園芸研究センターが育成した日本なし「新碧」の現地説明会が9月17日、多くの報道機関の参加のもと、園芸研究センターにおいて開催されました。最初室内にて、育種を担当した育種栽培科の松本辰也専門研究員が日本なし育種の背景と目標、「新碧」の育成経過と特徴等について詳しい説明を行いました。その後、記者やリポーターの方々から実際に「新碧」を試食していただき、会場には「甘―い!」「とってもみずみずしい!」など、うれしい声が飛び交いました。
引き続いて、質疑応答が行われ、品種育成で苦労した点、本格販売までのスケジュールなど、多岐にわたる質問が出され、松本専門研究員や本庁担当者が分担して回答していました。
続いて、育種ほ場に会場を移し、種子から育てた世界で1本の「新碧」原木や、複数の苗木を連結した早期多収技術の「ジョイント栽培」ほ場などを見学しました。その間、現地でも予定時間を超えるほど多くの質問を受け、終了しました。
今後、生産者への苗木供給が始まり、本格的な販売開始は令和9年度ころを見込んでいます。地元のお店で「新碧」を見かけた際は、ぜひお買い求めください。