 日本の国土面積の約半分は、「山村振興法」に基づき「振興山村」に指定された山村地域です。そして、山村地域の約9割は森林に覆われています。林道は、このような山村地域を活性化するという役割も持っています。山村の活性化のために林道が果たす役割としては、「森林の総合利用の推進」・「山村の生活環境の整備」・「地域産業の振興等」が挙げられます。

 そして、これらの役割が果たされていくことは、「森林の公益的機能の持続的発揮」・「林業・林産業の振興」・「山村地域の定住の促進・活性化」につながり、最終的には「国民経済・国民生活の安定」へとつながっていきます。

 次に、それぞれの役割についてもう少し詳しく紹介していきます。

森林施業の基盤の形成

1 森林の適正な整備及び保全

 林道が開設されること、それまでは長い時間をかけて徒歩で行かなければならなかった奥地の森林まで車で乗り入れることができるようになる等、森林へのアクセスが容易になります。
 これにより、適時適切な森林管理と森林施業コストの低減が可能となり、森林の適正な整備及び保全に役立ちます。
 そして、森林を適正に整備・保全していくことにより、二酸化炭素吸収・災害防止等の「森林の公益的機能」が持続的に発揮されます。

2 効率的かつ安定的な林業経営の確立

 林道が開設されることにより、森林へのアクセスが容易となるということは既に紹介しましたが、それにより、森林内で伐採した木材の搬出も容易になります。また、高性能林業機械も奥地の森林まで乗り入れることができるようになるので、作業の機械化を進めることもできます。
 これらの効果によって、「効率的かつ安定的な林業経営の確立」が推進されます。この「効率的かつ安定的な林業経営の確立」をとおして、林業・林産業の振興を進めていくことが、林道の最も基本的な役割といえます。

山村地域の活性化

1 森林の総合利用の推進

 林道により、森林へのアクセス方法が確保され、森林をレクリエーションの場として利用する等、森林の総合利用が推進されます。
 グリーンツーリズムの展開、ウォークラリーの開催等、都市と農山村間の交流の促進も図られます。

2 山村の生活環境の整備

 林道には、山村地域から中心市街地や学校・病院等の公共施設へのアクセス改善にも役立つものもあり、都市・山村・森林を結び、それらの交流及び共生を促進する基盤ともなります。
 例えば、現在開設中の海沢線は、完成すれば上路地区と町中心部を結ぶ最短路、周辺の三集落を結ぶ道となります。

3 地域産業の振興等

 林道が整備されることによって、地域の特産物の生産及び販売等を通じた地域産業の振興が図られ、雇用の場の確保・拡大が促進されるという効果も考えられます。

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Fax : 025-553-0204

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