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令和3年6月2日 新潟県知事 定例記者会見

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0400753 更新日:2021年6月3日更新

(記者会見の動画を新潟県公式Youtubeチャンネルでご覧になれます)<外部リンク>

 

1 日時 令和3年6月2日(水曜日) 13時30分~14時20分

 

2 場所 記者会見室

 

3 知事発表項目(13時30分~13時38分)

 ・新潟県民栄誉賞の授与について

 ・大規模ワクチン接種(先行実施)について

 ・新型コロナウイルス感染症変異株(インド型)のスクリーニング検査の開始について

 ・県央基幹病院の指定管理者の候補者選定について

 ・新潟県人権教育・啓発推進基本指針の改定について

 

4 質疑項目(13時38分~14時20分)

 ・東京2020オリンピックの聖火リレーについて

 ・新型コロナウイルスワクチンの接種について

 ・新型コロナウイルス感染症の感染状況について

 ・県央基幹病院の指定管理者の候補者選定について

 ・新潟県民栄誉賞の授与について

 ・人権施策の推進について

 ・地球温暖化対策推進法の改正について

 ・萩生田文部科学大臣の佐渡金銀山視察について

 ・ディー・エヌ・エー南場会長の日本経済団体連合会の副会長就任について

 ・東京電力の独立検証委員会の設置について

 

知事発表

(新潟県民栄誉賞の授与について)

 まず1点目は(新潟)県民栄誉賞の授与ということで、これまでもご質問いただきましたし、県議会でもご質問がありました。また先般、地元の長岡市からもご要望がございましたが、昨年12月に亡くなりました林家こん平さんに県民栄誉賞を授与することといたしました。具体的な表彰式の日程はこの後、調整されることになりますけれども、本当にテレビ番組「笑点」での姿は私自身も印象に残っています。新潟の魅力のコシヒカリとか「チャーザー村」とか、そういった新潟の話題を上手に笑いに変えて全国に発信していただいた。また、難病を患ってからも県の自殺防止対策にご協力いただいたり、新潟市内の空き家を活用して(落語絵本の)読み聞かせなどいろいろな活動をしていただいた。そのことで本当に県民が明るい気持ちをいただいたということから、県民栄誉賞を差し上げたいと思っております。

 ・(資料1)新潟県民栄誉賞の授与について [PDFファイル/902KB]

 

(大規模ワクチン接種(先行実施)について)

 2つ目はワクチンの接種であります。大規模接種、県内の高齢者接種(について)、各市町村が努力をされて接種が進んでおりますが、そのワクチン接種を加速させる、補完するものとして県も直接、大規模接種を進める。そのことはこれまでも何回かお話をしてまいりましたが、特に規模の大きい新潟市を支援するという形で、新潟市民を対象として今月12日、13日の土日ですが、朱鷺メッセで先行する形で、中越、上越も準備を進めておりますけれども、まずは新潟市内で新潟市民を対象として大規模接種を6月12日、13日の2日間、1日2000人ということでスタートすることにいたしました。詳細はこの後、ブリーフィングで確認いただきたいと思いますが、本当に医療関係者のご協力をいただきましてスタッフを確保することができました。医師会、歯科医師会、薬剤師会、本当に様々な関係者のご協力のたまものであります。予約は新潟市のサイトからということになります。

 ・(資料2)大規模ワクチン接種(先行実施)について [PDFファイル/902KB]

 

(新型コロナウイルス感染症変異株(インド型)のスクリーニング検査の開始について)

 3つ目は非常に心配されるインド株(新型コロナウイルス感染症変異株)でございます。このインド株については全国各地で感染が確認されてきていますが、このほど、新潟県の準備が整いまして、本日からこのインド株のスクリーニング検査ができることとなりました。今のところまだ確認されておりませんけれども、今後、情報提供をしてまいりたいと思います。

 ・(資料3)新型コロナウイルス感染症変異株(インド型)のスクリーニング検査の開始について [PDFファイル/902KB]

 

(県央基幹病院の指定管理者の候補者選定について)

