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令和4年度中山間地域活性化シンポジウムを開催しました。

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0569446 更新日:2023年3月31日更新

 令和5年3月20日(月曜日)に令和4年度中山間地域活性化シンポジウムを開催し、「地域が主体となった活動の実践について」をテーマに事例発表や総括講演を行い、将来ビジョンの実現に向けた活動を実践していくためのポイントなどについて情報共有を行いました!

シンポジウムの要旨

・地域が主体となった活動を実践していくための一歩目として、外部の人たちとの関わりの中で自分たちの地域を見つめ直し、将来どうしていきたいかを話し合うことが重要。

・活動を実践していくにあたり、まずは小さな活動を通じた成功体験を積み重ねることで、集落の雰囲気が徐々に前向きになり、地域住民の主体性が高まる。地域の主体性が十分高まった段階で、将来ビジョンを地域で再確認し、より発展的な取組を行うのが良い。

・若者の価値観が変化し、地方移住に関心が高まっている現状を活かして、外部の人たちとの交流や関係人口づくりに取り組んでほしい。

将来プランの実現に向けた活動を実践している地区の事例発表

 出雲崎町釜谷地区で梅を活用した交流活動などに取り組んでいるかまやビレッジの井上様、十日町市川手地区で地域活性化を目的に新たに設立された川手地域づくり協議会の代表を務めている村山様とその活動を支援している竹内様より、活動組織の設立までの過程や活動にあたって苦労した点などについて、事例発表していただきました。

事例発表1 出雲崎町釜谷地区

 発表者:井上 有紀 様(かまやビレッジ)

 事例発表者(1)

【地域の取組概要】

 20~80代の男女10名が4つのグループに分かれて、地域の将来像やその実現に向けた取組を検討。現在は、地域内外の人材が関わる梅産地の維持や、梅を活用した交流活動に取り組むほか、稲作の営農継続に向けた地域の協力体制づくりも進めている。

【主な発表内容】

  • 集落でインターンシップを受け入れたのをきっかけに梅産地を活用した交流活動を開始。ビレッジプランの取組をきっかけに集落の将来について改めて話合い、営農継続に向けた体制づくりを進めるとともに、集落内外の人との交流活動を発展させてきた。
  • 若い人が集落を訪れる機会が増えてきており、受け入れる集落の人と外部の人たちが一緒に集落のことを考えて、地道な活動を続けてきた結果、開放的な雰囲気が生まれてきた。地域づくりは「まずは気軽においでよ」という関係性を作るところから始めるのがよいと思う。

事例発表者2 十日町市川手地区

 発表者:村山 暁 様(写真右)・竹内 密浩 様(写真左)(川手地域づくり協議会)

 事例発表者(2)

【地域の取組概要】

 ビレッジプランの話合いをきっかけに、上川手地区と下川手地区が連携して活動していくため、両地区にまたがる協議会を設立。
 人口の取り戻しに向けて、両地区が手を携え、(1)川手産米のPRと販売促進、(2)美人林の直売所活性化、(3)動画等による地区の魅力発信の3本柱として取組を開始している。

【主な発表内容】

  • 川手地区の人口シミュレーションを確認したところ、このままだと人口減少と高齢化が進み、暮らしの維持と営農継続が危機的な状況になると衝撃を受けた。そのため、単独の集落ではなく、隣接している上川手と下川手の両集落で協力して、強みや良さを生かし合って地域を活性化させていく必要があるとの考えに至り、協議会の設立に向けて検討を重ねた。
  • 設立にあたり苦労した点は、検討会に若い人が集まらなかったこと。そのため、個別に声をかけて参加を訴えたり、検討会の様子を紹介する広報誌かわら版を全戸配布したり、取組意向についてのアンケート調査を実施して、出席できない人の意見を吸い上げるなどの工夫をしてきた。その結果、令和4年11月に協議会の設立に至り、連携した取組を開始した。

 

総括講演「地域活動から関係人口や地方移住の好循環を作り出そう」

​ 講師:稲垣 文彦様(NPO法人ふるさと回帰支援センター 副事務局長)​

 講師写真

 地域づくりに深い知見を持ち、地方移住に関心のある若者を支援しているNPO法人ふるさと回帰支援センター 副事務局長の稲垣様より、地域が主体的に活動を行う上で重要となるポイントや、関係人口の関わりを深化させるためのポイントなどについて、全国的な事例を交えながら、ご講演いただきました。

【主な講演内容】

  • 新型コロナウイルス感染症の流行等を経て、若者の価値観が変化し、地域や家族とのつながりを大事にしたい若者からの移住相談が増え、地方移住に追い風が吹いている。
  • 集落側も、高齢化・過疎化が進んでいる現状に不安はあると思うが、外部の人と交流することで自分たちの地域の魅力を見直すことができ、集落住民の意識が前向きに変わるなど、地域づくりに向けた当事者意識が高まる。
  • まずはインターンシップや交流イベントなどを開始することから始め、小さな成功体験を積み重ねて、地域の雰囲気を徐々に前向きにしていくのが良い。集落住民の主体性が高まった段階で、地域ビジョンを再確認することで、集落内で地域づくりに対する共通認識が生まれ、地域が主体となった活動がより発展し、移住者の受入れにもつながっていく。
  • 地方移住に対する追い風を生かし、地方へ関心を持ってる方々を受け入れていただくなど、地域づくりの一歩を踏み出してほしい。

 

【参考】

   令和4年度中山間地域活性化シンポジウム開催結果概要 [PDFファイル/434KB]

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