ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 組織でさがす > 病院局 業務課 > 県立新発田病院「膵癌の診断が遅れた医療事故」について

本文

県立新発田病院「膵癌の診断が遅れた医療事故」について

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0239249 更新日:2019年11月22日更新

標記の医療事故について、概要をお知らせします。

1 患 者 新潟市在住の50歳代の男性

2 経 過 

  1.   平成30年3月上旬、心不全の治療目的のため、他院より紹介され新発田病院に緊急入院。心不全の治療は経過良好により、同月退院。
  2.   紹介状には膵腫瘍・膵炎の疑いで精密検査を要する旨の記載もあったが、患者さんの状態(腎機能低下)や医師の異動等により、精密検査が実施されず、膵癌の診断が遅れた。
  3.   平成31年1月上旬、休暇中の主治医に代わり先輩医師が外来診察したところ、精密検査が行われていないことが判明し、専門診療科に相談の上、患者の負担が少ない方法で精密検査を実施し膵癌と診断。
  4.   同月、患者さんご家族へ病状説明、謝罪。
  5.   膵癌の治療を行ったものの、令和元年10月中旬、患者死亡(膵癌により)。

3 事故の原因

 主治医は他の専門診療科への相談等を行わずに、患者さんへの負担を危惧し、検査を実施できないと判断していた。また、先輩医師がフォローする体制も不十分であった。
 診断遅延がなく、速やかに専門診療科で治療を開始していれば、癌の進行をある程度抑えることができた可能性がある。

4 再発防止策

  1.  異動などで転入医師が新規に外来診療を行う場合において、一定期間は先輩医師が助言を行える体制を強化。(例:専攻医は転入後2か月間、先輩医師が外来後面談を行う。)
  2.  診療科ごとに相談窓口医師を決め、院内共有することで、他診療科からの相談を行いやすくする。
  3.  紹介された段階で悪性疾患が疑われる患者を登録し、検査の状況などを一元管理できる仕組みを検討中。

本件についてのお問い合わせ先

 県立新発田病院 
 事務長 松浦 啓之
   0254-22-3121

Adobe Reader<外部リンク>

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)

<外部リンク> 県公式SNS一覧へ