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株式会社 千代田設備
若手技術力向上×建設業
建築物によって構造が違うため、配管は専門性が必要とされる工事。現場では職人による高い技術力が求められる |
給水・給湯・排水などの設備工事を通じて、人々に安心で快適な住環境を提供し続ける |
配管工事の専門性を重視し、技術力向上に取り組む
千代田設備が長年力を入れてきたのは「配管工事」。一般住宅からビルや店舗、公共施設など、さまざまな建物の給水、給湯、排水、空調などの配管系統を適切に設計・施工することで、快適で衛生的な生活環境を支えています。災害復旧工事にも積極的に取り組み、新潟県中越地震や東日本大震災などの際には、被災地での水道インフラの復旧に尽力。緊急時対応の体制も整えてきました。
そういった配管工事における専門性を重視し、常に社員の技術力向上に努めてきた同社の特徴的な取り組みの一つが、技能五輪への挑戦です。1983年の「技能グランプリ」の配管工事部門への初出場を皮切りに、若手技術者の登竜門である「技能五輪全国大会」にも積極的に参加。多くの入賞者、優勝者を輩出し、国際大会でも入賞者を出すなど、世界レベルの配管工事の技術力を証明してきました。
配管技術の向上を目指して参加する技能五輪での経験は、実際の現場作業にも活かされ、顧客満足度や専門工事のさらなる質の向上につながっています。
技能五輪全国大会の配管部門に毎年参加。若手社員による「全国への挑戦」が続けられている
成長とチャレンジを促す、若手の育成環境
この企業では、「心技体を鍛える」を理念に、若手社員の技術力向上にも力を入れています。若手技術者の教育に尽力する品質管理室の石井敏明さんも、実は平成5年の技能グランプリで優勝、令和2年度には「現代の名工」に認定された技能工社員の先駆者。技能五輪への参加を若手育成の柱としつつ、社内での技術研修や若手へのマンツーマン指導、動画を活用した教育方法も導入し、体系的な教育システムを構築してきました。
2023年の技能五輪で敢闘賞を受賞し、今年も大会に挑戦する山崎光さんも石井さんに学んだ一人。「大会参加後はお客様からの評判が良くなり、仕事への向き合い方が変わりました。去年とは違うアプローチで、優勝を目指したいです」と意気込みます。(※この取材後、2024年の技能五輪大会で見事「銀賞」を獲得!)
「淡々と仕事するのではなく、技術や経験を磨き上げていきたい人には成長に最適な環境になるでしょう」と石井さん。仕事を楽しむことが成長につながるという信念のもと、若手社員の自主性や個性を尊重しながら、挑戦を全面的にサポートしています。
構内のトレーニング施設で技術を磨けるのもこちらの特徴。先輩たちからの指導や助言も技術の向上につなげている |
「技能五輪への取り組みは、社内の技術レベル向上や若手育成の絶好の機会となっています」と、品質管理室の石井敏明さん |
今回取材にご協力いただいた企業
〜株式会社 千代田設備〜
1965年の創業以来、給水・排水・空調などの設備工事を幅広く手がけてきた千代田設備。業務対象エリアは新潟市、長岡市、三条市ほか。総合設備会社として、一般住宅からビルや店舗などの商業施設、公共施設や工場など、多岐にわたる設備工事を行っています。工事の種類も、新築から改修、修理・メンテナンスと幅広く、建物のライフサイクル全般にわたる多角的なサービスが特徴です。
同社の大きな強みは、200名もの技能工社員が在籍していること。多くの社員が自社で直接施工を行えることで、高品質な工事と迅速な対応を実現しています。同社両川営業所内にて新潟県知事認定の企業内訓練校「千代田テクニカルスクール」も運営しており、若手社員の技術と人間性を向上するための教育・訓練にも積極的に取り組んでいる企業です。
株式会社 千代田設備
本社所在地/新潟市
業種:給水・排水・空調などの設備工事 災害復旧工事 電気工事 他
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