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新潟県女性のチャレンジサイト~事例紹介~「にいがた土木女子会議」

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0120719 更新日:2019年3月13日更新

 「男性の職場」というイメージが強い建設業界で、女性も活躍していることを伝えていこう、女性も働きやすい環境をつくっていこうと様々な取組を続けている女性たちの存在が注目を集めている。彼女たちは思いを一つの形にし、「にいがた土木女子会議」を2017年6月に発足した。
 「にいがた土木女子会議」はどのような存在なのか、どんな取組をしているのか、メンバーの小池さん、佐々川さん、瀬戸さん、高橋さん、渡辺さん、にお話しを伺った。

 

瀬戸さん:
 にいがた土木女子会議代表。土木技術職の公務員。建設工事の設計監督や施工管理などの業務に携わっている。
佐々川さん:
 にいがた土木女子会議副代表。土木建設業の企業経営者として、経営全般に携わっている。
渡辺さん:
 にいがた土木女子会議副代表。技術者として公益団体に勤務。技術部門で建設工事の工事設計や施工管理などを側方支援する業務に携わっている。
小池さん:
 技術者として公益団体に勤務。技術部門で建設工事の工事設計や施工管理などを側方支援する業務に携わっている。
高橋さん:
 土木技術職の公務員。建設工事の設計や施工管理などの業務に携わっている。

 

にいがた土木女子会議の画像1

「にいがた土木女子会議」は、どんな会なのでしょうか?

にいがた土木女子会議の画像2瀬戸さん
 「にいがた土木女子会議」は、土木建設業の魅力を広くアピールするため、女性も活躍できる職業であることを知ってもらうため、そして県内の建設業界で活躍する女性同士の連携を図るために結成しました。
 当初は、一般社団法人新潟県建設業協会女性部や公益団体の女性技術職員、新潟県の女性土木技術職員などが協力して発足しましたが、協会や団体の枠にこだわらず、土木、建設業界で働く女性みなさんがメンバーだという理念で活動しています。特段入会を受け付けるとか、会員資格が必要とかではなくて、趣旨に賛同してもらえれば誰でも自由に出入りできる会です。

 活動していく上で中心となるコアメンバーは、県職員や建設業協会女性部員など50人くらい、全体では、建設業協会や公益団体、関係団体や県などを含めると500人くらいの規模になると思います。
 年齢層も幅広く、いろいろな年代の人が参加しています。普段の交流会なども幅広い年齢層の参加があり、若手もかなり参加していますし、男性も何人か参加されることがあります。
 特に交流会やイベントは、女性限定というわけではなく、男女問わず誰でも参加できるようにしています。

「にいがた土木女子会議」の活動が始まったきっかけはなんですか?

瀬戸さん
 今はどの業界でもそうかもしれませんが、少子高齢化の影響でいわゆる土木業界、建設業界でも担い手不足の状況にあります。建設業はさらに厳しいとか、きついとかもあって、担い手の確保が大きな課題でした。
 担い手確保の一環として、県、建設業協会などの業界団体の人々が協力して、中学校などに伺って出張PRを行い、「私たちの仕事はこういう仕事です」という説明会を始めました。

 活動を始めた当初は説明する人が皆さん男性でした。現状の人員構成や男女比率を考えればそのとおりなのですが、代表していく人が男性ばかりでは、女性も働けるというPRにはならないのではないか、学校では男女ともに聞いてくれる人がいるのに、男性だけが話しても上手く伝えきれないのではないか、女子生徒がどう思うか、ふと疑問に思ったのですね。

 女性も普通に働ける、やりがいのある職業だということを分かってもらうためには、女性が説明する場面があったほうが良いだろうと思いました。

にいがた土木女子会議の画像3 そういうことを始めるにあたり、県にも女性技術職員がいるし、例えば建設業協会でも女性部会があるので、連携してやりませんか、と周りに声をかけたことが、最初のきっかけでした。
 それをきっかけに、輪が広がりましたが、自分たちの活動をPRしていくために、多くの人に注目してもらえるように、何らかのグループをつくると便利だし、動きやすいね、という話になったのです。

佐々川さん
 県だけでなく、建設業や測量業の会社など、いろいろな企業に女性はいますが、会社ごとに、ぽつん、ぽつんといるような状況で、横のつながりがあまりないという声も聞いていたので、つながりを持てると、様々な悩みなどを話し合えるようになり、女性が色々な面で働き続ける、働きやすくなるのではないかと思い、活動を始めたのです。

渡辺さん
 私も、そのお話を聞いて是非やりましょうと、賛成しました。
 私たちの職場でも、女性も結構採用されるようになってきたので、私たちとこの若い世代の間で空白もあるので、この隙間を埋めてくれるようなつながりの場があるのは良いと思い、瀬戸さんの考えに共感しました。

 

 

 

「にいがた土木女子会議」の活動概要、力を入れていることは?