 4つ目ですが、県央基幹病院の指定管理者の候補者を選定しました。県央地域の、特に救急の機能が残念ながら圏域外に搬送されているという実情、2割から3割くらいが圏域外に救急搬送されているという状況を何とか解消するためということで、基幹病院を設置する準備を進めてまいりました。既に起工式も行いまして工事が始まっていますが、どなたにその運営をしていただくのかというところ、これを指定管理という形でお願いする者を募集していましたが、このほど、社会福祉法人恩賜財団済生会支部新潟県済生会に指定管理をお願いするということで、県議会の議決が必要ですのであくまでもまだ候補者ということですが、候補者を選定しました。ご存知の通り、この済生会は新潟病院、400床を超える規模の大きな総合病院を既に運営されておられまして、しっかりとした実績もお持ちであるということ。また全国80の済生会の病院、ネットワークで結ばれておられるということで、例えば医薬品の購入、設備の購入等についてもそのノウハウ、ネットワークの強みというものを生かして経営していくことができると。そういった点も評価いたしまして、選定されたところであります。

 ・(資料4)県央基幹病院の指定管理者の候補者選定について [PDFファイル/276KB]

 

(新潟県人権教育・啓発推進基本指針の改定について)

 最後に「新潟県人権教育・啓発推進基本方針」を改定しました。これは新型コロナウイルスの関係で、県内でも心無い誹謗中傷、差別というような事案が発生しております。今でも散見されるという状況だと思います。こうした差別や心無い誹謗中傷を防止するために、これまでも県はいろいろな呼びかけをしてまいりましたけれども、きちんと県の人権施策に関する憲法のようなもの、基本指針の中に明確に位置付ける形で、引き続き差別の防止、誹謗中傷等がなされないような啓発に努めてまいりたいと思います。これは特別措置法(新型インフルエンザ等対策特別措置法)が改正されて、こうした差別の防止等を都道府県の責務として規定されたということも踏まえての指針の改定であります。私からは以上です。

 ・(資料5)新潟県人権教育・啓発推進基本指針の改定について [PDFファイル/93KB]

 

質疑

(東京2020オリンピックの聖火リレーについて)

Q 代表幹事(毎日新聞)

 東京五輪の聖火リレーですが6月4日、5日にいよいよ県内でも開催されます。知事がリレーに込める期待感と、もし楽しみにしている市町村やランナーなどいらっしゃいましたら教えてください。

 

A 知事

 仰る通り、いよいよ4日、5日の2日間、新潟県内を聖火リレーが回ります。本当に174名のランナーの皆さんは心待ちにされていたと思いますし、皆さん一人一人、いろいろな思いを込めて走られることと思います。そうした走る方の思い、また、それをご覧になる県民の皆さん一人一人の中にも、オリンピック、あるいはスポーツに様々な思いが沸き起こると思いますが、みんなで楽しめるリレーになってほしいなと願っています。(私が)楽しみにしているという方は特におりませんけれども、私自身は糸魚川市の出発式に参加することにしていますし、村上市が最後になりますが、そこにも参加することにしています。

 

Q 代表幹事(毎日新聞)

 聖火リレーに関連してなのですが、新型コロナウイルスの関係で、沿道での3密を避けるために県実行委員会(東京2020オリンピック聖火リレー等新潟県実行委員会)も、なるべくライブ配信で観覧するようにというようなことを推奨していると思うのですが、知事から改めて県民へ観覧方法についての呼びかけなどありましたらお願いします。

 

A 知事

 聖火リレーを本当に楽しみにされておられる方も大勢おいでだと思いますが、コロナウイルス、残念ながら県内はまだまだ終息という状況ではございません。できればネット配信でご覧いただければと思いますし、リレーのコースの沿道にお住まいの方などは外に出てご覧になることもあると思いますが、その場合もしっかり感染防止対策、距離をとったりマスクを着用される。そこはお願いしたいと思います。

 

(新型コロナウイルスのワクチン接種について)

Q 代表幹事(毎日新聞)

 新型コロナウイルスのワクチンについて、大規模接種の先行実施について今日示された通りだと思うのですが、モデルナ製ワクチンの国からの供給スケジュールでもし決まっているところがあれば教えていただきたいと思います。

 

A 知事

 今回の県の大規模接種には間違いなく供給されるということだと思いますけれども、詳しくは部局に確認してもらいたいと思います。早い者勝ちになっているのかもしれませんが、大規模接種の計画をして、やると決めて国に説明しているものは、今の段階では間違いなく供給されると理解しています。これから高齢者から64歳以下、一般接種に向けてどんどん作業が進んできている中で、7月以降の具体的な供給スケジュールというのは、ファイザーも含めてですけれども、これを早く示してほしいということは先般の知事会議(全国知事会)でも強く要望したところであり、市町村がこれから本当に一般接種の具体的な計画を進めていく中でその前提となる供給スケジュールを、モデルナ、ファイザーともに夏以降の部分を早く示してもらいたいと思っています。

