【十日町】食の面から災害時に備える～備蓄食品、非常時の調理等～

災害の備えと学習は、日ごろから

　地震、台風、水害、豪雪など、災害はいつどこにやって来るか分かりません。そのため、家具の固定、避難経路の確認等、色々な事に備える必要がありますが、どんな時も食事は欠かせませんから、食事に関する備えも重要です。新潟県防災計画では、県民の役割として「各家庭において、家族の3日分程度の物資等の備蓄に努める」ことを求めています。

　災害が起きた当初は、自治体でも十分な食料の確保ができません。また、日ごろから持病がある、歯が悪くて固いものが食べられないなど、通常の食事を摂りにくい方には、避難所等で食事の提供が始まっても食事の摂取や健康維持が難しいことがあります。
　しかも、災害時はいつもと違う環境やストレスにより体調を崩しやすいことから、少しでもバランスの良い食事を摂れるよう意識し、備えることが重要です。

　そこで、災害が起きてもあなたやあなたの家族の健康を守り、隣近所の皆さんとも助け合って生き抜くことができるよう、十分に食料を備蓄し、限られた環境の中でも日ごろの食事に近づける方法を学んでおくと安心です。

【健康にいがた21】災害時の食の備え＜外部リンク＞

備蓄食品のローリングストックと「パッククッキング」

　こちらは過去に食品の備蓄状況についてお聞きしたアンケート結果です。
　2年連続災害時の食の備えについて研修したボランティア団体でも、食の備えをしている人が6割ほどで、しない理由として「家に食べ物がある」「もう大きな災害はないと思う」「一度準備したが期限が切れた」等でした。

　災害はもうないと思いたい気持ちはあっても、ないとは言い切れませんし、家にある食べ物が災害時にすぐ役立つ内容かどうかも確認する必要があります。
　また、しまい込んで賞味期限が切れてしまってはもったいないので、しまいこまない「ローリングストック法」を活用して備蓄を進めてはいかがでしょうか？

　備蓄すると良い食品群の例は、以下の印刷用パンフレットからどうぞご覧ください。

資料「食の備えとサバイバルクッキング」（平成25年9月作成）[PDFファイル／5.19MB]

リーフレット「災害時の食の備え」（柏崎地域作成） [PDFファイル／552KB]

非常時に役立つ「パッククッキング」

　「パッククッキング」は、油や調味料の使用を少なくしながら、うまみや栄養素を逃がさず味が染みて、煮崩れしにくく後片付けも楽、など色々な特徴があり、在宅介護現場や一人暮らしの簡単自炊などにも活用されていますが、災害時という限られた環境や道具で衛生的に料理を作る場合にも大変役立つ調理法です。

　ライフラインが寸断され、限られた環境や道具しかない中でも、衛生的かつエコに料理をする方法を知っていれば、備蓄品や普段家にあるもの、配給食糧などを組み合わせて料理をして、健康を維持することができるでしょう。

「パッククッキング」学習例

　小中学校では防災教育プログラムも実施されていますが、年代を問わず防災について学習の機会を増やし、個人と自治体の備えを充実させる必要があります。
　当部では、平成25年度新潟県・十日町市総合防災訓練会場にて、食生活改善推進委員協議会十日町支部と協力して、一般住民向けの体験啓発活動「まさか!?に役立つサバイバルクッキング体験」を実施しました。

内容：＜45分間の体験講座＞
　サバイバルクッキング3品の調理、災害時の食の備え紹介等
　　【メニュー】ポリ袋で炊くごはん、サバじゃが、混ぜるだけの切干大根サラダ
その他：食の備えに関する展示、試食、資料「食の備えとサバイバルクッキング」等配布には260名以上が来場

展示の様子／食生活改善推進委員の皆様（準備の様子）／クッキング体験開始！

　現在は十日町市・津南町の各区域で、防災訓練等とあわせた「パッククッキング体験」が行われるようになってきました。

　今後も防災訓練や食育事業など、さまざまな機会で災害時の食の備えを多くの人に学んでいただくため、展示品の貸出やパッククッキングの講習、食品の備蓄に関する掲示など、食生活改善推進委員協議会十日町支部や関係機関等と協力して啓発を続けます。

ご利用ください「かんたんパックレシピ」

　これまで研修会や講習等で実践したパッククッキングのレシピをまとめたリーフレットを作成しました。
　ポリ袋を使用したパッククッキングは、災害時はもちろん離乳食や介護食にも応用でき、通常の調理法より調味料が少なくても美味しいことから生活習慣病予防にも役立ちます。

「十日町地域版かんたんパックレシピ」（平成27年度作成） [PDFファイル／2.73MB]

十日町地域振興局健康福祉部トップページへ戻る