瀬戸さん
 主な活動は、若い世代へ土木の魅力を伝えるために、中学校や高校に出向いて行う出張PRや、会員同士の交流や知見を深めるため、研修会や意見交換会、交流会などを開催しています。
 また、建設業界が女性にとっても男性にとっても働きやすい環境となるよう検討する意見交換などの取組も行っています。
 例えば、職場で聞けなくて悩んでいることや、日常の業務や普段の作業の中で生まれてくる悩みとか考えとかも色々出てきますし、アンケートの結果などもあります。

 業界全体でいえば前向きに改善しているのでしょうが、女性から見て本当に働きやすくなっているのかという視点で具体的に改善していってもらうためにも、にいがた土木女子会議のような情報交換の場、機会の提供は大事だと思っています。

 私たちの活動には、交流を深めること、土木の魅力を伝えていくこと、働きやすい職場環境を検討することの3つの柱がありますが、やはり一番力を入れている部分は、やはり中高生への出張PRなど、土木の魅力を伝えていくことですね。
 子どもたちに土木の仕事のやりがいを伝えていくことを、是非続けていきたいと思っています。

にいがた土木女子会議の画像4佐々川さん
 建設業協会の女性部会としても協力する時がありますが、各支部幹事が中心になって動いてくれて、幹事同士などで応援しあう体制ができるようになってきています。仲も良く、たくましくなってきたというか、発表のレベルも上がってきたりしています。

高橋さん
 以前、ある中学校へ出張PRに行ったときに校長先生とお話ししたのですが、非常に前向きに受け止めていただけて、色々なアイディアをもらったりしています。
 中学校で生徒と一緒に話を聞いてくれた先生から、転勤先の学校で取り上げていただいたりして、生徒だけでなく先生の反応も良かったことが多々ありました。やはり、PRに行く意味も、需要もあるのだと感じています。

 

 

 

活動を始められてから、周囲の反応はどうでしたか?

佐々川さん
 建設業協会は反対することもなく、どうぞどうぞ、という感じでした。
 会長からも、色々なことをしてみたら良いと言ってもらえ、動きやすい環境ではありました。

 ただ、地域ごと、企業ごとでは温度差はありますね。経営者によって様々な反応があります。表向き歓迎しているようでも、具体的には何もしていないような企業もありますからね。

にいがた土木女子会議の画像5小池さん
 私の職場でも、女性職員、特に技術職員が少なく、対外的なつながりが薄いことを気にかけていた様子で、こういう活動を通じて、他の女性技術者とつながりを持つことは良いことだと言ってもらえました。

渡辺さん
 内々でしかコミュニケーションがとれていないということは感じられていたので、視野を広げるという意味でも良いことなのだと思います。
 企業の側、団体の側にも、情報の疎通が少ないのではないか、何かしなければいけないのではないかといった不安のようなものを抱えているのだなと感じました。

瀬戸さん
 にいがた土木女子会議としては、活動を重ねて存在感を高めることで、企業の経営者の方々からも一目置いてもらえるようにしていきたいと考えています。

 ある女性メンバーは、最初に出張PRに行こうとした時、会社から「なんで君たちが行くのか、何ができるのか」と言われるようなこともあり、何か不安や後ろめたい気持ちもあったそうです。
 ただ、回を重ねるうちに定着してきたり、学校での生徒さんの反応が良かったりすると、その状況を見た会社側も少しずつ変わってきてくれていると感じているそうです。

 

活動を始めて感じたことは?