 

Q 新潟日報

 今日、発表のありました大規模接種センターについてお伺いしたいのですけれども、先般の対策本部会議(新潟県新型コロナウイルス感染症対策本部会議)では1日1000人の規模を想定されていたようなのですけれども、今回資料では2000人ということで大きく・・・。

 

A 知事

 そうですね。医療スタッフの確保等が順調に進んで、1日2000人規模で進めるということです。

 

Q 新潟日報

 医療従事者の方の協力がかなり大きく・・・。

 

A 知事

 先ほど申し上げましたように医師、歯科医師、薬剤師の方からもご協力いただいて、看護師の方も県のマッチングシステムを使って、本当にご協力の手が挙がりましてスタッフの確保ができたということで、2000人規模でスタート(します)。今後、県はさらにワクチン接種を加速するために、市町村の補完という形で県内に(大規模接種を)展開していくつもりですが、さらに規模は大きくしていきたいと思っています。

 

Q 新潟日報

 関連して、県内の全体のワクチン接種についてお伺いしたいのですけれども、一部自治体では64歳以下の(接種)スケジュールの見通しを出しているところもありまして、県内全体では今の進捗状況は・・・。

 

A 知事

 市町村によってはもちろん、もともと計画のスピードが違うものもあると思いますが、早いところは6月中旬には65歳以上の高齢者分が終了して、その次のステップに行ける状態に来ていると認識しています。そういうところはどんどん、次の段階に行けばいいと思っていまして、先ほど申し上げたように、そのために供給スケジュールを早く示してほしいと要望しているわけですけれども、もう見越して、言葉は適切ではないかもしれませんが、早いもの勝ちみたいなところもあると思いますので、どんどん各市町村には進めてもらいたいと思いますし、それからもう報道もされていますが職域接種が始まる状況が出てきていますので、これにもいち早く新潟県内、対応できるところを対応してもらいたいと思っていまして、大学ですとか経済界と事務的にはもう話を始めています。

 

Q 新潟日報

 職域接種に関しては、県の方でこの方を優先してほしいとかそういったことは・・・。

 

A 知事

 優先とかいうことではなくて、準備ができるところはどんどんやってくださいというのが気持ちです。

 

Q 新潟日報

 あまり進んでいないところに関してはやはり県で補完していきたいという考え・・・。

 

A 知事

 はい。そういう意味では新潟市がどうしても規模が大きいので、そこはまずは先行実施で、先ほど申し上げた朱鷺メッセでの大規模接種を始めます。

 

Q NHK

 少し前なのですが、今年の2月頃なのですけれども、文部科学省が全国の大学に対して、ワクチンの接種会場として施設を使えるようにと協力を要請していまして、県内の大学でも回答していると思うのですけれども、新潟大学など8つの大学が、少なくとも協力したいという意向を示しているのですけれども、接種会場について大学が協力を示しているということについてのご所見を伺えますか。

 

A 知事

 私は具体的な大学名まで承知していないのですけれども、大変ありがたいと思いますし、そうしたご協力をしっかり生かしていきたいと思います。先ほど申し上げたように、むしろ会場提供だけにとどまらず、職域接種もいち早くやっていただけるといいなと思っています。

 

Q NHK

 県が進めている大規模接種会場でも募集していると思うのですけれども、上中下越で今後本格実施すると思いますが、そういう場合に大学の施設を使うということはいかがでしょうか。

 

A 知事

 具体的な状況は、部局に確認してもらいたいと思いますが、可能性としてはあり得るのでしょうね。

 

Q NHK

 職域接種の話もありましたけれど、今何か大学や企業から相談がきているとか検討状況については。

 

A 知事

 直接具体的な話はまだ聞いていません。むしろこちらから、やりましょうということをお話している。例えば県立大学、県立看護大もございますので、若い学生さんたちも、たくさんおいでですから、そういった方々も早くワクチン接種をしていただくと、社会全体の安全にもつながっていくと思っています。

 

Q NHK

 県としても働きかけていく・・・。

 

A 知事

 既に経済界や大学などと話は事務的にはしているはずです。

 

