実質経済成長率(季節調整系列)は、前期比+0.6%(年率+2.3%)となり、3四半期ぶりに増加した。
これは「民間最終消費支出」、「民間企業設備」、「民間住宅」などが増加したことによる。
参考:国QE(2019年10~12月期2次速報[令和2年3月9日公表])
2019年7~9月期の実質経済成長率は、前期比で+0.0%(年率+0.1%)となり、4四半期連続で増加した。
日頃から、当県の統計資料を御利用くださいまして、誠にありがとうございます。
さて、当県では、「新潟県四半期別県民経済計算速報」について、推計手法や精度などの観点から検討を重ねた結果、今回の「2019年7~9月期速報」をもって公表を休止することといたしました。
御利用いただいている皆様にはご不便をおかけし申し訳ありませんが、なにとぞよろしくお願いいたします。
新潟県四半期別県民経済計算速報は、県民経済計算(支出側)の各項目について、回帰分析により四半期単位に分割・推計を行ったものです。年度確報値が公表されるまでの暫定値としてご利用ください。
1 推計方法の概要
・支出側と密接な関係があり、早期に得られる統計データなどを基礎資料として、項目ごとに回帰分析により
名目値を推計します。(名目原系列)
・米国商務省センサス局法のX-12-ARIMAを用いて実質値の季節調整を行います。(実質季節調整系列)
2 利用上の注意事項
(1) 遡及改訂について
推計値は、各種基礎資料の最新値の反映や、季節調整の再計算に伴って過去に遡って毎回修正されます
ので、最新値をご利用ください。
(2) 年度速報について
年度確報値が未公表の年度のうち、最新の各種年次統計を推計で反映できている直近の年度
(現在は2018年度)について、年度速報として掲載しています。四半期別推計による暫定値として掲載している
ことから、今後、公表される年度確報値との間に差異が生じることがあります。
(3) 統計表中の計数について
単位未満を四捨五入しているため、総数と内訳の合計が一致しない場合があります。
(4) 統計表中の符合等の用法について
「-」・・・・マイナス
「0.0」・・・表章単位に満たないもの
(小数点第2位を四捨五入した場合に0.1に満たないもの)
「-」・・・ 無意味なもの
(5) その他
概念的には、内閣府経済社会総合研究所が公表している「四半期別GDP速報」
(QE:Quarterly Estimates)に相当しますが、推計方法等が異なるため、比較に際しては留意して
ください。
3 用語解説
回帰分析・・・・・・・・・・推計したい項目と関係深いデータを使用し、予測を行う手法のこと
名目・・・・・・・・・・・・その期間の時価による値のこと
実質・・・・・・・・・・・・名目値から物価変動の影響を取り除いた値のこと
デフレーター・・・・・・・・名目値から実質値を算出するために用いられる価格指数のこと
原系列・・・・・・・・・・・原数値のこと
季節調整系列・・・・・・・・季節的要因(気温、天候、曜日配列、慣習等)の影響を除去した値のこと
支出側の項目別内容
民間最終消費支出・・・・・・家庭などが商品やサービスの購入に支払った費用
民間住宅・・・・・・・・・・持家や貸家などの工事費
民間企業設備・・・・・・・・民間企業の機械設備や建物などに対する支出
民間在庫変動・・・・・・・・民間企業の在庫品の増減額
政府最終消費支出・・・・・・地方自治体等が支払った給与や保険給付などの支出
公的固定資本形成・・・・・・公営住宅などの工事費、公営企業の設備投資への支出、
下水道などの公共施設に対する工事費の合計
公的在庫変動・・・・・・・・公的企業や一般政府などの在庫品の増減額
財貨・サービスの移出入(純)・・・県外への移出から移入を引いたもの
統計上の不突合・・・・・・・推計方法等の違いにより総生産(生産側)と
総生産(支出側)に生じる食い違い
開差・・・・・・・・・・・・総生産(実質値)と各項目の合計の差