瀬戸さん
 活動をしてきた中で感じることですが、やはり女性だけが集まっているということに、抵抗がある人たちもいるみたいですね。「なぜ女性だけ集まるの」、「なぜ女性だけの会なの」ということを言われることがあります。それこそ「男女平等ではないのでは?」と。

小池さん
 周りから「頑張ってね」とか「行ってきていいよ」と言われたりはしますが、どんな話があったとか、フィードバックまでは求められないのです。
 女性の意見に対してまだまだ関心が薄いのかな、と感じます。単なる活動の肯定だけではなく、活動を通じて出てきたものの受け皿をつくっていくことも今後は必要だと思います。

にいがた土木女子会議の画像6佐々川さん
 男性も女性も能力のある人はいるのだから、男女関係ないようにしてほしいし、話も聞いてほしいと思います。けれども、長年続いた環境から、女性がトップなんて考えられないことが当たり前、という無意識の偏見なりが、まだまだあると感じています。
 やはり、男性も女性の能力を、女性も男性の能力を認めるという、そういうところはもっと早くキャッチしてほしいと思いますね。

瀬戸さん
 私たちも、「にいがた土木女子会議です」、「女性の集まりです」ということを、ことさらに言いたいわけではないのです。ただ、今は無理をしてでも発信しないと周りが変わらないと感じています。

 

 

 

 

 

 

 

活動して良かったこと、課題と感じていることは、どんなことでしょうか?

にいがた土木女子会議の画像7渡辺さん
 苦労というわけではありませんが、最初は周囲から「なんだ、なんだ?」とか、「それって何?」という反応はありました。私自身も「何だろう?」って思いながら始まった感じがします。

 ただ、みんなで集まって、話し合ったり、様々な活動をするうちに「こんなことをしているのです」と言えるようになり、周囲も段々と理解してくれて「今日頑張ってね」、「ああ今日はドボジョか」と言ってくれて、なじんできたように思います。

 活動を始めてしばらくして、にいがた土木女子会議の紹介ポスターを作ったのですが、それを会社などに貼るようになってから周囲の理解も進んだと思います。

瀬戸さん
 実は立ち上げたときに新聞報道もされたけれども、その後は忘れられてしまって。

 ポスターを配り続ける、貼り続けることによって認知度は高まってきたと思います。業界内の方とお会いしたときに、「うちの会社にも女性社員がいるよ」と話しかけてくれたり、女性社員の方から話しかけられるとか、周りの人たちから話題にしてもらえたり、様々な情報を教えていただいたりするようになったことは良い効果だと思います。
 女性の活躍を前向きに捉えてくれている会社が増えてきている、ということを感じています。

佐々川さん
 にいがた土木女子会議の活動とか、女性技術者が取り上げられたりすると、周りの会社も少しずつ目を向けるようになってくると思います。
 その中で色々な情報をもらったりすることもあれば、新しい女性社員が会議に加わったりすることもあるので、少しずつですが、変わってきているなとは思います。

渡辺さん
 にいがた土木女子会議の存在が見えてくることに伴って、周りの会社の方、男性も、管理職も含めて色々な方々が少しずつ意識してくれるようになり、増えてきていると思います。それを見ると、続けてきて良かったと思うし、続けていくべきだと思えますね。

 若い職員などからも、業務打合わせの際に、先方からにいがた土木女子会議の話題を出されることもあり、コミュニケーションをとるきっかけになるといった声が聞かれます。
 企業の垣根とか年齢層の違いを越えて、きっかけづくりのツールとして役立っていることは、良いことだと思います。

 

今後「にいがた土木女子会議」をどのような会にしていきたい?

瀬戸さん
 私としては、女性に「頑張って、頑張って」というだけではなくて、男性も女性も普通に好きなように働ける、働きやすい環境になってほしいと思います。
にいがた土木女子会議の画像8 これは女性だけでなく男性もそうですが、子育て中の男性も大変でしょうし、家事もやれば大変でしょうし、そういう悩みは男女関係なく共有できればいいですし、働きやすい環境になっていけばいいと思います。

 にいがた土木女子会議の目指すところも、将来的にはそういう環境をつくるための役割を担えればいいと思っています。
 ただ、女性の数が少なくて、女性にとって働きづらい部分がまだまだある今の土木建設業界において、女性同士の横のつながりや情報交換は必要だと思いますし、様々な人が気兼ねなく話し合える場として、みなさんに認知され、気軽に使ってもらえるようになればいいと思っています。

 企業とか組織とかにとらわれずに、横のつながりをつくる場として、同じような悩みを持つ人たちをつなげていける場として、みなさんの輪を広げていきたいですね。

 

「にいがた土木女子会議」から未来の土木女子へのメッセージ

 土木建設業は人々の暮らしを守り、支え、安全安心な社会、暮らしやすい未来を創造する、とてもやりがいのある仕事です。

 皆さんも、私たちと一緒にチャレンジしてみませんか?

 

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