Q 日経新聞

 大規模(ワクチン)接種についてですが、冒頭、知事から予約は新潟市のサイトへという案内がありましたけれども、予約受付と接種記録システムの入力は市町村が役割分担すると承知しています。その上で、今回、WEBのみでの受付とされたことについては、コールセンターによる混乱などを避ける狙いがあるということ・・・。

 

A 知事

 事務的に調整された結果でしか、私も聞いていませんので、具体的にどういう配慮があったかは分かりませんが、今回はネットだけでいくと理解しています。それは仰るようにコールセンターでの混乱などを心配されたのかもしれませんが、いずれにせよ、県がオリジナルの予約システムを作ったりするのは時間がかかる話ですし、基本的に今回の接種は新潟市民を対象にしていますので、新潟市の仕組を使うのが1番合理的だとは思いますが、その中で最終的にネットでという形にされた経緯までは詳しく承知はしていません。

 

Q 新潟日報

 昨日、河野(新型コロナウイルスワクチン接種推進担当)大臣が、高齢者接種が進んでいる5つの県にワクチンを傾斜的に配って、積み上げておくくらいだったら進んでいるところにどんどんワクチンを供給するということを仰ったのですが、そのやり方について、知事としてはどのように思われますか。

 

A 知事

 一部合理的だとは思います。確かに使う見込みがない、まだずっと先のものを置いておくよりも、どんどん消費できる、消化できるところに次々と投入した方が、全体としては合理的というのはその通りだと思います。ただ、結局、自治体間競争を煽るような形になっていくというところ、ここについては、実は知事会でも早い段階から、自治体間競争を煽るようなやり方は避けるべきだというのは提言しているのです。ですから、結果として、どんどん国民の気持ちが、(ワクチン接種を)早く早くと変わってきている中で、一定程度急ぐためにはやむを得ない部分もあるかもしれません。ただ渦中にいる自治体からみると非常に辛いところです。一定のゴールを定めて、それに向けてきちんと計画を立てて進んでいるところは実際にたくさんあるわけで、そういうところが何かサボっているかのように扱われるのは、そういう自治体にとっては心外だと思うのです。

 

Q 新潟日報

 極端にならない程度に進めると・・・。

 

A 知事

 やはり、国民は早く接種したいと望んでいる人が多いと思いますので、そうなれば、それにできるだけ応えていくということは必要だと思います。その国全体の底上げを図るためには、既に進んでいるところにはどんどん兵糧を送り込むというのは合理的な考え方だとは思いますが、繰り返しになりますけれど、渦中にいる人、しかもそれをきちんと計画立てて順調に進めている人にとってみれば辛いところではあります。もっと急げということなのかもしれません。

 

(新型コロナウイルス感染症の感染状況について)

Q 読売新聞

 毎週のように聞いているのですけれども、現在の県内の新型コロナ感染状況についての受け止めをお願いします。

 

A 知事

 新規感染者数の絶対値としては、減少気味だとは思うのですけれども、まだやはり二桁台の20人前後、今日が18人だったと思いますが、いずれにせよ、収束にはほど遠い、やはり引き続き高止まりという表現なのでしょうか。そういう認識でいます。

 

Q 読売新聞

 昨年末に新潟県独自の「警報」が出てから半年近くが経とうとしており、出たままになっていますけれども、その現状については今どのようにお考えでしょうか。

 

A 知事

 これまでもご質問いただいたような気がするのですけれども、当初の知見で作った県の独自基準というのが、「注意報」を出して、「警報」を出す、その上にさらなる警報ということで、今回「特別警報」(の発令)というところまでいきましたけれども、注意報それから警報の基準が、かなり最初の頃の知見の中で作っているので、かなりハードルとしては高いのです。なかなかそれを下回るというのができていないというのが今の状況で、そういう意味では、注意報や警報の考え方を再検討する必要があるのかなという思いはあります。確かにずっと警報なので、もう警報が空気みたいなものになってしまって、県民の皆さんに行動変容を促すような力にならないような状態になっているのかなという気もしております。また、国の方も既にステージという考え方で、1、2、3、4に分けて、いろいろな基準も示されてきているという状況もありますし、事務的にはもう専門家の皆さんとディスカッションしている部分はあるとは思うのですけれども、検討すべき時期が来ているのかなという思いはあります。ただ、これも何度か質問にお答えする中で答えていますが、最中にルールを変えるようなものなので、それがどうなのかという議論もあり得ると思いますので、様々なご意見がある中で、検討はしていかなければいけないかなという、そんな段階です。

