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三条地域振興局地域整備部では、三条市立本成寺中学校の1年生の生徒を対象に下記のとおり「マイ・タイムライン教室」を行いました。
「マイ・タイムライン」とは、洪水や土砂災害のような進行型災害が発生した際に、「いつ」、「何をするか」を整理した防災計画のことで、豪雨時に住民一人一人がとる防災行動を時系列に整理し、自ら考え命を守る避難行動のための一助とするものです。
新潟県では、近年の激甚化・頻発化する豪雨災害に対し、学校教育を通じて家庭や地域にマイ・タイムラインを普及し主体的な避難行動により人命を守るため、中学生・高校生を対象としたマイ・タイムライン作成支援『新潟県マイ・タイムライン教室』の取組を開始しました。
(内容)自分が住む地域の特徴とハザードマップを学ぶ
地域の特徴や過去の災害、ハザードマップの見方などについて学びました。その後、それぞれグループに分かれてハザードマップ上の自宅を確認し、どんな災害が起こりうるのか考えました。
大勢の生徒さんが参加 三条市さんがハザードマップの見方を解説
(内容)警戒レベルの意味を理解し、とるべき行動を考える
先生のリクエストで冒頭に「ダムの役目」を解説した動画を視聴しました。
警戒レベルの意味や避難情報の発令のタイミングなどについて学びました。また、グループごとに各避難情報の時に「とるべき行動」を考えました。
(内容)マイ・タイムラインを仕上げる
グループに分かれて「避難の準備」や「避難時の注意点」、「自分たちができること」について話し合い、その後、各班の内容を見て回りました。そして、最後にそれらを参考に、自分だけの「マイ・タイムライン」を仕上げました。
今回の「マイ・タイムライン教室」は、中学1年生であることに配慮し、理解を深めるため通常1回50分のところ、1回100分で全3回の実施となりました。
生徒達は、毎回とても一生懸命に取り組み、グループワークではどのグループも活発な話し合いがされていました。
アンケートでも、「自分の命は自分で守ることを大切にし、何を準備するか分かった」、「家族と災害時の対応について話したい。」、「過去の災害を知って、マイ・タイムラインについてみんなで考えることが大切」、「ハザードマップの見方とどのくらい浸水し、どこに避難すべきか分かった」、「ダムの仕組みや大切さが分かった」、「災害への事前の備えの大切さが分かった」、「家でも家族と確認したい」など、うれしい感想がたくさんありました。
今後も、災害発生時の「逃げ遅れゼロ」を目標に、自分の命は自分で守り、率先して安全を確保するための行動ができる人が一人でも増えるよう、このような取組を広げていきたいと思います。
「新潟県マイ・タイムライン教室」に興味のある方はこちらをご覧ください