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「トヤ沢砂防えん堤」のペーパークラフトを無料配布しています。(こちらからリンク)
トヤ沢砂防えん堤は正面から見て左から、重力式コンクリートえん堤・鋼製セル式えん堤・INSEMダブルウォールの3種類の構造で出来ています。
その中で、鋼製セル式えん堤とINSEMダブルウォールの2工法について、施工方法を以下で紹介します。
鋼製セル式えん堤完成状況
セル式えん堤とは、生物の細胞(cell:セル)構造のように、大型の円柱状構造物を連続配置することからセル式えん堤と呼ばれます。
鋼矢板打ち込み状況
(1)崩積土とその下の積雪を掘削除去し、元々の田面から地中に長尺鋼矢板を円状に打ち込みます。
鋼矢板セグメント設置状況
(2)短尺の鋼矢板セグメントを千鳥状に組み合わせながら、地上部の外殻を円柱状に立ち上げます。
中詰材締め固め状況
(3)中詰材(現地崩積土)を投入し、敷均し締固めを繰り返し所定の高さまで立ち上げます。
水抜きスリット排水状況
(4)鋼製セル式えん堤の背面に集まる通常時の水はセル間の水抜スリットから流れます。
INSEMダブルウォール完成状況
崩積土とセメントを混合した改良材(INSEM材)を、前面と背面に設置した2枚の壁面材の内部に敷き詰める工法です。2枚の壁面を作ることからダブルウォール工法と呼ばれます。
セメント撹拌状況
(1)仮設ヤードにて、現地の崩積土とセメントを撹拌・混合して改良材(INSEM:インセム材)を作ります。
壁面パネル材設置状況
(2)主にエキスパンドメタルで構成されるユニットパネルを組立てて前面側の壁面を立ち上げます。
背面側壁面材設置状況
(3)短尺の鋼矢板セグメントを千鳥状に組み合わせながら、背面側の壁面を立ち上げます。
タイ材設置状況
(4)前面側と背面側の壁面材をタイ材と呼ばれる鋼材で連結します。
(5)中詰材のINSEM材を投入し、敷均し締固めを繰り返し所定の高さまで立ち上げます。