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株式会社 松井組

働き方改革×建設業
地域に貢献しつつ従業員の健康を第一に考えた職場づくり
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豪雪時、寝る間を惜しんで除雪する従業員に体調不良が散見されたことが「勤務間インターバル」導入のきっかけに

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勤務の間に13時間の休息を入れて従業員の除雪勤務計画を組む。それまでの建設業界にはなかったという発想

除雪業務を持続可能にする「勤務間インターバル」の導入

長岡市中之島エリア中心に、道路などの公共工事、土木・建設工事を手掛ける松井組。冬季は地域の除雪作業も請け負っていますが、豪雪の際に社員が休む間もなく除雪と現場作業を行う中で、持続可能な勤務スタイルが必要と痛感。長距離バスやトラックなど運輸業界がとっていた「勤務間インターバル」という仕組みを導入しました。長時間労働を会社が把握・管理し、強制的に業務をストップして休息時間を取らせるこの仕組みを導入して6年ほど経ち、「このスタイルなら仕事を続けていけそうだ」と言ってくれる社員が多数出てきて、「取り組んで、本当によかった」と感じているとのこと。

この「勤務間インターバル」の導入は、建設業界での先進事例として各所で表彰され、社会的にも「除雪作業には休憩が必須」という認知が広がっています。除雪は地域になくてはならない、誰かがやらなければならない仕事です。今後も無理のない形で仕事を続けられるように工夫していきたいと語られています。

あ道路の整備作業は、交通インフラの維持に不可欠なもの。こうした工事を行う会社が地域住民の暮らしを陰で支えている

健康と家庭を大切にする健やかな職場へ

「体が資本だからしっかり体を休めよう」「家庭の時間も大切にしよう」という考えのもと、2016年から本格的に働き方改革をスタート。日常業務の間に取る休憩時間を就業規則に明記し、社長からも「定時に帰るように」と発信して、どのように仕事をするといいか各現場で見つめ直しました。また、昼休みは午後の業務に備えてゆっくり休んでもらうため、最初に休憩室の断熱改修を行いました。さらに、有給休暇を取りやすくしたり、健康管理講習や食育推進研修を受けてもらうなど、社員の体を想った健康経営に積極的に取り組んでいます。

そのほか、ハラスメントを防ぐ研修も実施。とくに「気づきにくいハラスメント」に着目しています。例えば、現場では指示をちゃんと伝えるために大きな声を出すこともあるわけですが、大きな声で指示されると「怒られた…」と感じる人も。その「大きい声を怒鳴り声と感じ、恐怖や不安を感じる人がいる」という認識をみんなで持って、コミュニケーションを工夫しています。若手を含め社員全員が安心して働ける環境をつくるため、今後もさまざまな取り組みを進めていきます。

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「勤務間インターバル」の取り組みは「ニイガタIDSデザインコンペティション2024」でソーシャル・バリュー賞を受賞

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新潟県「​ハッピーパートナー企業」「にいがた健康経営推進企業」「SDGs推進建設企業」などにも登録されている

今回取材にご協力いただいた企業
〜株式会社 松井組〜​

1927年に長岡市の中之島エリアで創業し、まもなく100年を迎える松井組。業務は道路の維持管理や土地の造成、会社や工場の建築などを中心に、冬場は除雪、夏場は除草・伐木なども行っています。「地域の一員である自覚を持って、人と人との信頼関係を大切に仕事しています」という同社は、地域住民にはよく知られた存在で、工事現場で「以前、おたくの会社には、すごくお世話になったんだよ」と声をかけてもらうこともあるとか。地域の一員として歴史を積み重ねてきたことが実感できるエピソードです。

現在、社員数は23名。平均年齢45歳、20代から70代までが在籍し、若手も年長者もそれぞれが、日々の暮らしを大切に、充実して働ける環境をつくろうと、いまも意欲的に働き方改革を進めている松井組です。

 

 

株式会社 松井組

本社所在地/長岡市

業種:土木工事 建築工事 除雪業務 他

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