 

(県央基幹病院の指定管理者の候補者選定について)

Q 新潟日報

 県央基幹病院の指定管理者の候補者選定について伺いたいのですけれども、今後令和5年度の開院を目指して、医師、看護師確保をスピードアップして進めていくことと思いますけれども、県として指定管理者候補の方をバックアップしたり支援していったりということは何か考えていらっしゃいますでしょうか。

 

A 知事

 それはもう当然というか、そのつもりです。候補者選定の審査をいただいた審査会(県央基幹病院指定管理者審査委員会)からも補足意見のようなものがあって、そうした体制整備をしっかり県も一緒になって進めるべきだということを言われています。もともと県も当然、この選定された指定管理者と一緒に県央基幹病院に求められる役割がしっかり果たせるように、そのための必要な医療スタッフの確保は一緒にやっていこうと思っています。

 

Q 新潟日報

 令和5年度(まで)あと2年余りということで、かなりタイトなスケジュールになってくるのかなと感じますけれども、その辺り知事として何か・・・。

 

A 知事

 はい。時間は限られておりますが十分できると思っています。

 

Q 新潟日報

 県央基幹病院は医療再編の一環として、断らない救急の実現に向けてということなのですけれども、改めて知事から意義をいただければと思います。

 

A 知事

 まさに断らない救急を実現し、県央医療圏、燕三条地域を中心とした地域にお住まいの方々の安全と安心を確保するということが、この県央基幹病院の大きな目標、目的でございますので、しっかりその機能を果たされるように、県も最大限の努力をしていきたいと思います。

 

Q 読売新聞

 県央基幹病院のことなのですけれども、指定管理者の候補に、済生会が決まりましたが、この間、公募でなかなか手が挙がらないような状況があったり、最終的には一団体だけという話もありました。その中で今回、済生会に決まったポイントやその評価、済生会についてはどういうところが1番ふさわしいという評価になったのでしょうか。

 

A 知事

 それは冒頭申し上げた通り、別になかなか手が挙がらなかったわけではなくて、1社しか挙がらなかったということなのですけれども、当初から手を挙げていただいた済生会には感謝したいと思いますし、冒頭申し上げたように、既に新潟で400床を超える大きな病院を運営しておられる実績があり、当然大きな県央基幹病院を運営できるだけのノウハウをお持ちというところは当然評価ポイントだったと思います。審査会での審査の中で、そういう安定感、安心して任せられる実績がきちんとあるというところは大きかっただろうと思いますし、加えてグループ全体も非常に大きな社会福祉法人で医療を行っておられますので、そのノウハウを活用できると。あるいは購買するときの交渉力といったものも当然お持ちでしょうし、それは効率的、安定的な経営に当然つながっていくと評価されていると思います。また、加えてご提案いただいた提案書について、個別具体なものを審査いただいた中で、ICTを積極的に活用していくことや、顧客満足度といいますか、患者さん志向の経営を目指しておられるなど、そうした点はご評価させていただいたということだと思います。詳しくは、部局のブリーフィングで確認していただきたいと思います。

 

(新潟県民栄誉賞の授与について)

Q 新潟日報

 今日発表のありました林家こん平さんの県民栄誉賞の関係で、もう少しお伺いしたいのですけれども、知事も直接お亡くなりになる前にお会いしていると思うのですが、改めて思い出と言いますか、人柄と言いますか・・・。

 

A 知事

 私にとってのイメージ、思い出はやはり番組の笑点なのです。あそこに出演された頃の姿が1番のイメージなのですが、現実にわざわざお越しいただきまして、知事室でお会いをいたしました。本当に難病と闘っておられる中で、大変明るい会話をさせていただきまして、めげずに頑張っておられるというところは、感銘を受けました。

 

Q 新潟日報

 関連して、知事も笑点をよくご覧になっていたということですけれども、こん平さんは落語家としてどう評価されているのかとか・・・。

 

A 知事

 落語のシーンはあまり頭にイメージが出てこないのですけれども、そのような意味では私が何かお話できるようなものは持ち合わせていないのですが、(思い出すのは)どうしてもあの番組の姿です。

 

Q 新潟日報

 好きなギャグは。

 

A 知事

 「チャラーン」というのはそうなのですけれども、あれは佐渡おけさの最初の部分を借りた形なのですかね。そこは本当に印象に残っています。

 

