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平成27年6月定例会(第27号発議案)

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0004157 更新日:2019年1月17日更新

平成27年6月定例会で上程された発議案

地方財政の充実・強化を求める意見書

第27号発議案

 地方財政の充実・強化を求める意見書

上記議案を別紙のとおり提出します。

平成27年7月10日


提出者

長部 登、小山 芳元、渋谷 明治
佐藤 浩雄、池田千賀子

賛成者

藤田 博史、佐藤 伸広、小島 晋
秋山三枝子、高倉 栄、上杉 知之
大渕 健、重川 隆広

新潟県議会議長 尾身 孝昭 様

地方財政の充実・強化を求める意見書

 地方自治体は、子育て支援、医療、介護などの社会保障、被災地の復興、環境対策、地域交通の維持など、果たす役割が拡大するなかで、人口減少対策を含む地方版総合戦略の策定など、新たな政策課題に直面している。一方、地方公務員をはじめ、人材が減少するなかで、新たなニーズへの対応が困難となっており、公共サービスを担う人材確保を進めるとともに、これに見合う地方財政の確立をめざす必要がある。
 しかし、経済財政諮問会議においては、2020年のプライマリーバランスの黒字化を図るため、社会保障と地方財政が二大ターゲットとされ、歳出削減にむけた議論が進められている。
 本来、必要な公共サービスを提供するため、財源面でサポートするのが財政の役割である。しかし、財政再建目標を達成するためだけに、不可欠なサービスが削減されれば本末転倒であり、国民生活と地域経済に疲弊をもたらすことは明らかである。
 よって国会並びに政府におかれては、2016年度の政府予算、地方財政の検討に当たり、国民生活を犠牲にする財政とするのではなく、歳入・歳出を的確に見積もり、人的サービスとしての社会保障予算の充実及び地方財政の確立を目指し、下記事項を実施するよう強く要望する。

  1. 1社会保障、被災地復興、環境対策、地域交通対策、人口減少対策など、増大する地方自治体の財政需要を的確に把握し、これに見合う地方一般財源総額の確保を図ること。
  2. 2子ども・子育て支援、地域医療構想の策定、地域包括ケアシステムの構築、生活困窮者対策、介護保険制度や国民健康保険制度の改善など、急増する社会保障ニーズへの対応と人材を確保するための社会保障予算の確保と地方財政措置を的確に行うこと。
  3. 3復興交付金、震災復興特別交付税などの復興に係る財源措置については、復興集中期間終了後の2016年度以降も継続すること。また、2015年度の国勢調査を踏まえ、人口急減・急増自治体の行財政運営に支障が生じることがないよう、地方交付税算定のあり方を検討すること。
  4. 各種税制の改定を検討する際には、自治体財政に与える影響を十分検証した上で、代替財源の確保をはじめ、財政運営に支障が生じることがないよう対応を図ること。また、償却資産にかかる固定資産税やゴルフ場利用税については、市町村の財政運営に不可欠な税であるため、現行制度を堅持すること。
  5. 地方財政計画に計上されている「歳出特別枠」及び「まち・ひと・しごと創生事業費」については、自治体の財政運営に不可欠な措置となっていることから、現行水準を確保すること。また、これらについて、臨時・一時的な措置から恒久的措置へと転換を図るため、社会保障、環境対策、地域交通対策など、経常的に必要な経費に振り替えること。
  6. 地方交付税の財源保障機能・財政調整機能の強化を図り、市町村合併の算定特例の終了を踏まえた新たな財政需要の把握、小規模自治体に配慮した段階補正の強化などの対策を講じること。

 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

 平成27年7月10日

新潟県議会議長 尾身 孝昭

衆議院議長 大島 理森 様
参議院議長 山崎 正昭 様
内閣総理大臣 安倍 晋三 様
財務大臣 麻生 太郎 様
総務大臣 高市 早苗 様
厚生労働大臣 塩崎 恭久 様
経済産業大臣 宮沢 洋一 様
内閣官房長官 菅 義偉 様
復興大臣 竹下 亘 様
経済財政政策担当大臣 甘利 明 様
地方創生担当大臣 石破 茂 様

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