Q 新潟日報

 贈呈の時期、過去の事例を見ますと、だいたい発表があるとすぐに贈呈式があったという流れだったと思うのですけれども、例えばいつぐらいまでにはというのはありますか。

 

A 知事

 できるだけ早い方が当然いいと思うのですけれども、コロナウイルスの関係で、東京都から動くということにもなるものですから、関係者との間でもう少し時期を見ましょうかというふうになったと聞いています。

 

Q 新潟日報

 お渡しする相手はご遺族とか、関係者に・・・。

 

A 知事

 そのように承知しています。

 

Q 新潟日報

 県民栄誉賞の制度というのが、今回の花角知事になられて初めて贈呈される・・・。

 

A 知事

 私は初めてですね。

 

Q 新潟日報

 過去、泉田知事時代には、かなり多くの方がもらったという経緯があるのですけれども、改めて花角知事としては、この制度の運用の仕方というところで何かお考えはありますでしょうか。

 

A 知事

 特にこの制度の運用云々というのには思いはないのですけれども、この栄誉賞自体はいい制度だと思っています。やはり新潟県にゆかりのある方が、スポーツや文化などの様々な分野でご活躍されて、それを見る県民が自分も頑張ろうとか、あるいは明るい気持ちになる。そういう功績を残していただいた方を、褒め称えるということは、すごくいい制度だと思っておりまして、ふさわしい方が今後も出れば、当然差し上げていきたいものだと思っています。

 

(人権施策の推進について)

Q 新潟日報

 県の人権教育・啓発推進基本指針が改定ということで、県も人権施策を進めているところだとは思うのですが、国会の方でLGBT法案の成立が不透明になりましたが、この状況について知事としてはどのように感じていらっしゃいますか。

 

A 知事

 国会の中での審議そのものの状況についての経緯等詳しくは承知しておりません。

 

Q 新潟日報

 国会議員がLGBTの方々に、差別を助長するような発言があったということで・・・。

 

A 知事

 差別という認識なのかどうか、そこもまた議論があるのかもしれませんけれども、なかなか議論が完全に1つにならない世界という部分はあると思いますね。ただ一般的に人権というもの、人それぞれに当然好みがあり、あるいは考え方に違いがある。そこをお互いが尊重し合うという世界、社会を目指すべきだとはもちろん思っています。

 

Q 新潟日報

 そのような世界を目指すに当たり、県、行政の働きは大きいと思いますが・・・。

 

A 知事

 行政の働きも当然ありますよね。それだけではないと思いますけれど。

 

Q 新潟日報

 啓発活動という部分は、県が果たす役割は大きいかと思うのですけれど、LGBTに関して、本県として・・・。

 

A 知事

 そこはまだ議論が深まっていないところですね。ただ問題意識としては仰るように、まさに国会でも議論しているところであるので、問題意識としてはありますが、県としての対応が今、まとまっているわけではありません。

 

Q 新潟日報

 国会の法案の行方が本県の人権施策に影響は与えますか。

 

A 知事

 それは影響はあります。国レベルでの議論がどういう方向に進んでいくのか、どのように深まっていくのかは当然、それを見ながら自治体としても考えるところは必要だと思います。

 

(地球温暖化対策推進法の改正について)

Q 新潟日報

 国会で改正地球温暖化対策推進法が成立して、来年に施行されると思うのですけれども、県も脱炭素の取り組みを進めていて、プロジェクトチームで議論も進めている中で、所感がありましたらお聞かせください。

 

A 知事

 既に県も脱炭素の宣言をしていまして、そういう意味では、それを本格的に動かさなければいけないという思いです。今年度、基本戦略を作っていくということにしていますので、しっかり議論を進めたいと思います。

 

Q 新潟日報

 改正法の中で、促進区域という、市町村が区域を定めて、そこでの許認可手続きを簡略化するというような枠組みが注目されていますけれども、県も「新潟県自然エネルギーの島構想」などを進めている中で、後押しになるような部分はあるのでしょうか。

 

A 知事

 具体的に、この改正法のこの部分を使ってというところまで私も承知していませんけれども、戦略を作る中で、当然、戦略の1つとして、国のいろいろな制度は上手に使っていくということになると思います。

 

Q 新潟日報

 都道府県の計画についても、再生可能エネルギーの目標値を盛り込むことになっていると思うのですが、それについてはまた議論を進めていくと・・・。

 

A 知事

 今年度、それは議論を深めなければいけません。だけど難しいですよね。大変だと思うのですけれども、でもみんなで取り組まないと、みんなが乗っている船が沈むみたいな話ですので、やはり努力はいるとは覚悟しています。

 

Q 新潟日報

 それに関連して、最近のニュースで、新潟大学大学院の水素の電気分解の効率化や、あとは全国の話ですけれども、水素をオーストラリアから運ぶ液化水素運搬船の実証実験を行ったり、海底ケーブルで北海道などからの洋上風力の発電を首都圏などの消費地に運んでいくということを今、経産省として検討するなどといったいろいろなニュースが入ってくるのですけれども、その中で何か注目されているものはありますか。

 

A 知事

 まず水素は、新潟港を陸揚げの拠点にしていきたいという思いは持っています。これは国交省と一緒にカーボンニュートラルポートという全国6つ(の中に)選んでいただいた港の中の1つとして、昨年度に検討を進め、構想をまとめています。今後、その構想に基づいて、さらに具体的な事業を進めていこうとしている中で、脱炭素社会の実現に向けた水素の時代とも言われる中で、新潟港は今でもLNGの輸入基地ですし、エネルギーの拠点なのですけれども、引き続き、次の時代のエネルギーである水素の拠点にしていきたいという思いはあります。そういう意味で、水素に関連する様々な動きというのは関心のあるところで、仰った水素運搬船については、川崎重工がオーストラリアからの褐炭から作るブラウン水素、グレー水素と呼ばれる方もいらっしゃいますが、このブラウン水素を運ぶものとして開発されたということで、液化すれば、当然、低温で運ぶ、その技術がこれから確立し、普及していけば、それこそオーストラリアだけではなくて、いわゆるグリーン水素になる再生可能エネルギーから作られた水素、例えばカナダなどではそういったプロジェクトが既にあると承知しています。そうしたところからの運搬船が新潟を拠点として入ってきて、ここで気体の水素に戻されて、あるいはアンモニア等の別な形に変えて全国周辺に供給されていく、そんな姿を実現したいという思いはあります。水の電気分解の話を最初に仰いましたけれども、そうした新たな技術開発や運搬に関する技術の動向、あるいは海外でのグリーン水素を作る動きなどは、新潟県内でもご存知の通り、INPEX(旧国際石油開発帝石)がブルー水素を作る動きを進められておられますけれども、そうした動向には、引き続き関心を持って見ていきたいと思いますし、それを新潟の地で何らかの形にしていく努力をしていきたいと思います。

 

Q 新潟日報

 最初の話に戻ってしまいますが、そうしたところを進めていく上では、先ほどの改正法というのは活用としては・・・。

 

A 知事

 戦略の中の1つにはなっていくのだと思います。

 

(萩生田文部科学大臣の佐渡金銀山視察について)

Q 新潟日報

 先日、文部科学大臣の萩生田氏が佐渡市を訪れて、佐渡金銀山を視察されたと思います。それで(本日の)午前中は新潟にいらっしゃって、知事をはじめ県関係者と15分程度お話しされたと思うのですけれども、どういったお話があったのか教えていただけますか。

 

A 知事

 昨日の午後、佐渡の金銀山を視察されたということで、午前中に大臣とは、帰京する前にお会いしました。全体的なことで言えば、大臣も金銀山を実際に目でご覧になられて佐渡金銀山がどういうものであるのか、どのような世界的な価値を持つのかという辺りはご理解が深まったということであったと思います。これから文化審議会への諮問に移っていくのですけれども、大臣からは、諮問に向けて前向きに作業を進めると仰っていただきました。

 

Q 新潟日報

 具体的に、佐渡金銀山の価値を理解していただけたかなというふうに、知事は先ほど仰ったと思いますけれど・・・。

 

A 知事

 理解が深まったと。

 

Q 新潟日報

 理解が深まったというようなご感想をお持ちだと思うのですけれども、実際、直接どういう点を評価されていたかは。

 

A 知事

 時間がすごく限られていましたので、ここが良かったとか、あそこがいいなど、そういうところまでは話はできていませんけれども、印象としてよく分かったという感じは仰っていたと思います。もっと言うと、例えば、来た人にどう理解してもらうかなど、そういったところも会話としては及びました。きらりうむ(佐渡金銀山ガイダンス施設「きらりうむ佐渡」)の映像はいいね、よく分かるねなどというお話から、実は私自身もまだ見れていないのですけれども、MR(Mixed Reality)などのシステムも入れているようです。私自身がまだ見れていないので何とも言えないのですけれども、例えばそういうような取り組みは、地元でも進めているのですということをお話しました。大臣も時間が合わなかったそうでご覧になられなかったそうですが、そういう努力はしていますということはお話しました。坑道はまだイメージしやすいかもしれませんが、西三川の砂金山などは、見てもあそこでどういう金の採掘が行われたかというのは分からないです。やはり説明を聞いたり、仮想現実の映像でも見ないと理解が深まらないです。そういうところは、今後、世界遺産になるかどうかは別にしても、人を惹きつけるためには、少し工夫や努力はいりますよね。

 

Q 新潟日報

 それは、知事が現状考えられている課題というか、もう少し工夫した方がいい・・・。

 

A 知事

 私もその問題意識を持っていて、大臣もそういう話をされました。

 

Q 新潟日報

 工夫は何らかもう少しあった方がいいなど・・・。

 

A 知事

 佐渡をどう評価したかということよりも、そういう(工夫をする)ことが必要だよねと。分からないものねと。

 

Q 新潟日報

 諮問について、前向きに作業を進めたいというような話があったと思うのですけれども、具体的なスケジュール感のところまで話は及んだのでしょうか。

 

A 知事

 いいえ。スケジュールは何も。通例ですと夏には(諮問が)ありますが、ただ今年はご存知の通り、ユネスコの世界遺産委員会がそもそも7月の中旬から月末までと聞いていますので、恐らくは、それが終わってからになるのでしょうね。

 

Q 新潟日報

 審議会が例年より遅れてしまうみたいな話などまでは・・・。

 

A 知事

 そのような話までは大臣としていません。

 

Q 新潟日報

 所管している現職の文科大臣が、候補であるような金銀山に来るというのは、ある意味でもう内定しているのではないかというふうに・・・。

 

A 知事

 さすがにそこまではないと思います。審議会での議論が当然ながらなされての話になりますので、そこまではないと思いますけれど、ただ地域としては期待しますよね。

 

Q 新潟日報

 知事としてもやはり期待は少し高まった・・・。

 

A 知事

 責任者たる大臣が自ら確かめに来るというところは、期待しますよね。

 

(ディー・エヌ・エー南場会長の日本経済団体連合会の副会長就任について)

Q 新潟日報

 先日、日本経済団体連合会の副会長に、新潟市中央区出身のディー・エヌ・エー会長の南場さんの就任が決まりました。女性としては初めてとなる副会長の就任だそうですが、県人が選ばれたことについて、知事として何かご所感があればお願いします。

 

A 知事

 女性は初めてなのですか。それはすごくシンボリックですよね。経団連という経済界の総本山みたいなところでの女性の活躍が始まるということは、非常に歴史的なことでもあり、大いにご活躍を期待申し上げたいです。私も個人的にはお会いをしていまして、もちろん立派な企業を経営なさってこられたわけですけれども、今度は経済活動、経済界の活動にもしっかり取り組まれて、日本の経済全体の動き、方向感を示していくような、そういう活躍を期待申し上げたいと思います。

 

Q 新潟日報

 今後、ポストコロナで経済がまたどんどんと再生していかないといけない時期に就任されて、かなり責任の重さがある職だと思うのですけれども、就任したことによって、新潟県に何かプラスになるようなところが・・・。

 

A 知事

 どうでしょうか。むしろ世界の中での日本の財界活動みたいなところでしょうから、それが直ちに何か新潟にどうということではないとは思いますけれども、でも誇らしいことですよね。新潟ご出身の方が、そうした経済界のリーダーになるということは誇らしいと思います。

 

(東京電力の独立検証委員会の設置について)

Q NHK

 原発関係なのですけれども、東京電力の方から今日発表があったのですが、ID不正使用や核物質防護(設備)の損傷の関係で、外部の委員でつくる独立検証委員会を設置したという発表をしています。一連の問題の根本原因等を調査するということなのですけれども、このことについて知事の方に何か・・・。

 

A 知事

 今、初めて伺いました。

 

Q NHK

 専門家でしっかり調査するということなのですけれども、今聞かれたばかりかもしれませんが・・・。

 

A 知事

 今聞いたところなので、それはそれでしっかりとやってもらいたいと思います。

 

 

※文中の( )内については、広報広聴課で加筆したものです。

 

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